41. FALL/フォール
《ネタバレ》 めちゃくちゃ高所恐怖症なのに観てしまった!! いや~も~怖い怖い怖い!高い高い高い!マジでやめてーー!の連続でした。これ映画館で観てたらヤバかったかも...チビっちゃいそうで...(;´∀`) にしてもま~よく撮影したもんだよな~どう見てもCGに見えないからどうやって撮影したのか調べちゃいましたよ。そしたら高さ600mの絶壁の頂上に、高さ30mの塔の上の部分だけを実際に組み立てて撮影したそうで、さらにスタントも役者さん本人がやられたそうで、マジ頭が下がります。だからこその臨場感ハンパなかったです。 ハンターが実は死んでいて幻覚を見ていたっていうやつ、「海底47m」やん!て突っ込んでしまったけど、製作者一緒だったのね。 ハゲワシを捕まえて殺して食べちゃうシーン。「コナン・ザ・グレート」を思い出しちゃいました(笑)それともしかしたらこのハゲワシ、ハンター食べてたやつかも...て想像したらゲッ!てなった。 とにかくあの手この手で生き残ろうとするアイデアはなかなか面白かったし、高所の恐怖とあちらの治安の悪さもめっちゃ体現できた。でもなんだかんだで一番ビビったの、トラックと追突しそうになったシーンだったけど...。 ※これ見て電球のソケット外して充電した人、何人いるのかな?(笑) [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-29 14:50:12) |
42. ファミリア
《ネタバレ》 簡単な物語の詳細だけを読んで鑑賞したけれど、異国文化の交流を描いたハートフルな映画だと思ってたら、半グレやテロ組織まで出てきて暴力が当たり前のような映画でビックリしちゃいました。 半グレのリーダーはブラジル人に妻と娘を殺されて全てのブラジル人を憎むようになったけど、役所広司演じる神谷誠治は、息子と嫁を身代金目当ての多国籍テロ組織の犯行の犠牲となって帰らぬ人となってしまったが、誰かを恨むことはなかった。この映画がたぶん伝えたいメッセージはこれなんではないかと思えた。でももし自分が誠司や半グレのリーダーだったら誰かを恨まないなんて出来るのか、ちょっと自信ないかな。こわ!(^_^;) ただ主人公の誠司があまりにも人が良すぎるのは、ちょっと人間味が薄れてしまってる気もする。 誠司が半グレを襲って白状させるシーン。なんか和製「96時間」か「ランボー」かてなっちゃいました(笑)その後も一人一人襲うのか!てなっちゃいました。いや流石にそれしちゃったら全く別物になっちゃいますよね。 主人公の誠司が焼き物職人である設定が今一つな気もした。 マルコスが半グレのリーダーを殺そうとするけど、なんでわざわざ仲間が大勢いる場所を選ぶのかわからないし、ナイフを出すのも早いし遠すぎる。あそこのシーンはちょっと幼稚すぎたし、見せ方としてはあまり上手くなかった。わざとらしすぎた。 他の方もおっしゃられる通り、たしかに差別問題を扱う上での半グレやテロは過剰な演出で別世界の出来事みたいで身近には感じにくいかも知れない。ただ私はリアリティ路線も好きだけどこういった見せ方もエンタメとしてはアリだと思うので、別にそこに関しては特にはないです。単に面白かったか、感動したか、何かを感じ取れたか、作り手の想いは受け取れたか、などで作品を評価するようにしています。まあ人それぞれですから、はい。 ハートフルな映画ではなかったけれど、まあ観て損をしたとは感じなかったのでこの点数です。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-09-26 18:08:53) |
43. ロッキー3
《ネタバレ》 公開当時はもちろん映画館で鑑賞。当時はまだ若かったので、単純に格好良い!と大興奮してました。それから色んな媒体で観てきた。で、かれこれうん十年ぶりに鑑賞してみた。で自分の記憶の曖昧さに気付かされた。それは「アイ・オブ・ザ・タイガー」が劇中で結構使われてると思っていたこと。改めて観てみたら「アイ・オブ・ザ・タイガー」劇中内ではOPのみで、その後はEDまで一度もかからなかった。トレーニングシーンとかにバンバン使われてたと思ってました。どうやら「ロッキー4」と勘違いしちゃったのかな...(^_^;) 分かってはいるけど「ロッキー」におけるボクシングシーンはほぼ漫画なので、突っ込むよりもむしろイケイケで楽しむのがベストですね。むしろ突っ込むべきところはこの「2」以降毎回毎回「引退」と言いつつもリングに上がり続けていることでしょう(笑) 「5」でやっとリング降りたけど「ファイナル」でまた上がっちゃうんだもん(笑) それとミッキーが死んじゃうんだけれども、あれってクラバーに突き飛ばされたのが原因ですよね?