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 > Yuki2Invy さん
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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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581.  タミー・フェイの瞳 《ネタバレ》 
キリスト教のテレビ伝道師(の夫婦)という、日本には存在しない謎の職業の方々のお話なので(確かにまあ)根本的には共感も納得も出来ないかな…と言った方が本音には近いのです。で、大バズりして巨万の富を得るも(そもそも宗教+カネ儲けってなった時点で私の中では99.9%クロですケド)ナンだカンだ2人ともに(自分の器の)限界を迎えて間違いを犯し、そしてドン底にまで転落してゆく…という超・典型的なお話でもあるのですよね。まあ率直に、映画としては(その部分に関して)スゴく面白かったとか感動したとかってコトでもなかった、と言ってしまって(コレも)好いかとは思います。  ※まあでも、こーいう自分の力以外のモノ(今回であれば社会的な信仰心、ほかの例で言えばソレこそ運とか、運に近いかも知れませんがいわゆる「一発屋」的なネタとか)を利用して成り上がった人って、殆どほぼ全員結局は身を持ち崩しますよね。「積み上げる」というコトが如何に大切か(結局の結局はソッチの方が「近道」だ)とも思いますし、ある意味そのシンプル極まる「人間の有様」にはソレこそ逆に共感も出来るのです。今作の二人については、その信仰心や活動の(当初の)動機は真なるモノだったよーに見えますし、コレも根本的にはソコまで酷い悪人には決して見えない(=この映画についてはそーいう様に見せようとはしていない)てのもまァそーだとは思いますし。  ただし一点、今作におけるジェシカ・チャステインの出来については、コレはかなり凄かったと言って(間違い無く)好いと思います。だいぶ昔に『ヘルプ』で世に出てきた時は(見た目のワリには)ファニーな役をやってんな…とも思いましたが、最近は(全部追っかけてる訳でもねーですケド)かなり知的でカッコ好い役が多いんだよな…と思っていたら、今作ではまた実にユニークで変わった・変テコな役柄をモノの見事にこなしていて少々ビックリしましたです。20代~50代までを(40過ぎて)自然に演じ抜いちゃうのもスゴいですが、何より「歌」がまたスゴいのですよね。元々高度な音楽教育を受けていた人だとも(今回)知ったのですケド、にしてもアレだけ地声と異なるコテコテにつくり込んだ声であーまで見事に歌い切るってのは、やっぱ並大抵ではねーですよ。彼女が居なかったら(=彼女がやる気にならなかったら)まるで成立しなかった映画なのは確実ですかね。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-03 22:46:25)
582.  クライシス2050 《ネタバレ》 
もし、映画の面白さ・見どころの有無の具合を数値化できたとして、ソレを製作費で割った値でランキングをつくったなら、洒落や冗談ではなくマジで、ワリとブッ千切りで今作が史上ワーストだ…という気がしますですね。今回、似てると噂の『さよならジュピター』と(念には念を入れて)見比べてみましたが、今作に比べればアレなんて(アレさえも)甚だ可愛いモンだとすら思いましたよ(まあ、アッチは「詰め込み過ぎ」ですが、コッチは「それすら無い」という系統ですケドね)。私だってこーいう映画もそこそこ観てきてる…て自負も在りますケド、確かに本作は個人的にも超・ド級ではありました(流石、今どきDVD化もされてないダケはあります)。  正直、どこがどう駄目なのかを事細かにレビューに書いてやるつもりで息巻いて観てたのですが、観終わる頃には息も絶え絶え・精根尽き果ててソレどころではない感じです。一点だけ言いたいコトが残ってるとしたら、コレもマジで今作のドコに製作費が70億も掛かったのか、てコトですね。例え主演がチャールトン・ヘストンで、その他キャスト・スタッフもハリウッドの本物で、音楽なんてモーリス・ジャールで、あとはなんかのメカデザインをシド・ミードが担当してた、としても、コレに(=このクオリティに)そんなに大金を要した…とゆーのは俄かには信じ難いのですよ(VHSの画質なので細かいトコロのつくり込みが伝わらなかった…という可能性はあるにしても)。大きな声では言えねーですが、ちょっと犯罪の臭いすらする気がしますですね(ぼったくり or 横領・背任の類い)。
[ビデオ(字幕)] 0点(2022-05-02 22:33:20)(笑:1票)
583.  ニューヨーク 親切なロシア料理店 《ネタバレ》 
