41. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 「ウチら難病なんです、もう余命幾ばくもありません、だからどうせなら海へ行くまでに車の窃盗とか強盗とかいろいろ好き放題バカやってから死んでしまおうと思いまぁ~す☆」というおはなし。これまで犯罪歴がなかったマーティンだが、脳腫瘍でもう余命わずかと告げられた瞬間から何かが彼の中ではじけてしまったのかもしれない。でも彼にはあまり感情移入できなかったし、展開も最後まで二人に都合が良すぎだし、最後に海に辿り付いたマーティンがどうなるかもオチが読めたし。あの浅いような深いような筋書きから、いろいろ感じ取れる人でないとダメだね、この映画。ハイ、私は感じ取れなかった人間です・・・。 [地上波(字幕)] 3点(2008-12-03 05:43:55)(良:1票) |
42. うつつ UTUTU
《ネタバレ》 大筋としては、星新一の短編作品「上流階級」みたいなものだね。なんか、着物姿の宮沢りえの演技があまりにも淡々と謎の女っぽくしてたから、ああ、本当は大塚寧々は不倫なんかしてないんじゃないの、と読めてしまう。まあ、今ではこの手の話もけっこうありふれた筋書きになりつつあるが、いい感じに原作をまとめているなといった印象。最初、1時間すぎてもあまり面白くないなーと思っていたが夢オチでは済まされなかったラストで一応納得といったところ。りえは、ある夫婦をハメて保険金殺人の実行役にまで陥れる汚れ役。佐藤と不倫しあう姿見ても(偽りの関係ではあるけれども)このふたりの間柄がなんかしっくりこないというか。最初は、この役にりえはあってないんじゃないかなーと思いつつ見ていたが、ラストでりえが「そうね、誰もわかんないのよ、ホントのことなんて。だから面白いのよ」と不敵に笑みを浮かべるシーンを見て、ああ、りえでもよかったかなーと思った。でもりえ以外の女優さんで、あの女のハマり役はいたと思うんだけどね。反面、大塚寧々の演技はちょっとがっかり。あまり感情もこめずに台本のセリフを読み上げている感じ。 [地上波(邦画)] 6点(2008-07-28 11:13:06) |
43. シュガー&スパイス 風味絶佳
原作未読。こういうお話も小説でなら普通にアリだと思うんだけど、この手の筋書きを映画でやられちゃうとなぁ。退屈ではなかったが さりとて心に残しておきたいような名作ではなく・・・。まぁ、あの最初から最後までどうってことないストーリーをそれなりにうまくまとめたかな、という感はある。沢尻がちゃんと演技していたのと比べて 主役の柳楽君が時折り棒読み気味なのが気になった。夏木マリ演じるグランマがどうにも浮世離れしていてなんか見ていて微妙な存在だった。 [地上波(邦画)] 5点(2008-06-28 22:05:26) |
44. 紫式部 源氏物語
《ネタバレ》 アニメとしてはいい雰囲気醸し出してましたね。退屈せずに観れました。とにかく、源氏の君と数々の女性たちとのやりとりや逢瀬の部分は楽しめました。大原麗子、風吹ジュンなどなかなかの豪華キャストですが、源氏役の風間杜夫の声と演技がよかったです。当時17歳だった横山めぐみが紫の上を演じていたのも興味深かったです。ストーリーとしては、ある程度原作を読んでおくとか、登場人物、あらすじをつかんでおかないと理解しにくいと思います。最後に源氏の舞で終わるのはちょっと・・・という感じでした。ん~、全体的に悪くはなかったのですがあのシメ方が・・・。私は原作未読なのですが源氏物語に少し興味があり、解説サイトと照らし合わせながら見たのでより深く物語の世界に浸ることができました。原作を読破された方の感想も見てみたいです。 [インターネット(字幕)] 6点(2008-06-16 08:05:47) |
45. ジェヴォーダンの獣
《ネタバレ》 ここのレビューではないが、なんかトンデモ映画みたいな評判をどこかの掲示板で目にしていたので、よっぽどひどい映画なのかなーとおもしろ半分な気持ちで構えて鑑賞しました。その結果はそれほど悪くはなかったです。でも別に好きな作品ではないし、1度見たら充分かなという感じで鑑賞後はHDDからあっさり消去しました。死んだかと思われた主人公やヒロインがまた復活したりと、そのあたりはちょっぴりテキトー感プンプン。あれはちょっとないかな。 [地上波(邦画)] 5点(2008-06-15 11:01:21) |
46. さくらん