パンチは出してないにせよプロのボクサーが一般人、それもご老人を突き飛ばすってどうなのよ?なんか改めて鑑賞してその事実に気付いてビックらです。今の時代だったら間違いなく即提訴!ですね。 あともう一つ見直して驚いたのは、エイドリアンがロッキーに食ってかかったところ。強くなったな、てロッキーに言われてたけどたしかにあそこのエイドリアンには驚かされた。何回も観ているはずなのにすっかり忘れてて、逆に新鮮でした。 「4」では完全にスーパーヒーローになってしまったロッキーだけど、「3」はまだ人間臭さもあって良かったし、この当時流行っていた「MV映画」の片鱗も少しだけはあって、このシリーズのちょうど変換期にあたる作品とも言えるでしょう。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-26 13:33:52)(良:1票) |
44. 大名倒産
《ネタバレ》 まあいわゆる頭空っぽで観るお気楽ポテチムービーですね。特にこれといったものはなかったのですが、飽きずに最後まで観れたので及第点です。はい。 てかこの映画の監督さんが「ロストケア」の監督さんと後で知ってビックリ!! 同じ監督さんで毛色の全く違う作品を続けて鑑賞してしまうとは...それに松山ケンイチさんも全く真逆な役を...いや~なにも知らずに観るのってこういった驚きに出会えるから面白いですね。でも知って観るのもそれはそれでまた楽しいけど。 浅田次郎さんの原作の方はどんな感じなんだろう...ここまでマンガマンガしてないとは思うけど、ちょっと気にはなりました。 神木くんと花ちゃんのコンビはとても良い!ビジュアル的にもお似合いだし、まるで呼吸するかのような掛け合いは夫婦漫才みたいで見ていてほのぼのできる。 漁師なのになんで刀持ってるんだろ~...それも息子まで!←勝手に想像しちゃうと裏設定で、仮にも大名家の御子息だから何かあるといけないので守るため、で、息子も有事の際に剣術や読み書きなど習い事もさせていた...ていうことなのか? 知らんけどw キャンプやリサイクルやシェアハウスなど、現代とリンクさせているのほ面白かった。 以上。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-09-24 06:04:23) |
45. ロストケア
《ネタバレ》 とても重たい内容ですが、テンポが良いので思いのほかサクサクと観ることができた。また、光と影やカメラアングル、カット割りなどが映画的な工夫がされていたのも良かった。主演の松山ケンイチさんは言うことなしだったが、長澤まさみさんが、こんな演技できるんだ!という驚きと感動があった。ただの客寄せパンダのアイドル女優ではないんだと、失礼ながらに思わせてくれた。 現代社会における介護問題を取り扱ってはいるけれど、社会的な視点寄りではなくあくまでも主要人物たちだけでの視点で物語がまとめられているので、そこに自分自身を投影させやすく問題と向き合いやすくなっているのは、この映画が単に問題提起だけではなく一歩その先を見据えて作られたというこでしょう。 斯波(しば)が役所へ行って生活保護の申請をするシーン。あなた働けますよね。介護をしなければならないから働けなくなってしまった斯波に対してあまりにも辛辣すぎる。でも実際にこれが現実なんでしょうね。ただちょっとだけ疑問に思ったのは、もう食べれなくなって云々と当時の状況を赤裸々に語ったけれど、その後の生活は一体どうしたんだろうかと...身寄りはないし働いてないから借金もできないはず...些細なことなんですけどね、こういった現実性のある問題作だからこそ隅々まで徹底してほしいかな。 この映画における問題提起に対する答えは三者三様で、斯波のパターンもあり大友のパターンもあり、救われたという遺族もいれば人殺しと叫ぶ遺族もいる。また、新しい人生をスタートさせた遺族(坂井真紀さん)は、人はお互い迷惑をかけ合うものと言う。それぞれがそれぞれの人生があり価値観がある。ただ私はやっぱり斯波の他者への関与は違うと思うし列記とした殺人なので、そこだけは同意できない。もし自分がこの映画の中の悪戦苦闘する身内を介護する者だったとしても、他人である斯波に命の選択はさせたくないし、殺されたら怒りもします。そこだけはブレない自信はあります。 大友が父親を見殺しにしてしまった件が出てくるが、画面の中に大量の処方薬が出てくるだけで死因がなんだったのかがわからないし、そこまで重体な状態だったとしたら病院側の対応に疑問を感じてしまう。そして死にそうなほどの病状ならば娘である大友がそれを知らないのもおかしいし、知っていてそれを放っておくというのもあまりにもちょっと脚本的に無理があるようには思えてしまった。