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コメント数 559

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41.  悪魔のような女(1996)
公開当初、め~っっっちゃ期待したんですよ。だってあのイザベル・アジャーニーですよ!やっぱりシャロン・ストーンは彼女の引き立て役でしかない。ラストだけひっくり返すだけひっくり返したって感じ。チャズ・パルミンテリだかパミンテリだかがねちっこく演技してくれるのかと思いましたがそうでもなかったし。キャシー・ベイツも必要性が無いですね。
4点(2003-04-03 00:26:58)
42.  愛の嵐
終始圧迫されそうな雰囲気でピリピリしてます。二人の間の今にも壊れそうな薄い薄い壁。時代を経てこの二人が行き着く先はやはり...本当の自分はあの時既に二人とも失ってしまったんでしょうね。
5点(2003-04-03 00:20:50)
43.  明日を夢見て
映画のオーディションという嘘で村の人々を騙して金を稼ぐ詐欺師の物語。素人同然の登場人物達が夢を見て様々な形でそのオーディションに挑む姿は微笑ましい。しかしながら全体的にはこれといった印象が薄い気がします。ヒロインの女優さんも石原真理子(真理恵?)似の濃い顔の割には印象薄めです。
5点(2003-04-03 00:15:06)
44.  猟奇的な彼女
オープニングのゲロンパのリアルさにはさすがに参りましたが、ハッピーエンドなラブストーリーも悪くは無いと原点回帰させて頂きました。意外と伏線めいたものが散りばめられておりラストの展開は「あっ」とさせられる。偶然からくる必然の面白さ、主人公二人のおかしなドラマに、切ないストーリーも絡め盛りだくさん。タイトルロールを演じた彼女、「イルマーレ」では主役にも関わらず存在感は薄かったですが、今回はクルクル変わる表情(ブサイク顔も含む)にのびのびした演技でよかったです。物語の間に挿入されるちゃちなドラマ(劇中劇)や臭いセリフはそのまますぎてこっ恥ずかしかったですが、全体的には嫌味なく見れました。またまた韓国映画の株が上がりました。ラストの制服姿でのストップモーションも良かったです。”前半戦”では二人の出会いから盛り上がりまで、”後半戦”では二人の苦悩、そして”延長戦”でその後の彼らのストーリーという3部構成の展開も中々。又随所随所でちょっとしたトリックがあって(”延長戦”で思い出の木に来た”彼女”が出会った老人が待ちつづけて老け込んでしまったキョヌと思わせようとしたり、”前半戦”のゲロ事件の現場に居合わせた老人がその木の老人だったり)心憎い演出でした。
7点(2003-04-01 22:53:17)(良:3票)
45.  焼け石に水
うんうん、期待に違わず良い出来です。タイトルの如く”彼”をどう愛したって彼の心が変わる事は無く、何をしても無駄って事がよく現れてます。それが愚かな寓話として監督らしいブラックユーモアで展開します。ある中年男性の強烈な魅力に惹かれ同棲する事になった青年。物語はお互いの恋人を招いた事からますます抜け出せない蟻地獄にはまっていきます。「8人の女たち」でボーイッシュな次女役を好演していたリュディビエーヌ・サニエが爽やかながらも惜しみない脱ぎっぷりで主人公の恋人役を演じてます。主役の青年も物語が進むに従い魅力的で繊細な演技をしていました。ラストで行き場を失った女性(男性?)が窓ガラスを懸命に開けようとしますが全く動じない窓。多少とって付けた様でもありましたが、あの”彼”から逃れる事は出来ないという象徴的なシーンでずっしりとのしかかってきました。監督特有のグロいシーンは無く、綺麗な映像や欲しくなるような凝ったインテリア等「8人の女たち」と似てます。「まぼろし」も併せてオゾン初心者にはお勧めです。
7点(2003-03-28 07:13:06)
46.  マタンゴ
言わずと知れた?!カルト迷作SF。一癖も二癖もある人間達が乗った船が嵐で遭難し、流された島は怪しい雰囲気とどう見てもスケールの小ささが否ない。食料難や生活難に次第と怪しくなる人間関係。そして怪しい生物が...無人島でのサバイバル感&マタンゴという見るだけでかぶれそうな毒々キノコの脅威という二大パニック要素を用いてもどこか拍子抜け。しかしながら物語の清涼剤は以外にもアバズレ女優役の水野久美嬢。フツーどちらかと言えばアバズレ役の水野久美よりもアイドル的存在の女優さん(名前忘れました)が脚光を浴びるはずが、この水野嬢のお陰で大根のツマ並みの添え物に。しかしながらその時の感情を露に叫ぶわ、歌うわ、踊るわで水野嬢のスタンドプレイにただただウットリ。メンズもインテリイケメン、クールな青年実業家、黒光りマッチョ猟師、マスコット的作家と個性派揃い。マタンゴメイクはさすがに生生しくて、実際目の当たりにするといやだなぁ…この作品の良い所はマタンゴの恐怖というより登場人物達が極限状態の中で次第に本性を剥き出しにしていく所でしょうか。それにしても水野久美が歌う「♪い~しだたみのぉ~、水~たまり~...」は何のこっちゃ、意味不明。
