41. シックス・センス
《ネタバレ》 驚愕の結末が注目されがちですし、現に驚きました。 ただ、自分が死んでいたことに、あの時点まで気付かなかったというのは明らかに不自然さを感じます。 それまでの間、接点を持とうとしたのは妻だけではないはずですし・・・ 確かに意外な結末ではありますが、観ている者を驚かすことが主目的になってしまったのか、ちょっと情報提供が足りないように思いました。 推理小説でいえば、手がかりを全て示すという原則が守られていないという、アンフェアなイメージです。 ストーリー自体はシンプルでそれほど深さを感じませんでしたし、ゴーストにしてもちょっと陳腐だった気がします それでも、夫婦愛と親子愛をメインテーマにしたことで高評価なのかと思います。 オチ云々よりも、そういうところが心に残りました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-22 20:59:10) |
42. マグノリア
《ネタバレ》 冒頭のエピソードに興味を惹かれました。しかし、本編は様々な人間模様を繰り広げた割には、出来事自体がそれほど大した話ではなかったのが残念です。3時間を使うなら、もう少しスケールの大きい話になってほしかった。最後のカエルにしても、いくら天気予報の伏線があったとはいえ乱暴すぎる印象でした。 せっかく多くの登場人物を出して風呂敷を広げたのだから、それらをうまく繋げる旨さが見たかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-30 13:09:29) |
43. ライフ・イズ・ビューティフル
《ネタバレ》 前半はシチュエーションとしてはよくあるパターンだと思いましたが楽しく見れました。ちょっと長いな~と思い始めた矢先にサラッと「第2幕」に切り替わってくれたのもタイムリーでした(あそこで結婚までのいきさつや、子供の成長を詳細に持ってこられたらどうしようかと思ってました)。後半は、もう少し収容所の悲惨さを表現して、明るくふるまう主人公とのコントラストを際立たせてもらいたかったです。たいへん惜しむらくは、この作品の最終章の流れがあまりに有名で、テレビなどでも紹介されまくっており、今DVDで見ても驚きも涙もなかったことです。何の予備知識もなくこの映画を見たかった・・・というのが正直な感想です。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-10 14:04:46) |
44. スターシップ・トゥルーパーズ
まったく期待していなかったのですが、まさか私の心にスターウォーズ、スタートレックに劣らない爪痕を残すとは思いませんでした。 まさに3大「スター」シネマ(←???)に恥じない大健闘だったと思います。 一言でいうと悪趣味なアホバカ映画であります。 私には壮大なブラックコメディにしか見えませんでしたが、これを作った監督さんはやりたい放題でさぞご満悦でしょう。 ここまで惨いのにここまで緊張感や悲壮感の感じられない戦闘シーンも珍しい。わざとそのように作っているんでしょうけど。 軍への皮肉とかそういったメッセージ的なものも感じ取れたわけですが、それを整理する前に、とりあえずラスト付近の攻防で吐き気が止まら…(放送禁止) [DVD(字幕)] 5点(2014-08-17 22:46:52) |
45. バックドラフト
《ネタバレ》 欲張って色々詰め込み過ぎてしまったように感じました。 そのせいで炎の描写とか兄弟間の人間ドラマとかいいところが打ち消されてしまって残念です。 まず、消火活動に子供を連れていくとか消防車の上で情事にふけるといった箇所箇所で出てくる気楽な描写は明らかにマイナスのように思います。 それから、後半にサスペンスの展開を持ってきましたが、これが下手すぎる。 一番の見せどころの真犯人の種明しをあっさりと通過してしまったのには拍子抜けでした。 個人的にはデ・ニーロがインパクトのない存在だったことが不満です。別に彼である必要がなかったように思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-06 22:48:44) |
46. バウンド(1996)
《ネタバレ》 それほど古い映画ではないのにどこか古めかしい作風。 そして癖のある風貌の女優2人が主役ときてしかもレズビアン。 この時点でもはや大衆受けはしないでしょうが、けっこう緊張感を保っていて最後まで楽しめました。 ラストの白と赤のコントラストに代表されるようにビジュアル的にもセンスよかったように思います。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-02 00:28:47) |
47. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 不思議な感覚の作品でした。 コメディコーナーにあったのですが、みなさんお書きのようにジャンル不明。 カルト臭丸出しの印象を受けた一方で、大物がチラッと出るという贅沢な面も。 本人が穴に入ったらどうなる?という素朴な疑問に回答を見せてくれたのは良かったです。 ただし後半にいくほど普通になり下がり、落としどころは物足りない。 非常にぶっ飛んだ設定であって、まさにその設定だけが勝負の作品なだけに、最後までぶっ飛んでいてほしかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-16 15:36:53) |
48. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 内容は可もなく不可もない(とならざるを得ない)ハイジャック物。 セガールが最後までやったところで、普通に「沈黙の~」ですから、これはこれで普通だっただろうし・・・ セガールの意外な扱いによって新鮮な面白みがあったので良しとしましょう。 ただし、陽気にデートにお誘いという、いかにもアメリカンなラストはいただけません。 帰還できたとはいえ犠牲者出ている大事件なんですから、きっちり真剣に締めてほしかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-27 20:45:03) |
49. ワイルドシングス
安っぽいストーリーですが、展開が早く飽きることなく見れました。 出しつくされた感想ですが、まさに「どんでん返しのための作品」に思えます。 出てくるキャラクターすべてがヒールの雰囲気丸出しで、終盤は誰が殺されようが生き残ろうがどうでもうよくなってしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-09-08 21:37:59)(良:1票) |
50. シザーハンズ
《ネタバレ》 出会い、裏切り、恋愛、別れ・・・起こる出来事の全てが唐突すぎて、ご都合よく無理やり話を展開したように思えます。 最後は娘との恋愛がメインになってしまったが、元々は、拾ってくれた母親を中心に、ぶっきら棒ながら理解示した父親、弟とのファミリー的な愛情をクローズアップすべきではなかったか? その肝心な家族との顛末は何も描かれていないのが非常に残念。というより致命的。 代わりに持ってきたのは、恋敵をあっさり殺害したことでしたが、どう消化してよいのか良くわからない中途半端な終わり方でした。 良い悪いに関わらず噂にすぐ飛びつくご近所さんの描写は、風刺が効いてて良かっただけに、最期はしっかりと結んでほしかったです。 結局、最も印象に残ったのはカラリング・・・特に上から撮った屋根と車のシーン。それも寂しいですが・・・ [DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 21:50:57) |
51. ショート・カッツ
時間軸を工夫した群集劇によくあるパズルが完成されるような爽快感や、ドンデン返しの意外な結末を期待して観ると肩透かしを食らうと思います。 私はその一人でした。 ただし、様々な人間模様ドラマとして面白い作品でした。 「ショート・カッツ」なだけに、内容が多くてそれぞれコメントできませんが、結局、言いたいことはすべてエンディングの歌詞が言ってくれてると思います。 じっくりと腰をすえて、紙に人物相関図を書きながら観賞するといいかもしれません。 [DVD(字幕)] 5点(2011-02-11 17:26:18) |
52. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
スターウォーズに熱狂したわけではないので、先入観なく鑑賞したつもりです。エピソード1としては今後に期待感持たせる感じで終わりましたが、単体作品としてはちょっと盛り上がりにかけたような印象です。何といっても主要キャラクターの個性が薄すぎ、対決シーンもあっさりしすぎ・・・これもアナキンより出すぎてはいけないということで仕方ないということでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-13 18:42:01) |
53. アルマゲドン(1998)
ご都合主義展開に安心のベタラストの流れと気楽に見るにもってこいの作品。 テレビで夜9時から幾度もお目にかかるのもうなずけます。 この手のテーマはリアリティ追及して真剣に作り込み過ぎると退屈になりがちですが、本作はロック調に仕上げていますので心配無用です。 [DVD(字幕)] 4点(2013-12-23 18:06:53) |
54. ファーゴ
《ネタバレ》 これはブラックコメディかと思わせるような、間抜けな悪役の面々・・・ かと言って人は無造作に殺されていくわけで、まったくコメディとは言えません。 それでも何とか並の作品かと思って見ていましたが、最後の殺害シーンにドン引きです。 ラストに何やら教訓染みたシーンを持ってきましたが、正に取って付けたよう・・・ 何をしたいのか何を主張したいのかサッパリ理解できませんでした。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-05-08 19:19:42) |
55. エントラップメント
主役であるはずのマック(ショーン・コネリー)が思ったより普通の人物でインパクトに欠けました。 そのうえ、ラストのあの扱いでは小者感丸出し・・・ どうせならキャサリンのセクシーをもっと前面に出して、別方向のインパクトで勝負したほうがよかったんじゃないでしょうか。 [DVD(字幕)] 4点(2012-09-30 21:34:02) |
56. ヒート
《ネタバレ》 ドンパチだけでなく人間ドラマも豊富だよ、と詰め込んだのはいいですが、詰め込みすぎてそれぞれ中途半端だったように思います。 ヴィンセントと家族の描写、ニールと彼女との描写、ともに浅く、何よりヴィンセントとニールが共感や友情を覚えるほどの関係として描かれていないように思いました。 ラストシーンの握手も無理やり感がありあり。 しかも、延々と引っ張った割には唐突な終わり方で余韻もなく、2大スター競演にしては演出がイマイチのように感じました。 二人が顔を同時に出さないことは、狙ってやった感がありますが、画としてはぎこちなくマイナス要素にしかならなかったと思います。 全体として「ヒート」というほど熱さは感じられず残念。 [DVD(字幕)] 4点(2011-05-07 20:53:38)(良:2票) |
57. CUBE
一発芸で一瞬脚光を浴びる若手お笑い芸人のような作品でした。 強烈なインパクトで興味を惹くものの何も残らない。 お笑い芸人が生き延びるには、漫才やコントで「うまい!」と思われなければなりませんが、この作品にはそんな要素が全くありませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2010-12-11 21:38:06) |
58. シベリア超特急
私は、またまた「つまらないとわかりつつ鑑賞して低い点数をつける」という行動をとってしまったことを、ここに反省します。 初っ端から、エンディングの後に何かが起こると自ら発表しちゃったのに、まずビックリ。 フルコースのお品書に「デザートのあとに2品出るのでお帰りにならないでください」と書かれているようなものです。 それでもって料理を食べてみたら味がしない。無味乾燥な演技の役者に唖然。 そんな中に唯一の高級食材(かたせ梨乃)を加えたところで素材の無駄遣い。 そしてデザートのあとに追加の2品が出てきたのですが、0に0を足しても0なのであります。 しかしながら、監督さんが「どうです凄いでしょう♪ 凄い仕掛けでしょう!驚愕のラストでしょう!」と得意気に出してきた以上、スタンディングオベーションせざるをえません。 これもひとえに監督のお人柄。ブラボー! これはまさに水野監督の水野監督による水野監督のための映画ですね。 大真面目に作っているのが伝わってくるだけに駄作は駄作でも愛すべき駄作・・・そういった意味で「デ○○○ン」とは一線を画していると思います。 [DVD(字幕)] 0点(2013-09-08 18:18:21)(良:2票) |