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コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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41.  カストラート 《ネタバレ》 
物語はやや繊細で、複数のコンセプト(兄との関係性、女性との関係性、カストラートの苦悩、等)を含むが、ヘンデルとの関係性以外はどうも掘り下げが甘く、消化不良な感じがある。  他方、メインディッシュというべきカストラート歌唱はその出来自体は素晴らしいが、設定上威力のある名曲をあまり使えないのがもどかしい所(『リナルド』”私を泣かせて下さい”くらい。そもそも、バロック・オペラは現代に至っては決してオペラの主要なレパートリーとは言えず、有名な作品はもう少し後ろの年代に固まっているのだからこれはある意味仕方が無い)。  思うに、歌での盛上げ所があんまり作れない→映画のテンションを長時間保てない→110分のあっさりストーリーという顛末か(名曲だらけの『アマデウス』と比べては可哀そうだが)。  実在のファリネッリに拘らなければ(もう少し時代をずらせば)もっと色々歌えたのではないか(話の内容は架空のカストラートでも描けるような内容だし)。それか作曲家がもっと頑張れば。。
[DVD(字幕)] 7点(2019-11-16 00:02:18)
42.  モリー先生との火曜日<TVM> 《ネタバレ》 
ジャック・レモンの遺作とのコトで、個人的には強力に『八月の鯨』なんかが思い起こされたとゆーか、人生というモノについて「何を語るか」ではなくて「誰が語るか=誰に語らせるか」という作品だと⇒だからココにレモン氏を起用したのは正にドンピシャだったと言えるのではないか、と(『八月の鯨』同様、演じたレモン氏も実際にまもなく人生の終わりを迎えていったのですし)。モリー先生が最後に語る内容のソレ自体はごくシンプルなモノだったとも思うのですが、だからこそ誰にとっても人生の道標となるであろう本質的なコトだったとも思うのですね⇒その意味で、また誰にとっても観る価値を有する…て映画なのかも知れません(ワリと若いうちに観ても好いかも、な~んて)。  ただし、映画としては一つダケ(少なくとも)私の好みにはそぐわない点が在って、コレはテレビ映画だから仕方が無いのかも知れませんが全体的にちょっとテンポが忙しないのですよね。語り手のジャーナリスト・ミッチ氏がそもそもメッチャ忙しい生活を送っている…トコロにふと訪れた物語なのだから(ある意味)やむを得ない部分はあるのでしょーが、その慌ただしいテンポを(ワリと)そのままにミッチ氏とモリー先生のシーンもブレーキが効き切らない感じでサクサク進んでゆくのが、内容に比しての所要時間という意味でかなり高度な違和感だと感じられてしまったのです⇒もっとゆっくり先生と話したかった、と。。とりあえず原作を読むコトにしつつ、いずれ再見すると思います(いったんはこの評価で)。
[DVD(字幕)] 6点(2023-09-04 23:04:05)
43.  上海ルージュ 《ネタバレ》 
映像は綺麗なんです、がしかし…  特に前半は非常に華やか・鮮やかな映像が見事でして、少し靄のかかった様な感じも含めてちょっと幻想的でもあるとゆーか、ただ演出のその辺+実際の話の内容・テーマも含めて、ある種実に「虚ろな」美しさでもありますのよね。その意味では、個人的には映像的にも後半の⇒同じく虚ろな美しさでありつつも華やかさを脱ぎ去って寧ろ寂しさを纏ったかの様なソレ、の方が、私としては心に響くモノがあったかな…と思いましたかね。  でも、前述どおりお話としても「空虚な=登場人物の抱える空虚さを描く」作品だとは言え、まず最後まで観ると根本的に相当なバッド・エンドとして終わってゆくにも関わらず⇒ソレでも大して(コッチに関しては)私の心が痛まないのは、やはり前半で全く主役の2人(歌姫ちゃんとガキ)に感情移入するに至らなかったから…なのですよね。後半は、多少その意味で筋が「撚れて」ゆくモノの(=少なくとも歌姫ちゃんの描き方とゆーのは明確に変わってゆくし)ソレでも尚、感情移入の方向が反転するには至らなかった…というコトもありまして、個人的にはどーにもお話としては中途半端…だと感じられてしまいました。重ねて、映像は綺麗だった(女優さんも美しかった)のですケドね。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-20 22:39:48)