5点(2003-03-28 06:49:54)
47.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
CMでガンダルフが復活したのを観て「それってありかよ~っ!」と思いましたね。あれは絶対見せちゃイカンでしょう。前作であれほど泣かせてもらったのに、なんだ生きかえっちゃうのね。って事で少々期待薄で観たんですがやっぱり面白いですね。オープニングの「その後のガンダルフ」シーンは長いような気もしましたがやはり近作でもキャラがしっかりと立ってらっしゃるので感情移入しまくり。新旧キャラクタ合戦ですが、ミランダ・オットーの知的でそれでいて内に秘めた感情がしっかりと伝わってきました。彼女「女と女と井戸の中」で結構エキセントッリク少女を演じてたのでそのギャップに驚きました。そしてCG俳優のゴラム。キモ可愛いキャラでこの作品の裏主役です。今作品はサスペンス色も盛り込まれ彼が貢献していましたね。何でも次回作では演じてるご本人で登場するそうですがこれまた楽しみです。今回物語の泣かせ役はフロド&サム。意気消沈&神経衰弱していくフロドに、無償の愛を注ぎ事ある毎に救うサム。前回も似たようなシーンがありいささか水戸黄門的お約束ではありますがそれでも涙を誘い、心が震えます。バラバラになった仲間達を三組三様の見せ方でありながらそれぞれの展開に目が離せず前作以上に飽きさせない。ここまで作りこまれると三作目への期待はいやでも膨らみます。三作目への伏線をしっかりと張られているので完結編が最高傑作で10点計上する事を考え今回は9点と控えめに。
9点(2003-03-27 01:50:23)
48.  ひみつの花園
主人公咲子のとんでもなく波乱万丈な人生が飽きさせません。しかも笑える笑える。銀行強盗の人質にされるが逃走中車が横転、奪った5億は富士の樹海に埋もれてしまいます。家族で樹海へ行くがアバウトな地図にみが手ががりという素人探索の為遭難する酷い目に。ここから主人公の暴走が始まります。銀行を辞め地質学の教授に師事する為大学を受験し合格直前に死亡した青年のおこぼれで補欠合格。そしてロッククライミング、スイミング、ダイビング、教習所と5億を探し当てる為にどんどんスキルアップしていきます。そして最後は....大げさながらも世の人がこれだけのパワーあふれる行動力をもっていれば世の中はきっと変わるでしょうね。時折見せるシュールなシーンが爆笑に次ぐ爆笑でした。特に咲子が大学に行くときの早着替え!ほんの一瞬ですがおかしかった。教習所で人を引いちゃったり、判りやすいマネキンを崖から落としたり。この監督、ホント笑いのツボを知ってらっしゃる。ただ余りに破天荒なストーリー展開過ぎて登場人物達がついていっていない気がします。配役が悪いって事じゃありませんよ。
8点(2003-03-27 01:22:57)
49.  ラ・ジュテ
全編スチール写真にナレーションという画期的且つ美麗で「12モンキーズ」の元ネタになった作品。20分弱という短さながらしっかりとした構成、選りすぐりのカットで驚きの連続。しかも一瞬だけ動画を取り入れそのシーンはハッとするような美しさ。幼い頃空港で出会った女性にデジャヴを感じ、成人して囚人になってしまった主人公は命と引き換えに地底人の実験に参加する。それは過去、そして未来の世界にタイムスリップし第三次世界大戦で荒廃した世界を救う任務であった。ラストは驚きの展開ですが、全編ナレーションの割にはいさいさか判りにくいかも知れません。ま、この尺でこれだけ濃密でドラマティックな作品に仕上げられている事自体がスゴイのですがね。
8点(2003-03-27 01:04:41)
50.  妖怪大戦争(1968)
江戸っ子河童にハイトーンボイスの油すまし(何故だか関西弁!)、妖艶ろくろ首の姐さんに意外と活躍する二面のお姉さん等日本古来の妖怪が人間達の為、はたまた日本妖怪のプライドを賭けて戦ってくれるファミリー作品。出てくる妖怪はチープなハリボテとは言えど、そのキモ可愛い容姿やぎこちない動きに心震わせられます。外国の吸血妖怪ダイモン(確かこんな名前)が墓荒らしの為目覚めさせられ、自国で仲間を増やせばいいものを、迷惑な事にわざわざ日本まで来て横暴の限りをつくします。何度リトライしようが全然ダイモンには歯が立たないものの最後は全国の妖怪達がワラワラとやってきて知恵と力を合わせ退散させます。(※やっつけるのでは無く退散させるのがこの作品のやさしさ。)ま、その後ダイモンの報復に遭えば100%の確立で敗退するとは思いますが...ラストは日本の妖怪達が列をなしてスキップしながらどっかへ返っていくという何とも幻想的で微笑ましいハッピーエンド。ほんと癒されまんな~。大映作品万歳!
