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41.  アラジン(1992)
「美女と野獣」よりはこっちの方が好きだし、楽しめる。ジーニーがはっきり言って面白すぎる。この際、タイトルを「ジーニー」でも良いぐらいだと思えるほどである。ディズニー映画が本当に面白かった頃の初期の作品に感じられる雰囲気も良い。ただ8点以上付けられないのはジャスミンが私はあまり好きじゃない。ヒロインがもう少し良ければという不満!アラジンに関しては可もなく不可もなくってところでして、でもってやはりジーニーです。ジーニー観ているだけで点数を付けたくなるほど面白い。
[DVD(吹替)] 7点(2011-03-21 21:19:12)
42.  病院へ行こう
まずコメディとしてはそんなにも面白いとは感じないけどこの映画における役者達の顔ぶれは何だか観ていてもちっとも嫌味なく見れるのが良い。病院には行きたくないけどこの面子ならば行ってもいいかなと思わせるだけのものがある。薬師丸ひろ子のナース姿は良いですね。大地康雄やら真田広之など男達の気持ちが同じ男してはよく解る。だって、薬師丸ひろ子がナースだなんて、この映画の薬師丸ひろ子の存在無くして成り立たない。もしも、この映画に薬師丸ひろ子がいなかったら病院に行こうなんて気持ちにはらないでしょう。そういう意味では「病院に行こう」というタイトルに相応しい映画ではないだろうか? 最後にもう少しだけ!この映画を観て改めて感じたことは真田広之は「怪盗ルビイ」を観ても解るようにシリアスな役や演技よりもコメディの方が似合う。
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-03-07 22:47:35)
43.  タンゴ(1993) 《ネタバレ》 
これ、昔に見てやたら笑った記憶がある。ただ、内容に関してはすっかり忘れてしまっていて、久しぶりに借りてきて見たけど、パトリス・ルコント監督の映画に出てくる人達、特に男は哀れである。しかし、哀れであるが故の妙な可笑しさ、人間的な不思議な魅力、馬鹿馬鹿しさ、ブラックな会話とやりとり、例の釣りのシーンも釣り糸を垂らさずにいるというのもこの監督の持つ喜劇的な演出として楽しめるし、色んな意味で変てこな映画であるが、その変な魅力がこの映画の面白さであって、私もここの皆さん同様、この映画好きです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-02-18 22:09:22)
44.  リュミエールと仲間たち
これは私のように古い映画きり見ている者には懐かしい名前の監督が出てきたり、また私のように田舎者にはなかなか映画館では見れないミニシアター系の監督の素顔、えっ?この監督さんってこんな人だったんだ。というような今まで知らなかったこと、新たな発見、色んなものが見えてきて面白く見られる。ただそれでも不満もある。出来ることならもっと絞って一人一人の人生を見ていたい。そんな気がして、そういう意味での不満を感じつつも映画監督とは何か?映画とは何なのか?というようなものを見せてくれるドキュメンタリー映画である。こういうフィルム映像が見れたというだけでも本当に貴重である。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-04 22:03:58)(良:1票)
45.  ウォレスとグルミット、危機一髪!
個人的には前作の方が好きだけど、これはこれで十分面白い。相変わらずグルミットのあの訴えかけるような目付きがたまらなく好きでして、犬好きな私にはグルミットを見ているだけで楽しめる。後半のアクションシーンのスピード感、スリルの連続には今回もまた感心させられる。羊の登場シーンやらも面白いけど、あのドーベルマンの動き、表情の恐さと面白さも忘れることは出来ない。そして、普段は洋画を観る時は字幕で観るけどこのシリーズだけは吹き替えで見たくなるほど欽ちゃんの声が良い。
[DVD(吹替)] 8点(2011-02-03 21:13:37)
46.  ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ! 《ネタバレ》 
