Menu
 > レビュワー
 > とらや さん
とらやさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2129
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107
>> カレンダー表示
>> 通常表示
601.  少女は自転車にのって
ドイツとの合作ではあるのですが、初めて見たサウジアラビアの映画。 今でも女性の人権がイスラムの戒律の元に著しく制限されているこの国にあって、 サウジアラビアの女性監督がサウジアラビアに生きる女性たちを主人公とした女性映画です。 本作が製作された2012年のロンドンオリンピック。 それまでのオリンピックでは男性の選手しか派遣してこなかったこの国が、 初めて女性の選手をオリンピックに派遣したことがニュースとなりました。 そしてこの国の初の女性映画監督によって女性にスポットを当てた映画が撮られました。 少しずつではありますが、サウジアラビアの社会にも変化が起きようとしているのでしょう。 自転車で街を行く少女の力強い姿と、 車がひっきりなしに行き交う幹線道路を前に自転車を漕ぐ足を止めるラストの姿が印象的です。 未来への確かな希望を感じさせつつも、そのゆく手にはまだまだ多くの障害があるであろうことも感じさせます。 サウジアラビアには映画館が無いという。サウジアラビアの人々が本作を見る機会は無いのかもしれませんが、 主人公の少女を通して世界の人々にサウジアラビアの今とこれからを見ていて欲しい。監督のそんな思いを感じました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-31 20:47:14)
602.  決断の3時10分
護送する者と護送される者、2人の静かなる心理戦。 ガンファイトは終盤までは無いのですが、途切れることの無い緊張感。 護送する者はしがない牛飼い。護送される者は強盗団の大物。中盤以降はどちらも本当にカッコいい。 しかし、護送する者は最初からカッコよかった訳じゃない。 護送する者が護送される者に対し、2ドル、じゃあもう2ドルちょうだいと小銭をせびる、序盤のやりとりが効いている。 護送される者が護送する者に対し、終盤には7000ドル、ダメか?じゃあ1万ドル。しかし動じない。 苦労させている家族のためにカネを取るか?しかし男には正義のために戦わねばならない時がある。 護送する者はどんな決断を見せるのか?2人が見せるしびれるような心理戦が素晴らしい。 そして列車がやって来て決断の3時10分。邦題にある「決断」とは、護送する者の決断だと思っていたら、 動き出した列車に飛び乗る、護送される者の最後の決断。最高にいかしている。 リメイク版は公開時に見に行きたかったのですが、見に行けず今だに未見のままです。 グレン・フォードの役にラッセル・クロウ、ヴァン・ヘフリンの役にクリスチャン・ベール。 これもいいにきまってるんだよなあ・・・。近いうちに見ることにしよう。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-08-29 21:38:06)(良:1票)
603.  皇帝ペンギン 《ネタバレ》 
NHK、あるいは日本でも見ることが出来るBBCなど海外の製作のドキュメンタリーなど、 ペンギンの生態を追うドキュメンタリーを見る機会は少なくない。 その中でも本作はペンギンを擬人化したナレーションをつけた異色作です。 これは評価が分かれるところであり、実際にアメリカ公開版は オリジナルの擬人化ナレーションを採用せず、モーガン・フリーマンが新たにナレーションを担当しました。 見比べてないのでどちらが良かったのかは分かりませんが、夫婦が愛を語るフランス語の響きは映画的であり詩的でもある。 時にはロマンティックでもあり、赤ちゃんペンギンの姿とそのナレーションは微笑ましくも危険がいっぱいで不安げ。 過酷な氷に覆われた南極で大移動をし子育てをする彼らの中には途中で仲間とはぐれたり力尽き倒れる者もいる。 天敵に付け狙われ怯えながらも逞しく成長していく赤ちゃんペンギンの姿も本作は優しく見つめる。 製作者がペンギンの心に寄り添おうとする優しさが随所に感じられる作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-23 20:10:10)