ラストで明かされる衝撃の事実としては少し狙いすぎた感も...。 色んな登場人物が出てくるがもっと印象的だったのは峯村リエさん演じる介護士の猪口。酒の席で身内による介護者の殺害話をしたり、取り調べでもっと話したいとアピールしたりと飄々としているように見えるが、その実後輩が取り乱したらしっかりと受け止めたり、介護者たちの限界を見極めたりと、しっかりと物事を捉えている。捉えているけれどそれを表には出さずにいるのは、それをしてしまうととてもではないが精神がもたないからかでは...と、一番この作品の中でうまく立ち回っていたなと思いました。猪口ののような器用さが介護には必要なのかもしれませんね。 良い映画でした。ありがとうございました。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-09-23 05:10:47)(良:1票) |
46. エイリアン:ロムルス
《ネタバレ》 ホラー映画の定番の一つといえば、アホな若者たちがあれこれとやらかして惨劇を招いてしまう...というのがあるけれど、今回のエイリアンはまさにそれだった。思い返してみると正式なエイリアンシリーズでこの展開ってあったっけな~、となるくらいなかった気がする。エイリアンを純粋にホラー映画として捉えた時に、逆になんで今までなかったの?て思えてしまった。そこで今回の監督さんなんだけれども、ドント・プリーズ・シリーズの監督さんだそうで、自分は観てないけれど映画の評判も上々で、つまりホラー映画ならお得意なわけで、だから今までなかったこの設定に着目できたのかも。まあホラー映画の名手だからこそ映画館で観てみたくもなったんですけどね。 とにかくやる事は変わらないわけで、軍人も科学者もマッチョもオタクも出てこない、普通の若者たちがエイリアンに襲われる光景は、まさに王道ホラーのそれだった。 ただ唯一アンドロイドが2体出てくるけどね。1体はまさかの記念すべき1作目のアッシュくんでビックリ!!いや正確にはアッシュくんと同タイプのアンドロイドなのでしょう。 で、ご丁寧にこのアッシュくんがエイリアンの生態についてあれこれとレクチャーしてくれるので、もしもこの作品がエイリアン初見さんでもバッチグーなわけですね。にしても昨今のCGは本当に良く出来てるよな~...本当の役者さんと全然変わらないもんな~...て、てっきりCGかと思っていたらこれ書いたあとに読んだ記事にアニマトロニクスて記載されてた。いやでもアニマトロニクスでもすごいですよ。はい。それともう1体のアンドロイドはアンディくん。ヒロインの死んだ父親が廃品置き場で拾ってきた心優しきアンドロイドで、この彼が結構物語のキーパーソンとなっていく。面白かったのはアッシュくんのロムをアンディくんにセットしてデーターを上書きした時の変貌ぶりは、気弱な表情から凛々しい表情になり、冷静沈着、非情に徹底した行動は見ものだった。 起承転結の目新しさはこれといってなかったけれど、酸の血が無重力の中で漂いその中をくぐり抜けていくシーンはアイデアの勝利。あのシーンは本当に面白かったし目の付け所の良さに感心した。 エイリアンがわんさかと出てくるとどうしても1体を簡単に倒せちゃう武器も出てくるわけで、そうするとエイリアンをすげえ恐怖の対象として見れなくなっちゃうのがもったいない。まあでもアクションとしての面白さは増すんだけどね。ただやっぱりとことん、ホラーテイスト、にはこだわって欲しかった気もします。 最後に、エイリアンのDNAから採取した人類を完璧な存在へと変貌させる謎の液体を注入した妊婦から、エイリアンと人類の混血児が誕生するのだけれども、なんていうかエイリアンの色強すぎるし、それになんで母親を殺すのかも分からなかった。母親との関係性のアイデア出てこなかったのかな~...せっかくの新種なのに行動パターンがまんまエイリアンなのはもったいない。あ!そっか!もし続編あるとしたらこの謎の液体が鍵になってくるわけか。だから凶暴にしておかないといけなかったのか!? なんて続編あるかはわからんけどね。 まあとにかくなんだかんだでやっぱエイリアンは、薄暗くて大スクリーン&大音響の映画館で観るべき作品ですね。はい。 [映画館(字幕)] 6点(2024-09-12 15:49:18) |
47. BLUE GIANT
