601. ザ・バニシング-消失-
《ネタバレ》 こんな絶望のラスト、あるだろうか・・ 行方不明の恋人がどんな目にあったか、知りたいために 犯人の差し出す睡眠薬のコーヒーを飲む。 そして、このラスト・・ 「キルビル2」では脱出すんだよね。こういう状況でも・・ 漫画「ワイルド7」では仲間の隊員がこの方法で絶命する・・ この犯人面、映画史上忘れられない顔だ・・ [DVD(字幕)] 7点(2020-02-08 17:34:36) |
602. 居眠り磐音
《ネタバレ》 いや、これはシリーズ化すべきでしょう! とぼけていると思えるほど、切れ者のおっとり磐音。 生活は貧しく、周りのみんなも手を貸すほど。 ところが映画前半に描かれてる彼の背負った痛み。 どうもそこに釈然とせぬ、何かがある。それは本編では語られない。 また彼の心から恋い慕う幼馴染が、やはり前半での出来事ゆえ、 生活が追い詰められて、吉原の世界に入っていく。 頭も切れ、剣も抜群、性格もおっとりして好青年の磐音だが、それを 阻止できぬラスト。 もう切なくて・・ 是非!彼女との恋の結末を描くシリーズ化を! [DVD(邦画)] 7点(2020-01-19 18:45:57) |
603. 七つの会議
《ネタバレ》 池井戸潤の作品、おっもしろいなぁ! サラリーマンの哀しさを描きつつ、こうあるべき理想を語る物語。 これも野村萬斎のユーモアさがあって、楽しく見れました。 次の池井戸作品が楽しみです。 [DVD(邦画)] 7点(2020-01-18 17:42:02) |
604. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
《ネタバレ》 タランティーノ節、相変わらず面白い。 何よりこの映画、ポランスキーの「ローズマリーの赤ちゃん」事件と言えば、アレしかない。 それをタランティーノが描く。 まぁほとんどの人はあの場面を残酷に描くんだろうなと思う。 心配でタラちゃんのユーモアを気が気じゃなくて、笑えないんですよ。 だから観終わって、ほっとした。 結局、あの事件に至るまで、なぜヒッピーがあんな残忍な事件を起こすかまでを描いている。 それが映画のオチになっている。 これもタラちゃんの計算だね。 面白かった。 [DVD(字幕)] 8点(2020-01-14 06:42:45)(良:1票) |
605. アルキメデスの大戦
《ネタバレ》 面白かった。 ラストの二転三転する心理描写は、見応えあった。 山崎監督の中では、この作品が一番好きです。 さて、この調子でオリンピックの総合演出をお願いしますよ~ [DVD(邦画)] 7点(2020-01-13 19:20:32) |
606. アド・アストラ
《ネタバレ》 静かな映画だった。 思うに、アメリカは日本の人口の3倍くらいしかいないのに、 あれだけ広大な大陸にいるわけだから、孤独感も日本よりもありそうだ。 夜、荒野をBGMなしで自動車で走らせる彼らは、宇宙船にいる心境なんじゃないかな? それでもしばらく走らせば、レストランとかあったりして、ほっと一息つける。 あぁ一人じゃないんだと・・ でも宇宙の広さは計り知れない。 知的生命体いないかもしれないわけだし、そりゃ宇宙の孤独感は半端ない。 だから身近な人を大事にしないと・・ お父さんはそこに気がつかず、開拓者精神ばかりの人だったんだね。 [DVD(字幕)] 7点(2020-01-13 19:16:27) |
607. グリーンブック
《ネタバレ》 いや、なかなかの良作。 まずヴィゴモーテンセンがすっかり太ってしまったことに驚く。 その彼が演じるトニーがなかなか良いのだ。 一見、汚い言葉連発するわ、すぐ殴るわ、チキンを食べた手でハンドル握るわ・・ しかしそんな粗野な彼が、物語が進むにつれ、情の細やかな頭のいい男と分かる。 奥さんもそんな彼を知ってるからか、家庭は貧しいが温かい。 対する天才ピアニスト。複雑な事情を持ち、当時にしては珍しく、黒人なのにエスタブリッシュ。 そんな彼と一緒に偏見の強いアメリカ南部を通って、ツアーに行くのだ。 色々あるが、ラストはしっとりと・・ これはアメリカ人て、誤解されやすいかもしれないけど、情の細やかな人たちなんですよ~と トランプアメリカ時代に外国に発信されたメッセージなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2020-01-11 19:24:58)(良:1票) |
608. 止められるか、俺たちを
