581. スクール・オブ・ロック
平日なのに、映画館けっこう混んでました。学校が舞台の映画なのに、妙に説教くさくないのがいい! ジャック・ブラック先生、どっちかっていえば、エリート校の子どもたちの人生を狂わせてる気がしなくもないけど、それでもいいやっていうパワフルさがある映画でした。バンドメンバーだけじゃなく(しかもボーカルは先生だし)、裏方やマネージャーや警備係やグルーピーも含めて「ロック」なんだっていうのも納得。あと、「才能がない」ってわかっててもあきらめられないっていう気持ちのどーしよーもない感じもよく伝わってきました。もう少し自分にロックについての知識や経験があれば、間違いなく満点でした。 9点(2004-05-26 01:20:40) |
582. テープ
キャスト(ホントに3人だけだ!)の演技も申し分ないけど、イーサン&ロバートのコンビは「いまを生きる」を思い出させて、年月を妙に感じてしまいました。こういうミニマムな心理劇って、映画人だったらやってみたいんでしょうねえ。話してる内容のくだらなさは、自分としては好きかも。ただ、寝不足気味だったせいか、物語にうまく入れず、何度か眠ってました・・・。体調がもう少しよければ、緊迫感のある会話を楽しめたのかな。 5点(2004-05-15 01:50:06) |
583. 贅沢な骨
「骨」とか「金魚」とか、やたらとメタファーっぽいものを多用するわりには、セリフまわしなんかが、ありきたりだったのが残念でした。金魚をジューサーで飼い始めてからは、主人公たちの人間関係の緊張感なんかよりも、最後まで金魚たちは無事なのか、スプラッタシーンを見る羽目になるのかと、違った意味でハラハラしてしまいました。でも、主演3人のつくる雰囲気は好きだったんで、7点。 [DVD(邦画)] 6点(2004-05-14 03:01:44) |
584. マッチスティック・メン
予備知識なしに見たのがよかったかな。そういう映画だと思ってなかったんで、ニコラス・ケイジが意識失ってから、しばらくボケッとしてしまった。リドリー・スコットらしく、音楽とか、LA郊外の風景とか、雰囲気が好きな映画でした。ただ、序盤に執拗に潔癖症キャラ描写してたのに、最後のほうでは、どうでもよくなったみたいにロイがふつうにピンピンしてたのは、なんか不自然な感じがしました。 7点(2004-05-12 15:09:53) |
585. ダンサー・イン・ザ・ダーク
セルマは、ビョークにしかできない役でしたね。ラース・フォン・トリアーらしい徹底した「アンチ・アメリカ映画」なのに、最もアメリカ=ハリウッド的であるはずのミュージカル・シーンが、躍動感に溢れて、とにかく美しかった。見終わって、他人に薦める気にはとうていなれないけれど、自分のなかに、いろんな感情が溢れてくるのを、じっと味わいたくなる不思議な作品。 9点(2004-05-06 08:42:57) |
586. 恋におちたシェイクスピア
出演者がみんな生き生きしていて、大好きな映画。グウィネスやジョセフ・ファインズはもちろん、仇役コリン・ファースや妖怪のようなジュディ・デンチも楽しそうだし、ベン・アフレックも存在感があった。音楽もいい。日本で映画見るときの残念なことは、日本公開前にオスカー受賞とかしちゃうと、ある程度、作品のイメージができちゃうことかもしれない。それが「ハク」になる場合もあるんだろうけど、この映画みたいに軽快なラブコメディの場合は、いわゆるアカデミー作品賞のイメージが重荷になっちゃったような気がする。肩の力を抜いて、楽しみたい作品です。 9点(2004-05-04 11:32:57)(良:2票) |
587. ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer
ドラマも好きでしたが、タイミングを逃し続けて、やっと映画版を見れた。柴田と真山のコンビがまた見られたのと、『クロニック・ラブ』(短かったけど)をまた聴けたのがうれしい。(ケーブルで見たので)ドラマの延長感覚で見られたのもよかった。けど、映画としては、未完成というか、ダメだろうなあ。島の事件と後半30分の関連性がないのは「長編映画」として見た場合、致命的。連続ドラマだったら生きてくる小ネタも、一本の映画のなかでは、ただの意味不明なシーンにしか見えない。堤幸彦の「映画作家」としての手腕は、ちょっと疑問。 3点(2004-05-03 12:35:14) |
588. ライジング・サン(1993)
貿易摩擦時代アメリカの「日本恐怖症」がよーくわかる映画ですね。映画のなかの決めぜりふを英語圏の俳優に日本語で言わせてしまったので(「おこったぞー」「ふざけるな」など)、日本語を母語とする観客としてはトホホ感が倍増でした。しかし、せめて日本企業側の人間全員(とくに石原さん)とアサクマさんは、なまりのない日本語を話せる俳優さんを起用してほしかったなあ。映画としては普通につまらないです。展開もすぐ読めちゃうし。音楽、武満徹なんだよなあ・・・。なんで引き受けたんだろ。 4点(2004-05-01 02:46:34) |
589. パール・ハーバー
見る前は、日本の描写がどうこうとか、アメリカのナショナリズムがどうこうとか、そういうこと考えてましたが・・・。見終わったら激しい脱力感に襲われて、そんなこと、どーでもよくなりました。もう映画としてダメ。長すぎるし・・・。 1点(2004-04-29 10:21:45) |
590. キル・ビル Vol.1(日本版)
<再見後、変更しました> この映画を「クール」だと思う人も、逆に「こんなのは映画じゃない」って怒っちゃう人もいて当然だと思う。ただ、タランティーノの「好き」をごった煮にしただけの映画。どうも、僕の「好き」とはあわないらしく、冒頭から違和感ありまくり。レザボアやパルプフィクションは好きなんだから、きっとどこかいいところがあるはずと最大限好意的に解釈してましたが、もう一度見て確信しました。好きなモノを押しつけられることが、けっこう迷惑だっていうことも、タランティーノには学んでほしい。もう、ただのオタク青年じゃなくて、いまやカンヌの審査委員長やるほどの権力もってるんだから・・・。まあ、こういう文句は、製作会社や配給会社にいうべきことかもしれないけど、ネット配信のみとか単館公開とか、そういうのが似合う映画では。少なくとも『vol.2』程度の宣伝や露出でよかったと思う。『vol.1』の厚遇は異常でした。 3点(2004-04-23 08:47:01) |
591. セブン
《ネタバレ》 鑑賞3回目にして初めて犯人役がケビン・スペイシーだったことに気づいた・・。あらためて見ると、序盤とか、伏線はりまくりの展開も楽しい(カメラマンにわざわざ名前を知らせちゃったり・・・)し、ラストの悲壮感も見事。3回目でも評価は変わりませんでした。最初に映画館でみたときは、犯罪の「完成」っぷりに妙なカタルシスを感じたものでしたが、今回はミルズの葛藤と絶望がじわじわと押し寄せてきて、いい意味でのバッドエンドを味わうことができました。そういえば、犯人は途中で予定を変えたっていってたけど、もともとはどんな予定だったんだろう。グウィネスは死なずにすんだのかな? 9点(2004-04-19 01:51:52) |
592. アンドリューNDR114
話の展開がはやすぎてダメでした。ロビン・ウィリアムスのロボットぶりは悪くなかったのに、もっとじっくり見せてほしかったなあ。特に後半は、ほとんど味わう余裕のないスカスカの話に感じてしまった。 4点(2004-04-13 09:35:21)(良:1票) |
593. ワンダとダイヤと優しい奴ら
コメディとして、ちゃんとツボを押さえてて、面白かった。爆笑というよりは、ニヤニヤしながら見るタイプのコメディですね。ケビン・クラインの「stupid」な演技も好きだし、「外国語」で火がつくジェイミー・リー・カーティスのコメディエンヌぶりも楽しい。 7点(2004-04-12 10:06:50) |