604.  リスボンに誘われて 《ネタバレ》 
監督はデンマーク出身の名匠アウグスト。そこにヨーロッパ各国から結集した豪華キャスト。 それだけでもハズレは無いだろうとは思っていたのですが、期待通りの作品でした。 冒頭、橋の上から身を投げようとしていた赤いコートをまとった謎の女性が残していった1冊の本。 (この女性の正体を後半についでのように挿入しますが、これは余計だったと思います…。) 彼女を追うようにリスボン行きの特急に飛び乗る。ミステリアスで文芸的な物語の始まり。 リスボンで少しずつ明らかになっていく本の著者アマデウと、彼の周りにいた男と女たちのドラマ。 本が書かれた当時のサラザール政権下の圧政とカーネーション革命前夜に、レジスタンスとして活動した仲間達。 まだ若かった彼らの過去のドラマと、年老いた彼らが当時を回想する今のドラマ。 2つの時代のドラマが同時進行するミステリ・サスペンスであり、ロマンスでもある。 今のパートを演じる主演ジェレミー・アイアンズの名演に、 クリストファー・リー、シャーロット・ランプリング、ブルーノ・ガンツら。 過去を回想する、彼ら名優が見せる時の流れの重みを感じさせる味わい深い演技は実に見応えがありました。 きっと彼は電車に乗らなかったのであろう。新たなロマンスの始まりを予感させるラストが静かな余韻を残します。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-12 21:46:39)(良:1票)
605.  ザ・ウォーク
映画館で見なくてよかった・・・。僕は高い所がからっきしダメなのです。 自宅のTVでもビビリまくりながら見ていたくらいですから、映画館で見ていたらどんなことになっていたか。 この手の映画は終盤に見せ場があり、見る者にとってもそれが鑑賞の最大の理由となっています。 それだけにその見せ場に至るまでの展開、見せ方が難しいと思うのですが、 ゼメキスのユーモアのセンスに、決行前夜のワイヤー張りをめぐる緊張感のある流れもいい。 あとはまるでファンタジーでも見ているかのような、実話であることが嘘のような 実際に何往復もしたという空中パフォーマンスを堪能するだけです。 チャレンジ後に彼は「永遠のパス」を手にしましたが、それは2001年9月11日までのものとなってしまいました。 ゼメキスが本作を撮ったことと、9.11は無関係ではないのでしょう。光り輝くラストのツインタワーの姿が印象的でした。
[DVD(字幕)] 7点(2016-08-07 18:12:20)
606.  ラン・ローラ・ラン 《ネタバレ》 
低予算で撮られた作品だと思いますが、「いいこと思いついちゃった!やっちゃおう!」と 勢いのままに一気に映画にしてしまったような作品です。 ちょっとしたタイミングのズレでその先に全く違う人生が待っている。 本作の前年製作の「スライディング・ドア」などと共通するテーマ。 絶えず音楽が鳴りっぱなしの映画ってあまり好きじゃないんですが、本作にとってはそれが大正解。 20分しかない。一息つく暇も無い。ローラが走り続ける。そこに絡む音楽との一体感がいい。 ローラの派手な赤毛が作品の色合いのいいアクセントとなっています。 とにかく時間がない。ローラを全力疾走させなければならない。 アパートの階段も全速力で駆け抜けなければならない。そこで挿入されるアニメーションも効果的。 3回目、まだやるの?という感じもあるのですが、(ローラの全力疾走シーンはさすがに飽きてくる) ラストはサクッとユーモアの効いたハッピーエンドが決まりましたね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-05 15:50:02)