これはキートンの映画とヒッチコックの映画を合わせたかのような笑いとスリリングに満ちた面白さに何?もう終わり?たったの29分という短い時間が更に短く思えてしまうぐらいである。あのペンギンの顔だけど、全く無表情な所の恐さとそれでいてやたら可笑しくて、ウォレスを操る所の面白さ、恐さ、グルミットがペンギンが悪戯している場面に遭遇する時の怯えている顔付きやベッドで寝ているウォレスに階段を上って忍び寄るペンギンのシーンなどはまるでサスペンス映画でも見ているような気持ちにさせられる。終盤の列車でのグルミット対ペンギンの攻防のスリリングさ、スピード感はアニメの枠を超えた素晴らしさ、これぞ映画的!それにしてもウォレスの「なんでこうなるの?」のギャグには大爆笑!そして、あの変なスボンといい、全編に流れるサスペンス的な可笑しさ、サスペンスとしても喜劇としても傑作!このシリーズの他のも全部見たくなった。なるほどね。これってアカデミー賞の短篇アニメーション部門を受賞しているんだね。納得です。
[DVD(吹替)] 9点(2011-01-29 22:09:03)
47.  キリクと魔女 《ネタバレ》 
何と言う凄い映像美、とにかく映像の美しさだけでも見ていて驚かされる。驚かされると言えば何も映像の美しさだけではない。出てくる人物、男も女も大人から主人公である子供のキリクまで裸、裸、裸のオンパレードである。それなのにちっともいやらしさを感じない。そこが凄い。間違ってもこの作品を実写でやろうなんて馬鹿な事を考えてはいけない。今、日本中で大ヒットしているらしいあの名作アニメの実写版を撮った監督と脚本家には間違っても見せてはならない。もしかしたら実写でなんてことを考えるかもしれない。いや、まさかいくら何でもそこまではしないだろう!おっと、そんなことよりもとにかくアニメだから良いのである。魔女としてのカラバの恐さに怯えるキリク、何故カラバが自分に対して冷たいか?と疑問を感じながらも魔女になってしまっているカラバを元の姿にしようとするキリク、キリクがカラバを元の姿の人間に戻す瞬間の周りの美しく咲く花の美しさには眼を奪われる。作品全体に漂う不思議な感じのするこの魅力は何から来るんだ?何とも神秘的な雰囲気を漂わせながらの1時間11分でした。
[DVD(字幕)] 8点(2011-01-10 20:54:36)
48.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 《ネタバレ》 
気持ち、心情を表すのに最も解り易いのが歌である。そんな歌に込められた思いを人形を使って人と同じように描き切っている所がこの映画は単なるアニメ、人形劇ではない素晴らしいところであり、主人公ジャックが初めて見た子供達がおもちゃで遊んでいる場面の美しさ、ここで自分もあの子供達を驚かせてあげよう。喜ばせたいとサンタになってプレゼントを渡すことを計画する。しかし、思っているように上手くいかない中で、そんなジャックを心配し見守るサリーの何という可愛さ、健気さがこれまた上手く描かれていて、この映画はミュージカル仕立ての美しい恋愛映画でもある。ジャックが初めて自分の犯した事の重大さを知り、自らの手で本物のサンタクロースから奪い取った服装を返そうと、ブギーに人質となってしまっているサンタクロースとサリーを助けに向う場面、その後の本物のサンタクロースへの謝る姿と本物のサンタクロースからのプレゼントを貰って喜ぶ子供達の嬉しそうな顔、最後、月灯りの中を二人手を取り合いながら愛を確かめ合うジャックとサリーの美しさは人形というよりもまるで人間のようである。人形にも人間と同じ美しい心があることを見事に描ききったこの素晴らしいアニメ、人形劇に感動せずにはいられない。
[DVD(字幕)] 9点(2010-12-19 20:46:41)
49.  美女と野獣(1991) 《ネタバレ》 
「美女と野獣」これが逆の立場だったら果たしてどうだったか?どれだけの人が観るであろうか?と色々考えてしまったりする。明らかに「美女と野獣」だから良いのである。美女に対して野獣という組み合わせ、共に美女や美男子だったら嫌だ。鼻に付くし、勝手にどうぞ!お好きなようにしやがれ!となる。だから「美女と野獣」で成功である。美しい音楽と美しい映像美、全てが美しいのである。勿論、ベルの野獣に対する愛と野獣のベルに対する愛、お互いの愛の美しさ、それを見て共感する周りの人達、ところがである。最後の最後に来て、何故?野獣のままでいれば良いものを美男子の姿へと戻してしまう?ハッピーエンドでそりゃあ、良いでしょ!でもね、何か納得いかないのである。ベルが愛したのは野獣の姿でも心優しい男である。顔や姿ではないはずである。そう思うと最後が私には好きになれない。それまでは凄く良かったのに残念である。よって最後に来てそれまでは9点にしたいぐらいなのに、あれで大きくマイナスである。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-18 13:50:55)
50.  愛が微笑む時