《ネタバレ》 評判が良くてもジャズに対して苦手意識があるからたぶん観ないだろうと思っていたけど、なぜか気が向いたので鑑賞することに。感想を述べる前にまず先に述べた、苦手意識、という私自身が「ジャズ」に対して抱いてきた想いを語らせてもらいます。なぜ苦手なのかと言いますと、どことなく敷居が高くておいそれとその世界に入って行きにくい、というのが本音です。敷居が高いというと他に「クラッシク」も挙げられるかと思いますが、まだクラッシクは日常生活に溶け込んでいますし、学校の授業などでも馴染みがある分多少なりとも入りやすさはあるかなと。ただ「ジャズ」は自らが率先して動かないとなかなか出会う機会は限られてくる。ゆえに「通」な人たちの場がジャズなんだと思っていました。生演奏の実態権はないけれど、CDや映画、CMなどで聴いたことはあるくらいで、それでもやっぱり良さは分からなかったし、たぶん自分とは相性が合わないジャンルだと思えた。そこから音楽にそこまでストイックでない私には、苦手、という固定概念が根付いてしまいました。 ではここから映画の感想を。まず悪くはなかった。たしかに良い映画だったとは思う。ただなんていうか目標であった「月」があまりにも早々と達成してしまうから、そこに至るまでの感動はちょっと薄味でした。交通事故にあって満身創痍で舞台に立つ姿も、いかにもな演出であまり泣けない。良かった点としては、着飾っていたピアノの彼が真意を突かれたことで剥き出しの演奏を開花させるシーンと、その彼が邪険にしたファンに謝ってサインを渡すシーン。素人同然のドラムの彼が、ずっと見守って成長を見届けてきたファンのおじさんと対面するシーン。人としての成長や温かく見守る優しさがとても心地よかったです。て、どっちも主人公のシーンじゃないんですけど。まあね、だって主人公くん、ハイスペックすぎるから、平凡な感動とは次元の違う場所にいるんですよね。感動はするけどそれは、ブルース・リーやマイケル・ジャクソンを初めて見た時のような、そんな感動...かな。ちょっと言いすぎかも。ただ人一倍努力はしているのは伝わりますし、熱量の半端なさも伝わってきました。ただ先にも述べたように私自身がジャズに対して苦手意識があるせいか、彼の演奏の凄さがよくわからず、ダイナミックなアニメーションの表現でなんとか追いつけていけているレベルなんです。これ、アニメじゃなくて実写だったらもっと置いてけぼりになってたかも...。 アニメ映画として非常に挑戦的で意欲的な作品であるし、ジャズに多少なりとも興味を抱かせるにはとっつきやすさもあって良いとは思う。 ただもう少し紆余曲折な展開があってもよかったかな。はい。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-09-09 16:38:50) |
48. コンクリート・ユートピア
《ネタバレ》 予告編を見た時からすごく興味のあった映画。やっと観れた。てかレビュー少な!こんなに面白い映画なのに。 今までの日常が崩壊して究極のサバイバルを余儀なくされる展開って、ゾンビとか核戦争とかが大半だったけど、天変地異ていうのがいつ何時起きてもおかしくないから、見ていてゾッとしたし、もしもこういう状況になったら自分はどう立ち回るんだろうかとも考えさせられる。人を助けたい気持ちはあるけれど、極限状態ではたして聖人君子でいられるのだろうかとも...。 映画の最後でヒロインの言った一言がこの映画最大のメッセージではなかろうか。みんな普通の人たちでした。そう、普通の人たち...。その普通の人たちがサバイバルな状況で変貌し狂気し争い始める。これってほら、あなたもですよ、て言われてるようなもの。だからこそ胸くそ悪いし吐き気がする。自分自身がそうなり得るから。他者をけ落とし生き残る。真意を付いてくる、本当に嫌な映画です(^_^;) 勝手に勘違いされて代表に選ばれた彼だって別に根っからの悪人ではなかったはず。大金を騙し取られて勢いで殺人を犯してしまっただけだし、秩序を守るために徹底した行動を取っていただけに過ぎない。家族を失った彼にとってはマンションの住人たちが家族のようなものになったから、あそこまでやれたのでしょう。ある意味彼も犠牲者かもしれませんね。 [インターネット(吹替)] 7点(2024-08-31 17:53:16)(良:1票) |
49. もしも徳川家康が総理大臣になったら