原作は以前読みました。今も原作が中途半端なままになってるし(連載が長期中断なのかな?)なので映画のほうも中途半端なのは仕方がないところ。原作に対してそれほど思い入れはないけど、気になった点をいくつかあげてみると・・・。BGMに現代ポップス流されても、正直心地よくないです。監督が写真家だけあって相当画にこだわったのか映像美だけはよかった。ストーリー部分では、主役のきよ葉がおいらんまで昇り詰めていく様子をごっそりとはぶいているのでそこが多少物足りなかったかな。あと原作で描かれていた人間関係のいやらし~い部分なんかも映画では表現しきれなかったのでは。木村佳乃がアンナ相手に大見得を切るシーンもアマチュア劇団の舞台じゃないんだからなあ・・・。そういう演出なんだろうけど大声出せばいいってもんでもないと思う。惣次郎役の成宮はあそこでもう少しいやらしい笑い方してもよかったんじゃないかな。あの笑顔がさわやかすぎる。ラストについてはもう何も言うことなし・・・(笑) トータル的に「これはひどい!」みたいな不満はないけど称讚もしないかな、という作品。遊郭ならではの特殊な用語も出てくるし、原作未読だとそういう聞きなれないキーワードや前半の人間関係も把握しづらかったかも。とりあえず、豪華絢爛な遊郭の雰囲気は味わえますということで、5点。 [地上波(邦画)] 5点(2008-05-13 01:28:00) |
47. 渋谷区円山町
《ネタバレ》 2話オムニバス構成。それぞれがお互いの相手と新しい関係に踏み出していくという展開が軸となっている。 タイトル名のとおりラブホも舞台としてたびたび登場する。だがラブホに入る、ただそれよりも若い女の子たちがカフェで楽しそうにお茶する、ケーキバイキングを楽しむ、プリクラする、洋服を眺めるなど、渋谷でキャッキャッとはしゃぐ、そんな様子がいきいきと描写されている・・・とこんなふうに書くとさわやか系なんすかね。悪くはないんですが自分的にここがよかったと言えるポイントもなく・・・・。 [地上波(邦画)] 4点(2008-05-06 06:43:11) |
48. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 船体が傾き垂直なまま沈んでいく場面や、沈没後海上に放り出された後にローズをひっぱってリードしていたジャックだが、むしろ手錠をはめられ囚われの身となっていた彼を身の危険も顧みずに助けにいったローズのほうが勇敢だな、と思いました。でもなんとなく無事に生還できて結婚したとしても、すぐに離婚しそうな二人だな、と感じました。沈みゆく船体の中に押し寄せる海水、その中を出口を求め必死で逃げ惑う二人・・・自宅の小さいテレビでは、その迫力を充分に楽しむことはできません。大きなスクリーンで見たかったですね。(ただし3時間も映画館の椅子に座りっぱなしの鑑賞は疲れそうですが) ラストで、海底に沈んだ船体が蘇り、あの階段の前で沢山の従業員と乗客がいっせいに並び、階段を登るローズをジャックが出迎え、みんなの祝福の中キスをする。現実には成し得なかったこの場面が自分には一番の泣きどころでした。あの不幸な事故で命を落とした約1,500人あまりの方々のご冥福をお祈りします。 [地上波(吹替)] 5点(2008-03-30 06:54:13) |
49. ベリー・バッド・ウェディング
《ネタバレ》 最後、生活に疲れ果てたローラが道路に飛び出して車とぶつかりかけるが、どうせなら死ななくてもいいのであそこでバーンとひかれちゃって軽く血を流しながら「アヘアヘアヘ・・・」ぐらいまでやってくれたらよかったのになぁ、と思った。むちゃくちゃ面白いってほどではないが、意外と悪くはなかった。暇つぶし程度なら・・・・。もうオチは分かってるんだけど、テレビでやってたらもう一回見たいかも。レンタルでわざわざ借りたくはないけど(笑) [地上波(字幕)] 5点(2008-03-29 05:41:45) |
50. 夜汽車
悪い男にたぶらかされて翻弄された姉妹の物語。ショーケン演じるマサのカスっぷりがすさまじい。こんな男のどこに惚れられる要素があるんだと思いました。そして最後までじっくり見ても、この男の良さがさっぱりわかりませんでした。でもあのショーケンにはぴったりの役どころではないでしょうか。私の知りうる限りでは、やはりこの人が一番マサ役にふさわしい。有名女優さんの脱ぎっぷりもよく、豪華キャスト勢ぞろい。だがしかし、この豪華キャストさん達にいろんなことやらせて、すごい場面だけ集めてみました~的な印象がぬぐえない映画。内容的にも今はこんな邦画作れないでしょうね。ちょっと7あげるにはしんどいと感じたのでこの点数で→ [地上波(邦画)] 6点(2008-03-10 21:36:08) |