607.  ヤッターマン(2008)
子どもの頃リアルタイムで見た世代なので、まずは懐かしかった! 細かいとこまで覚えてなかったのですが、「そうそう、そんなのあったよな~!」みたいな感じで楽しかったですよ。 それだけアニメ版の訳の分からん世界観がうまく再現されていたということだと思います。 特に”今週のビックリドッキリメカ”が好きだったので、これが出てきた時は嬉しかったなあ。 大した中身は無いけど、元があの「ヤッターマン」ですから。これで良しです。 ただ、後半はちょっと長く感じました。90分前後がベストだったのではないかな。 キャストの方も皆がアニメ版の雰囲気を十分すぎるほど再現しています。 唯一、アニメのキャラとイメージが違っていたのはアニメ版よりちょっとふくよかな深キョンドロンジョ。 でも深キョンのドロンジョ様、見事なエロカワぶりです。色々言いましたが本作はもうそれだけでいいです。 生瀬とケンコバのボヤッキーとトンズラーもなかなか良かったですね。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-08-01 19:00:10)
608.  ひつじ村の兄弟
もっと牧歌的でほのぼのとした笑いのあるコメディだと思っていたのですが、結構シリアスなドラマでした。 その中にも、隣同士に住み、ひつじを育てるという同じ仕事をしながらも40年もの間、口も聞かない、 どこか可笑しさを感じさせる不仲の兄弟のじいさんを演じる2人がいい。 話がある時は犬に手紙を持たせる。この犬の存在がまたいい。2人の日常にささやかに挿入されるそんなユーモアがいい。 しかし、ひつじを育てることが唯一の産業といっていいこの村のひつじに伝染病が発覚。ひつじを殺処分しなければならない。 過酷な自然の中に営まれているアイスランドの酪農の厳しさを感じる。 荒涼としたアイスランドの地方の風景。曇天の空模様。冬は当然暴風雪が吹き荒れる。 作品からひんやりとした、そして冬は凍えるような空気が伝わってくるかのよう。 唐突に訪れるラスト。しかしそこには確かな温もり、体温が感じられました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-07-26 20:19:34)
609.  マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 《ネタバレ》 
イギリスのベテラン俳優達が上質のアンサンブルを見せてくれた「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編。 まず、前作を見ていないと登場人物たちはあそこで何をやっているのか?なかなか掴み辛いと思います。 前作も登場人物がちょっと多いなという感じはあったのですが、 前作から引き続き登場するマリーゴールド・ホテルの人々に加え、新たな登場人物が多すぎたと思います。 前作を見た人の多くは、ダグラス(ビル・ナイ)とイヴリン(ジュディ・デンチ)のロマンスの続きとはじめとした 彼らのインドでのセカンドライフのその後を見たいと思うのですが、 それよりも、ホテルの経営をめぐる新たな騒動に軸足が置かれてしまっているのは残念。 マリーゴールド・ホテルの人々のその後に希望を感じさせる前作のラストと比較すると、 本作のラストのミュリエル(マギー・スミス)の姿は少々淋しげ。 それでも、インドを舞台にした映画特有の熱さやまるでお祭りのような賑やかさは本作でもやはり楽しかった。
[DVD(字幕)] 5点(2016-07-24 20:20:14)
610.  ラスト・ウェディング