「愛が微笑む時」ってタイトル通り、正しく愛が微笑んでいるような映画である。幽霊となってからの四人の表情の豊かさとロバート・ダウニー・Jrの演技の上手さとのバランスの妙、作品全体を包み込む優しさ、色んな愛が感じられる良い映画を観た気持ちになりました。ところで、とらやさんのコメントを見てなるほどと思ったことがある。人間、生まれてくる時もたった一人、死んで行く時もたった一人でございます。何と寂しいことではごさせいませんか!天に軌道がある如くと、私は寅さんが「男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎」の中で言う台詞が頭に浮かんできて、この映画のあの四人の死者達が一人、一人、バスの中へと天国へと旅発つ姿を観ると寅さんって当たり前だけど凄いこと言うよなあ!と感心させられるし、おっと、話がそれてしまっているのでもう一度、この映画についての感想を言わせてもらうと、この映画は人間的な優しさ、愛情に満ちていて本当に「愛が微笑む時」の皆の顔付きの素晴らしさ、人を思いやることの大切さを色々教えられたそんな素晴らしい映画です。こういう映画が私はもっともっと観たい。最後にこの映画の素晴らしさを教えてくれている皆さんに「ありがとう」て気持ちにさせられました。
[DVD(字幕)] 9点(2010-12-11 11:01:46)(良:1票)
51.  トイ・ストーリー2
あれ?何だか変です。おかしいなあ!このシリーズ3作目が個人的に最高で、最初のも面白いし、大好きであるがこの2作目に限ればけして、つまらなくはないが思ったほど楽しめない。何故だろう?確かに相変わらずおもちゃたちの会話や友情というものに共感させられる一方で腑に落ちない。バズの偽者が沢山、出来きたり、新しいおもちゃが加わることでスケール感もアップしてはいる。それなのに、素直には楽しめない。どうやら私はこのシリーズを観る順番を間違えてしまったのだろうか?最初に3を観てから1、2の順に観たのたが、期待が大きかったのか?期待しすぎなのか?もう一度、最初から順に観ればきっと評価も変わるような気がする。
[DVD(吹替)] 6点(2010-12-10 21:00:47)
52.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 
人間の前では単なるおもちゃの存在であるものの、おもちゃ同士の間ではまるで人間のように心を持つおもちゃたちの存在こそがこの映画を素晴らしいものにしている。ただ遊んで欲しいと願うおもちゃたち、大人になるに連れ、そんなおもちゃの存在が邪魔になってきて物を大切にしない人達がこの世には沢山、存在する。そんな大人達に対して物の有り難さ、大切さを教えてくれているようで何とも考えさせられる上に魅力的なおもちゃの会話、友情の前に感動せずにはいられない。最初は嫌な奴だとバズに対して思っていたウッディがバズを同じ仲間として受け入れる。その姿に同じおもちゃである以上、例えそれがどんな立場にあっても相手を受け入れて、共に戦い、おもちゃを大切にしない悪ガキのシドから逃げて、自分達のことを心から愛してくれているアンディの元へと戻っていく姿に真の友情というものを思い出さしてくれていて、友達の大切さ、有り難さを知ることが出来る。アニメだからって、子供向けだからってこの映画の奥の深さには関心させられるし、頭が下がる。こういう素晴らしい作品にはアニメだからというような区別など一切無しに評価したいし、嫌な事件ばかり起きる今のこの物騒な世の中で一人でも多くの方がこの映画を見て、笑い、感動し、楽しむことが出来ればもっともっと良い世の中になるばずである。実のことを言うと私自身、このシリーズ、初めて観たのが今年公開されたシリーズ3作目でして、それまでは正直、あまり観たいとも思わずに馬鹿にしていたけど、誰もが絶賛していたので観て感動してしまい3回も映画館で観てしまうほどであり、そんな中でのこのシリーズ第1作目の観賞である。たかがおもちゃの世界だなんて馬鹿には出来ない映画として、私はこのシリーズが大好きになった。次の2作目を観るのが凄く楽しみである。
[DVD(吹替)] 9点(2010-12-09 21:43:47)
53.  未来は今
コーエン兄弟の作品の中では異質な感じが漂うのたが、それでもやはりこの頃のコーエン兄弟は面白い。人を食ったような変な人間が変なことをしている。それを見て楽しんでいる大人達、タイトルの「未来は今」というのも何となく良いし、コメディとしての面白さもファンタジーとしての面白さも人間の可笑しさも含め、この映画にはある所が好きです。例のフラロープのシーン、ティム・ロビンスの馬鹿馬鹿しさ、悪役のポール・ニューマンは流石の演技で楽しませてくれる。犯罪が絡まないコーエン兄弟も珍しいけど、はっきり言って賞を意識し、実際アカデミー賞を獲得し、評論家達にも受けの良い「ノーカントリー」よりもこういう笑い所のあるコーエン兄弟の作品に私は惹かれる。