8点(2003-03-27 00:47:59)(笑:1票) (良:2票)
51.  ディアボロス/悪魔の扉
アル・パチーノの演技ってやっぱり大げさ?全体的にも何がいいたいのか良くわからない。だって主人公が死を選ぶ事で悪魔の思うようにはならないって事で一度解決したんでしょ?なのに結局一からやり直してそのチャンスを狙ってるアル・パチーノがいて...ってじゃ、今までの話はなんのよ!って思いますよ。ま、時折でる悪魔の顔は迫力あったけど。所々CGを使った映像がでるのですが、ど~でもいいのかパーティーの時バルコニーで話をするシーン、ブルーバックなのが見え見え。こういう確かにどうでも良いシーンですが見せたいところ以外は手を抜くのが許せん。んで、ラストのオチもそういう結果よけりゃ何でもいいじゃん!ないやらしさが見えました。
4点(2003-03-19 05:51:20)
52.  インソムニア
オリジナル(ノルウェー)版を見てからこの作品を見たんですが全体的な作品としてはやはりオリジナルの方が断然面白いです。しかしオリジナルでの世界観を巧く生かし物語を判りやすく膨らませている点はさすがノーラン監督の手腕です。生地に血が侵食していくカットは主人公が過去に犯した捏造から次第に本人が悪意に染まっていくという心理描写で巧く捕らえていました。アル・パチーノの寝不足演技はこっちがグダグダになるくらい伝わって来ましたが、他の演技は私的にはどうも大げさに見えてしまう。相性が悪いんですよね。ロビン・ウィリアムスに関してはイメージ払拭に利用したにしては思いっきりが無い気がしますがそもそも登場回数が少ないのでよしとしましょう。そしてこの大物二人にはさまれても全然浮いていないのがヒラリー・スワンク。次第に主人公に対する感情の変化を見事演じてました。ただラストはオリジナルではうやむやのまま後味が悪く終わる事で「何が善で何が悪なのか?」というテーマを一貫させている面白さがあったのに、今作品では主人公の死で今までの過程をブチ壊すというお粗末な展開。しかも「道を誤るな」と主人公に言わせるとは、取って付けたシーンでいやらしいったらありゃしない。きっと監督が考えた事では無いと思いたいです。
6点(2003-03-19 05:00:08)
53.  愛を乞うひと
母親に虐待され続けた過去を持つ主人公が、父親の遺骨を探す所から物語が始まるのですが、物語が進むにつれ母親を許しておらずどこかで復讐しようと考えている自分に気づく。誤る事、耐える事しか出来ず、恐怖の為母親の前では作り笑いをする事を覚える。すべの彼女の行動や考えが過去の思い出の中にあり、そのシーン毎にしっかりと回想シーンを挿入する事で物語に厚みがでていました。原田美枝子の一人三役の演じ分けは関心させられます。特に老いた母親のくたびれた演技(メイクも)は直ぐには本人と気づかない程見事でした。
7点(2003-03-19 04:33:42)
54.  昼顔(1967)
これはドヌーブならではの作品です。満たされない何かを感じ、次第に没落していく主婦。しかし彼女自身は没落するどころか生き生きとしていき夫との仲も益々良くなっていく。ブリュニエル独特の雰囲気で表現された彼女の恍惚妄想シーン。彼女の幼少期に体験した(らしい)出来事や綺麗な自分を汚されたい(らしい)欲望等随所に散りばめ多くを語らずとも彼女が何ゆえの行動なのか、どう考えているのかをそれとなくわからせてくれる。ドヌーブは下着姿でも、ハイソな雰囲気の衣装でも十分にセクシーでその魅力を隠しきれない外見や、彼女が娼婦館で見せる恍惚の表情、昼と夜を演じ分ける二面性も魅力的。いかにも男性が喜びそうな主人公の描写は、こりゃブリュニエル自身の妄想では無いかと思えてきます。しかしながら時折女性的な観点も垣間見え(鈴の鳴る馬車でお出迎えされたり、直接的なエロ描写を控えたり)侮れません。いやらしい目で見ていた友人と娼婦館で鉢合わせた時、彼が「そんな君を見たいのではない。プライドの高い清楚な君が好きだった」(←確かこんなセリフ)というように彼女は常に周りから外見で判断されていた。そしてそれを幼少期に壊された(薄汚いおやじに触れられる)時新しい自分を見つけた快感を得たのでしょう。多少違ってるかもしれませんが、ここまで観客に感じさせる監督の手腕に拍手です。ラストで半身不随になった夫が突然全快するという現実か虚構かをうやむやにする事で、この物語自体が果たしてどこからどこまでが彼女の現実なのかすら煙に巻くという見事なアッパーカットを食らわせてくれました。やっぱドヌーブはこうでなくっちゃ。
