41. オーメン(2006)
《ネタバレ》 オリジナル版が大好きな私にとって、これは全然ダメ。前半はまだしも後半はもう・・・。特にオリジナルで最もインパクトのあったキャサリンや写真家の最後があんなに改悪されて悲しい。ブーゲンハーゲンも全然貫禄ないし、神父が真実を語ろうとする所の鐘の音もよくわからないし、墓堀のシーンも不気味さがないし・・・とどめは音楽。この映画は全然「完コピ」ではありません。 オーメンを知らない人は絶対にオリジナルから見て下さい。唯一の救いは乳母役のミア・ファロー。この配役はお見事でしたが、いかんせん生かし切れてなくて残念。彼女にキャサリンを殺す時のあの「目」の演技、やって欲しかった・・・ただし、オリジナルも続編はダメダメだったので、やるのならそこは期待かな? [地上波(吹替)] 4点(2008-11-29 17:45:06) |
42. スウィングガールズ
《ネタバレ》 突っ込み所は皆さん仰る通り。でも音楽に青春を捧げた身としては、紆余曲折を経た後のラストのライヴシーンは燃えました。それまでの90分はこのシーンの為のプロローグ。たしかにご都合主義かもしれませんが、ヘタから始めて最後にあんなにライヴ会場を沸かせるというのはバンド経験のある人なら経験してみたいもの。これはそんな人たちの夢を映画という形で見せてくれてます。リアリティを追求するだけが映画ではない。私はそう思っています。吹き替えなしの生演奏、そしてラストに定番中の定番「シング・シング・シング」が「キターッ!」時にはもう・・・鳥肌立ちまくり!ツボ!完全にハマってました。樹里ちゃんと平岡がアイコンタクト、そして始まる樹里ちゃんのソロ。うん、これこそライヴプレイヤーの醍醐味です。わかってるね!それにしても上野樹里のいやみのない、周りを巻き込むエネルギーと底抜けに明るいパワーはなんなんだ。それは「のだめ」がピークで「ラスフレ」から封印されてしまった。こういう彼女をもっと見たいがもうやってくれないのかな・・・ [地上波(邦画)] 7点(2008-11-09 01:35:56)(良:1票) |
43. レット・イット・ビー
《ネタバレ》 ロック史上最大の天才アーティスト、ビートルズ。なんと解散のリアルタイム・ドキュメンタリーとラスト・ライヴがここにある。それ以上なんの説明が必要だろうか?後世まで残すべき奇跡の映像。 [地上波(字幕)] 10点(2008-10-31 20:28:54) |
44. ルパン三世 カリオストロの城
この頃の宮崎駿には神が降臨していたに違いない。若くてやる気と才能とバイタリティ、 そしてアイディアに溢れていた。しかしそれを出させていたのはルパンというキャラとその世界観。それを作ったのはモンキーパンチ。いかにこれが宮崎作品と言われようが、結局根底にあるのはモンキーパンチのものである。そうか、神が降臨していたのはモンキーパンチの方だったのか。 [地上波(邦画)] 10点(2008-10-31 20:07:36) |
45. サスペリア(1977)
異論はあるかもしれないが、間違いなく映画というものが到達した頂点のひとつがここにある。あとは好きか嫌いかのみ。私はホラー映画は嫌いだがこれは特別。ここで見るべきはストーリーの整合性や残酷性ではなく、場面場面の流れやリズム、そしてその画そのもの。さらには音楽との調和とその効果。まるで美しくも恐ろしい絵画を効果的なBGMをバックに一枚一枚見て行くような気にさせられる。これはもはや「アート」である。実に30年以上も前の映画。素晴らしい。 [地上波(吹替)] 10点(2008-10-25 00:37:01) |
46. スター・ウォーズ