[DVD(字幕)] 8点(2010-11-23 17:29:28)
54.  靴をなくした天使 《ネタバレ》 
なるほどね。ヒーローは誰でもなれるか!なかなか夢のある良いことを言うなあ!本当は人の命を助けて大金を獲得できたのに、それを別の男がヒーローであると世間に言われるどうしようもない惨めなというより哀れな男の哀しさを身体全体に染み込ませるダスティン・ホフマンの人間臭さ、人前に出て大雑把に取り上げられるなんて嫌だと思っているのに、大金が貰えると知った途端に自分がヒーローであると名乗り出ようという姿に人間のエゴ、金がかかれば人は変わる。それはもう一人の偽のヒーローに名乗りを上げるアンディ・ガルシアにしても金はいらないけど、ヒーローとして世間に認めて欲しいというこれも人間的欲求、本心である姿、ところが、次第に自分のしていることがマスコミ、メディアに大きく取り上げられていくうちに違う。大勢の人間を騙し続けることの辛さから自殺しようとする。それを助けるダスティン・ホフマンとのビルの上での会話、やりとり、二人して仲良く飲むコーヒー、コーヒーは眼を覚ますから(頭も冴えて良い)なるほどね。ビールだったらまずいよね。そして、ここでアンディ・ガルシアに対するダスティン・ホフマンの言う台詞「最後までヒーローでいろ」がこの映画で一番、言いたかったことではないだろうか?ところで最後まで気になって仕方ないのだが、結局は息子を映画に連れて行けなかった父親、一体、何の映画を観に連れて行くつもりでいたのかなあ?それが解らないのが負に落ちずてことで8点以上に出来ない。それでもなかなか面白く観ることが出来た。
[DVD(字幕)] 7点(2010-11-14 21:36:05)
55.  シャイン
天才って何だろう?天才とは天から与えられたような人の努力では至らないレベルの才能を持った人のことであると辞書には書かれているが、確かにこの映画を観ると主人公は天才であることが解る。天才と狂人とは紙一重てことか?音楽の力、役者の演技力は申し分なしであるが思ったほど感動が出来ない。悪い映画だとは思いませんがだからって特別凄い良い映画だったか?と聞かれるとそうは思わない。何だか主人公の天才ぶり、才能の凄さを如何にもって感じで見せ付けてるようで、私のような音楽の才能の無い人間にはこの映画の凄さを理解するのは難しいのかもしれない。要するに天才と凡才の違いは才能である。才能が全てだとばかり映画の中で説教されたような気がして仕方ない。良い映画なんだろうけど、個人的には普通に観れるぐらいであとは、暗い内容なのに暗さを前面に押し出すということはさほど感じられなかった点は良かったので一応は6点にしてみたけれど、感動するまでには至らなかったということはやはり私は凡才なのであろう!天才にはなれないということが改めて解ったということはある意味、大きな収穫かもしれません。最後にどうもアカデミー賞の演技部門についてだけど、この映画のジェフリー・ラッシュのような実在の音楽家を演じる者に対してやたらと賞を与えすぎる気がしてならない。もっと他の所での評価というものを考えて選考すべきではないだろうか?
[DVD(字幕)] 6点(2010-11-02 23:25:27)
56.  想い出のオードリー・ヘプバーン
う~ん?オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画てことで興味が沸いて借りてきたけれど、やっぱり1時間ちょっとの短い時間の中だけでオードリーの全てを見せるのには無理が感じられます。生前、オードリー・ヘプバーンがお世話になった監督さんやその他、俳優陣のコメントに関してもえっ?何故?この監督が出てこないの?という不満もある。はっきり言ってオードりーファンの為の作品です。オードリーファンならまずまず楽しめると思うので一応は6点てことではあるものの、それ以上の点数は付けられないし、特別にファンでもない人がこれを観ても、これだけでオードリー・ヘプバーンの全てを理解出来るのか?少なくともオードリー・ヘプバーンの素晴らしさを知ってもらうのならばこの作品より「ローマの休日」を1本そっくり観てもらう方が断然、良いと思うし、解る筈です。彼女の残した全ての作品、そのスクリーンの中での美しさ、可愛さ、笑顔に泣き顔も全てがオールド映画ファンにとってはいつまでも心の中に残り、そして、これからも生き続けて行くことでしょう!