タイミング的に若干「誤解」を生じる恐れがあるかも知れないですが、お話的にも「ロシア」料理店であるコトに本質的な意味は無く、そもそも実はロシア人も(多分ひとりも)出て来ないのです。悪しからず…  人生に「ワケ」の在る種々の人々が、ともすれば更に更に苦境に落ち込んでゆきそーなトコロにおいて、ささやかな善意を寄せ集めて助け合って結果として皆が人生を好転させてゆく…という非常に共感し易くハートフルな映画です。全体的にもそこそこシリアスなお話の集合体だとは思いますが、描写自体はそこまでハードでもなく身構えて観る必要までは無いですかね。ゾーイ・カザンが魅力的でしたね。決してただ善人というワケでもなく多少おバカで少なからず小狡い面も有りつつ、そーいうネガティブさを補って余り有るポジティブな人間性をも醸し出す奥行き豊かな表現が素晴らしく役にハマってましたですね。まあ、そこまで特筆すべきポイントが在るという作品ではないかとも思いますが、全体的にはまずまずかと。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-02 10:47:48)(良:1票)
584.  魔女がいっぱい 《ネタバレ》 
率直にラストは確実に議論の在るトコだと思う。で個人的にはコレはナシ(それでイイの?と訊かれたら、イイ訳ねーじゃん…としか言い様が無い)。そのうえに、ややダーク寄りではあるケドも子供向けファンタジー・アドベンチャーとしてはごく手堅い展開運びでありながら、どーも盛り上がりを欠くとゆーか要するに展開上に登場するミッションをなんつーかどれも容易く乗り越えて行ってしまう…ので結果ハラハラ感というのが不足しているのですよね。そーすると尚更、ある意味意表を突くラストでごく気が抜けてしまう感も強まる、と言いますかね。  大人が鑑賞するに当たってはそーゆうお話の方はさて置いて、キッズ向けを装いつつも相当ダークで正直グロめな魔女絡みの演出・演技を楽しむ…という観点からなら(ポイントを絞っての)鑑賞価値とゆーのは十二分以上に見出せる、と言えるかも知れない。アン・ハサウェイ自体はかなり好かったと思いますよ(目が大き「過ぎる」という点でかなり個性的な顔なので、特殊効果も普通以上にモ~予想外に映えるなあ…と思いました)。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-05-01 09:37:13)(良:1票)
585.  ナイト・オン・ザ・プラネット 《ネタバレ》 
正直、ハタチ過ぎに一生の仕事を選ぶとなったとして、私の場合にタクシー運転手とゆーのはまず選択肢には入ってこなかっただろうなぁ…と思うのですね。見ず知らずの人間と密室に押し込まれて、で間を持たせる為には気まずくも喋るか、でなければ更に気まずい沈黙を耐え忍ぶか…ソコは(今でも)耐えられなくはないまでもシンプルに気乗りはしないだろうなぁ…とは思うのです。でも、昔の私よりも多少人生経験を積んだ今になって思うのは、仕事だろうが余暇だろうがとにかくやはり「人と繋がれる」とゆーのは実に非常に魅力的なコトであって、その意味では特に大都会のタクシー運転手なんて、ソレこそあらゆる分野・人種のあらゆる人々と毎日一期一会の出会いを重ねてゆける(+でその気になれば彼らと話すコトも出来るかも知れない)て、考えてみればスゴい仕事だと思うのですよ。私も実はもしかしたら、今の職種で通用しなくなったら20年後とかにはやってるかも知れない…と思います(でも私、殆ど運転経験ないので二種免許って取れるのかな?てな気もしてますケド)。  非常に純粋な会話劇の部類だと思いますが、また深夜のタクシー内てのも会話劇のシチュエーションとしてはこれまた非常に面白いとゆーか、何とゆーかこのジャンルにおける何かエッセンシャルなモノも感じられるなぁ…とゆーか。多くの場合で1対1、密室で動きもなし、かつ互いに面識が有るワケでもなし、そしてそもそも会話に乗るかどーかも完全に気分次第……なので結局、そーいう目的も必要性も本来は存在しないハズの会話を映画として面白いモノにする為には、本当に純粋な「会話としての面白さ」とゆーのが求められるのかなぁ…とでも言いますでしょーか(→端的に、それが最も際立っていたのがラスト、ヘルシンキのエピソードだったかなぁ…とも思いますかね)。  重ねて今作、会話劇でかつ全体としてはコメディタッチ、というジャンル分けになる作品だと思いますが、個々の状況設定・登場人物のキャラ自体は比較的シンプルで、少なくとも奇を衒ったというレベルでもないオーソドックスなモノだったと思います。が、だからこそ前述どおりの「会話としての(普遍的とも言える)面白さ」は逆に際立っていたかなぁ…と。そしてそれは取りも直さず、五つの話にそれぞれ出て来る役者さん達の仕事が総じて実に行き届いて素晴らしかった…というコトだ、とも。率直に、ウィノナ・ライダーって、ベアトリス・ダルって、ロベルト・ベニーニって(否、ベニーニはちょっと完全に超・ワールドクラスかも知れない)そしてマッティ・ペロンパーってこんなにまで凄い役者だったんだ!とつい感動してしまいましたね(これも否、ソレらを引き出した監督ジャームッシュをこそ、まずはとにかく褒めない訳にはいかないか…とも)。
[インターネット(字幕)] 9点(2022-05-01 03:25:48)
586.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