やはりこれは別格。多くの方々同様、私もリアルタイムでこれを映画館で見て 映画ファンになった。今見たらどうかとか、今の世代の人が見たらどうかとか そんな話はなし。これはバイブルなんです。過度に期待してこれ見て「イマイチ」と 思った方々。様々な映画を見て肥えた目にはそう映るかも知れません。 ストーリーや画面等、確かにそうかも知れません。でも忘れないで頂きたい。ここからすべてが 始まったんです。エジソンが発明した蓄音機を今では誰もなんとも思わないのと同じです。 これがなければ今の映画界はまったく違っていたでしょう。あれほど の社会現象を巻き起こした映画を私は知らない。そう、完全に「一映画」という枠を 超えてました。これを見て衝撃を受けた人たちが、今の映画界のみならず直接的にも間接的にも 文化を、社会を変えてきたんです。これ以降作られたシリーズは単なる「映画」。 でもこれは完全に次元が違うのです。まさにひとつの「文化革命」であり、 エポックメイキングだったのです。 [映画館(字幕)] 10点(2008-10-18 01:02:21)(良:2票) |
47. ポセイドン(2006)
《ネタバレ》 ここにはあの神父もそれにいちいち口答えするオッサンも昔水泳選手だった おばあちゃんも途中で出くわす生存者の一行も出てきません。つまりオリジナルの 最も要の部分がすべてありません。これで「リメイク」というのは誰が見ても不思議です。思うにこれは最初はリメイクだったのが途中から路線変更されたか、あるいは別の映画 を撮っていたのが途中から話題作りの為「リメイク」扱いされたかと勘ぐりたくなります。 でも「リメイク」という言葉に惑わされなければ、なかなか面白いです。 特に転覆してからの映像は迫力満点!まったく目が離せません。女優さんもキレイだし。 テーマパークのアトラクションに良さそうです。ただしオリジナルにあった重厚な人間ドラマは期待しないように。良くも悪くも今風の軽いデート向け映画です。あくまでも「ハラハラドキドキワクワク」な爽快感を楽しみましょう。ちなみに横で見ていた嫁ハンは「気の抜けたタイタニックみたい」と言ってました。 [地上波(吹替)] 6点(2008-10-12 00:45:41)(笑:1票) |
48. 天空の城ラピュタ
《ネタバレ》 これぞ映画。これぞアニメ。これぞまさしくザッツ・エンターテイメント! 老若男女問わず、すべての方にお薦め! 「女は度胸だ」名セリフ。あれ、乗りてぇ~! [ビデオ(邦画)] 10点(2008-09-28 02:25:32)(笑:1票) |
49. サスペリアPART2
《ネタバレ》 あの唐突なカラクリ人形が一番印象に残ります。あれがこの映画を特別なものにしているのは間違いないでしょう。心臓が止まります。どっからあんなアイディアが・・コワイ・・・ [地上波(吹替)] 9点(2008-09-27 23:29:34) |
50. 悪魔の手毬唄(1977)
いやあ、とにかく岸恵子と若山富三郎が最高です。この二人の微妙な関係、 それを実に味わい深く演じています。どちらが崩れてもこの味は出せなかった、 まさに芸達者なベテラン二人が生み出した奇跡のケミストリーです。これだけ でも十分過ぎる位観る価値はありますよ。 [地上波(邦画)] 8点(2008-09-27 23:09:14) |
51. 悪魔が来りて笛を吹く(1979)
《ネタバレ》 原作未読。評判悪いですね。これは親子2代にわたる兄妹近親相姦の悲劇が主の メロドラマで事件性やトリック、犯人探しといったいわゆるミステリーと しての部分は弱いです。それを期待して見るとかなりガッカリすると思います。 西田金田一は決して悪くないですよ。おどろおどろしい話に一種の 清涼剤のような役目を果たしていて、登場するとホッとします。 あのオープニングはホラー映画のような感じですね。カットされる事が多い みたいですがかなり強烈です。それにしてもあの声で「さよこぉぉぉ!」と やられると、いつV3に変身するかと・・ [ビデオ(邦画)] 6点(2008-09-27 22:52:28) |
52. コマンドー
《ネタバレ》 買おうとか借りようとか、ようするにお金使ってまで見ようとは思わないんやけど何故かTVでやると絶対見ちゃう。しょっちゅうTVでやるという事は視聴率が取れるから、つまり同じ様に思ってる人が多いって事?このあり得なさがいいね。「放してやった」のシーンが大好き! [ビデオ(吹替)] 7点(2008-09-20 01:59:41) |
53. インデペンデンス・デイ