44.  愛情萬歳 《ネタバレ》 
前作『青春神話』に続けて観たモノですが、率直にテーマはまた似たよーなモンだと思いますかね。でも、まずは全体的にだいぶん小綺麗にはなってましたよね⇒まァ舞台となるあの部屋とゆーのは、そのものズバリ彼ら3人にとっての「オアシス」なのですから。しかし、演出方針そのものは、台詞の少なさ・説明描写の薄さ・音楽の完全無添加、等も含めてバリバリに硬派な映画でした⇒だから、映画としての好みは分かれる・人に依るかも知れない…とも。個人的には、終盤~オーラスにかけては流石に少し理解が追い付かない部分が在ったコトも含めて、前作と比較して一旦のこの評価としておきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-03 14:42:29)
45.  アナコンダ 《ネタバレ》 
全体のつくりはごくB級な感じ(尺・内容・展開の運び方⇒特に終盤盛り上がり始めるまでが1時間位はショボいトコロ、とか)なのですが、ソコからするとCGの出来が結構好いので、まず観る価値ってのは今でもあると思いますし、ラスト付近の派手なモンスターアクションは(そこまでと比べても)全然かなり面白いのですよね(だからこの評価です)。個人的には、該当年代(=前世紀末付近)のこの感じのCGって、一種のノスタルジックもくすぐられて相当に好み=テンション上がっちゃう感じだったりもして…ですね(『ハムナプトラ』とか『インビジブル』とか)。  ただ、どーしたってやっぱB級…とゆーのが(前述どおりの)展開運びの雑さでして、折角のジョン・ヴォイトに係るモロモロには正直「うん?」となってしまうコトが多かったですね⇒コレなら、あんな一流の悪役を連れて来ずとももっとチンケ(でコミカル・かつ安手)な悪役俳優に演らせても好かったかも…と感じます。思うにヴォイトが主人公の船に乗り込んできて⇒で乗っ取る、という流れに無理が在りすぎるのですよ。フツー、この流れだったらシンプルに船が二隻ありゃ好いのだと思うのですね⇒で同じ目的の為に競争してる…と。何となくですが、予算的なコトである気もしますかね(ただ今作、B級と言いつつそれなりに予算掛かってる作品なのですケドね⇒だからCGの出来が存外に好いのだと思うのですが)。
[DVD(字幕)] 6点(2023-06-04 08:53:48)
46.  愛人/ラマン 《ネタバレ》 
正直、レオン・カーファイはともかくジェーン・マーチの演技はかなりボヤっとしてる様に感じられて、中盤くらいまではあまりピンと来てなかったですね(エロ描写も、映画の描写として or 時代的なレベル感としてはそこそこ高度かとも思いますが、ゆーてそこまで…という感じでもあったので)。ただ、あまりにも醜悪な彼女の家族の描写(⇒その後には男の方の家族も似た様な有様だというコトも分かるのですが)を見るに、やはり彼女の「動機」の主たるモノとゆーのは一種の「反抗」であり、ただその中でも同じ境遇を生きるコトのシンパシーから二人の関係性は次第に真実味を帯びていった…という部分については最終的にはそこそこしっくり来ましたかね(まあソコも含めて、ワリと普遍的=在り来りな話だとも思いますケド)。特にエキゾチックな画づくりの感じが好みだったコトもあり、まあまあ楽しんで観れたかなとは思います。悪くはなかったかと(ゆーてジェーン・マーチもかなり高度な小悪魔系合法ロリで相当に可愛かったですし)。
[DVD(字幕)] 6点(2022-06-26 11:11:01)
47.  トリコロール/青の愛 《ネタバレ》 
フランス国旗「トリコロール」は青・白・赤の三色が自由・平等・博愛を表す…とは結構誰でも知ってるコトだと思うケド、実はどの色がどの価値観を体現している…という対応関係はハッキリと決まっているモノではないらしい、と。ただこの連作では明らかに、青が自由、白が平等、赤が博愛を示している様に思われる…のだし、あといちおう画づくりのコンセプト・カラーとしても三色が映画の中にそれぞれ取り込まれている…とゆーのも確かにそーなのだね。その上で、三作の共通テーマはシンプルに「ある愛のカタチ」であるけれども、それらは決して唯「美しい」とか「温かい」というモノでもないネガティブみ・シニカルさを割かし多めに含むモノでもあるかな、てのが正直なトコロなのだね。  ※あと、観る順番は青→白→赤が好いかと(登場人物が少しだけ重なってゆく関係で)。   中でこの「青」は、率直に三作で内容が一番高度でかつつくり込みも綿密だと思われますね。実は、私自身は少しだけ「コレは『博愛』のハナシなのかな?」とも思ったのですが、最後まで観るとシンプルにジュリエット・ビノシュがある種の「自由」に辿り着いたサマを描いた作品だとは思えるのです。ただ、前述どおりこのサマってのがごくネガティブなモノ⇒ぶっちゃけると自由な様で自由でもないモノにも見えるのですよね(今作ではその「青」も、画としては憂鬱という意味でのブルーとして随所に挿入されていますし)。彼女は愛を(ソレこそ)誰にでも奉仕・自己犠牲という形式で振りまいてゆくという人物に見える一方で、でも単に愛情行動の選択肢としてソレしかコマンドが無いという人にも見えるのですよ。ソレは仄かに描き込まれる母親との関係性の歪さなんかに由来する一種の病理かとも思えるのですが、だから結局彼女は実は色々な人に(ソレを押し付けるがあまりに)ある種煙たがられていた…というコトにも見えるのです(取り分けて死んだ旦那については)。旦那の愛人が言う「どーいう人か分かった」とゆーのは、実に高度な皮肉かと思えましたね(ないしは批判・非難にすら)。コレは何とも残酷なシーンだな、と。  オーラス、無表情で涙を溢す彼女からは、彼女自身の人間性そのものについての絶望と同時に、それでも彼女はそう生きていくしかないのだ、というより頑なな意味での絶望もまた感じ取れるな…と思ったのです。その部分を表現するビノシュの演技がごく優れたモノであったとしても、コレはちょっと私個人としては(根本的なポリシーから外れるというレベルで)非常に好みではないネガティブさでした。なので(まあまあ優れた映画だとは思いつつも)これ以上の加点は控えておきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-04 12:05:49)
48.  パリのランデブー 《ネタバレ》 
パリを舞台にしたオムニバス…ですが、描かれるのは(いつもの)恋愛模様とゆーよりは、恋愛絡みのごくみっともない有様、という点ではかなりシニカル強めな作品集だと言えますかね。個人的には、笑えるかと言えば十分(クスリと)笑えるものではあったのですが、本質的にはあまり好みでない系統ではありました(笑いの「質」としても)。  まあ、コレをフランス映画よろしくな美男美女がまた演じて(特に女性陣のレベル高し)そして舞台も文字どおりに瀟洒なパリのあちらこちら…てな具合に、決してみっともないだけではないごくシャレオツな作品にまた仕上がっちゃってるなあ…と思ったりもしたのですケドね。   1.7時の約束(27分) まあ、しょーもない男ではありますケド、こんな偶然はそれこそ「あり得ない」のですから、こんな時こそ笑い飛ばすべき…だったのではねーでしょーかね(あの表情で固まってしまってはそれこそ防戦一方になっちゃいますですよ)。対する女の子の(決してやり過ぎないながらも)朗らかに凛と勝ち誇った様子はままグッドでした。  2.パリのベンチ(31分) 本オムニバスはどの作品もかなり純粋な会話劇でしたが、中でも一番その傾向が強かったすかね。ひたすらパリの公園を散歩デートする様子が続いてゆくのはそれこそ『ビフォア・サンライズ』のパリ版、的な風情でした。ただ、そのパリの中でもそこそこ自然が豊かで閑静な公園の様子とゆーのは、思いがけずかなり心地好かったです。その意味ではごく羨ましいデート風景だったとも言えますね(中身はどーあれ)。  3.母と子1907年(35分) パリ在住の画家で長身でイケメン、と手駒はかなり揃っているにも関わらず、やってるコトは(3作の中でも)一番みっともない…という残念さ加減は(個人的には)ちょっと痛々しさが過ぎて笑えはしなかったすかね。あの口説き方はちょっと酷いですって(彼女がイイ人だったから好かったものの、最後はちょっと呆れてませんでしたかね)。ま、その顛末を自分の芸術に昇華・結実させた…というラストは、実は決して悪くない…とも思いました(人生って須らく、結局はそーいうモンじゃない?という意味で)。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-29 22:46:34)
49.  キャンディマン(1992) 《ネタバレ》 
30年越しの続編公開に併せて観直しましたが、思ったよりよく出来てる・アイデアの豊富な作品でしたね。惜しむらくはそのアイデアのポテンシャルを活かしきれてはいない、というトコロなのですが、ソレは続編の方で結構しっかりトライしてくれてますので、本作に関しては純粋なキャラものホラーとして楽しむ方が(今や)より適切かと思います。  その意味では、やはりトニー・トッドは存在感抜群ですね。力強く男性的でありながら、どこか中性的で実に「妖艶」な妖しい雰囲気を纏っています。ある種この頃が彼の全盛期とゆーか、この時期にXファイルとかでも面白いキャラを演ってるのを観てソレも印象に残ってますね。そして彼のキャラクターの魅力のみならず、今作では主役のヴァージニア・マドセンも結構頑張ってますし、残虐描写の方もそこそこチャンと仕上げていて量も少なくないのでフィジカルな意味でもまずまず楽しめるかと。結論、シリーズ化されたのも納得な良作かと思います。この機会に是非。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-10-24 17:40:09)
50.  サイコ4<TVM> 《ネタバレ》 
ノーマン・ベイツ最終章。「母殺し」をテーマにしたラジオ番組にノーマンがコンタクトしてくるという建付けで、主にノーマンと母の人物像とその関係性を描いてゆく作品だが、『2』『3』とは別の世界線上のお話というコトのようである(ノーマンがほぼ完治して退院し、更には結婚までしているというやや驚きの設定)。  初めて生きているときの様子が描かれる母ノーマをオリヴィア・ハッセーが熱演しているが、彼女のキャラクターの中身自体は、このお話の根本の元ネタ、エド・ゲインのエピソードに酷似したものであって正直あまり新鮮味は無いし、肝心の母殺しのシーンにも見るべき独創的な仕掛けというホドのモノは無い。その他、母を殺した後の第一・第二の殺人なども描かれるがそれも大したもんでもないかと思う。更にそもそも、この意外なハッピー・エンドにはそれこそ賛否両論があるだろうし、ラストの大騒ぎも個人的にはハッキリ蛇足だと思う。その意味ではやはりテレビ映画かな、という程度のクオリティにも感じられる。  ただ、コレこそがアンソニー・パーキンス自身のノーマン・ベイツの解釈なのだろう、というのは大いに伝わってくる。今作まで観たうえで改めて『1』『2』を観直すコトで新たな発見がある、という可能性は否定できないし、その意味では今作を観る価値も多々あると言えるのかも知れないとも思う。シリーズのファンなら、観て損は無い。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-08-10 00:59:06)
51.  ファウスト(1994) 《ネタバレ》 
建付けとして『ファウスト』の構造を取り入れてはいるものの、基本的には監督のやりたい放題、という映画ですね(特に序盤は完全にそーですケド)。何しろメフィスト登場までにもエラい時間が掛かりますし、そこまでの描写にはシナリオ上の意味、というのも殆ど見い出せないのですから、こーいうのに馴れてない人にとってはかなり辛い映画だと思います。  やはり見ドコロはその独特な表現にあるかと思います。これはもう説明不要かと思いますが、ストップモーションアニメ・人形劇・シュールな演技、等々、その意味での面白さ・ユニークさはこれも十二分に備えている作品かと。個人的に注目していた「食事」のシーンは、今作時点ではさほど「悪趣味」でもなく、少しホッとしましたが(後続作品でのアレ、ワタシはかなり心を抉られるものですから)。  2018年の監督最新作『蟲』も、早く一般公開・DVD化されないかと期待しています。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-06 21:09:37)
52.  CUBE 《ネタバレ》 
世間での評価の高さからすれば、私の個人的な評価は率直にそれほどでもない(それは今回、随分と久しぶりに再見しても不変だった)。やはり「そもそも何故そーなってるのか」の裏のハナシの方がより気になる、というトコロの私の性分なのでしょう。  似た様な作品は昨今でもなお多いけれど、それらはどちらかと言うと、より複雑なギミックの面白さ→謎解きの快感を前面に押し出してゆくか、それともパニックなシチュエーションが引き起こす人的なアクシデント・スリラー展開の方に注力してゆくか、いずれにせよどっちかに「寄って」いく傾向があるようにも思われる。その意味では、今作はシチュエーション自体がこれ以上無いほどにシンプルなので、2つの要素のどちらをも比較的無理なく、かつ豊富に取り込めている、その面のバランスの好さも魅力なのだなあと思いましたね。個人的には今作でも、どっちかちゅーたら人間ドラマの方がより面白かった・よく出来ていた、とも思いますケド。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-03-22 22:20:47)