血飛沫スプラッシュなおバカ・和製スプラッタですが、随所のつくり込みにはかなりのこだわりが見て取れます。その熱意こそが、こんな低俗なB級作品にこんなに熱烈なファンがこんなに沢山居る理由かと(しかも世界中に)。  まず、血飛沫の派手さで大いに誤魔化されてもいますが(それも当然狙いのうちでしょうが)人体破壊描写のアイデアには中々にユニークなものが散見されます。個人的に面白かったのは、板前のけじめ寿司だとか、マシンガンで敵の胴体に風穴を空けておいてそこから後ろの敵を撃つシーンだとかですね。オーラスも(ちょっとグロすぎてエフェクトかけてますが)かなり派手かつシュールでユニークなシーンだったかと思います。  もう一つ、やはりカメラワークがかなり面白いですね。俳優さんは女性も多くて決してアクションが本領という人ばかりでもないと思いますが、戦闘シーンにはかなりの迫力が出せていますし構図その他に意外性も多分に感じ取れます。予算的にどーしようもない部分は潔く諦めますが、出来ることには妥協しないという姿勢にも、とても好感が持てるとゆーか。  更に一点手を抜いてないのが、随所で「キメ」のポーズをチャンと考えているコトですか。これは何つーか、日本の特撮や戦隊モノを好んで観てきた人たちだから出来ることだ、という様にも感じます。これも所謂「文化的レガシー」と言ってよいヤツなのかも知れないと思ったりしますね。  正直、邦画ってカネ掛かってないヤツの方がユニークで面白かったりすることがままある、と思ってます。その中でもかなりアウトサイダーな作品なのは確かだと思いますが、日本の映画文化全体においても地味に結構重要な作品だった、とも思うのですね。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-01 03:12:36)(良:1票)
587.  窮鼠はチーズの夢を見る 《ネタバレ》 
なんつーか、最近とみに思うのが、ゲイの恋愛映画って「妙に」面白いな…と。こないだ観た『ブロークバック・マウンテン』なんて、あまりに面白すぎて「面白かった」以外の感想が出て来なかった故に、も~レビューが書けなかった…という次第で。?ナンでですかね、思うにどーも、感情移入の取っ掛かり…とかってのが少し異なってくるとでも言いましょーか。所謂「ノンケ」の男女の恋愛事象においてはコレもノンケな私だと、どーしたってその「男」の側からしか恋愛のアレコレを見ない・考えない(=ハナから他方の「女性」の側の恋愛的思考を「理解できる」と思って見ようとしない)というコトかな…なんて。そしてソレが「男同士(に見える二人)」になった瞬間、ソレだけでより多面的な感情移入(=全方位への共感)が出来る…ので、結果妙に面白かったり(部分的に)メチャ新鮮だったり…てなコトかな、とも思われたり。  結局、ごく実直にニュートラルな視点を保とうと意識してさえ、如何に私が視覚情報由来の「先入観」に支配され尽くしているか、というコトの証左でしか無いよーな気もします、が、ソレ(だけ)で映画が更に面白く観れるのなら個人的にはシンプルにただ万々歳!ではありますし、またごく大袈裟なハナシをするならコレだって映画文化の発展してゆく一つの大いなる「道」だとすらも思われますですよ。今作とて確かに、登場人物の性別(・性自認・性的指向)という部分をいったん総て白紙化して本質的な恋愛要素の性質だけを評価するなら、実に古典的でむしろ古典的すぎてもはや滑稽、という様な恋愛沙汰の様にも思われるのです(とは言えそりゃ、部分的にはこの種の作品に固有・特有の要素も含まれますケド、私はソレはあくまで「枝葉のコト」かと思っていてですね)。がしかし、中でココには確実に素晴らしく本質的な「ユニークさ・ハイクオリティ」が在った…と思われるのが、端的な成田凌のキャラ創造・或いはその(やや狂おしいホドの)実際の演技ですね。今作を踏まえて今後本邦では、女優だろうが男優だろうがこの手の(病んでて重くて面倒臭い)恋愛主体を演じるのであればこの成田凌を意識・或いは現実に「勝負」(少なくとも理解+解釈)しつつ演っていかなくてはならない…筈であって、ソコに生じる従来よりも更に多面的な(=それこそ「性別」を超越するかの様な)種々のタスクとゆーのこそが、このジャンルの映画を一つ先の深み・高みまで導いてゆくというモノに感じられる…てコトが言いたかったのです。  重ねて、成田凌はやっぱ凄いですね。コレはも~男性的とか女性的とかってそーいうコトでもねーのかも知れませんケド、今作の彼にはやはり多分に共感、そして部分的には(私ですら)真実に「愛おしさ」を感じた…と言ってしまって好いかと思います(そんな「リスク」如きは屁でもねーですわ)。そして勿論、相手方の大倉忠義だって(ハマってるか否かで言えば)も~ドハマりしてたと(コレも)言って好いでしょう。まあジャニーズだと、こーいう「手合い」のイケメンてのは結局オートマチックにしっくり来ますよね…とゆーか(コレだってある種の「先入観」でしかない気もしてますケド)。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-30 12:15:39)
588.  不連続殺人事件 《ネタバレ》 
原作は未読ですが、我が国の古今の探偵小説の中でも傑出した一作とのコトで、その事件ものとしてのクオリティ(殊に推理の取っ掛かりとなる例の「心理の足跡」というヤツ)については流石に決して悪くないモノに見えましたし、ソコの際立たせ方・あるいはオーラスの種明かし自体もソコまで悪くもなくまずまず明解でもあったか…とは思うのですね。でも、如何せんやはり映像化には向かない作品とゆーか、少なくとも映画としてはやっぱ到底表現不可能なレベルで登場人物が多すぎますよね(だから、やるとしたらある部分はオミットしていかないとどーにもならん…てなヤツかと)。個人的なハナシとしても、そもそも最近事件ものの映画自体があまり面白く観れない…とゆーか、ただ殺される為だけに用意された人物・状況設定とゆーのがどーにも浅い・軽いと思えてしまって…とゆーか、その意味では今作はその極致でもあったかな…とまた思います。正直、種明かしだけ観れば(=オチだけ教えてくれれば)あとは誰がどーなろーがどーでもイイや…という感じに途中から為ってしまいましたですね。多分、小説の方を先に読んだ方が好かったヤツかと思います(なので心置きなく1点引かせて頂きました)。  原作も読まずに何故に今作を観たかとゆーと監督が曾根中生だからなのですが、ロマンポルノからも結構大勢女優さんが連れて来られてましたね(宮下順子だの梓ようこだの岡本麗だの、大体が多門の妾だからある意味適切だとも思いますが)。結局一番目立つ役柄だったのが絵沢萠子だってのにも少し笑ってしまいましたが、中で私の好きな泉じゅんが1シーンだけ大きく可愛く映ってたのはチョイ嬉しかったですね。
[DVD(邦画)] 4点(2022-04-29 21:50:10)
589.  ヴァン・ヘルシングVSスペースドラキュラ<TVM> 《ネタバレ》 
タイトルからも分かるとおりのB級作品で、結論的にはSF色の方が強め(のアクション・ホラー)という見掛け。西暦3000年の未来を舞台に、50年間漂流中の宇宙船を発見し乗り込んだヘルシング隊長とクルー一行だったが、ソコには…というお話、なのですが…まあかなりツッコミどころが多い(そして反比例的に見どころは少ない)というC級レベルのクオリティすね。   ①西暦3000年? まず、低予算宜しく諸々のつくり込みはごく甘く、総じて未来にも宇宙にも見えません。舞台となる宇宙船に最初に乗り込む時すら宇宙服ではなく素潜り用のゴーグルみたいなのを着けてるダケという驚愕の有様で、以降はみんな着のみ着のままの(21世紀の)普段着で通しています(タンクトップだのナンだの)。ロケ場所も、途中までは工場の地下かなんかかと思って観てましたが扉のつくりを見た感じはもしかしたらホントの「船」で撮ってるかも知れないですね(どっちにしろコレもバリバリに現代のヤツ)。あとは、隊長は船内でフツーにタバコ吸ってるわ、部下に至っては自室でシーシャキメてるわ、もう一つ、クルーのひとり「プロフェッサー」は車椅子に乗ってるのですがコレも古めかしい手漕ぎのヤツだったり(流石に1000年後は全部電動になってて欲しい)ココまでやる気がないんだったら1000年後なんて見栄を張るのは止せばイイのに…と思いますね。  ②アクション・ホラー? 別に他の要素もショボくないなんてコトもないのですが、ジャンル映画なんだからココを頑張らなくてドコを頑張る?というアクションとホラーが残念ながら超絶ショボいです。特にアクションは全く何の(効果的な)工夫もないので吸血鬼が全然パラノーマルな存在に見えないです(カラコンと付けキバのオンリー)。ホラー面も、ホラーとゆーかスプラッタ(と言えなくもないモノ)が多少入ってるダケで怖いシーンは全然無いのですよね。SF・アクション・ホラーという3つのジャンルに手ェ出しているけど、どれとしても成立してない…とゆーのもチョイ酷すぎですね。  ③ヴァン・ヘルシング? 原題は『Dracula 3000』なのに邦題がコレなのは、実際に隊長の名前がヘルシングだから、なのですが、これまた途中から唐突に隊長とラスボスには1000年に渡る因縁が…とか言い出すのですよね。いくらナンでも素っ頓狂すぎますって(そもそも今回の吸血鬼は地球出身じゃないって言ってた気がしたんですケド、私の勘違いすかね?)。要するに結局、SFと雑にごた混ぜたダケで今作は古典的な吸血鬼モノでしかない、というコトなのでしょうね。終盤なんかは、吸血鬼は心臓に「木」の杭を打ち込むと死ぬ…というコトからコジツケて、吸血鬼をなんとビリヤードのキューで刺し殺しまくる(ダケの)映画に成り果ててもーてますし。   以上、こんなC級作品なのですが、役者は地味に知らなくもない人達が出てくるのでソコだけは決して悪くもないのかも知れないすね。隊長役のキャスパー・ヴァン・ディーンはあんまし存在感も無かったですが、久し振りに観たエリカ・エレニアックは相変わらず美人で(かつだいぶ薄着で)まあまあでした。ウド・キアは漂流船の船長役なのですが、過去映像内で登場するだけで他の役者との絡みは無いし、シーンとしてもぶっちゃけ有っても無くても変わんないレベル…なのはチョイ勿体無さげではありますケド。
[DVD(字幕)] 3点(2022-04-29 02:45:50)
590.  チョコリエッタ 《ネタバレ》 