冒頭、ある島に向かおうとしている1艘のボート。 数日後に結婚式を挙げるハリーとエマ、結婚式に参列する2人の友人達が島に渡ろうとしている。 その中にはまだ広く世に知られる前のナオミ・ワッツの姿も。 しかし何とも言えない華やかさがある。これが後に世界的なスターになる人のオーラなのかな。 そして新郎の親友の「あの島で過ごした週末からもう5年が過ぎた。まるで昨日のことのようだ」という語り。 序盤から作品全体の色調も、新婦エマの姿も、どこか儚げに見える。 こういう回想で始まる実話モノの場合、悲しいストーリーが多いような気がする。 実際、その予感どおりの悲しいお話ではあるのだけれど・・・。 美しい西オーストラリアの海。その海に浮かぶ小島の風景も、登場人物の心も美しい。 新婦エマが透き通る海に身をゆだね浮かんでいる姿もまた美しい。本作で最も印象に残るシーンの1つです。 作品の実に多くの時間帯で、静かで控え目な音楽が流れている。 実話モノでありながらどこか詩的で叙情的な作品の空気にそれがとてもよく合っていました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-07-20 18:19:37)
611.  シザーハンズ 《ネタバレ》 
ティム・バートンのダークファンタジーの傑作。 周りの様子を伺うように目をキョロキョロさせる。Jデップはコミカルな演技の中にに孤独感のようなものを見事に両立させて見せる。 ダイアン・ウィーストも素晴らしい。彼女ならではの微笑をたたえた独特の演技、魅力を存分に見ることが出来ます。 作品の舞台となる町の家の外観に、朝いっせいに出勤するクルマの色に室内装飾に女性達の衣装。 淡いパステルカラーでまとめられ、エドワード作の奇抜な植木が家々の庭先を飾っている街並。 夜の暗闇の中、エドワードが降らせる雪の中をウィノナが舞うシーンも美しく印象的。 ファンタジーならではの架空の世界を思わせる町。しかしそんな町にいるエドワードはやはり徹底的に異質な存在。 まるでゴシックホラーの雰囲気を漂わす町外れの古城の雰囲気もやはり異質。 中盤まではハサミを活かした特技を発揮し町の人々との交流にも温かみを感じさせながらも、 噂話好きな町の住民達にウィノナ演じる娘のカレの存在には思いっきり現実感が漂う。 架空と現実のバランスもいいのですが、これらは確実に悲しい結末を予感させるものでもあります。 エドワードとキム、2人の純愛ラブストーリーでもあるのですが、”goodbye”そしてキスの後、"I Love You” 短い単語に込められた2人の思いが確実に伝わってくる悲しきラブストーリーの結末でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-07-18 22:39:44)
612.  教授のおかしな妄想殺人 《ネタバレ》 
人生に悩める哲学を教える大学教授と、彼を慕う女子大生と、そのカレが登場する序盤の展開。 この3人の三角関係を軸にした、アレンお得意のロマンティックコメディかな?と思いきや、さにあらず。 「重罪と軽罪」(アレン監督作の中ではかなり好きな作品です)以降、近年は「マッチポイント」や「夢と犯罪」でもお馴染み、 これもアレンのお好きなパターンの1つである”罪と罰”をテーマにした、軽いタッチながらもシリアス系の作品。 それにしてもこの大学教授、大罪を犯してもまるで罪の意識を感じていない。 それどころか、人生に悩める彼が殺人を機に生きる意味を見出し、生き生きとしてくるという皮肉。 しかし完全犯罪をやってのけたはずの彼にもアレンは本作でもやはり罰を用意する。 ヒロインを手にかけようとしてあっけなく落下してしまうラストはヒッチコックの「疑惑の影」を思い出す。 アレンさん、やっぱりこのパターンがお好きなんですね。 微妙に軽いタッチで描いていますが、このテーマである以上、がっちりシリアス系にしてもよかった気がします。 前作「マジック・イン・ムーンライト」に続いてヒロインを演じたエマ・ストーン。 スカーレット・ヨハンソン以来、久々にアレン映画のヒロインを続けて演じることとなりましたが、 エマ・ストーン、新たなアレン映画のミューズとなっていくのでしょうか・・・?
