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コメント数 123
性別 男性
自己紹介 新作をどんどん観に行く、というよりも好きな作品を何度も繰り返し観るタイプです。
よろしくお願いいたします。

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41.  マイ・プライベート・アイダホ 《ネタバレ》 
これも我が青春の一作と言っていいだろう。ナルコレプシー(居眠り病)という持病を持つ男娼が、同じく男娼である友人と、自分の家族を探して旅するという、よほど面白くなりようがないプロット(笑)を、独特の映像美で綴った作品。絶対に面白くはないはずなのに、変に味があってなぜかそこまで退屈する事もないという不思議な作品だ。とにかく退廃的なリバーフェニックスが美しすぎる。その美しさは少し怖いくらいだ。と、これは自分にとってリバーフェニックスやキアヌリーブスが自身の青春時代を象徴するような俳優だから観ていられるのであって、二人に何の思い入れもない方には至極退屈に映るかもしれない。しかし自分にとっては何年かに一度必ず観直したくなる変な魅力のある映画だ。レッチリのフリーが二人の友人役で出ている。
[DVD(字幕)] 7点(2018-09-11 22:24:43)(良:1票)
42.  トップガン 《ネタバレ》 
映画館でやっていたので子供の頃以来、久々に鑑賞。「あれ、こんな映画だったっけなー」という感想。子供心にもそんなに面白い映画という印象も残っていなかったが・・。今見ると相当に恥ずかしくなってしまうようなシーンが多くて驚いた。使われている楽曲の素晴らしさは言うに及ばずだが、なんとなく曲の流し方がちょっと雑に感じてしまった。もう少し効果的に使うこともできたのでは。。まあこの出し惜しみしない感覚が80年代だったのかもしれない。それにしてもトムクルーズが若い。それと昔はアイスマンがとんでもない憎まれ役という印象だったが、今回見直してみるとすごくいい奴である事に驚いた。言っていることも至極真っ当な事ばかりである。主役のマーベリックの方がよっぽど嫌な奴で問題児であると思ってしまった。しかし卒業式の日にあんなタイミングで敵が攻めてくるという設定が、とにかく驚きである。こう考えるとやはり「愛と青春の旅立ち」はそれでも良くできた作品だったと思う。
[映画館(字幕)] 5点(2018-09-11 22:00:45)
43.  アメリカン・グラフィティ 《ネタバレ》 
これは憧れてしまうなあ。今となってはこの映画の全てが夢の中の世界のようだ。何と言ってもピカピカでキラキラのアメ車たちのカッコよさ。そして流れる音楽はまだアメリカがビートルズを知る前の所謂オールディーズと呼ばれる音楽たち。もちろん、「オールディーズ」なんてのは後付けでできた言葉で、当時の最新の音楽が流れ続けているわけだ。高校を卒業して大学に入るまでのある一晩を描いた作品だがジョージルーカス自身が言うように、この映画の主役は車であり、音楽である。しかし60年代は町中こんなカッコ良い車だらけだったなんて、本当にすごい時代だ。今ではアメリカを代表するような俳優になっている人達の初々しい姿を見れるのもとても楽しい。脚本が良くできているので、派手な展開をするわけでもないのに最後まで飽きずに見れることも素晴らしい。見方によっては小さなネタの寄せ集め的な映画でもあるのだが、それがまた、良い。セックスを匂わせる場面もあるが、全然いやらしくなく終始とても爽やか。クラシックな作品の割にはこちらでのレビュー数があまり多くないのが気になったのだが、意外とあんまり見られていないのだろうか。。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-09-09 22:44:41)
44.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 
これは相当な力作だな・・と鑑賞後殆ど感心に近い感想を持った。やっぱり画面からトムクルーズの本気度が伝わってくるのが一番のポイントだろう。これを言ったらおしまいかもしれないがそれこそ80年代のジャッキーチェン映画を観ている時の興奮に近いものがあった。まさに体当たりアクションの連続で、正直トムクルーズがこんなに体を張ったアクション俳優になるなんて、トム=「カクテル」や「ハスラー2」のイメージだった自分にはとても想像できない未来であった。ストーリーの方は相変わらず自分には少し複雑すぎて分からない部分も多いのだが、自分の中の映画方程式「よく分からない≠面白くない」が今回も証明される形となった。パリの入り組んだ細道をカーチェイスし、車をスタックさせた後バイクに乗り換えるシーンでは、トムのバイクのエンジンが掛からず、その際一瞬自転車が映ったので、「ついにトムクルーズ自転車に乗るのか!?(=プロジェクトA)」と一瞬相当期待したのだが、やはりそれは無かった(残念!!)鑑賞中「どうだろう、7点かな・・・」なんて思っていたのだが最後のヘリコプターでのチェイスと山小屋でのベンジー救出、そして爆弾解体シーンの見事なモンタージュで1点追加し文句なし8点となりました。いやはや、本当に良いものを観させていただきました。
[映画館(字幕)] 8点(2018-08-17 00:09:34)
45.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
これは、少し期待外れであった。スターウォーズものとしてどうと言う前に、1つの冒険活劇(死語?)として面白くなかった。何故だろうか?良く分からないのだが、恐らく脚本が面白くないのだろう。何というか、画面からほとんど緊張感というものが伝わってこなかった。かつて黒澤明の映画に憧れ、「俺もああいう映画を作りたいんだ!」という個人的かつ本物の欲求からこの世界を1から作り上げたジョージルーカスの脚本と、様々なマーケティングや柵に縛られながら書かれたと思われる本作の脚本の差が、露骨に出てしまっている気がする。つまりは作り手のリアリティの差であろう。主人公のルックスに関しては、当然別人なのだから、あまり顔に関しては似てても似てなくても良いと思うのだが(実際、本作の主人公はハリソンフォードというよりもレオナルドディカプリオとブラッドピットを足して2で割ったような顔をしている)、身長に関してはもう少し高い人の方が良かった気がする。ハンソロの年齢が全く不明なので分からないのだが、まさか本作とエピソードⅣの間にハンソロの身長が10センチほど伸びた(つまり本作のハンソロは成長期の真っ只中)という設定なのだろうか。。?最後に一点、本作はローグワンと違い割とコミカルで軽い演出がされているが、ギャグがことごとく滑っていた!(><)これが実は個人的に一番辛かった。唯一面白かったのは空港で帝国軍が新規隊員を募集しているCMの中で例の帝国軍のマーチがCMのBGMとして流れていたところで、あの曲はこの世界の中でも実在してたんかい!と思わず笑ってしまった。
[映画館(字幕)] 4点(2018-07-12 16:38:28)(良:1票)
46.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
予定より、ただ1人90年ほど早く起こされてしまうというアイデアが面白い。結局主人公は1年以上悩んだ末に決断をするわけだが、自分ならどうするだろうと色々と考えさせるような内容となっている。特にSNSなどの浸透によって人との繋がりがどんどんと身近(?)になっている現代人には、この孤独との折り合いというテーマは大変興味深い内容なのではないか。美術的には割とキューブリックからの影響が素直に出ていると感じた。宇宙船の内部は2001に近いものを感じたし、突如現れるバーとバーテンダーのアーサーは、シャイニングに於けるロイドへのオマージュか。エンドロールでアンディ ガルシアの文字を見て驚き、巻き戻して見てみたが確かに船長役で最後の最後に5秒ほど出ていた。パート2でもできない限り、全く彼である必要が無いような役ではあるが、一体アンディガルシアのこの映画のギャラはいくらくらいなのだろう、と妙なことが気になった。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-06-26 08:20:22)
47.  用心棒 《ネタバレ》 
