41. ボーン・アルティメイタム
民家の窓から窓へ飛び移りながら移動するシーンは、なかなかおもしろいアイデアでした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-05 18:29:57) |
42. ホワイトナイツ/白夜
《ネタバレ》 公開時以来、観るのは2回目でした。ダンスシーンを強引に何とかストーリーに絡めて挿入しようとする意図と苦労はわかるけど、結局成功していなくて、唐突としか思えないところが、映画の出来として減点です。ハインズが一緒に逃げる気になった動機も弱い。市場をうろうろしててもだれも見張ってないのも不自然だし、都合よくアパートの壁から棒(!?)が生えているのもどうかと。最初のアイデアからディテールを詰めることが出来なかったんでしょうか。公開当時は、着陸シーンが意外にリアルだったのにびっくりしましたね。 [映画館(字幕)] 4点(2008-06-21 19:45:17) |
43. 風の谷のナウシカ
観るたびに評価が下がってしまいます。意味のない「専門用語」の濫用も気になるし、飛行機を打ち落としておいて、「ひゃっほー」とガッツポーズされてもね。さんざん人を殴り殺しておいて、「これ以上犠牲者を出したくない」とせつなそうな顔をされても、感情移入のしようがありません。出だしの説明っぽすぎる独り言も、不自然極まりない。印象的なシーンもたくさんあるだけに、惜しいと思います。原作があるせいなんでしょうが、もう少しストーリーを整理できたら良かったでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-06-21 00:20:12) |
44. トータル・リコール(1990)
後で友人に言われたこと。シャロン・ストーンのほうが魅力的なので、あのまま暮らしてたほうが良かったんじゃないのかなー、と微妙に心残りに思わせるところが、うまい演出なのだそうな。なるほどね。 [映画館(字幕)] 7点(2008-06-21 00:10:37)(良:1票) |
45. 世界最速のインディアン
善人しか登場しなくて、話がうますぎるはずなんですが、個々のエピソードはサラッと描かれているので、嫌味な感じはあまりなくて、「いいお話」だったなあと素直に思えました。人間ドラマとしては深みがないのですが、くどい人情話にならないように演出した結果なのでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-17 17:53:02) |
46. それでもボクはやってない
丁寧に作ってあって、完成度が高い作品だと思います。内容のことを言えば、裁判官や検察官をちょっと悪者っぽく描きすぎでしょうか。彼らの立場を想像すれば、この映画の中で語られていること(証拠や証言)から、あの結論は仕方なかったように思います。観客は事実を知らされているから、奇妙な結論のように見えてしまうのも理解できますけど。映画の中で「無罪にしておいて後で引っくり返ると左遷」みたいな背景が説明されているけど、逆もまたしかりで、「有罪」にしておいて後で引っくり返って「無罪」になったって、今度は第3者やメディアに叩かれるのだから、裁判官が「無罪」にしたがらないという説明も、ちょっと一方的だったと思います。結局、犯罪を公平に裁くためにはそれなりの証拠が必要だという、ギリギリの方法が「裁判」なのだということでしょうか。 [地上波(邦画)] 8点(2008-03-02 02:49:10)(良:1票) |
47. 麦の穂をゆらす風
メインテーマは「昨日の友(兄弟)は今日の敵」?しかし、兄弟らしいエピソードはほとんど描かれないので、よっぽど想像力をたくましくしないと、あのエンディングは理解できません。感動したくてしょうがないときに観たのなら、それも出来たかもしれませんが、落ち着いて普通に観てしまったので、ありきたりの悲劇的展開に頼って盛り上げたつもりになってるだけの、失敗作であることがよく分かりました。観客が勝手にドラマを想像しなきゃいけないようじゃ、映画としては完成してないと思うのです。 [DVD(字幕)] 3点(2008-03-02 02:11:50) |
48. ママの遺したラヴソング
よくある「出会いモノ」映画ですが、お話に工夫がなさすぎて、退屈です。映画の途中で告白されている秘密も、他のエピソードとの関連が薄くて、とって付けたような印象です。そして、遺言の内容を知ってからのヨハンソンの態度の変わり方も、不自然で、前後の展開とつながってません。ヨハンソンが「いい子」になっていく過程だけに絞って、丁寧に描けば、おもしろかったかもと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-01 00:33:03) |
49. シンドラーのリスト
スピルバーグらしい演出テクニックの雨あられと、スピルバーグらしい薄っぺらい人間描写のおかげで、感動したようなしないような、妙な気分のまま映画は終わってしまいました。歴史的な悲劇としては、充分すぎるぐらい伝わってくるのですが、一方で、悪役であるアーモンや、ヒーローであるシンドラーの人間性はほとんど感じ取れず、何だか、ニュース映画を観ているような気がしました。そのせいで、ラストの別れのシーンで、シンドラーが何を言っても、一人舞台の上でセリフを読んでるみたいにしか見えませんでした。苦手なんだろうから、徹底的に人間ドラマっぽいところを排除すれば良かろうに。 [映画館(字幕)] 5点(2008-02-23 23:45:14) |
50. サマータイムマシン・ブルース
暑苦しい若者どものキャラクタに、暑苦しい夏の空気をうまくからめていて、最後まで同じトーンで演出しきっているので、小品として充分楽しめます。タイムパラドックスのドタバタも、付け足しっぽいエピソードも無く、気持ちのよいスピード感のある映画でした。 [地上波(邦画)] 7点(2008-02-23 23:27:18) |
51. ジャッカルの日
サスペンス映画で、プロの殺し屋を観たければ、これだけ観れば充分です。超えられる映画が出てくるとは思えないなあ。他の映画の殺し屋は、みんな漫画みたいに感じられてしまいます。あのエンディングに向かって淡々と収束していく展開も、緊張感たっぷりで、無駄がありません。林の中で銃のテストをするシーンが特に素晴らしい。オープニングとエンディングがあっさりしてるのも、余計なドラマを感じさせずにサスペンスに集中できた分、効果的だったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-22 20:15:47) |
52. 老人と海(1958)
原作に完璧に負けてしまってました。あまりにも有名な原作なので、その通りに映像化しようとしたのが敗因でしょうか。でも、原作のほうがよっぽど映画的です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-22 19:59:40) |
53. ジュリア
学生のころ以来、観たのは2度目です。その後数限りなく映画を観ましたが、この作品に似たものを思い出せません。映画の中ではほとんど何も説明していないのに、1本の映画として完成しているところがすごいと思います。人間関係も、時代背景も、お話の結末すら、明確に説明するシーンもセリフもないのに、何なんでしょう、この緊張感は。普通なら、ここまで説明不足なら「意味不明な映画」で片付けてしまいそうなものなのに、観終わってもそんな印象は全くありません。計算しつくされてるとしか思えない。カフェでの再会シーンのレッドグレーヴが、とても強い視線で、終始何かを語りかけているような表情を浮かべているところは、彼女の感情や状況を具体的に何も想像できないのに、揺さぶられるような感動を覚えます。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-22 19:52:12) |
54. 耳をすませば(1995)
まぁ、すべてが優等生っぽい展開なのは、ご愛嬌。「お話」と思って観たので、それほど違和感もなく、幸せな気分になれました。街の雰囲気や生活感を丁寧に描いているのが、好印象です。特に、街の起伏を感じさせるのがうまいなあと思いました。ラスト、自転車で連れ出すシーンは、最悪ですね。なぜそのセリフ・行動が必要なのか、全く理解できませんでした。(中学生ぐらいで、ホントにこういうことをするだろうことは理解できるけど、この映画については余分なシーン) [映画館(邦画)] 5点(2008-02-16 16:07:31) |
55. アマデウス
前半のサリエリの感情の動きはとても理解しやすくて、おもしろいドラマになってるのですが、後半は、アマデウスも単なるおバカじゃなくなり、サリエリの存在感も少し薄めになってしまって、徐々に退屈なストーリーになっていきます。あの即興の編曲(?)シーンが強烈な印象を残すせいか、見終わると、まとまりのない映画だったなあと思ってしまいます。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-02-16 15:52:04) |
56. レオン(1994)
座ったまま寝るシーンや、ドアのこっちから銃口の位置合わせをするシーンなど、細かい部分はなかなかおもしろいのだが、ライフルを練習する場面が、前後とつながってなかったり、警察署から脱走してきてすぐ、お気楽に牛乳買いに行ったり、不自然な展開も多く、全体としては、高評価が難しい。最大の欠点は、2人の過ごした時間の密度が全く感じ取れないので、何であそこまで互いに思いあえるのか、理解できないことだろう。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-16 15:34:50) |
57. シュガー&スパイス 風味絶佳
夏木マリの役のような、極端なキャラクタを脇に添えて、2時間持たせられないストーリーをごまかすやり方は、最近流行しているのでしょうか?おもしろくもなんともないですが。 [地上波(邦画)] 3点(2008-02-16 14:55:33) |
58. 不都合な真実
ゴア氏のプレゼンの、論理的に弱いところばかりが気になって、見終わったあと、そのつもりがなかったのに、逆に「懐疑派」にまわってしまってました。結論ありきで観ると、派手なプレゼンに説得力があるかのように思わせられるのでしょうが、よーく注意して観ると、演出上の省略の有無以前に、(それこそ都合の悪いところを)語らずにごまかしてると思います。結論は信じるべきものなのでしょうけど。結局、この映画は、地球温暖化の問題提起を聞き入れてもらえなかった頃の、ゴア氏の鬱憤晴らしなのかもしれません。せめて、今後の行動指針が、具体的に示されてれば良かったのですが、ラストの字幕だけではね。 [DVD(字幕)] 4点(2008-02-05 23:44:58) |
59. 輝く夜明けに向かって
なんだかどこまでも中途半端な映画でしたね。南アが舞台である必要があったのでしょうか?どの登場人物もキャラクタが弱くて表面的、悪でも善でもなく、わずかな葛藤も描かれてないので、安っぽいドラマになっちゃいましたね。結局、単なる浮気&痴話ゲンカがメインのお話だったのでは? [DVD(字幕)] 3点(2008-02-01 22:05:05) |
60. ブラック・レイン
優作さん、ほめる人が多いようですが、単純に目玉向いて、キレまくってるだけで、大した演技じゃないように見えます。最後も弱すぎるし。ハリウッドの俳優さんに比べると、日本の俳優人の表情の乏しさが目立ってますね。高倉さんらしいって言えばそうなんですが、もう少し、「お友達」になっていく気持ちの変化が表情に出てたら、おもしろかったのにと思います。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-02-01 21:55:44)(良:1票) |