《ネタバレ》 映画を見慣れていない少年少女の方々にお勧め。その世代(特に男子)が大好きな要素がすべて詰まってます。エイリアンの侵略、宇宙船との空中戦、いかしたコンビ、コンピューターウイルス、出撃する大統領、特攻するオヤジ、怪しい科学者等々・・理屈抜きでワクワクドキドキ出来ます。逆に映画を見慣れた辛口の貴方は見ない方が賢明。バカにされたと感じます。バカな私はこれ結構好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-20 01:50:27) |
54. デイ・アフター 首都水没
《ネタバレ》 なんだかんだ言ってもこういう映画はやっぱりアメリカがうまいなと感じた。 前半の絵はよかったけど後半はダメ。特に最後、首都が水没するかいなかの 所で空が晴れてちゃ緊迫感もなにもあったもんじゃない。現実にはああなの かもしれないけど、出さなくていい所でリアリティださなくても・・・ [地上波(吹替)] 3点(2008-09-20 01:40:43) |
55. ザ・コア
みんな辛口ですねえ。私はこの手の映画大好きです。そりゃ科学的に見れば突っ込み所満載かもしれませんが、こういう映画はあまりリアリティを期待せず適当に寝そべって場面場面だけ追って楽しめばいいと思っているので。「映画はエンターテイメントだ、フィクションだ!」と割り切っての製作態度。それはそれで正解だと思います。ジムスキーとラットというキャラ設定がミソですね。特にラットをもっと動かせばもっと面白くなったと思います。でもラストはやっぱカットしちゃダメですよね。あれがあるからこそ・・と思うのですが。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-15 02:41:25) |
56. 火垂るの墓(1988)
これは人を選ぶ映画です。決してエンターテイメント娯楽作品ではありません。 「子供向け戦争教育アニメフィルム」といえばいいのでしょうか? ただ、好むと好まざるとに関わらず必ず一回は見るべき映画でしょう。 そういう意味で10点つけさせて頂きます。ちなみに私は一回しか見た事がありません。 [地上波(邦画)] 10点(2008-08-07 23:13:39) |
57. ゲゲゲの鬼太郎(2007)
《ネタバレ》 「鬼太郎」という存在があまりに大き過ぎてターゲットを絞り込めてないように 感じた。ファミリー向けならあまりこだわらず子供目線に徹した方がよかったかも。 「あぶらあげをそなえろ」とかあの父ちゃんが生き返っちゃうとことかいかにも 昔の鬼太郎っぽさを感じたが今の感覚ではどうなのかな?もっと髪の毛針、チャンチャンコ、リモコンげたが見たかった。でも全体的に悪くはなかった。砂かけ、ねずみ男、 そしてなにより猫娘がバッチリだった。 [地上波(邦画)] 6点(2008-08-07 22:54:22) |
58. この子の七つのお祝いに
岸田今日子。なにはなくとも岸田今日子。誰がなんと言おうと岸田今日子。 出番はそんなに多くないのにあの岩下志麻姐すら霞んでしまう程の、 このとてつもない存在感はなに!? 特にあの「まぁやあぁ~」のセリフ、どんなホラー映画見た時より背筋が凍った。 恐るべしムーミンパワー! [地上波(邦画)] 7点(2008-08-07 22:23:49)(良:1票) |
59. 疑惑(1982)
松本清張と野村芳太郎というだけで勝負アリなのに、加えてなんと桃井かおりと岩下志麻という信じられない夢の組み合わせ!この一騎打ちはまさに日本映画史上に残るカッコよさ!細かい突っ込み所は確かにあれど、当代切っての2大女優の火花散る激突にただただ 唖然呆然・・・ラストのワインぶっ掛け合いには思わずエビぞり!こんなカッコエエ女の カッコよすぎるシーン、ないでホンマ。 [地上波(邦画)] 9点(2008-08-07 22:06:05) |
60. 病院坂の首縊りの家
シリーズでは「犬神」に次いで大好きな作品。ストーリー云々より佐久間良子、 草刈正雄、桜田淳子の見事に色の違う個性溢れる演技は必見。まさに「魅せる 演技」ですね。特に桜田淳子の大袈裟な演技は最初引くかもしれませんが、 見てる内に病み付きになります。 [地上波(邦画)] 8点(2008-08-02 00:18:49) |