今回、初めて映画館で鑑賞(本作自体は何度か観ている)。しかし面白いなあ。面白すぎて、かっこよすぎて鑑賞中ずっとニヤニヤが止まらなかった。これぞ世界中に影響を与えた日本映画だ!と胸を張りたくなる。(今も影響を与え続けている)ここにある殆ど全てが普遍なものなので、今後何十年経とうが古びる事はないだろう。「桶屋、棺桶二つ。いや多分三つだ(ポイッ←爪楊枝)」うーん、と唸るほどかっこよい。私は現代日本全体に蔓延する「泣きたい病」とも言える過度な感動路線飽和状態に辟易しているタイプの人間だ。TVCM等でよく見る(文字どおり本当によく見る!)「家族物語」的なものを見ると、虫酸が走って「だからこういうのもういいよ〜」とチャンネルを変えると、変えたチャンネルでも同じく演歌的感動路線をやっていて、結局テレビを消してしまうような人間だ。確かにこの用心棒の中にも家族をめぐる感動話があるにはあるのだが、三十郎自ら「俺はああいうメソメソしたの大嫌いだ!」と宣言する事で、ベタベタの感動路線に入り込まないように、絶妙なバランスを保っている。それでいて、結局は影できちんとそういった人達を救うのである。うーん、これが本当のかっこよさ、感動でしょう。確か7人の侍でも同じようなセリフがあったので、これはもう黒澤明監督の地なのだろう。そんな当該作品のバランス感覚の素晴らしさに感心すると共に、この5,60年で日本人の性質も随分変わっちまったんだなあと悲しくなった。本当にいつからこんなに日本人は年がら年中泣きたくなってしまったのだろうか?受験で頑張る我が子の姿を背中から見つめる親の姿とか、昔親父が身長測る際に使った柱を再利用したのを見つけて微笑とか、「名前は、あなたが初めてもらったプレゼントです」とか、もうそういうの勘弁してクレーーーーっ!
[映画館(邦画)] 10点(2018-06-14 14:44:44)
48.  孤狼の血 《ネタバレ》 
とても余韻の残る作品だった。こんなに力のある日本映画は久々に観た気がする。所謂 銀残しなのだろうか、プライベートライアンのようなザラついた画像がこの映画の「昭和感」を表現するのにぴったり合っていたと思うし、その画面から溢れ出るような暑苦しさがとにかく素晴らしい。公式HPなどにも記されている「この国には牙のない男が増えすぎた。」という宣伝文句が表すように、これはもう明らかに製作者側が意識してやっていることである。つまり「牙のない男」を「映画」に置き換えて、「最近の日本映画、おかしくないか?」という作り手が感じているフラストレーションをそのまま叩きつけたような迫力があるのだ。それが画面から溢れ出てくるのだから本物の力となって観客に伝わる。要は、痛いものはちゃんと痛く、エロいものはちゃんとエロく、酷いものはちゃんと酷く見せなくてはいけないという、ある意味至極当然の事が、最近の日本映画は全然できてないんじゃないの?という、現代映画界に対する見事なカウンターである。(まあこれは日本映画に限ったことではないのかもしれないが・・)一点、最後の方に、日本人が大好きなお涙頂戴の、殆ど演歌的とも取れる演出があって、そこは流石にやりすぎというか、捻くれた私からするとさーっと一瞬引いてしまうシーンがあるのだが、まあ気になったのはそこくらいで、後はとにかく色んな意味で痛快に観れた。テレビ放映は難しいと思うので、やっているうちに劇場での鑑賞をお勧めする。
[映画館(邦画)] 8点(2018-06-12 22:05:37)(良:2票)
49.  地獄の黙示録 《ネタバレ》 
映画館でやっていたので数十年ぶりに再鑑賞。まず音響が凄かった。特にヘリコプターの羽の音がとても印象的であった(それと、ジム モリソンの声にやられる)。さて内容はというとカーツ大佐という人物探しの旅物語であるが、”どうやら気が触れてしまったらしい”その人物に会いに行くという設定がやけに不気味でサスペンスフルだ。そこに加えて戦場という舞台装置が相まり、様々なキャラの強い登場人物達やアクションが機能してくる。これは相当な傑作なのではないかと思わせるのだが、映画はある時点から明らかにリズムがおかしくなっていく。観念的になっていくとも言えるが、要は後半にかけて映画自体がどんどんラリっていくのである。この映画の後半の感覚は完全にアシッドムーヴィーの類だろう。前/後半でのリズム感の違いを庇うように?最初と最後にThe endを流して力技で一つの作品ぽくしているが、やはり無理やり感は拭いきれていない。しかしそんな所も含めてこの映画史に残るカオスっぷりは一見の価値がある。
[映画館(字幕)] 8点(2018-05-29 15:31:54)
50.  スタンド・バイ・ミー
