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41.  宇宙戦争(1953) 《ネタバレ》 
この時代の作品なので特撮技術が古いのはしょうがないとしても、それ以外の部分でもツッコミどころがあり過ぎてある意味面白い。火星に知的生物がいること自体現在の常識ではありえないが、それは許すとしても結末にはあまりにバカバカしくかつあっけなさに唖然としてしまった。ウェルズの原作通りなのかもしれないが、1898年のSF小説なのに対して50年以上後の映画化なのだから、もう少し進化させた結末にしてほしかった。空気中の○○でやられるなんて・・・「サイン」を見た時も思ったが、地球を侵略しにくる宇宙人たちに言いたい。「侵略に来るんだったら、自分たちが住みやすい環境なのかちゃんと調査してからにしてよね!」
[DVD(字幕)] 3点(2010-09-21 02:02:07)
42.  死刑執行人もまた死す
ナチ占領下のプラハを舞台に、ゲシュタポとプラハ市民のレジスタンスの息詰まる攻防を描いたサスペンスの傑作。プラハ市民のナチに屈しない不屈の精神が力強く描かれているとともに、緊迫感張りつめた上質のサスペンスとなっている。ラストは「まだこの戦いは終わっていない」ことをにおわしている通り、この作品は大戦中に製作されている。「チャップリンの独裁者」がラストの演説でナチを痛烈に批判しているのに対して、この作品ではナチに屈しない精神を詩によって高らかに詠っている。プラハは中世の街並みが残るヨーロッパ随一の大都市として知られていて、空襲の被害は極めて少ないイメージがあったが、こういう哀しい歴史もあったんですね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 01:59:22)
43.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
サスペンスアクションものとドタバタコメディーをミックスすると、その混ざり具合が絶妙でハマる場合と微妙にずれててシラけてしまう場合と紙一重になりがちで、感じ方はかなり個人差があると思う。個人的にこの作品はシラけてしまった方で、同じイギリス映画の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」にハマってしまったのとは対照的である。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-18 16:43:55)
44.  ミンボーの女 《ネタバレ》 
暴力団のゆすりの手口の数々とそれにどう対処すべきかを娯楽性豊かに描いた痛快作。キャスティングが絶妙で、とりわけ支配人を駆けゴルフに誘いスキャンダルの罠を仕掛ける伊東四郎が印象的。監督の伊丹十三が襲撃されるほど暴力団を本気で怒らせたヤバくてためにもなる作品。伊丹十三監督作の中でも最も好き。
[地上波(邦画)] 8点(2010-09-18 16:41:29)
45.  お葬式 《ネタバレ》 
独特の視点と洞察力で描く伊丹十三監督の記念すべき第1作。「葬式」という人生の中でも最も暗い一場面を、ドタバタ喜劇として描くところが斬新。かといって面白いかどうかは微妙なところ。主人公の付き人が葬式の裏舞台をモノクロフィルムに撮って、「G線上のアリア」をバックに映し出されるシーンは、ほのぼのしていてとてもお気に入りである。
[地上波(邦画)] 6点(2010-09-18 16:39:15)
46.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 
「自由」への限りなき執念を情け容赦ないストレートな描写で綴った力作。ただ一度だけ原住民に保護され、パラダイスの様な村でひとときを過ごしますが、なぜか一晩で忽然と住人たちが消えてしまいます。まるで夢のような謎の一場面。最後に送られた絶海の孤島は、それまでの独房や強制労働と比べるとまだ自由があったが、主人公はあくまで本当の自由を求めて大海原へ泳ぎだします。「人生を無駄に過ごす」ことこそ有罪だと信じていたからだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 16:37:11)
47.  夜の大捜査線 《ネタバレ》 
都会の黒人敏腕刑事とめったに殺人事件など起こらない田舎のいいかげんな白人警察官たちの対比が面白い。まだ黒人人種差別の根強い田舎街で屈辱感に耐えきれない黒人刑事と、黒人刑事の協力を頼らざるを得ない白人警察署長の屈辱感の激突は実に見ごたえがある。事件の核心に近付くにつれて黒人刑事に忍び寄る身の危険、黒人刑事と警察署長に徐々に生まれてくる信頼感の描き方が秀抜。犯人の動機を確信する根拠が薄い感じがするのは気になるが、別れのラストは地味ながら爽やかな余韻を残す名シーン。
[DVD(字幕)] 8点(2010-09-18 16:35:11)
48.  旅愁(1950) 《ネタバレ》 
乗り遅れた飛行機が事故を起こし、死んだはずの男女が秘かに第二の人生を始めるという発想が面白い。ローマ、ナポリ、ポンペイ、カプリ島、フィレンツェとイタリアの観光地のロケーションとラフマニノフの名曲を交えて、ちょっとしたサスペンスも味わえる見どころ満載のラブストーリー。真実を知った妻子の反応も好感の持てるもので万事うまくいくかと思いきや、まったく女って生き物は何を考えているやら・・・それほど知られた作品ではないと思うが、意外と楽しめました。ただ、できればカラーで見たかった作品。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-18 16:31:08)
49.  黄色いリボン
主題歌と共に知名度は高いと思うが、いまひとつ魂の感じられない作品。モニュメントバレーの砦のセット、騎兵隊やインディアンの多数のエキストラなど映像としてはかなりがんばっているのがうかがえるが、ストーリーの展開にワクワクさせるものがない。ジョン・フォードのねらいはなんとなくわかる気はするが、個人的には空回りに終わってしまった感じ。