7点(2003-03-19 02:12:15)(良:1票)
55.  サイレント・ランニング 《ネタバレ》 
確かにあのロボちゃん達(名前がついたのはドローン3号が死んでから)の生なましい動きに感涙しました。しかもラストでは一体のロボちゃんが草木に水を与えるシーンで、水をやるへこんだジョウロに古臭いイラストがあるんですがそれだけで悲しい、涙が出ます。なんだか不必要になったロボットを投影しているようで...ただ主人公が元々自然を守る為に意図的に土星へ向かったのに助けを請うのか、何故自然を作る事をあきらめ自殺してしまうのかが理解できない。決して中が良かったとは言えないが苦楽を共にした仲間たちを殺害してまでも守ったものが何だったのか明らかでないので置いてけぼりを食らいました。一緒に自殺(?)したロボットも故障したとはいうけど、どこが故障したのか、もう一体とはなんら変わらない。「故障した」というから故障したのでしょうが見てる方としては「そうなんだ。」と理解せざるを得ない。そしてここまでキャラクタを創り上げたロボット。そういう中で彼(ロボちゃん)を道連れに主人公が心中するのは身勝手でしか思えない。
6点(2003-03-08 22:08:15)
56.  ある日どこかで
もう5回は見てると思いますが、不思議な事に私が年を重ねるにしたがってその切なさや美しさは数倍にも膨れ上がります。別れた後のお互いの気持ちを考えるだけで切ないです。しかもSFでありながらヘタな小細工はしません。初めて二人が出会うシーンでは窓に映ったジェーン・シーモアとそれを見るクリストファー・リーブというシーンでお互い時間と言う壁が障害であることを何気なくみせていたり、現代でベルボーイをしている老人を過去でもしっかりと描いている。すごいのはそのタイムスリップの仕方でタイムマシンとか魔法とかではなくただひたすらに念じるという行為。バカなと思われるかも知れませんが、突然生じた時空のゆがみとか大げさなタイムマシンとかに比べるとよっぽど人間的で説得力がありますよ。しかもクリストファー・リーブの巧さ。恋人を失ってから呆然と動かなくなった彼の演技には心を打ちます。ホント、死んだ魚のような目で全く動かない。又判りやすい伏線が張られ、タイムパラドックスとかそうゆうややこしい事は一切抜きで主演二人のラブストーリーに重点を置くのもこの監督のやさしさだと思います。突然訪れる悲しい結末、しかしラストシーンではそのモヤモヤしたやり切れなさを昇華させてくれてます。(取って付けたようではありますが...)また数年後に見たい作品です。
10点(2003-03-08 21:28:11)
57.  食神
初めから終わりまでハイテンションなグルメムービーで笑えましたが、「小便団子」のというスープが飛び散る肉団子、腸にフンがついたラーメン等食欲減退させられます。個性というかアクが強すぎる登場人物たち。カレン・モクの扱い方もスゲーメイクで元の顔を忘れさせるくらい。全体的には漫画チックで「んな、アホな」と突っ込みたくなりますが確信犯的なので許せます。しかしどうも主観的要素が入りすぎて時々置いてけぼりを食らいます。エンドロールのNG集も笑えました。
6点(2003-03-04 01:07:04)
58.  さよならゲーム
いつ見ても皺くちゃ老け顔のスーザン・サランドンには女性的な魅力には乏しい。この作品ではもっと母性的で肉感的な女優さんを起用して欲しかったです。彼女の演技がどうこうと言うわけではないんですがね。ティム・ロビンスが意外と野性的でセクシーな演技してましたが、ラストのあっけない去り際には感動もへったくれも無し。でも素っ裸で投球するシーンは笑えました。余計なお世話かも知れませんが、最終的にフラれたスーザンと落ちぶれたケビンがくっつくのはお互い良くないよ。で、この作品主人公は一体誰なのよ。