53.  クリスマス・キャロル(1992) 《ネタバレ》 
名作『クリスマス・キャロル』のマペット総出演による映像化。スクルージ―を演じるのは名優マイケル・ケイン。そもそも、ハートフルとは言っても結構しっとりした部分もある話だし、かつマペット総出演と言ってもさほどコミカル方面に傾注している訳ではなくて展開運び自体はごくマジメに進めている。ただ、それでもやはりマペットを使うことでお手軽にファンタジック感を醸し、かつ柔らかい雰囲気にも仕上がっているのでファミリーで気軽に楽しめるだろう。これも子供に観せるには手堅い出来だし、かつやっぱ子供に観せたい、という内容でもある。クリスマスには、是非。
[DVD(吹替)] 6点(2020-12-14 22:41:14)
54.  マペットの宝島 《ネタバレ》 
これもDisneyプラスで鑑賞。大昔『マペット放送局』とか面白く観てたのですよね。なのでカーミットの船長やゴンゾ、ベンジャミーナことミス・ピギー辺りには見覚えもあって、観ていて非常に懐かしく思いました。  お話は古典的児童文学『宝島』をワリと細かい部分まで踏襲しており、そこをマペットのドタバタで最後まで微笑ましく観てゆけるという手堅い作品です。副船長のキャラが個人的には中々イカしてると思いました。個々のつくりも結構チャンとしてて、掘り出し物という感じですね。  一点、Disneyプラス版は吹替付きですが、歌のシーンは英語のまま、かつ日本語字幕は全編で出せません。手抜きですね。。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-12-12 17:15:07)
55.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 
全体的にアクション(サメだの爆発だの水流だの)がかなり派手で、観ていて爽快だし結構まあまあ面白いのだが、肝心の科学的な部分がこれも全体的に相当にいい加減で、観ていて色々と引っ掛かりまくる。  ①サメの脳みそから液を吸い出して、その場で脳細胞に垂らしたら活性化しました!てトンデモすぎて科学実験とは言えんでしょ。  ②ヘリが墜落してスーパー大袈裟に大爆発しました!だからと言って、施設の水面下まであっちゃこっちゃ壊れだすというのは正直言っておかしくない?(そもそも水深もそんなにないんだから、そんなに高水圧な訳じゃないのだし)  ③更にそもそも、あの施設は一体何なのですか。普通にどっかの湾内に施設をつくろうとせずに、沖合につくるメリットが何も感じられない。あんなの嵐が来たらそれこそ一発で沈むっしょ。  ④あと、結局この施設からの脱出(水面への上昇)が主目的となる話なのだが、施設の構造があまりちゃんと説明されないので、単純にイマイチ状況が掴みづらいのもまま惜しまれる。  ただ重ねて、パニック・アクションとしては十分に及第点である。かつては『ジョーズ』と本作以外のサメ映画には観る価値が無いとまで言われていたのだ。そう言わしめただけのクオリティは、今なお確かに在るであろう。
[DVD(字幕)] 6点(2020-10-07 00:54:32)
56.  ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ 《ネタバレ》 
なかなか波乱万丈な人生であるのは確か(一部、内容の信憑性には議論があるようだが)。ただ、ひとつの仰天な「事実」の暴露と、姉妹のアンビヴァレントな関係性(これも言っちゃあ結構ありがちなモノではあるが)を除けば、ドラマの要素としての質はどれもごく平凡なレベルに留まるし、お話としては全体としてもそこまで深く感動したとも言い難い(あくまで個人的には)。  演技面はそこそこだったか。ワトソン、グリフィスは共に流石の手堅さ。ワトソンは病気になって以降は凄みが出てましたね(逆に、前半からのチェロ演奏のシーンは率直に全く弾いてる様には見えないチンケな出来だったが)。グリフィスは種々の「物言わぬ」シーンが良かったですね(よく見ると意外に美人ですしね)。
[DVD(字幕)] 6点(2020-09-13 01:48:01)
57.  マングラー 《ネタバレ》 