594. ラヴァーズ・キス
惜しいなあ。キャストは思ったより悪くなかったし、ところどころ印象的な場面もあるんですが、全体的には、ちぐはぐな印象でした。あと、音楽の使い方、とくに「歌もの」の音楽の流れるタイミングが悪くて、シーンを台無しにしちゃってたような気がします。 5点(2004-04-11 18:50:18) |
595. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
タイトルから「Greek」を省かないで欲しかったなあ・・・。ここがこの映画の肝なのに。トゥーラの家族、キャラが豊かだし、ギリシャ系ネタも楽しかった。個人的には、ギリシャ語で悪態つきまくるおばあちゃんがツボ。ただ、ストーリーが順風満帆すぎたかも。あれだけのキャラをそろえたんだから、もうちょっと波があってもよかったような。 6点(2004-04-11 03:11:42) |
596. HERO(2002)
単純に面白くなかった。眠かった。映像も最初きれいだなと思うけど、だんだん慣れてしまって、最後は退屈だった。脚本も複雑なわりには奥行きがなかったなあ。せっかくこれだけのキャストやスタッフを集めたんだから、奇をてらわずに正攻法の大河ドラマ風にしたほうがよかった気がします。 4点(2004-04-10 02:35:27) |
597. セイ・エニシング
キャメロン・クロウらしい、いい映画だと思うんだけど。ラブストーリーらしからぬラストも気持ちよくて好きです。ただ、アイオン・スカイがなあ・・・もうちょっと、魅力的な女優いなかったものか。『ペニーレイン』はケイト・ハドソンでもった映画だったけど、これは、その逆パターンだった。だけど、公開時に登場人物と同年代で見れば、たぶん「特別な映画」になったのかもしれないなと思った。いま見ると・・7点がやっとです。 7点(2004-04-08 03:02:00) |
598. インファナル・アフェア
おもしろかった! 最初の短いカットの連続挿入で「わけわかんないぞ」と思いましたが、前半のヤマになる取引のシーンあたりから、すっかり夢中になってました。最近はハリウッドへの人材流出が目立ってた香港映画の底力ですね。最後の二人の対決の絵は本当に美しかった。派手なアクションはなくても、この絵だけは劇場で見たかったと思わせてくれました。実は、ウォン警視が殺された時点で、ウォン警視を内通者に仕立てて、罪をかぶせるのかと思っちゃいましたが・・・。警察内の信頼もあついウォンがそんなはずはないっていう感じで、物語はストレートに流れていきましたねえ。 [DVD(字幕)] 7点(2004-04-06 11:43:59) |
599. レオン(1994)
完全版は見てないんですが、この頃のリュック・ベッソンってオーラありましたよねえ。キャラ設定やストーリーがなんかベタ過ぎたかな(でも今おもえば、このベタさこそベッソンの映画なんだけど)。ちょっと物語に入り込めないな~って最後まで見たあとのスティングの歌で急にググ~っときて、これは映画にやられたのか、歌にやられたのかどっちだ~なんて考えた記憶が。でも、あとで見直したら、やっぱり、映画的にはイマイチだったかな。でも、ハリウッド式とはちょっと違ったフランス流のアクションというのはキライではないです。 6点(2004-04-03 14:44:30) |
600. 不滅の恋/ベートーヴェン
どうも序盤は物語も大きく展開しなくて、ゲイリー・オールドマンがドラキュラ伯爵に見えてしまってしょうがなかったんですが(見た時期がかぶってたんで・・)、耳をピアノにあてて演奏するシーンや最後の第九など、印象的なシーンも多かった。第九の演奏シーンでは、しっかりベートーベンになってました。ドラマ部分の描き込みには不満が残るけど、ちゃんと120分で押さえたのは感心。「文芸大作」気取って150分、180分とかの映画になってたら、ダレダレの駄作になってたと思います。 6点(2004-04-03 14:33:10) |