《ネタバレ》 若松監督の作品は数本しか観てないが、異質な監督だとは思ってた。 こんな人だったんですね。納得したような気も・・ 井浦新がこれからも増々面白い何かをしてくれそうで期待がもてそう♪ ※めぐみちゃん考 彼女の母親は2度離婚し、父親にも会ってないめぐみちゃんは、 幼稚園の頃、おばあちゃんに育てられ、母親が時々会いに来るという環境で育つ。 カメラマンの彼には、父親を求めたのかもしれない。 子どもができた時、若松から離れ、カメラマンと家族を持つこともできたかもしれない。 しかし、若松の下にいて、彼との対決をしなければ、彼女は自由になれない。 若松が憎く、また愛していたのかもしれない。 彼女は、性に悶える映画を撮り続ける若松に、そのことにこだわるあまり、 生を軽んじている彼に、自分の死をもって、対決したのかもしれない。 僕は、その後の若松からどんな映画が生まれるかを描写しなければ、 この映画は完結しないと思う。 結局、エネルギーの塊の若松を越えることなどできないのだと言ってる感じがする。 [DVD(邦画)] 7点(2020-01-11 13:04:46) |
609. 縮図
《ネタバレ》 新藤兼人と乙羽信子のコンビ。 乙羽信子さん、きれいですね~。 チャキチャキしていて、魅力あります。 で内容の方は、貧しい故に芸者に売られた娘の生涯。 売られていく娘に対し、父親がひたすら靴づくりの仕事に没頭する。 父親の気持ちは堪らないものがあったろうな。 芸者たちの色々あるが、それでも生きていこうとする気持ちに 芸者道があるような気がした。 [ビデオ(邦画)] 7点(2020-01-05 12:31:07) |
610. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 共和国のトップのパルパティーン。 彼こそがシスの暗黒卿その人だった。 彼のシナリオ通り、ジェダイに汚名を着せ、アナキンの嫁さん大事さを利用し、 悪の部分を増長させ(アナキンに昔付き合ってた女性でもいれば、もっと面白いのだが・・)、 共和国を手中に入れる。 それこそが、第4話からのシリーズの帝国軍の母体になるんだね。 ジェダイにとってみれば、自分たちの居た場所との宣戦布告になるわけだ。 ってことは第4話からの正義側は、実は共和国離脱組だってこと? それとも暗黒卿の帝国になってからの不満分子?(反乱軍ってくらいだし・・) まぁでも暗黒卿をベイダーが自分の息子との出会いから、善がよみがえり、 やっつけちゃった第4話からの3部作はもう何度も観たので、これから 最終話に向けてのおさらいは第7話から入るぞ~!! 第7話の「彼」は、クローンだってとこまで、頭が整理できて、さぁどうなる? 3POとR2の記憶が消去される、細かいとこまで抜かりはないのだから、嬉しい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2020-01-02 20:49:10) |
611. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
《ネタバレ》 だんだんSWがアニメみたいになったのを心配しだすファンが出てきたのは、この作品のせい。 ファントムメナスで役者が揃った。 この第2話で、とうとう戦争が始まってしまう。 そういう流れ。 王女を暗殺しようとするシリーズお馴染みの殺し屋ヘッド(の父)の存在。 これを追っていくと、かつてのオビワンの師がダークサイドに堕ちていて、 共和国が暗黒サイドに徐々に支配されつつあることが発覚。 ここに昔、ジェダイの一人が共和国軍のために発注したクローン兵士の存在が 絡んできて、共和国離脱組との戦争の前触れともいうべき、ジェダイ勢揃いの コロシアムでの見せ場がある。 SWの分かりやすい構図、シス対ジェダイではない、 かなり入り組んだ話である。 もうかつてのSWファンが大人になっているためか、かなり大人向けの内容になっている。 [ビデオ(字幕)] 7点(2020-01-02 00:37:44) |
612. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
《ネタバレ》 2019年の年末はSWシリーズが終わったという歴史的ポイントになるであろう。 (新3部作の噂は知らないことにして・・) で、最後の結末を観る前におさらい。 まず生命体が暗黒面に堕ちざるを得ないほどの運命を描いた ダースベーダー誕生シリーズ3部作の第1弾。 まずは劇的なジェダイとアナキンの出会いを描く。 奴隷の身分にいた少年が、恐るべきジェダイの素質をもっていたところが今話のミソ。 この後、4話から6話までエンタメ要素の強い善悪の戦いを描いて、さぁ7話からの話につながる。 まぁ焦らず、次は第2話を再見するとしよう。 今話の戦闘シーンは、貿易で窮地に立たされた星と強国との戦い。 宇宙をまとめる共和国は腐敗が進んでいて、体を成してなかったとこが描かれてる。 [DVD(字幕)] 7点(2020-01-01 19:47:01) |