プレス機に近づかなければいい話なので、中盤まではショックシーンは有れど展開自体はかなり地味。しかし終盤、悪魔が本気を出し始めて以降はかなり派手な展開で少々ビックリ。ショボいCGが使われているが、暗闇を利用して粗さを上手く消し、意外にそこそこ良い効果を上げている。加えて、圧搾グチャグチャ死体のグロ度が中々でこれも良い見どころ。まずまずのホラー。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-02-04 20:36:00)
58.  ハムレット(1996) 《ネタバレ》 
原典の台詞を全て使うなど原作に忠実な映画化なので超長時間になっている。演技も舞台さながらに大仰で全編通してかなりハイテンションが続くが、普通に演られると(長いから)確実に寝るので演出としてはしょーがない気がする。その上で、映画として成立するか否かはその大袈裟な演技を成立させる役者の質に有る所だが、豪華キャストもあって演技面はまずまずと言ってよい出来ではある。他にも良い点としてセットや衣装などがかなり豪華であり、結論、古典の映画化としてそれだけで十分に価値の有る作品であるのは間違い無い。  ただし、真に映画として成立しているかは微妙な所で、いくら演技が良いといってもワンパターンで矢鱈長いのばかりで大いに食傷するし、あとオフィリアがいつの間にか死んでるのも原作どおりなのだろうが映画としては工夫が無い(オペラでは演出されているのに)。更にそもそも、実は話の中身自体正直そんなに面白くない気がする(好みの問題だが)。観て良かったかと言われると微妙。
[DVD(字幕)] 6点(2019-11-27 21:59:01)
59.  青いパパイヤの香り
ストーリーは良く言って繊細(ともすれば希薄に過ぎる感じ)といった所だが、ベトナムの情景・生活の描写は日本人から見ると異国情緒に溢れており、カメラワークも非常に凝っていて映像的に面白いので意外と最後までボーっと観れてしまう。これもあるひとつの国の、あるひとつの時代を切り取った映画と言えるかもしれない。その意味では色々と貴重だし、雰囲気映画としても立派に成立している作品なのは間違いない。
[インターネット(字幕)] 6点(2019-11-15 23:52:00)
60.  ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀 《ネタバレ》 
実は初見なのですが、かなり「まんま」なリメイクなのですね。重ねて、主演がトニー・トッドだってのも知らなかった位なのですが、彼も全く悪くなかったし+バーバラがだいぶカッコ好くなってるのも個人的には好みでしたよね。内容も、重ね重ねまんまなんだから決して詰まらないハズだってない…とも思うのですし、別にもっと早く観とけば好かった…とは思ってしまいましたよね。  しかし、かの名作(だケドも、同時に超・低予算作品だから随所でかなりチャチい)を現代的にカラーでリメイク…つーのに価値が在るのは再び確かだとも思いますが、ゆーて別にロメロ作の続編とてこの時点で2作品も(カラーで)出ちゃってるワケだし、その意味では今サラ感も(また)大いに感じられますよね。プラス、前作は(マジで)今までに無かった設定を発明してるって作品なので、その「何が起こってるのかサッパリ分からない」感ってのもまた非常にナチュラル且つ高度だった⇒その辺りがテレビの緊急放送で徐々に明らかになってゆくコトの衝撃度・緊迫感がまた非常な見ドコロになっていた、とも思うのですが、ソコは流石に今作では感じられなかった(⇒感じられたとしても比較的に弱かった)ので、根本的にいかな良脚本だとしてもまんま同じ様にやったら多少物足りなくなっちゃうってヤツだったかな…とも思ってはしまいますでしょーか。  もう一点、ラスト付近のアレンジとして、私はクーパー父の末路については、元ネタのヤツの方がまたハッキリ好みなのですよね⇒ソコに関しては元ネタの方が寧ろ過激・悲惨過ぎるって判断なのかも知れないな…とも。その意味で言うと更に、肝心なその娘のゾンビ具合についても、コレも元ネタの方が好きだったりします⇒ロメロ三部作って、なんか子供のゾンビは多少動きが速い…みたいな感じだったって記憶がありまして、その意味でもそいつ等がちょいアクセントになってましたよね、と。結論、正直、元ネタをスルーして今作を観る…とゆーのは(個人的には)非常に明確にオススメできない…という意味でこの位の評価としておきます。それでも、迷った末にどっちかと言えば高めに寄せてはおいたのですケド……
[DVD(字幕)] 5点(2024-04-09 23:13:03)
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