51. 教祖誕生
《ネタバレ》 最後まで退屈せずに見れた。玉置浩二も出演していたが、最初見たとき誰だかわからなかった。中盤までの、萩原聖人が教祖になる前の初代教祖のあたりは面白かった。表で「教祖さま!」と持ち上げながら ウラでたけしがそのジイさんシバいてるのがおかしい。このじいさんもなんだかスッとぼけた顔してるしw 元チェッカーズの藤井尚之が音楽担当だけあって、音楽はけっこうよかったと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2008-02-29 21:55:27)(良:1票) |
52. 南京の基督
《ネタバレ》 最後のレオンの盆踊り?みたいな仕草、あれはなんだったんでしょうか? [ビデオ(吹替)] 4点(2008-02-27 23:23:39) |
53. ラブ・レター(1998)
《ネタバレ》 今回のテレビ放送の前にも数年前に一度見たことがあって、入管の審査ではりきって部屋の間取りを説明する白蘭の様子をよく覚えていました。長い長い手紙と吾郎がひとり佇む雪原のシーンでは泣けましたね。ラストで馬を操るめいが白蘭の姿に・・・って部分はくどいなと思ったけど。BGMはよかったです。でも内田春菊って何の役で出てたのかな・・・? [地上波(邦画)] 7点(2008-02-17 05:17:05) |
54. DEATH NOTE デスノート the Last name
《ネタバレ》 原作未読。ラスト10分前の「今すぐ全員殺すんだアアアアァァァーーーーー」のあたりから死ぬまでの藤原竜也さんの演技は神がかっていたと思う。あのへんはいい味出してました。ラストにはひきつけられたけど、(鑑賞前にオチはわかっていた) あの結末に至るまでの2時間ちょっとの間がとにかくダルかった。個人的にはもう少し尺が短いほうがよかった。まぁ、あの死ぬ間際の藤原さんの熱演を見れただけでもよかったと思う。前作も鑑賞したが、あの終わり方では完全にオチがついてないので評価しにくい。 [地上波(邦画)] 6点(2008-02-09 09:46:27) |
55. 8月のクリスマス(2005)
この日本版鑑賞のあと、数週間後に本家韓国版のほうを見ました。両作品を比べてどうのこうのというのは特にないですけど。自分、一応まさよしファンなんだけど、こういう映画でまさよしの姿を見ても別にそれほど嬉しくないっていうか、なんというか・・・。(ちなみに月キャベはとてもよかったです) 「別にこの作品にまさよしをもってこなくてもいいんじゃない?」とすら思いました。(ひいきのアーティストが出演していても、映画としてはどうしてもシビアな目で見てしまうので) なので、録画していたこの8クリも見終わってすぐにサクッと消しちゃいました。こういう淡々とした恋愛物って、いま恋愛中とか、失恋したばかりとか、身近な人の死を経験して悲しみに暮れている人とか、そういう人らが観たらググっときそうな感じかもしれないけど・・・。いまの乾いたわたしの心にはこういう物語は響いてこない。リアルの心境と見るタイミングがなあ・・・。合う、合わないという次元で言えば自分には合わなかったですね。駄作というわけではないです。セックスもキスシーンさえもない、淡い大人の恋物語。現在の邦画ではなかなかないんじゃないでしょうか。ちょっと点数をつけるのに悩みましたが、気持ち的には4に近いがこの点数で・・・。 [地上波(邦画)] 5点(2008-01-26 19:55:25) |
56. ウォーターズ
《ネタバレ》 これが封切りされた2006年3月っていうとアレかな~、まだホストもののドキュメント番組とかけっこうやってた時期かな? 自分は楽しめました。楽しませてもらいましたとも。何も考えずに、笑えますもんね。ああ、ストーリーはともかく演出で楽しめる作品かな、でもそれでもいいな・・・と思ってた矢先にあのオチだったからw たまにこういう当たりもあるから、深夜のB級映画漁りはやめられません。なんか、ラスト付近になると映画というよりヤンマガか何かに載ってそうなマンガじゃんwとか思った。まーでも楽しかった。開始から43分後の、「ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ」というシャンパンタワーダンスは声出してワロタ。後ろでふっきれたように懸命に踊る葛山信吾にもww 葛山信吾がほんとにチョイ役だったのがなんかおしいなー。演出もけっこう楽しめますね。