こちらもすでに自分の一部となっている(と勝手に思っている)ような映画なのでとても冷静に評価できる気がしないが、あえてこの映画を一言で表すとするならばやはりevergreenということになるだろう。初見時はまさに主人公たちと同じ年代だったので、彼らと同じ目線で観ていた。今回改めて観直すと、いつの間にか自分がリチャード ドレイファスの目線に近づいていることに気づいた。何れにしても、どれだけ時が経とうと映画の中の彼らはこれからもずっとあの時のままだろう。そして、何と言ってもこれだけ内容が詰まっていながら上映時間がたったの88分というところが凄い。「たった二日間離れていただけなのに、戻ってくると街は前とは随分と違って見えたーちっぽけに感じた。」というセリフが個人的には気に入っている。今でも旅行などから自分の住む街に帰ってくると同じことを思う。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2018-05-23 10:44:35)(良:1票)
51.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
全編を通じてゲームやアニメ等の大衆文化に対して膨大なオマージュが捧げられた作品。そこでオマージュされている対象に対する知識や熱量が高いほど盛りあがれるだろう。人によってその対象は様々だろうが、ゲームやアニメに関して一般的(もしくはそれ以下)の知識量しか有しない自分にとってはThe Shiningへのオマージュが決定的なものであった。まさか2018年の映画館で、かのoverlook hotel内をツアーできるなんて思ってもみなかった。さほど長くないシーンだが、それでもシャイニングの主要シーンが完全に再現されていた;237号室のシャワーから女性が出てくるシーンなどは恐らく同じ素材を使っているのだろうし(そっくりさん?)、印象的なあのカーペットの柄やballroomに入る際のカメラの動きまで完コピで、映画ファンとしては「スピルバーグは、ひょっとしてこれをやりたかったのではないか。」いやそうあってほしいという疑った見方をしてしまった。さすがにこのシーンはテンションが高まった。それと本作は音楽も一つの仕掛けとして活躍していて、オマージュされる対象が出るとそれに関する音楽が流れるところも楽しかった;アランシルベストリのback to the futureは当然としても、ゴジラのテーマやThe shiningの音楽まで色々と細かい仕事をしていた。  しかし、本来こういった要素というのは付加価値的なものであるべきであり、例えば本作でオマージュされた元ネタを全く知らない人間が見たとしたら、この映画はどのように評価されるのだろう。本当に面白い映画というのは、サブテキストや元ネタなど何も知らない人が表面的に見ても面白いものだと思うが、本作がそういう映画だったかというと、はっきり言ってそこまで面白いとは思えなかった。事実、自分は先述したThe Shiningシーン以外は大して面白みを感じられなかった。ここまで情報量の多い映画を大ベテランであるスピルバーグが撮ったことに関しては感嘆する。が、最終的な感想としては、とにかく莫大な情報量を誇る映画なので一度で全てを消化するのは難しいが、かといってもう一度見たいかと問われると、そうでもないといったところだ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-05-09 20:43:21)(良:1票)
52.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
まさに大人のためのおとぎ話といった様相。サスペンスやドラマなど様々な要素を持った作品だと思うが、主軸となっているラブロマンスの中身はどちらかというと男性よりも女性に受けそうな内容か。性描写のドギツさから言ってレーティングはR15+ではなく、R18+でちょうど良い気がした。宣伝段階では割とクリーンなイメージを打ち出していたように見受けられるが、少なくとも家族で観るような作品ではないのは確か。作中に流れる妙な緊張感は心地よく、個人的にはその源泉となっていたストリックランド役マイケル シャノンの迫力ある悪役ぶりが印象に残った。
[映画館(字幕)] 7点(2018-03-15 18:13:21)(良:1票)
53.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 