《ネタバレ》 原作は未読。 この映画を見終わって真っ先に思ったのは、時間が足りなすぎる!これだけ一癖も二癖もある偉人たちが現代で内閣を務めるんだから、各キャラのエピソードをもっと見てみたくなっちゃいます。そしてそれぞれの点が最終的には一つの線となって大大円を迎える...みたいな、そんな連続モノの方が話の幅も広がって、各キャラの魅力も掘り下げられたかも。 私はそこまで歴史に詳しくはないけど、徳川家康、という人物像は鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスで詠われるような、忍耐強く攻めのイメージがあまりないので、この映画で主役のはずの家康が始まってしばらくその存在が薄いのはやっぱり仕方ないことなのかな~と、これまた見終わってそう思った。なのでどうしても信長や秀吉のようなイケイケな偉人の方が、エンタメ的には表立って目立つこととなる結果に。 ボクそんなに暴れてないのに暴れん坊ってなに?とか、ぜよはぜよ、とか、徳川滅ぼしたの彼です、とか、始まって最初の頃は笑える箇所もあって、これはひょっとしたら上質なコメディな予感かー!となったが、段々とシリアス路線へとシフト変更していき、結果的に最後は国民の皆さんもっと自分の国のことを思い政治(まつりごと)に興味関心を持ちましょう、と訴えかけるわけだけども、まあね、政治の世界を茶化したままで終わらせたら、家康、という存在は必要だったのか?てなるし、日本人特有のそこになんらかのメッセージやテーマを入れたくなる、ていうのもうなずけはする。 ただな~、たしかにそのテーマやメッセージは昨今言われ続けてきてたものだし、共感できる人たちもたくさんいるかも知れない。いるかもしれないけれどそれでもやっぱりもうちょっと変化球を見たかった自分もいる。ただやっぱりその変化球で見せるには時間が足りなすぎるのもまた事実。限られた時間の中で落としどころをつけるにはやっぱりあれが最良だったのかも...。 それとやっぱり、AI,じゃなくってご本人たちが現代に蘇って、ていうパターンの方で見てみたいのもある。。まあそれこそ時間がいくらあっても足りなくなっちゃうかもですけど(笑) [映画館(邦画)] 5点(2024-07-28 22:48:46) |
50. デッドプール&ウルヴァリン
《ネタバレ》 もう完全に一見さんお断りの超マニア向け映画でした。自分はアメコミ原作を全く読んでないし、映画界の裏側の情報もひと握り程度しかないから、随所に散りばめられたネタの数々にそこまで狂喜乱舞したりニヤニヤすることもなく、ただただそこで起きている現象を眺めているだけでした。まあでもそれなりには分かるネタもあることはあったので、全然つまらなかったわけでもなかった。20世紀FOXとかキャプテンかと思いきやからのファンタスティックフォーとか(笑) 虚無世界ていうのが出てくるんだけれども、その世界がどういった世界なのか漠然としすぎていて、とにかくだから「虚無」であることの意味が全然伝わってこない。 クライマックスは最強の敵とやっぱり激しいバトルをしてほしかったな~...。まあ敵の能力があまりにもチートすぎて勝負にならなすぎるけどね。てかそんなにチートな能力者をよくまあ捕まえてあの虚無の世界に送り込めたもんだ。 とにかく主人公デッドプールも言ってたけど本当にもうマルチバースはいいかなって。なんでも出来ちゃうからもう感動もクソもなくなっちゃうんですよね。今回の原作コスチュームウルヴァリンだって、結局マルチバースだからはい!一丁上がり!てなったわけで、特にそれがあまり感動へと昇華されないんですよ。例え最後にマスクを被っても、ね。 今後デッドプールとウルヴァリンがMCUとどう絡んでいくのかはこの映画ではまだ明かされなかった...ただ現段階では「アベンジャーズ VS X-MEN」なる作品の制作は発表されているから、このウルヴァリンなのか?違うウルヴァリンなのか?まあお楽しみは先ってことですね。 [映画館(字幕)] 5点(2024-07-24 15:19:16) |
51. あの頃。
《ネタバレ》 元々がハロヲタだったので、そんな自分にどれだけ刺さってくれるのか、そんな期待をして鑑賞したのですが、なんていうかそこまでハロ!ていうわけでもなく、むしろよくこんな人たちのこんな素人丸出しのライブとかを見に来る人たちがいるもんだな~ていうのもあったし、無職なおじさんたちなのによくお金あるな~とか、なんか好き勝手やって生きていすぎて生活をやりくりしてヲタ活していた自分からすると、もう異様な世界でした。まあフィクションだしエンタメなんだしそこまでリアリティにこだわる必要はないかもしれないけど、何でもかんでも馬鹿やって喧嘩して最後は笑って済ませちゃうのはさすがに淡白すぎた感はある。 まあそれでも彼らの何をしでかすかわからないあやふやさを演じきった役者さんたちはお見事でした。良い演技でした。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-18 21:41:33) |
52. 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