超大作級の長尺を誇っていますが、中身はホントにフツーの青春もの、かつ(この長い旅路の涯てにも関わらず)かな~り曖昧に終わってゆく…という中々イイ度胸をしている映画ではあります。でも、あくまで個人的には、この超・ゆったりとしたテンポはまずまず心地好くもあったのですね。1カット長回しを多用していたり、その中でも個々のキャラの動き・台詞も各々ゆったりとしていて、かつ全編でソレが完璧に統一的にそーだった、というコトで、一度その流れに乗れれば最後まで流されてゆける…という感じでもありました(ある種好い意味で「抑揚」とか「切れ目」が無い、とでも言いますか)。近々で再見するコトはないかと思いますが、30年後くらいにならまた…という気もしますです。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-29 01:21:58)
591.  鬼婆 《ネタバレ》 
中々強烈な映画ですね。「生きる」コト或いは「生きたいと願う」コト自体が罪なのか(醜いコトなのか)という問いかけは、ここまでヴィヴィッドなモノではないにしろ現代でもある種の普遍性を持った価値観かとも思います。しかし、やはりこの時代のこの戦乱の状況下において…だからこそ、ココまで切実で生々しいモノに為り得る…とは容易に実感できるトコロではありますし、映画自体としてもワリかし無駄とゆーのを削ぎ落して(むしろ)ソコだけを際立たせた様な作品、であるかとも感じられますね。舞台となる芒の原が好かったですね。何も無いとゆーのとは違うものの、不毛であるコトには変わりないですし、見通しも悪くて実に居心地も(色々と)好くなさそーで…でも、一方で邪心を持つ者が潜むのにも打って付けという様な感じもあって、諸々ととても優れた舞台設定だったな…と思いましたね。  役者の感じも実に素晴らしかった(凄かった)ですね。主演3人の誰をとってもコレも実に生々しいとゆーか、一週間ぐらい飲まず食わず寝ずで閉じ込められていたかの様に皆ギラギラしてましたよね。本質的な「生命力」というヤツを大いに感じ取れましたです(重ねて、ソレが好いモノか悪いモノかは別として)。
[DVD(邦画)] 8点(2022-04-29 01:20:06)
592.  アベンジャーズ(1998) 《ネタバレ》 
イギリス人て、こーいうの好きですよね(まあ今作はアメリカ資本のよーですが)。紳士が慇懃に澄ましておちゃらけるとゆーか、ある種「国民的ジャンル」てな感じでもあります(初期の『007』とかも結構似た様な雰囲気だったかもなあ、とも)。ただ、今作はそれら類似品の中でもゆーて確かに失敗作な方ではあるかと思うのです。正直ワタシ自身もかな~りツマランかったですね。  色々と心当たりは思いつくのですが、一個目はやっぱちょっと中途半端 or どっち付かず、ではあるかも知れんですね。つまり、コメディとスパイアクションの両方を並列に成り立たせよう…としてるのがまるで上手くいってない…とゆーか。コメディはコメディで(クスっと出来る箇所も全く無くはねーですが)ワリと総じてシンプルにスベり散らかしてますし、一方のアクションは(コッチは描写ソレ自体は中々どーしてそこそこのクオリティかつゴージャスな箇所も散見されるのですが)その内容としてもクソ単純な筋なのにコレも総じてナニがどーしてそーいう状況になってるのかがワリと全編でサッパリ分からない…という稚拙な展開運びで、結論、意外なまでに「ナニを観せられてるのか分からない」という映画になってもーてますのよね。多分ですが、のっけから明らかにマジメな映画とは言えない質感でオッ始めたのですから、ごくコメディの方に寄せるべきではなかったのでしょーか(で、アクションの筋の方もよりふざけた感じにして全体の雰囲気と整合させた方が好かったかと)。全体としてはチャンとコメディなのだけど、随所で挿入されるアクションが意外と高品質…とゆーヤツだったらもっとお得な感じだって出てくるじゃねーですか、と。  もう一つ、今作は往年の名作ドラマのリバイバル…らしいにも関わらず、元ネタの良さ・コンセプトとゆーのもまるで伝わって来ないのですよね。ソレは結局、ナニが好きだったから今作を企画したのか(ナニがやりたかったのか)→そのやりたいコトってのが製作当時の世間にも受け容れられる様なモノだったのか…とゆーのがまるで検証できない(できてない)というコトだと思うのですね。元ネタは6シーズン161話もあるのですから、コレだってもうチョイ何とか出来たのではねーか…と思うのですケドね。  レイフ・ファインズにせよユマ・サーマンにせよ、そしてショーン・コネリーだってぶっちゃけ全盛期に近い時分のキャスティングですよ。この豪華キャストを擁していながらこのクオリティとゆーのは確かに残念ですよね(重ねて、アクションとか部分的にはチャンと出来てるんだから、やり様に依っては素晴らしいシリーズものにさえ為ったかも…とだって思ったりしてね)。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-04-25 00:13:59)
593.  ビルド・ア・ガール 《ネタバレ》 
冴えない陰キャが、実は…的なヤツとしては(その部分は)ワリと典型的なのですが、その手合いとして一番肝心な主人公が秘める「才能」てのが、例えば歌唱力とか、それこそ戦闘力とか、或いは演技力とか、だったら観てる方も分かり易いし映画としても表現し易い…かとは第一に思うのです。が、今作の女の子の能力とゆーのは「文筆力」で、その意味では彼女の凄さが比較的かなり分かり難いという難点がまずはありましたかね(彼女の文章が実際にキッチリ明示されるのは序盤の「詩」のシーンくらいなので、英語ネイティブでない視聴者には尚更そのクオリティが分かり難い…かとも)。かつ、青春サクセスストーリーに対するもう一方の青春「コメディ」の側面は、率直にコレも結構「品が無い」ヤツとゆーか(特に性的な方面において意外なホドに)相当にお下劣なのですよ。そーいうトコロからして、主人公に対する好感度や共感・感情移入とゆーのがイマイチ深まってゆかない感じもした…てのが第一結論的なトコロですね(大前提そもそも、主演のビーニーちゃんは決して美人で可愛くはない→否、可愛げが無いワケではねーですケド本作では「太々」しさの方が大いに勝ってる…つーか)。あと映画としてはモ~一点、ジョン・カイトはともかく主人公以外にあんまし魅力的な or 印象に残る様なキャラが出て来ない…てのにも少しばかり物足りなさが残りましたですね(この手のだとフツー、その主人公の才能を見出す敏腕でエキセントリックな上司、てのが常套手段だと思うのですケドね)。  とは言え、その(調子乗りな)主人公の痛さ全開っぷりも含め、テーマはタイトリングどおり「自分づくり(or 自分づくりに失敗したら…)」というとある青春の普遍的なお話なのであって、その側面をコンセプトとして前面に押し出したジャンルものとしては全体の流れ自体はまあまあしっくり来るモノだったかな…とも思います(ラスト付近も月並ですが別に悪くもなかったかと)。更に言えば、意外と沢山いるだろう似た様な経験を経た視聴者にとっては、当然の如くにかなり「刺さる」お話でもあったのかな、とは思います。ビーニーちゃんの(ゆーて)悪くはない演技+その他諸々の全力全開ぶりを大いに楽しめるコトも含めて、観て損するとまでは言えない程度の作品かとは思うのですね。彼女のファン、若しくは近々で青春ものを血眼で探してるって人なら、是非観て貰えれば…と思いますね。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-24 23:01:31)(良:1票)
594.  ソング・トゥ・ソング 《ネタバレ》 
うーん…テレンス・マリックって、完全に忘れてましたが大昔に『シン・レッド・ライン』だけは観てますね。アレも、当時戦争映画ジャンルを色々と観漁っていたタイミングだったのですケド、今となっては「雰囲気等、諸々とそんなに悪くはなかった」というコトと共に「でもとにかく長かった」という記憶しか正直残ってませんです。ただ、今作を観てスグさまとある感覚が蘇った…とゆーか、まず大前提としてこのお方、やはり通常の劇映画の監督とは高度に一線を画すユニークでかつ「人を選ぶ」タイプの映画作家だ、てなコトなのであって、そして今作、中でも相当にその傾向が強い気がする…とゆーか、率直にコレはフツーの映画だと思って観始めたら正直メッチャ厳しい(下手すりゃタルコフスキーより厳しい)てヤツに思えましたですね。とりあえず、地味に超・豪華なキャストの誰かに引っ掛かって何となく観に来ました!なんてのは結構な大惨事にも為り兼ねない…とすら思います(尺もまた短くはねーですし)。  正直、ちょっと評価の仕様がねーヤツでもありますかねコレ。監督は別に自分がこーいう作家だとゆーのは全く隠そうともしていないのですから、ソコに「勘違い・行き違い」が在るとしたらどちらかとゆーと悪いのはも~観客側だ…とも思うのですよ。だから「思ってたんと違う!」とか「フツーの映画じゃねーじゃん!」はもはや通用しないモノとして、じゃあどーいうモノとして評価したら好いのかな、と。少なくとも個人的な感覚だけを述べさせて貰うなら結局言いたいコトは『シン・レッド・ライン』と全く同じであって、即ちまずは「(映像とか空気感とか音楽とか)諸々はそんなに悪くもない(=映画に唯「浸る」だけなら)」てのと、そして「でもとにかく長い(=長い理由が分からない)」てコトの二点だとしか言えねーのですよね。ある種、監督が揺るぎ無い…てなコトかとも思いますケドも。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-24 22:58:39)
595.  シャドウ・イン・クラウド 《ネタバレ》 
いや、全然悪くなかったすね(スルーし掛けたのですが危ないトコでした)。ジャンルとしては性質的にはアクション・ホラー(前半はややサスペンス気味)と言うのが適切かと思いますが、(短尺なコトもあって)まずホラー要素は思ったより遥かに僅かな分量に留まっており、忖度無しに言ってアクション・ホラー・サスペンスの三つ巴、くらいな感じかと。しかしその一方で、総合的な商業的娯楽映画とゆーよりは一種のアイデア作品とゆーか(たぶん)あまり予算が掛けられない中でやりたいコトをやり抜くコトだけに集中しよう!てな映画にも見えますかね(前半の展開運びなんかが特にそう)。  そしてその意味では、そんな中で今作にクロエを起用できたとゆーのは大正解(とゆーか必要不可欠)だった様にも思えます。アクションも含めて諸々とメチャ頑張ってましたし、相変わらずメチャ可愛かったですし、もう一つ、やっぱクロエちゃんクラスが出てるとこーいう映画でも一段よりチャンとした映画に見えてきますよね(ココに知らない女優を充ててたらソレこそフツーにB級扱いでDVDスルーになるヤツですよコレ)。  ただし一点、前述どおり全体的にもごくリーズナブルな質感である中でシナリオもやっぱりそーいう感じとゆーか、結果的には随分と突っ込みドコロが多い(=荒唐無稽な)映画でもあるのですよね。カバンの中身が判明して以降は特にそんな感じでしたし、そもそもこのコトの真相ってヤツには個人的にはあまり共感が出来ませんです(やっぱ少し無謀すぎると思いますし、巻き込まれる方としたって堪ったモンじゃねーよ…とゆーか)。それらの部分はやや「笑って許して!(テヘペロ)」というコトが可能な範疇は超えてしまっているレベルかとも思われますし、ソコに引っ掛かると当然評価も高くならない…という作品なのも間違いないかと思います。  私自身も(つまらなくはなかったとは言え)結構評価は迷ったのですが、ラストの爽快感とクロエちゃんの母親姿まで観れたコトにお得感もあったので(授乳シーンはボディダブルでしょーケド)評点は高めに寄せておきます。興味の在る方とクロエちゃんファンは、是非映画館で。
[映画館(字幕)] 6点(2022-04-24 22:46:27)
596.  カモン カモン 《ネタバレ》 
多少は空気の張りつめるシーンも全く無くはないものの、全体としては実にまろやかに詩情的でモ~夢見心地…てな感じの映画すね。モノクロ画面も相まって、落ち着いた映像・静かで哲学的な台詞(会話)・そしてハイソな音楽に終始カラダごと融け込んでゆく…ダケ…てな感じの心地好さでした(=少しだけ眠い、否、ダウナー系の効果が有る、つーか)。その分、テーマ性・物語性はコレも結構朧げ・曖昧・かつ奥行きも在って、だからまま雰囲気映画的…と言っても好いかも知れませんですね。とは言え監督の前作に引き続いて、ある部分のテーマとしてはソレこそ「親・大人と子供(とその関係性)」或いは特に「子供から見る親・大人」てなトコロかな…とも(個人的には)感じましたケドも。  このごく面白い空気感の醸成に(実は)効果的だった…と思うのは、チョコチョコと挿入されるインタビューシーン(音源)ですね。コレはホントにフツーのインタビューで、だから喋り方も高度に口語的、とゆーか作為的(台詞的)でなくて、結果映画を観てるとゆーよりは只の会話の中に只居る…という感じが醸されているとも思われました。主演2人の演技自体も同様にごく自然さの方(=ホントにフツーの大人と子供、的な)を終始保ってゆく様に意図されてるとも感じられ、その意味でも「つくりもの」感が薄い→ごく非常にリラックスして観てゆける作品に為っていた…という気がしてますです。
[映画館(字幕)] 6点(2022-04-24 22:19:29)
597.  ハッチング―孵化― 《ネタバレ》 
鑑賞後に少しだけ調べたのだケド、思春期と反抗期とゆーのは第二次性徴の(ある種の)精神的両輪でありながら、時期的には普通どちらかが先、というモノではない様である。少女を主人公にその「成長」を比喩的にホラー要素を用いて描く…という作品としては、コレ自体は暫く前からのトレンドとゆーか『RAW』『テルマ』『ブルー・マインド』てな具合に近年は結構枚挙に暇が無かったりする(加えて『テルマ』はズバリ北欧ものだし)。しかし、これら先行作品がどちらかとゆーと主人公の「性的な」目覚めを描いていた様に見えるのに比して、本作はかなり「反抗期」の方の描き出しに寄っている様に見えるとゆーか、つまり主人公ティンヤが内に秘めきれなくなった(周囲の人間に対する)嫌悪・憎悪、妬み嫉み…といった負の感情こそが、アッリという異形なカタチで具現化した「彼女」自身(=もう一人の自分)なのだと言って好いだろう。その意味では(重ねて多分に比喩的とは言えど)先行作よりは率直に分かり易い・直接的な作品だとは思えるし、主人公も同様にとゆーかやや若い(=設定上は12歳)のであって、だから誤解を恐れずに言えば「取っ付き易さ」という点においては先行作より今作の方がだいぶ上回る…と言って過言でないのではなかろーか、と(ゆーて今作もそこそこグロくも在りますケド)。  ただし、結論をズバリ言ってしまうなら、こーいうごく分かり易いハナシだからこそやはり「終わり方が肝心」なのであって、今作は「何故+どのように」終わってゆくのか(=主人公が自身に生じたその「負の精神性」を手懐けるコトが出来るのか否か)を観客は特段に注視せざるを得ない作品だとも思うのだね(=誤魔化して終わられるとちょっと困っちゃう)。がしかし、結果からゆーと今作はごくバッド・エンドの方、であるにも関わらず、何故ソレがそーなってしまったのかはあまり明確には描かれないのですよ。特に、どー考えても一番のポイント(=諸悪の根源)であるハズの母親と主人公の関係性といった側面についても結局何らのアンサーも見出せない…つーのは、残念ながら少し手落ちが甚だしいとも(個人的には)思うのですね。前述どおり、テーマ的には(もはや)ごくオーソドックス、かつシンプルな展開運びではありつつも運び方自体は決して悪くなかったので、ラストにもう一つアイデアが在ったらば…てな感じでやや残念ぎみな方かと思われます。北欧ならではと言った感じのエレガントな画づくりや、それでいてショック描写にもまずまずの迫力を備える点も含めて、ホラーとして(コレも)決して出来は悪くはないとは思うのだケド…
[映画館(字幕)] 5点(2022-04-24 22:17:08)
598.  ザ・ブルード/怒りのメタファー 《ネタバレ》 
結論、最後まで観たらワリと面白かった…とも感じられたのですが、大いに盛り上り始めるのは殆ど最終盤に近い頃からで、中盤の1時間過ぎくらいまでは率直にやや淡泊な感じだな…とも思われて居たのですね。70年代と言えば「子供ホラー」てのは正に全盛期とも言える時期でしょーが、積極的に攻撃してくる「物理的」に怖い子供(ないし子供っぽいモノ)という意味では後発の『チャイルド・プレイ』なんかにも(最初、ブルードが単独で出没してる辺りは)似てる気もしましたかね。ただし、年代的な技術力の見劣りもあってかそのブルードの襲撃シーン(の子役のアクション)てのがちょっとキレ・パワー不足かとも感じられたのですよ(=だからショックシーンの迫力に頼っての序盤・中盤の場繋ぎってのが巧くいってない…てなコトかなと)。でも前述どおり、特にSFホラーチックなお話のコア部分は全体としても好く出来ていたと思いますし、重ねてラストまで観たトコロでは「お~、面白かったな…」と観終わるコトが出来ました。良作・佳作と言って好いのではないでしょーか。  もう一点褒めておきたいのは今作のラスボス・ノーラ(母親)役のサマンサ・エッガーさんですね。初めてお見掛けした方でしたが、中々どーしてその怖さ・恐ろしさとゆーのはまま優れた表現になっていたと思えてまして(特に狂気を垣間見せる眼が怖い)ラスボスたる資格はモ~十分だったかと思います(また、フツーに結構美人でもありますし)。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-23 18:07:41)
599.  余命10年 《ネタバレ》 
非常に典型的な病気もの映画なのは確かにそうで、中でも系統としては高度に『ある愛の詩』的なヤツ…と言いますか。今作における人間性の描き出しとゆーのは、男性には成長、女性にはそれを包み込む母性的なモノを求めてゆく…という作品である様に(私には)見えましたです。ただ、今作の小松菜奈は冒頭から自分の運命をある程度受け容れた状態にあって、その意味では(設定年齢以上に)より大人であるとゆーか、そういった母性的な愛情を命ある限り周囲の人々に振りまいてゆこうという崇高な人にも見えたのですね。そしてそれは恋人となる坂口健太郎との関係性においても尚更にその様に見えるとゆーか、彼が(正直思いがけないホドに)人として未成熟なコトも相まって、コレはもうこのジャンルの映画としては少し風変わりな質感だな、とすら感じられたのですね。ズバリ、コレって「恋愛」なのかな?(少なくとも「恋」ではないのではないのかな?)とすら感じた…とでも言いましょーか。  ただ、そーいった「人の出来た」小松菜奈が時折溢してゆく悲しみや悔しさといったモノは、それこそ(我々男性にとっては特に)愛おしい「泣きドコロ」だったと思いますし、全体としても菜奈さんは物凄く気合・魂の入った演技をされてた様に思います。また、前述どおりやや情けない健太郎くんの成長ぶりも、コレも(特に女性にとっては)堪らない見ドコロにはなるべくモノだろうと思いました。もう一つ、織り込まれる四季の映像とゆーのが、どれも実に凝っていて非常に美しかったですね。結論、やはりシンプルでオーソドックスな作品ではありますが、完成度とゆーのは決して低くないと思いました。興味のある方は是非。
[映画館(邦画)] 7点(2022-04-23 09:32:26)
600.  バーニング・オーシャン 《ネタバレ》 
あくまでパニックアクションとしては、後半の爆発炎上+脱出シーンもかなり迫力がありましたし、全体としてもそこそこ大作映画なワリに(前段が長すぎるとかも無く)良好なテンポとコンパクトなサイズでワクワクドキドキとお手軽に楽しく観切ることが出来ました。娯楽映画としては全然好かったと思いますね(まあ、実際の事故の顛末を描いている…という意味ではそれで好いのか?とも少しだけ思いますが、今作はソコにコンセプトを置いてはいなかった…と思うコトにして…)。  ただ一点だけ、やはり事故に至る経緯は少し説明不足で分かり難いのと、あとは事故発生の正に「その時」(=負圧テスト実行中)明らかに一番のキーパーソン(=そーいう雰囲気をプンプン醸してた)な筈のマーク・ウォールバーグにせよカート・ラッセルにせよ、どちらも現場(指揮所)に居なかったとゆーのはどーいうコトなのでしょうか?(ワタシ何か見落としてます?)どっちにせよ、肝心なテストをやるんだったら(+多少なりとも不安が有るのだったら)自分が居る時にやるよーに段取るべきではないでしょーか。誤解を恐れずに言えばリーダーとしてはちょっと意識低いな…とも思ってしまいましたかね(まあソコら辺も含めて、人物像の描き込みも総じて軽め…という作品ではあるのですケド)。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-23 02:50:06)
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