いやー、良いもの観させていただきました。というのが観終わった際の素直な感想。「もうフィクションなんかに興味はない、俺は今、本物のアメリカ人を描くことに専念したいんだ!」監督の最近のフィルモグラフィーを見るにつけ、そんな気概が伝わってくるようで、本作ではなんと実話を元にするだけでなくその張本人達に本人役を演じさせるという、ある意味究極の方法を取っている。序盤は主役3人達の幼少期から始まり、彼らの成長過程を描きながら、ところどころで事件のモンタージュを挟むという巧みな構成で、中盤からは気の良い3人と一緒にヨーロッパ観光気分を味わえ(笑)そして事件の顛末へと怒涛の展開をみせる。何よりもこの3人が子供の頃は問題児であった(実際に問題児であったというよりも、周りからはそう見られていてた)というフリが十分に効いているので、最後にHeroesとして称えられるところのカタルシスは中々抗しがたいものになっている。  ちなみに一緒に観に行った友人は「監督お得意の『最後に実写でご本人登場!』みたいなのが今回は無かったね」と言っていた。そう、彼は演じていたのが本人達であるということを知らなかったのだ。「あれ、最初から本物がやっててね・・・」と真相を伝えると、一言「嘘だー!だって全然棒読みとかじゃ無かったじゃん(笑)」と驚いていた。確かに。。皆さん演技が上手すぎる!一般の方でもあんなに自然に演技ってできるものなのだろうか?やはりこれも監督のディレクションの賜物だろう。  兎にも角にも、気持ちの良い青年達の熱い活躍に胸を躍らせられ観終わった後は清々しい気分になれた。
[映画館(字幕)] 8点(2018-03-08 23:14:19)
54.  グレイテスト・ショーマン
実在したPTバーナム氏の人生を描いた伝記ミュージカル。見るまで、実話を基にした映画だとは知らなかった。劇中、歌が始まる度に少し置いてけぼりな感じがしてしまった自分は、やはりミュージカルというものが理解できていないのか、もしくはミュージカル自体が肌に合わないのかとも思った。しかし例えば「美女と野獣」や「ララランド」を見たときにはこれほどの疎外感は感じなかったので、これはやはり監督の演出が原因なのかもしれない。個人的にミュージカルは歌が始まる瞬間をいかに自然に見せるかが大切だと思っているのだが、当該作品に関してはその瞬間が少し白々しく感じられる箇所があって、その度に冷静になってしまった。劇中に歌われる曲はどれも印象に残る良い曲ばかりだった。
[映画館(字幕)] 6点(2018-02-28 09:22:35)
55.  プロジェクトA
ジャッキーの傑作といえば、やはりこの「プロジェクトA」か「香港国際警察」、もしくは「スパルタンX」辺りだと思う。細かいところまで全て計算し尽くされたアクションとカメラアングル。そしてジャッキー、ユンピョウ、サモハンそれぞれの表情の豊かさと明るさが素晴らしい。ストーリーは割と入り組んでいるが、良くできている。ジャッキー映画を見た後は、皆んな映画館から出てくると少しだけ強くなった気がしたものだ。これぞ映画マジック。
[DVD(吹替)] 8点(2018-01-07 20:15:40)
56.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 
これもライトで素敵なコメディ。個人的に日本人のお笑いレベルは世界でも屈指だと思っているが、こういった上質なコメディを観るとアメリカ人のお笑いセンスも相当高いなあと改めて感心してしまう。「I'll have what she's having」(彼女と同じ物を頂くわ。)は、理想的な下ネタの在り方です!(笑)
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2017-12-28 15:20:38)
57.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ
面白かった。2時間半の長尺だがまさに盛りだくさんの内容で、退屈に感じる時間もあるにはあったのだが、それは劇中せいぜい5〜10分(もしくは20分)ぐらいだったように思う。当該監督のことはあまりよく知らないのだが、フィルモグラフィーを見るとどうやら脚本も自ら書くタイプの方のようだ。その辺り今回抜擢された理由なのだろうか?ここまで超メジャーで、ある種カルト的な人気もあるシリーズの最新作において、自ら脚本を書き、監督をして一つの作品を作り上げたという事がまず凄い事だと感心した。本作自分にも突っ込みたいところは様々ある。しかしちゃんとスターウォーズにはなっていると思うし、恐らくどんな作品を作っても必ずどこかから文句は言われる事は分かっていて、脚本も単に自分が好きなように書けるわけではなく、色々なしがらみをクリアしながら書かなければいけなかったのだろう。もし自分がそんな立場だったら…と考えるだけで震え上がってしまう。ヴィジュアル面も素晴らしい、特にロゴが表していたように今作は赤い色の存在感が鮮やかで美しかった。そして特にマークハミルの演技はとても貫禄があって素晴らしかった。最後に、改めてキャリーフィッシャーのご冥福をお祈りします。  26th Dec 2017 再観。Dolby ATOMSという、通常より100円だけ高い劇場にて。 改めて思ったのは、今回ちゃんとギャグで素直に笑わせようとしてくれているところがあったのが嬉しかった。映画開始2~3分ぐらいで行われるポーとハックス将軍とのやり取りが一番素直な笑わせ場所だとは思うが、、。あとは上から真っ黒いカッコよい物体が降りてきて一瞬「新しい宇宙船か?」と思わせておいて、カメラが引くと実はファーストオーダーの制服用のアイロンだった。。とか色々と細かい事をやっている。ローグワンの真面目路線は少しSWとしてはシリアス過ぎると思っていた自分にとってはこういう一息つける箇所は嬉しかった。そして、やっぱりファルコンは一番苦しい時に助けに来てくれるんだなあ、これぞSWだなあと感激。ローズのルックスは2回目で慣れた。
[映画館(字幕)] 8点(2017-12-24 10:31:25)(良:1票)
58.  ブロークバック・マウンテン
好き嫌いは別にしても、観た人の心に何らかの爪痕を残す作品であろう。特に、終始寂し気なヒースレジャーの表情は忘れられない。
[DVD(字幕)] 7点(2017-12-22 20:53:54)
59.  フライト 《ネタバレ》 
なかなかにユニークな作品。サスペンス?ではないし、ドラマとも違う、ひょっとしてコメディなのか?と思えるシーンもあり・・・。割と掴み所がない作品だが、ロバートゼメキス監督のフィルモグラフィーを見るにつけ、それこそ正に今当該監督がやりたいことなのだろうなと思った。つまり監督どうやら今は「SF」や「コメディー」etc.といったジャンルに括られない作品作りを目指しているようなのだ。さて、アルコールとドラッグ中毒のパイロットにまつわる物語は、とても人として褒められた人物ではないと思わせる描写が続いた後、ひょっとして亡くなったスチュワーデスにすべての罪をなすりつけるのかと思った土壇場に、人間、職業人として最後の良心が勝って事実を告げるシーンがある。ここでこのパイロットが酒とドラッグを止められなかったのは罪悪感からであったことが分かる。家庭がうまくいっていないことなども原因としてあることが分かるが、当の本人が一番、酔っ払った上で人の命を預かる仕事をし続けていたことを断罪しており、それをごまかすために酒を飲み続けていた。自分の人生に嘘をつき続けていたのだ。嘘をつくのをやめて、自分に正直になることを決意したあの瞬間にアルコールとドラッグの鎖から解放されたという事なのだろう。ラスト自分に正直になった結果として、疎遠っとなっていた息子やニコールが戻ってくるという描写も興味深い。かなりドギツイ描写もあるが、内容的にどことなく大人のためのおとぎ話という趣がある。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-12-17 07:23:59)
60.  恋に落ちたら・・・ 《ネタバレ》 
初っ端から白黒画面のクライムシーンから始まったので、勝手に軽いラブコメだと思い込んでいた自分は、一瞬借りた作品を間違えたのかと思った。観る前にイメージしていた内容とは異なり、かなり暴力シーンが多く、代わりに笑えるシーンは殆ど無かった。なんというか、もちろん演技は素晴らしいんだけども、主演の二人がデニーロとビルマーレイである必要性があまり感じられなかったのが残念。この二人ならではのコミカルなやり取りを期待していたのだが。。ユマサーマンは良かったと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2017-12-10 22:50:49)
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