《ネタバレ》 人はいつまでたっても変わらないし争いもなくならない。まあだからいつまでもガンダムは作り続けられるのでしょう( ̄▽ ̄;) 劇場版ということもあってCGも使われけっこうキレイな画にはなっているけれど、もうちょっと頑張れなかったかなとも。引きの画での人物の作画手抜き?て感じられるほど酷いシーンいくつかあった。予算的な問題で戦闘シーンに力を入れるのはわかるけど、何気ないシーンでの粗が目立つのはやめてほしかったかな。 なんかよくわからないけど、あれだけ巧妙に仕掛けたファウンデーションによる偽装工作、当初は何も証拠がないって言ってたはずなのに、いつの間にか証拠はある!てなに?それでいつの間にファウンデーションが完全に悪となっていて倒せば万々歳、めでたしめでたしってなによ?なんか都合よく話が進んじゃうんだもん。てかこれもしもテレビシリーズだったら、キラが世間から裏切り者のレッテルを貼られラクスとの溝に苦悩しながらも立ち上がって前に進んでいく、ていうのを時間をかけてゆっくりと見せてくれたてんだろうな~...キラにしてもラクスにしてもあれよあれよと戻るのはや!だわさ。 あとめーーーーーーーーっちゃ都合よくガンダムあるのもう笑うしかなかった( ̄▽ ̄;) 普遍的なテーマとド派手な戦闘シーンとちょっぴりHなのでこの点数で。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-20 14:15:17) |
53. フォードvsフェラーリ
《ネタバレ》 とにかくレースシーンが圧巻!特に圧巻なのは夜中の雨でのレースシーン。本当にどうやって撮影したんだろうて思えるほどスリリングでエキサイティングだった。これは大画面で観るべき映画でしたね。それとクリスチャン・ベールがとにかく格好良い!そして名演技すぎます。レーサーの時の顔。父親の時の顔。夫の時の顔。友の時の顔。いけ好かない奴と対峙した時の顔。大げさではなく微妙な表情の変化だけで見事に使い分けきっていて、ほんとこの人はとんでもない役者だって感じずにはいられなかった。 フォード社の社長をレーシングカーに乗せて走るシーン。走り終わった後に社長が泣きながら父親も乗せてあげたかった、ていうシーンはすごく良い。あの時だけは大企業の社長ではなく一人の少年に戻った瞬間で、いくつになっても男には少年の頃のロマンが宿っているんだな~、てなれた。 そして何といってもやっぱりクリスチャン・ベールが速度を落として3台横並びでゴールするシーン。あそこはグッときちゃいましたね。それで例え1位になれなくても文句ひとつ言わずに清々しい顔で、自分自身を誇らしく威風堂々とする立ち振る舞いは同じ男として自分もこうありたいと思わずにはいられませんでした。格好良すぎるぜ。 クリスチャン・ベールの奥さん役のカトリーナ・バルフさん。マジで60年代のヘアスタイルやファッションが似合いすぎ。ナイスキャスティング! 本当に良い映画でした。ありがとう! [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-19 20:50:42) |
54. シャイロックの子供たち
《ネタバレ》 池井戸潤原作ということで、倍返しの爽快なやり返しを期待していたのですが、なんていうか消化不良な終わり方でした。佐々木蔵之介と柳葉敏郎と佐藤隆太は逮捕され罪を償ったが、阿部サダヲと橋爪功はそのまま。不良債権を買わされた橋爪功はまた悪知恵を働かせて損失を埋め合わせるかも知れない。高額な謝礼金を受け取った阿部サダヲは銀行を辞めただけ。原作を読んでないし「ベニスの商人」も観たことがないのでわからないけど、結局この作品って主な登場人物全員が道を踏み外してしまった弱い人間たちってことなのかな。まあそれはそれでいいのだけれども、やっぱり一応主役格の阿部サダヲだけが正義の味方的な立ち振る舞いをしておいて、ちゃっかりとお金を受け取りそのまま何もないっていうのはどうしてもしっくりはこないですね。はい。 ノイローゼになった銀行員が神社の狛犬を社長として接する場面は、今の日本の労働の過酷さを揶揄していて面白かった。 どうせなら上戸彩もなにかやってました、てオチの方がうわ~やられた~、てなってたかも。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-13 19:29:11) |
55. 大河への道