613. アギーレ/神の怒り
《ネタバレ》 見応えある! こんな映画は、あまりない・・ 未開の地への征服過程における、ここでは文明の敗北(消失)を 描いてる。 だがどうだろう、この10年後に同じような設定で、今度は 「フィツカラルド」で文明(文化)の勝利を描く。 本作とこの作品の監督の問題意識の変わり様は興味深い。 かつての王子が、征服され奴隷になっているキャラの設定もすごい。 ヘルツォークの人間の罪深さへの容赦ない表現がニュージャーマンシネマ真骨頂である。 [ビデオ(字幕)] 8点(2019-12-18 02:20:05) |
614. 人間の條件 第二部 激怒篇
《ネタバレ》 観てたら、「大脱走」みたいな映画に思えてきた。 でも管理する側を描いてる。 ヒューマニストの仮面をかぶった殺人鬼か、「人間」になるか、どっちかの瀬戸際で 主人公はどういう行動をとるのか? おそらくこのシリーズの肝の部分だろう。 が、果たして、主人公は「人間」にはなったが、戦争に狩り出されることになる。 この映画が、日本軍の中で起こっていることが、怖い。 [DVD(邦画)] 7点(2019-12-17 12:14:24) |
615. 人間の條件 第一部 純愛篇
《ネタバレ》 見応えあり。 戦時中の、満州での中国人への労務管理。 そこに理想に燃える若者が新婚でやってきた。 こりゃ、今にも爆発しそうなところに、カンカンに焼けた鉄の球が 放り込まれるようなもの。 かくして、まぁそうなるわな~という展開になる。 以下、第2部へ! [DVD(邦画)] 7点(2019-12-14 23:55:14) |
616. 斬、
《ネタバレ》 60年代の時代劇を観た後に鑑賞。 やはり現代風のは気持ちがいい。 テンポのいい音楽で打ち合いが展開される様は観てて、爽快。 浪人たちも汚くて、リアルでいい。 蒼井優の存在が、今風時代劇のあり方を示す。 重そうな刀で斬り合う。 実際もこんな感じだったのだろう。 「本気のアイツに勝つ」塚本演じる澤村の一言。 悠長なことを言ってられない時代だったのだ。 [DVD(邦画)] 8点(2019-12-14 18:47:46) |
617. 座頭市千両首
《ネタバレ》 ちょっと話が散漫でしたか・・ 国定忠治との絡みを全編活かせれば、もっと面白い話に なったと思いますけど・・ 思うに、座頭市が何かに巻き込まれ、最後剣客と勝負する。 そのパターンでシリーズを創っているようですね。 第1作の「座頭市物語」の構造に色々付け加えたのが、 座頭市シリーズみたいです。 良きワンパターンという作りですね。 まぁでもレビュー読んでて、お薦めの座頭市があれば、 今後も観ていくつもりです。 [DVD(邦画)] 6点(2019-12-14 15:24:24) |
618. 座頭市血煙り街道
《ネタバレ》 三隈研次の座頭市。 今度は、子連れの旅である。 股旅もので子連れは、寅さんでもお馴染みだが、 とにかく股旅は、子どもにモテる。 自分のボロボロの草鞋はさておいて、子どもに新品の草鞋を買ってやる。 無敵の市の情がホロリと来る。 ラストの子どもとの別れ、眼の見えぬ座頭市の目に涙。 剣豪の公儀隠密が、カタギを守ろうとする市の必死の姿に 「俺の負けだ」と手配中の絵かき親子を逃がしてやるとこもグッときます。 [DVD(邦画)] 8点(2019-12-14 12:42:16) |
619. フィツカラルド
《ネタバレ》 若いころ、観たから、映画にはまったのだろうか? 映画の洗礼を受けたころ、観た映画。 日本がバブルだったためか、その当時はあまり感激しなかった。 こんな映画がいっぱいあると信じてた。 なので、その後、窮屈な思いをしています。 次の世紀にまで残したい映画! [ビデオ(字幕)] 10点(2019-12-09 00:56:14) |
620. 続・座頭市物語
《ネタバレ》 第1作があまりにも良かったので、期待が大きかったからか、ちょっと残念。 エピソードが散漫すぎて、ラストへの収束感が足りない。 なので、ドラマチックではない。 が、第1作への愛が強い人なら、平手造酒への市の思いや、 飯岡の相変わらずのワルぶりにキュンと来ると思います。 今回の決闘の相手は、実の兄貴。 こんな中途半端なストーリーでこんな逸材を使ってしまうのは 惜しいなと思いました。 [ビデオ(邦画)] 6点(2019-12-06 00:22:16) |