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-31 22:46:08)
57.  小津と語る 《ネタバレ》 
小津監督を尊敬し、自身の作品に大きな影響を与えているヴィム・ヴェンダースやホウ・シャオシェン、アキ・カウリスマキといった監督をはじめとする他4人、全部で7人の監督のそれぞれの小津映画に対する思いというものをドキュメンタリー風に描いた作品である。一人一人がどれだけ小津映画に思いを馳せていることかこの作品を観て更によく解ると共に、小津映画が与える影響力の強さ、例えばアキ・カウリスマキ監督による「私が撮った11本のつまらない映画は小津映画、あなたのせいです。」みたいな事を言う場面、あれはけして、小津監督に対する僻みなんかではなく、小津監督への尊敬の意味での言葉と聞き取れば納得できるし、そんな事を言うこのアキ・カウリスマキ監督のユーモア、小津映画とはつまりユーモアの固まりである。家族とは何か?という常に同じテーマで作品を撮り続けてきた小津監督の映画の中にも観られる言葉による面白さ、フレーズの楽しさ、色んな意味での小津映画的楽しみというものをこのドキュメンタリー映画を観て改めて実感させられる思いが致しました。出来ることなら小津映画に携わった日本人俳優のコメントについてもじっくりと見せて欲しいという不満もあるので7点にしたもののタイトルの「小津を語る」に偽りのないそんな作品である。小津映画の好きな方、興味のある方は一度は観て欲しい。損のない作品だと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-23 22:20:23)
58.  大阪物語(1999) 《ネタバレ》 
大阪の人間も街も大阪弁も私はみんな好きです。大阪には大阪にしかないような独特の雰囲気がある。この映画に出てくる人達もそんなどこから見ても、どう考えても大阪人らしいバカなんだけど、どこか憎めない人間的な魅力がいっぱいである。あっ!大阪人がバカであるということではなく、私の言うこの場合のバカとは頭のことではなく、人間ってどこかバカな一面が必ずあるのに、それを見せようとはしないし、隠そうとする。けれど、この映画の人達は違うのである。思い切りバカでいることが人々を楽しい気持ちにさせたり、自分自身も楽しいということをあの漫才夫婦、沢田研二と田中裕子の二人が表現してい見せてくれているのだ。だからそんな二人のことをどうしても憎めないし、見ているだけで好きになってくるのである。売れない漫才夫婦の姿を見て父ちゃんと母ちゃん、笑われていてかっこ悪いと思っている娘に対して駄菓子のばあちゃんが言う台詞「笑われてるちゃうで、笑わしとんのや」はこれぞ大阪人!笑わすことの難しさ、厳しさ故に出てくるあの台詞の重み、言葉に秘められた優しさ、それを感じ取った娘、色んな意味でこの映画には大阪の匂いと両親と娘の親子のドラマとして見応えのある作品になっている。これ、大阪人の監督でない市川準監督が撮っているからこれまた良いのかもしれない。監督以外は大阪人の俳優や芸人など出てくるけれどそのどれもが本当に大阪の街、雰囲気をよく表しているし、大阪人は勿論、そうでない私のような人もこれを見れば益々、大阪が好きになると思います。
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-10-17 19:16:51)(良:1票)
59.  カジノ
ロバート・デニーロと組まなくなってからのマーティン・スコセッシ監督作品のつまらなさときたらそれはもう酷いものである中、これはそんなスコセッシとデニーロの名コンビとしては他のものよりは明らかに落ちる出来栄えであるが、作品全体を包み込むオーラ、役者の名演技ぶりでそれなりに楽しめる。カジノの雰囲気、音楽も作品の内容に似合うだけのものを感じることも出来た。私にとってはマーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロだからこそ一応は楽しめたが、他の俳優なんかじゃこうはならない。この名コンビの作品としての力強さ、輝きを再び見たいと願うのは私だけではないはず。正直不満の方が多い作品であるが暗黒街の雰囲気作りにかけて相当、力を入れて撮った映画だなあ!というのがこの映画を見ての感想でして、その雰囲気をここまで再現してくれているという意味において評価してのこの点数です。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-16 16:41:38)
60.  あした
やはりと言うか予想通り何かと酷評されてはいるけど、私はこの作品も大林宣彦監督らしい優しさが画面全体通して伝わってきて好きです。どんな人にも心の中に大切な存在である人が一人や二人はいる筈です。そんな大切な人がもう、今はいない。けど、そんな人ともしも、また再会出来るとしたら?そういう人としての思いが描かれています。そして、この映画のタイトルにもなっている「あした」正しくこの映画のテーマは「あした」。この映画が言いたいこと、大林宣彦監督が言いたいことはあしたがあるということのありがたさ、大林監督の映画の多くに見られる「死」についての描き方もけして、後ろ向きなだけの捉え方をしてない。あしたを生きろ!命の大切さ、これぞこの映画の中で一番、言いたかったことだと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2010-10-05 22:16:28)
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