ただ真中瞳ら団体への接客部分はあまり練りこまれてなくて多少のアラを感じたけど。勝負をかけた接客で1000万がポンと入るあたりは、ご都合主義的な展開に思えました。そしてラストの2分程度のカットは蛇足かと。チカがhitomi「Love 2000」の「愛はどこからやってくるのでしょう~ 自分の胸に問いかけたぁ~」と かろやかに車で走り去りながら歌うシーンでスパッと切ってエンドロールにいってくれたら、なんか後味よかったのになーって。その後の、蛇足と思える場面では、カモられた7人もさわやかに笑って去っていくし(あんたらだまされてんねんで!) あと、チカが店の扉あけながらつぶやく、「7人の小人がくれたものはダイヤモンドのような思い出」とか「あの夏のことは・・・一生忘れない」とかいうセリフ。これもいらないかな。詐欺った女の子にさわやかにしめくくられてもねぇ・・・。まぁ、安っぽい、TBSでよくやってる2時間ドラマのような雰囲気の映画だけど、なんとなくよかった。 [地上波(邦画)] 7点(2008-01-26 19:32:28) |
57. バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
こういうのは見る人の年代にもよるんでしょうか。90年頃にああいうファッションのお姉さんであふれていたという記憶はあるけれども、当時の日本経済についての知識があまりないので(バブルがはじける直前という程度しか・・・)楽しめなかったです。楽しそうな映画かなーと期待していたけどシナリオもいまひとつ。個人的には微妙でしたね~。あとビンゴでいきなり200万円がもらえちゃう場面だとか、財務省役人の秘書やマスコミのリポーターがみんな揃ってミニスカートというのは少し誇張しすぎるのでは、と思いました。あの夜の六本木(いわゆるギロッポン)の道端でお札をかざしてタクシーを呼び止めるシーン、あんなの実際にあったんですか?すごい時代ですね。あれ見て思わず社会科の教科書に載っていた、「どうだ明るくなったろう」と玄関先で得意気にお札を燃やしていた大正時代の造船成金を思い出しました。 [地上波(邦画)] 4点(2008-01-26 18:41:27)(良:1票) |
58. パコダテ人
《ネタバレ》 面白いかと問われれば微妙なんだが、上映時間が81分と尺も短いので「まあ、いっか」と思える作品です。函館の景色がちょこちょこ見れたのはよかった。あと、物語後半で、政府から派遣された調査団にあの自宅が取り囲まれた時は真っ暗(夜)だったのに、その後「ひかるがいない!」と家の中で家族が慌てふためくシーンでは昼間のように明るい(外からライトで照らされたような明るさではない)という、「死霊の盆踊り」的なポカをやらかしてしまっています。 [地上波(邦画)] 5点(2008-01-23 23:19:59) |
59. 晴れたらポップなボクの生活
ピーターの池畑慎之介名義での演技をこの作品で初めて見たのですが、演技でもこんな「男らしい」一面があるのだと意外でした。青木雄二の短編作品『淀川河川敷』を原案にしたということで、エピソードやキャラ設定にもある程度色づけがされていることと思います。この映画が初監督作品となった白岩久弥氏には、多額の所得税と法人税を脱税したとして、02年にテレビ局退社、その翌年には映像製作会社を懲戒解雇されたという経歴があるそうです。「オレも過去にいろいろあったけど、人間はいつだってやり直せるんだよ」という自らの思いを池畑慎之介演じるユウや、主役の尚樹に込めたのかもわかりません。あと劇中の、マンションのベランダを蜂の巣箱に見立てた矢部がつぶやいた「働いてまた巣箱に戻って・・・・」のセリフのあとの「こうやって蜜を貯めていくんや」というやりとりは心に残りました。他人がどんな生活を営んでいようとも、それが幸せかどうかなんて結局のところは本人にしかわからないのですよね。スタッフの名とともに携帯の画像を添えて、余韻にひたれるエンドロールもよかったです。これからも忘れられないであろう、印象的なあのセリフにプラス1点。 [地上波(邦画)] 6点(2008-01-10 01:11:23) |
60. 風花(2000)
カエルの声として最後のクレジットに鶴瓶の名前が出ていたのが一番おもしろかったです。前半の1時間過ぎ位までは眠気との戦いでした。小泉今日子も悪くはなかったが、できればあの風俗嬢の役どころは他の女優さんに演じて欲しかった。「風俗嬢」ってイメージじゃないんだよね 小泉さん。 [地上波(邦画)] 4点(2008-01-08 09:38:20) |