《ネタバレ》 伊能忠敬の大河ドラマをいかに作り上げていくのか。その過程を面白おかしく見せてくれるのかと思っていたら、ほぼほぼ伊能忠敬の死後のドラマで、これのどこが「大河への道」だよ~てなった。 まぁね、タイトルに多少の偽りありではあったにせよ、初めて日本地図を作っていく作業、それも死を隠しての偽装工作はまあまあそこそこ見れたし、知らなかった豆知識も知れたのは良かった。 で現代でも知事を騙して中井貴一がゴーストライターとなって「大河 伊能忠敬」を執筆していく!ていうのもなかなかオチとしては面白かった。 あと上様が完成した日本地図を見て、美しい...ていうシーンはこの映画のハイライトだと思えるくらいグッときました。 悪くはないんだけど全体的にもう少し編集でリズム感を出せてればな~、と。はい。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-03 18:25:59) |
56. イコライザー THE FINAL
《ネタバレ》 イコライザーといえば今までは誰かのために、てことで一肌脱いできた。けれど物語の中盤くらいで、OPで始末したぶどう園の連中が世界の脅威であるテロ組織だって判明して、おや?なんだなんだ?今回は世界のためにイコライザーは動いたのか?てなった。なったけれども最終的に親交も何もない一人の老人のためだったことが分かって、あ~やっぱりこうでなくっちゃ~これだよこれ!てなれたと同時にニクイ演出するな~このこの~、てなった。本当に見事なオチだった。 悪党をとにかくテキパキと始末していく姿は格好良すぎ。派手なアクションじゃないのに全然物足りなさを感じないのがすごい。 悪者どもが一掃されて町中がお祭り騒ぎになっているシーンが、どこか「七人の侍」を思い出した。ただこっちは一人で誰も死んでないけど。 広場での突然の爆発!マジでビックリしちゃった(^_^;) 体がヽ(;゚д゚)ノ ビクッ!!てなったよ~...まいったまいった。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-02 21:50:17) |
57. 少年の君
《ネタバレ》 知人がめちゃくちゃ好きな映画だと言っていたので鑑賞してみた。まず見終わって真っ先に思ったのは、前科者でも教員になれるのか?でした。ごめんなさい。私あまり頭が良くないのでまずそこが気になってしまって...(^_^;) で調べてみたら未成年者は前科がつかないとのことだった。なるほどね。 スッキリしたところででは本題へ。かなり評価の高い映画だったので期待して観ましたが、たしかに悪くはないし良い映画だとは思う。でもどうしても気になってしまうことがまたあって良い映画とかの前に白黒つけたくなってしまいました。それはイジメの主犯者が階段から落ちて死んだのは事故であって殺人ではないはず、てやつ。だからなんであの時警察や救急に通報しなかったのかが気になって仕方がないの。よく他の作品でももみ合いの結果突き飛ばしたら頭打って死んでしまったとかあるけれど、どう見ても事故なのにどうして隠そうとするのかがわからない。そこでこれについても調べてみたら不注意で人を死なせてしまった場合は過失致死罪となり「50万円以下の罰金」に処せられるとのこと。つまり罰金で済んで前科もつかず刑務所も行かないでいいんです。一応日本の場合だが恐らく中国も似たようなものだと思う。確かに気が動転してとか、大事な時だから大げさにしたくないとか、まあ隠したくなる理由はあるかもしれない。あるかもしれないけれど、それでもやっぱり自分には理解が追いつかない。 全くもって映画の内容にふれないコメントになってしまいましたが、先にも述べたように良い映画だとは思います。はい。演出や見せ方も工夫されてるし、何よりも役者さんの演技力が半端ないです。丸刈りにまでしちゃうんですから。ただ主演のチョウ・ドンユイさんが元モーニング娘。の工藤遥さんにソックリ過ぎて、そのことも鑑賞中ずっと気にはなってしまってました。(^_^;) 最後に心に残った台詞を。大人になるための勉強はしたことがない。たしかに...。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-12 16:10:25) |
58. ゴジラ×コング 新たなる帝国
《ネタバレ》 日本の「ゴジラ」がリアリティや大真面目路線をいくのなら、ハリウッドはもうとことんおバカでハチャメチャな「ゴジラ」を突き進んでいってほしい。そう感じられるほど頭空っぽで楽しめるエンタメムービーでした。あ!でも前作の「ゴジラVSコング」からもう主役ほぼコングなんで「ゴジラ映画」ていうよりも「コング映画」みたいなもんなんですけどね。 コングの右手が凍傷になってしまいそこに秘密裏に作られていた特殊アームが装着されるんだけど、なんか色々台詞でそのアームについて説明してたけど、脳内で処理しきれずに結局あれが何目的で作られたのか分からないままだったし、他のパーツもあるのか?