5点(2003-02-25 04:18:51)
59.  サイン
あらら~...やっちゃった??まさかね、いやいやまさかと思っている内に終わっちゃいました。今もって不可解なミステリーサークルの謎をそのまんまで解釈してくれていいか悪いかは別として期待通りでした。ただ実際UFOや宇宙人説に信憑性が無いだけにそれを観客に説得させる何かが欠けているんですよね。劇場版川口博探検隊な感じと言えばいいのでしょうか。ニュース映像で「ホントにショッキングです!」と司会者の言葉の後にそのまんま”あれ”が映ったときは大爆笑、その後にホアキンの「Oh!!」ってセリフにも。キスチョコみたいなアルミホイル帽子をかぶったシーンは笑う所?UFOの中継シーンは笑う所?死ぬ前の妻が吐いた「振って!!」は笑う所?そしてその通り(運命どおり?)主人公の弟が思い出のバットで”あれ”を撃退するのは笑う所?ちなみにこれら全てのシーンを私は笑いました。だぶん、シャマラン監督って青年期にでもこういう作品を目をキラキラさせて見ていたのでしょう。そしてそれを純粋に映画にしたかったのでしょう。そこに家族の再生物語を取り入れたかったのでしょう。大げさなテーマソングで始まるオープニングとか見てるとそんな感じがしますよね。しかし妻が非業な死を遂げたにせよ、それで信仰を無くし牧師を辞めるとは余りに自分本位、志が弱すぎるのでは?しかもラストでは一連の運命を受け入れ牧師に戻る。目に見える奇跡を信仰と思うのは牧師の心理描写としては安直ではないか?シャマラン監督には遠藤周作の「沈黙」や「イエスの生涯」を読んで勉強して欲しいです。いい点を上げるとメル・ギブソンとホアキン・フェニックスが意外と兄弟としてしっくりしている所(リバー・フェニックスよりメル・ギブソンの方がよっぽど似てる!)カルキン少年の喘息の演技が上手い所(昔小児喘息を患った私なので)カーペットやカーテン、駐車場、上空からの町並みなど時折ミステリー・サークルの脅威を暗示している所。”あれ”が攻めてきたと言うことを家の中だけで表現している所。...です。
5点(2003-02-25 04:02:23)
60.  海は見ていた
とにかく全体が薄っぺらい!!切ない遊女の恋とか宣伝してましたが話の導入部ですらなく後半からは驚くような展開...あれじゃおしんちゃん、ただの惚れっぽいバカ女じゃないの。期待がはずれて失恋した彼女が立ち直るまでの時間経過を「しばらく寝込んじゃうし」とか言うセリフでカバーしちゃってその後の彼女の気持ちがどうなのか一切明かされず話が進んで次の恋相手が出てくる。自己満足もいいところです。だったらあんな話を入れる必要はないような気がします。彼女が惚れっぽいのならそれなりに彼女の心理を読むべきですよ。彼女が置かれている環境(兄は自殺、父親は病気で母親も寝込んでいる)を考えるとどうして「私だけが...」と思うはずです。しかも彼女自身が少し頭の良い優等生タイプで描かれている為全然悲しさや切なさが伝わってこない。これが感情先行タイプなら「アタシはバカだから直ぐ人を信じちゃう」と説得力も出ると思うんですね。ご隠居と清水美砂との切ない恋だってとって付けたようで、最初は彼女も聞き流していたのに次第に心にひっかるものが生まれてくると思うんですよ。自分を利用する男の為に遊郭を転々とさせられ暴力をふるわれる..そんな心理状況の中で彼女にも男に愛される平凡な幸せもいいかと..。そして驚愕のラストは台風で「全部洗い流してくれる」だなんて。奥田と永瀬とのやり取りでの「ああいうヤツは許せえ!」のセリフもわざわざ言わなくてもいいのに、説得力がなく笑ってしまいました。
4点(2003-02-19 03:15:41)
010.18%
140.72%
2152.68%
3274.83%
46611.81%
59216.46%
610719.14%
712021.47%
87613.60%
9417.33%
10101.79%

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