[DVD(字幕)] 4点(2010-09-18 16:26:43)
50.  望郷(1937)
ストーリーはそれほど面白みがあるわけではないが、アルジェの迷路の街カスバの雰囲気を楽しむことはできる。主人公が惹かれるヒロインにはそれほど魅力を感じられなかった。ジャン・ギャバンが好きな人と、世界遺産にもなっているアルジェのカスバに興味のある人は見るべき作品。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-18 16:24:28)
51.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
笑いあり涙あり感動ありではあるが、タイムスリップもの&クレしん作品としては少し物足りなさを感じる。
[DVD(邦画)] 6点(2010-09-15 23:31:58)
52.  CUBE
心理的サスペンスを楽しむには良い作品だが、いったい誰が何のためにこんな大掛かりなトラップを作ってこのメンバーが集められたのか、全く謎のまま終わらせるのはいかがなものかと思う。なぜこの状況が生まれたのか必然性がなければ、奇想天外な設定はいくらでもできそうなので、個人的には作品としては片手落ちのような気がする。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-15 23:27:20)
53.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲
このシリーズに登場するヘンテコな生物はあまり好きでないが、斬新なメカには面白みがあるので、ATーAT・スノーウォーカーが登場する本作は結構好きである。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-15 23:25:13)
54.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
名探偵はえてして難事件の現場に居合わせるものだが、これは究極と言っていいですね。なんたって探偵と被害者以外はみんな○○なのだから。事件に至るまでの登場人物の描写があまり印象に残らず、事件発覚後も誰が犯人なのかを見ている側が推理していくにはシーンが不十分である。不自然な雪の正体は「映画に愛をこめて アメリカの夜」に答えがある。ジャクリーン・ビセットもそちらの方が魅力的。
[DVD(字幕)] 4点(2010-09-15 23:21:28)
55.  荒野の用心棒
棺桶屋の爺さんが命がけで盗んだダイナマイトをそんなふうに使うか?よっぽど演出に使いたかったんだろうな。エンニオ・モリコーネはその後数々の素晴らしい映画音楽を残しているが、いまだに口笛のマカロニウエスタンのテーマ曲のイメージが強い。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-15 23:19:12)
56.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
完全犯罪をもくろんだ犯人が別の殺人事件の容疑をかけられるって、フランスって意外と物騒な国なの?まあ、設定にちょっと無理を感じるもののサスペンスとしては楽しめる独特の雰囲気をもつ作品。難解な作品が多いヌーベルバーグの代表的作品の中では最も見やすい作品ではと思う。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-15 23:17:16)
57.  群衆(1941) 《ネタバレ》 
発想は面白いが、これほど急速に崇拝者が広がるのはリアリティーに欠けるように思う。ジョン・ドゥーが作られた人物であることが暴かれると崇拝者たちは手のひらを返したように罵声を浴びせる。しかし、そもそも思想の素晴らしさによって広まったことが本質であって、ジョン・ドゥーがどんな人物であったかは最初に大衆の興味を引き付けるには重要であったが、この時点に至ってはそれほど重要な問題とは思えないので、この大衆の反応はどうなのか疑問である。わずかながらもジョン・ドゥーの崇拝者は残っていたこととジョン・ドゥーを政治に利用しようとした人間たちの思うようにはいかないことをにおわすラストシーンはいかにもキャプラらしいと思った。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-15 23:12:42)
58.  Mr.インクレディブル
予告編にBGMで「女王陛下の007」が流れていただけで、「これは見なくては」と直感した。正義のヒーローが以外と肩身の狭い思いをしているところがユニーク。アニメーションで見せるアクションなんて・・・と思っていたが、なかなかのスピード感と躍動感でした。ラストは飛躍し過ぎている感はあるものの、単純に楽しめる作品。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-14 21:57:54)
59.  ザ・ロック
アルカトラズ島をそんなふうに使うか・・・という意外性が良い。ショーン・コネリは歳を重ねるほど存在感が増しているところが凄い。胸に血清打つところは「パルプ・フィクション」を思い出した。ただしこちらは自分で打っている!
[地上波(吹替)] 6点(2010-09-14 21:55:07)
60.  ランボー
帰還兵が迫害を受ける不条理は良いが、ちょっと飛躍し過ぎの感はある。スタローンの生身のアクションは評価に値する。世の中の不条理に自分が暴れたくなった時に見れば良いかも。
[地上波(吹替)] 6点(2010-09-14 21:52:02)
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