とか、もしあったとしてそれをよろしくない組織に盗まれて、ついでに今回倒したスカーキングの骨も回収されてて、ほんでもってメカコングとか作っちゃったりなんかしないかな~...なんて妄想をしてみたり...とにかくあのアームが今後どう発展していくのか楽しみで仕方ないです。続編があれば、の話ですが。 コングがゴジラに共闘を呼びかけにやってきたのにゴジラが突進してきた時のコングの、ちょ、ちょ待てよ!話を聞けよ !なリアクションがもう最高すぎて、あのシーンだけでもご飯10杯はいけそうですw あと冷凍光線を吐く怪獣くん、自分を操っていたモノが破壊されて意識を取り戻した瞬間、操っていたスカーキングをお前かー!あっという間に凍らせちゃったシーンも最高でした。 [映画館(字幕)] 6点(2024-04-28 22:13:49) |
59. かがみの孤城
《ネタバレ》 なかなか面白かったけれど少々気になる点も。まず狼の仮面を被った少女はスバルのお姉さんであったわけで、私が亡くなったら神様にお願いしてスバルの願い事を叶えてあげる...であのかがみの孤城が誕生したみたいなのだが、それにしてもなぜ孤城?病室に孤城ののドールハウスがあったけれど、別にスバルは孤城を望んでいなかったしスバルの望みはお姉ちゃんと一緒に学校に通いたい、だったはず。だからそこがちょっと疑問。それと1番のクエスチョンはなぜ門限過ぎると狼に食べられちゃう設定になっているのか。物語終盤で実際にスバル食べられちゃってたし、あれでこころも城にいたらみんな死んじゃってたってことでしょ。いや~そこがやっぱり腑に落ちないな~...。例えスバルに成長をするための試練だとしてもあまりにも酷すぎないか。あとこの作品にとって個人的にとても好きな、個人の願いかみんなとの思い出かの二択がいとも簡単になかったことにされちゃったこと。あれは究極の二択だからこそとても深い意味があるわけで、覚えていなくてもそれでも運命的な出会いをみんなしていくほうがドラマチックだったと思うんだよな~。本当にあれはそりゃないよだった。それとアキのお婆ちゃんが亡くなった通夜の日にお父さん?義理のお父さん?よくわからないけど、なんで急にアキのことを襲おうとするんだ?あの展開がよくわからなかった。前々から狙っていたけどお婆ちゃんがいつも家にいるから邪魔だったのか?なんかね、あまりにも急な展開すぎては?てなってしまった。てかそもそもアキはその襲われる前から登校拒否になっていたはずで、アキの登校拒否の理由だけはよくわからなかった。 色々と不可解なところもあるけれどそれでもこの作品の根底にあるテーマは好きだし、物語のキーパーソンである北島先生が年代ごとにちゃんと年相応な顔立ちになっている細かい演出もなかなか手が込んでいて好感は持てる。(←見返して気付きました) それと一番グサッときたのは、ウレシノがどうせ笑ってるんだろう!て言ったあとにこころが、うんうん笑ってない...いや笑った...ウレシノだからいいやって笑った,,,ここ!ここですよここ!笑われてた者が自分よりも格下に見える相手を笑ってしまうこの負のスパイラル。さらっと流して物語は進んでいくけれど、これははっきり言って刺さりましたね。 傷つきやすい多感な時期の少年少女の繊細な心理を描いている作品なので、アニメ映画ならではのダイナミックさや躍動感はあまりないけれど、観たことで色々と考えさせられる点もあって記憶に残る映画になりました。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-04-17 21:49:44) |
60. グランツーリスモ
映画館で予告編を観た時は、これはIMAXの4DXで観るべき映画じゃないか!と、すげぇ期待しました。だけど予算と時間の都合で結局それは叶わず、アマプラで配信されたのを機会に鑑賞しました。で、結論から言うと別に4DXじゃなくてもよかったかな、でした。それというのも、目玉であるレースシーンが自分が思っていたような、手に汗握る、めっちゃ興奮しちゃうようなシーンでなかったからです。もっとこう観客がまるでレースを実体験しているかのような、そんな映像を期待してました。だって元々はレースゲームから始まったドラマなんだから、そのレースゲームってまるで自分が車を運転しているかのようなんだから、この映画もそうあるべきだったんじゃないかって。 まあでもね、どこまでが実話なのかは分からないけれど、そこそこは飽きずに観れたことはたしかです。はい。 あ、ちなみに私、リアリティを追求したレースゲームは苦手です。マリオカートみたいのが合ってますね。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-04-08 16:30:51) |