[映画館(字幕)] 6点(2016-07-13 21:53:13)(良:2票)
613.  サマー・ナイト
時は20世紀初頭。緑豊かな自然に囲まれた郊外の屋敷で夏の週末を過ごす3組のカップル。登場人物はこの6人のみ。 アレンは様々な作品で男と女とは?セックスとは?を時には理屈っぽく時には陽気に論じてきましたが、 本作は明るくご陽気に、の方のアレンのセックス小噺。そしてアレンとミア・ファローが初めてコンビを組んだ作品でもあります。 ヨーロッパに進出した近年の作品は別にして、アレンと言えばニューヨーク。その立ち並ぶビルの谷間の人間模様。 そんないつもの彼の作品の舞台とは異なり夏の日差しが降り注ぐ自然に囲まれた中での人間模様。 音楽もいつもの軽快なジャズなどではなくクラシック音楽が多用されていて、 何となくよそ行きの作風に違和感はあるのですが、登場するのは医師に大学教授に、 彼の作品には欠かせない人間臭さを感じさせるインテリ達。 本作はアレンが敬愛するベルイマンの作品がベースになっているとのことですが、 ベルイマンの作品をどうアレンジして本作のようになったのだろう?オリジナルと見比べをしてみたい作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2016-07-12 22:11:38)
614.  カンフー麻雀
冒頭から典型的B級香港アクションコメディのノリが続く。以降も基本的にはバカ映画の空気を維持しつつも、 ギャンブル、アクション、ちょっとしたラブストーリー、パロディ(キル・ビルにはちょっと笑っちゃいました) と色んな映画の要素がごちゃ混ぜ状態となってそれなりに笑える作品になっています。 麻雀の方は、日本の麻雀とは打ち方が違うところもありますが、役はほぼ同じなので、日本の麻雀のルールを知っていれば十分楽しめます。 最後の大会に臨むにあたり、「麻雀聖典」という10の奥義が主人公の青年が伝授されます。 これは日本の麻雀にも十分通じる、なかなか唸らされる内容が含まれていたりします。 基本的にバカ映画で良かったのですが、最後の大会はギャンブルものとしての緊張感がもうちょっとあっても良かったですね。 見る前は「少林サッカー」のようにもっとカンフーと全然関係ない競技を合体させたようなものをイメージしていたのですが、 椅子に座って行う卓上競技の麻雀とカンフー、さすがに同時に成立させるのは無理があったかな。
[DVD(字幕)] 5点(2016-07-09 13:56:23)
615.  プロミスト・ランド(2012) 《ネタバレ》 
地方の足元にまだまだ眠っているシェールガスの開発により莫大な利益を得る大企業。 そしてその大企業が乗り込んできた、農業を中心に人々が暮してきた経済的には苦しい地方の小さな町。 さらにこの大企業の動きを聞きつけて乗り込んできた、自称環境保護団体の活動家。 これら様々な組織や人々の思いが交錯する町の人間模様を丁寧に描いていく人間ドラマ。 テーマは重いですが、大企業の人間と自称活動家と地元の人々の絡ませ方がとても巧い。 田舎町の風景描写に静かな音楽もうまく作品の雰囲気を和ませています。 どちらかの側に肩入れせず、淡々と第三者的にこの町の人間ドラマを見つめるような作品の視線も良かった。 マット・デイモン演じるスティーヴが町の女性アリスと出会った時点で、最終的な彼の選択は予想が付くのですが、 そこに至る終盤には全く予想がつかない大企業のしたたかさを思い知らされます。 終始淡々と小さな田舎町の人間模様を見つめながらも、しっかり考えさせられるものがあるドラマです。 昔洋楽にはまった40代としては、町のバーで生演奏で歌う”dancing in the dark”が良かったなあ…。
[DVD(字幕)] 8点(2016-07-02 18:13:22)
616.  ブルックリンの恋人たち
アン・ハサウェイ主演。ジョン・カーニーの音楽モノに似た雰囲気を持つ音楽ラブストーリー。 音楽の方はアコースティックギター、フィドル、アコーディオンなどの楽器が主体で、 その時々の登場人物の心を表すかのような素朴な歌の歌詞もいい。 撮影は手持ちカメラが主体ですが、こういう作品の素朴な雰囲気にそれがよく合っています。 アン・ハサウェイのお相手としては、ミュージシャンの男を演じた俳優が地味なのですが、 作品自体もかなり地味なので、ここで典型的美男美女になっていたら逆にダメだったのかもしれません。 遠くにNYの夜景がにじむ夜の公園で度々2人が会うシーンがいい。アンも少しだけ歌ってくれます。 王道ラブストーリーのような邦題がついていますが、そういう映画でもありません。 ドラマ、ラブストーリーとしては薄味。音楽と雰囲気を楽しむ映画という感じがします。
[DVD(字幕)] 6点(2016-07-02 18:08:56)
617.  コードネーム U.N.C.L.E.
往年のテレビの人気シリーズ「0011ナポレオン・ソロ」の映画化。オリジナルは東西冷戦の真っ只中の時代のスパイもの。 その作品の世界観に目新しさは無いのですが、スタイリッシュでオシャレでクール。 ちょっとしたコメディタッチのノリも良し。それでいてスパイものとしてもしっかり真面目に作られています。 少々うるさく感じられる部分もあるのですが、音楽もなかなか良かったと思います。 作品の舞台が60年代なので、イマドキのスパイ映画のようにハイテク・スパイツールも登場しませんが、 今風の作品の空気の中にある60年代が新鮮でもありました。 ラストは完全に「続編作るぞ!」と予告しているような終わり方。 60年代の人気シリーズを今の時代にどうシリーズ化していくのか楽しみでもあります。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-29 21:07:20)
618.  ターミネーター4
「ターミネーター」の面白さとは何なのか改めて考えさせられました。 生身の人間が傷つきながらも知恵と勇気を振り絞り不死身のターミネーターと戦う。 未来と現代をつなぐ様々な思い。それこそが戦う勇気。ストーリーは単純で構わないんです。 ジョン・コナーとカイル・リースの出会い。これはアリだったと思うのですが、必要以上に話を複雑にさせてしまい、 ド派手なドンパチとCGもこれまでのシリーズとかけ離れてしまう原因になってしまいました。 終盤になってようやく2人とターミネーターの接近戦が挿入されます。 このシリーズは人間とターミネーターのスピード感のある追いつ追われつと戦いを見ている内にあっという間に映画が終わる。 上映時間の長さが全く気にならないのですが、本作に関しては非常に長く感じられました。
[DVD(字幕)] 5点(2016-06-27 17:23:19)(良:1票)
619.  レッド・オクトーバーを追え! 《ネタバレ》 
潜水艦内外の米ソの様々な思惑を交錯させながらの、潜水艦を舞台にした見応えのあるドラマに仕上がっています。 潜水艦モノはどうしてもキャストの動きも制限されるので、ピーンと張り詰めた緊張状態を感じさせる演技力も求められる。 いわゆるジャック・ライアンものですが、主演はショーン・コネリーと言ってもいい存在感があります。 アメリカの艦長を演じたスコット・グレンも地味ながらも見事にショーン・コネリーとの頭脳戦の相手役をつとめています。 潜水艦モノといえば魚雷ですが、その局面の緊張感をマックスに高める魚雷の使い方も的確。 ヘリを使った空からのアクションも水面下を航行する潜水艦のドラマの中のいいアクセントになっています。 唯一余計に感じられたのは終盤の銃撃戦でした。また、ソ連側の言葉が中途半端になってしまっているのも残念。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-27 17:13:22)
620.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 
「ロッキー」と、演じたスタローンへのリスペクトを随所に感じながらも、 「ロッキー」の新たな物語の始まりを感じさせてくれる作品でした。 今は亡きエイドリアンとポーリーが2人並んで眠っている。2人の元を訪れるロッキー。 ポーリーには酒を、エイドリアンには花を。こんなさりげない描写の1つ1つが胸にジーンとくる。 しかしロッキーとエイドリアンの不器用な2人のロマンスと比べると、ドニーとビアンカのそれはやはり今風。 卵を一気飲みすることも肉屋に吊り下げられた肉の塊をどつきまくることもない。「ロッキー」にあった泥臭さは感じられません。 そして訪れる最後の試合。ロッキーVSアポロの試合を思い出さずにはいられない。 最後の最後にあの勇気のテーマ曲が!このタイミングが絶妙でした。 ドニーはボクシングを続けるのか。ロッキーは病に打ち勝ちセコンドに立ち続けることができるのか。 ロッキー=スタローンの存在があればこその作品ではあるのですが、 この二人三脚のドラマの続きを見てみたい。そう思わせるラストの2人の姿でした。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-21 22:20:14)
000.00%
120.09%
2130.61%
3502.35%
41215.68%
528013.15%
647022.08%
757627.05%
841819.63%
91647.70%
10351.64%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS