621. トライアル・アンド・エラー
「ガンジー」などで知られる監督リチャード・アッテンボローが冴えない中年男を演じるコメディ。ピーター・セラーズ演じるうだつの上がらない弁護士と被告人(リチャード)のやり取りは、どこか東海林さだお的なペーソスを感じさせて、爆笑するというよりニヤリとさせられる感じ。現実のシーンと回想(&想像)のシーンのつなげ方がなかなか画期的で面白かったです。 6点(2004-04-28 18:36:05) |
622. 赤裸々な事実
ピーター・セラーズも出演してる、ちょっとブラックなコメディ映画。古い映画だけどギャグの切れ味はなかなかのもので、今観てもあまり古さを感じさせないのがすごいですね。 7点(2004-04-28 18:27:49) |
623. いいかげん馬鹿
「馬鹿まるだし」「馬鹿が戦車でやってくる」と並ぶ、山田洋次がハナ肇を主演にすえた「馬鹿」三部作の一編。ここからあの「寅さん」のキャラが生まれたのだ・・・と、ガラにもなくウンチクってみました。作品としてはそんなに好きじゃないのだけれど(何だか戦後日本のえれぇカッコ悪い部分を強調してる気がするので)、ハナ肇は何だか嫌いじゃないんですよね。結局、ほとんどの男は、女のひとから「馬鹿ねぇ・・・」と言われたいがために頑張っちゃうんだな、と思いました。 5点(2004-04-28 18:22:25) |
624. ベルリン忠臣蔵
さて、最近ビデオ・DVDがリリースされ、「Vol.2」も公開間近の「キル・ビル」。今の所それほど積極的に観たい気が起きないのですが、ビデオ屋の「キル・ビル関連作」コーナーに置かれていた本作には思わず目を奪われてしまいました(ちなみに他にあったのは「リトルトーキョー殺人課」「ライジング・サン」など。つまりまあ、外国映画のヘンな日本(語)つながりってことだな)。普段あまりこの手の作品にはココロ動かされぬワタクシですが、一本94円のサービスデーという事でついつい借りてしまった。んで、内容に関しては・・・特に言う事はないなあ。あらすじと「名台詞」に書いたやつで、大体想像はできると思います。ちなみに監督はハンス・C・ブレーメンベルグという人で、有名な映画評論家だそうです。つまりは向こうのはるおちゃんですね。ま、一番笑えるのはビデオの最後に収録されている予告編だったとだけ言っときます。 2点(2004-04-23 20:49:41) |
625. ピンク・パンサー2(1975)
ピンクパンサーの曲を聴くと「8時だよ!全員集合!」を思い出してしまうワタクシですが(だから“チーン”がないと物足りない・・・って若い人には分からんか)コレは面白い。馬鹿馬鹿しさとおしゃれさが上手くミックスされてるのはさすが英国ってことでしょうかね。 7点(2004-04-23 20:36:03) |
626. 墓石と決闘
これ、邦題に「墓石」ってあるのは舞台が「トゥーム・ストーン」だからか?それはともかく、最近ガッツ石松のおかげで注目を集めている(?)「OK牧場」の後日談で、結構史実に忠実に描かれているらしい、のだけど、うーーーん、どうなんだ?結局ワイアット・アープは正義と法の番人じゃなくて復讐の人でしたってコトか。どちらかというと飲んだくれのドク・ホリデイの方が人間らしくて共感が持てたな。 5点(2004-04-21 18:06:23) |
627. レボリューション6
たまたま「グッバイ、レーニン!」を観た後だったので、テーマ的にはとても興味深かったです。映像と音楽もかっちょ良い。後半での刑事の「右と左の闘いは終わった。今は勝ち組と頑固な負け組との闘いだ」という台詞が印象的。確かに左(ソ連をはじめとする共産圏)は地滑り的に敗北したけど、世界は相変わらず暗中模索です。 7点(2004-04-21 18:00:56) |
628. 約束 ラ・プロミッセ
いわゆる難病ものだけれど、アルツハイマーで口が利けない老人の、毒のある内面の声があるせいで、妙にベタついた話になってなくてよかったです。ちょっとあっさりしすぎな感じもしたけど、ミシェル・セローが殆ど動かないのにちゃんと演技してるのは凄いなーと思いました。最後の海岸のシーンが美しかった。 6点(2004-04-21 17:49:17) |
629. ルムンバの叫び
【もっち~(←にょろ)】さんと同じく、僕もコンゴに関する知識は殆どないまま観てしまったのですが、欧米諸国の都合に翻弄された元植民地というのは、コンゴ以外でもアジア・アフリカ、あるいはアラブでも未だに引きずっている問題だと思うので、非常に興味深く観ました。日本だって坂本龍馬や勝海舟がいなかったら、おんなじことになってたかもしれないしね。 7点(2004-04-21 17:43:52)(良:1票) |
630. スター・ウォーズ
何年か前修正が施されたバージョンを観て、つい最近また観たのだけれど・・・やっぱりこの世界観にハマれるかどうかが評価の分かれ目なんでしょうね。公開当時、もしくはもう少し若い時に観れば良かったなあ。でも、CG使いまくりの新シリーズに比べると、まだキャラクターが丁寧に描かれてるかな。 6点(2004-04-21 17:37:20) |
631. 聖なる嘘つき/その名はジェイコブ
うーん、微妙。なんかッ設定が凝りすぎって感じが・・・。 6点(2004-04-21 17:29:44) |
632. ハイ・フィデリティ
「オタク」が苦手だ。音楽でも何でも、何かが猛烈に好きなのは結構だけれど、排他的・閉鎖的で、どーでもいいような瑣末な情報収集に熱中していて、オマケに妙な特権意識まで持ち合わせているような連中を見ると、「なんだかなあ」と思ってしまう(とはいえ、全ての自称オタクの人がそうでないのは、もちろん分かっているのだけれど。わざわざカッコ付きの「オタク」と表記したのはそのためです)。ということでこの映画、そういうイヤミったらしいオタク映画だったらイヤだなあと思いつつ観たけれど、オタク(レコードマニア)に対して愛情を持ちつつ、一方でその情けない部分やカッコ悪い部分も相対化して描かれていたので、楽しく観ることが出来ました。そう言えば「アバウト・ア・ボーイ」もそうだったけど、「オトナになり切れない大人(男)」がテーマだったのだな。個人的には、あれだけマニアックなこだわりを見せていたジャック・ブラックのバンドがおもいきしベタベタだったのが可笑しかった。 7点(2004-04-21 17:16:13) |
633. ナイン・ソウルズ
本作にしても前作「青い春」にしても、この監督の作品は決して大好きって訳ではないのだけれど、いくつかのシーンでの何とも言えない迫力には圧倒されてしまう。九人の脱獄囚の不器用な生き様、不器用な死に様、中でも喫茶店でアルバイトをしようとした男のエピソードが心に残った。ラストの青空が描かれた車が、微かな希望を暗示していたようで印象的。 7点(2004-04-21 16:58:38) |
634. 真実の瞬間(1991)
正直、物語の展開が単調だなあ、とか、ラストがあっさりしすぎだなあ、とか文句がないわけではない。いっそのこと3時間くらいの大作にしてもよかったと思う。でもきっとハリウッドの人間にとって「赤狩り」は目を背けることが出来ないテーマだったのだと思う。そういう「思い」みたいなのはヒシヒシと伝わってきました。 8点(2004-04-21 16:48:56) |
635. デブラ・ウィンガーを探して
この作品に出てた中で僕が知ってた女優は5分の2くらい。ちょっと展開が速いのでじっくり楽しむというわけにはいかなかったけど、割と面白かった。いくつかのテーマがあったけど、一番興味深かったのは、映画での女性の扱われ方に対する意見(すごくステロタイプに描かれることが多いとか、若い新人だけちやほやされるとか)かな。女優がスタジオに対してちゃんと批判意識を持ってるのが分かったのは収穫でした(ところでパトリシア・アークェットが言ってた「最近脱いだ映画で、すげーイヤなプロデューサーがいてムカついた」というのは「ヒューマン・ネイチュア」のことか?)。欲を言えば、欧米圏以外の女優、もしくは非白人(アジア・アフリカン・ヒスパニック系)の女優の意見も聴いてみたかった。そしたらテーマがさらに広がりを持ったかも。 6点(2004-04-21 16:43:08) |
636. わが心のボルチモア
邦題に「わが」って付いてるんで、何となく「わが谷は緑なりき」を連想しました。「わが谷~」でアメリカに渡った兄弟の一人がこのおじいさんなのかなあって。戦後アメリカ史みたいなの(テレビの普及とか、中流階級の郊外への流出とか)も描かれているのだけれど、基本的には家族が軸になっていて、安易な発想ですが小津作品をちょっと思い浮かべたりもしました。もう少し年を取ってから、もう一回観てみたいです。 7点(2004-04-21 16:31:14) |
637. ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール
基本的に映画作品と役者の実生活(誰と付き合ってるとか、そういうの)は分けて考えるべきだろうと思っていたので、ここまであからさまにやるってのはどうなのよ、お前はフランスの辻仁成か、イヴァン・アタル?(さて、こういう←物言いはどっちに対してより失礼なんだろう)とか観る前は思っていたのだけれど、何と言うか、「オレって(男って)ダメだよなぁ、トホホ・・・」ってな感じのユーモアが漂っていて、そんなにイヤミな感じはしなかったです。フランス映画の洗練された感じと、ベタな分かりやすさ(ロンドンに行く時にクラッシュの「ロンドン・コーリング」が流れる所とか)がうまく調和してたんじゃないかな。しかし、スタッフ全員全裸で撮影してるところは可笑しかったし、やっぱし映画人にユダヤ人が多いってのは本当なんだなあ、と思った。 7点(2004-04-21 16:23:24) |
638. ひかりのまち
「何か足りない」、でも、求めるものが何なのか、自分でも分からない・・・という、各登場人物の孤独や不安、イラ立ちが実にリアルに描かれていました。マイケル・ナイマンの音楽がとても映画と調和していたと思います。もう少し経ってから改めて観てみたい作品のひとつです。 6点(2004-04-21 16:09:38) |
639. がんばれ!ベアーズ
これは、子供の時に観たかったなあ。オトナになると、どーも観方がヒネくれていかんよね。んでも、最後の試合で一番下手くそな子がフライをキャッチしたとこは少し泣いた(自分もスポーツ駄目だったもんで)。多分、あの子にとっては自分の出てない試合のチームの勝利よりもあのプレイの方が価値のあるものだと思う。 6点(2004-04-21 15:57:07) |
640. ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦
ソ連・東ドイツ(共産圏)をおちょくったギャグが連発されるんで、最初は政治風刺なのかな?と思っていたのだけれど、この作品の場合、割と無邪気というか、政治ネタも単なるネタのひとつって感じですね。後半の主人公の暴走っぷりがどんどん加速していく様が可笑しい。何だかんだでみんな一応幸せになるしね。 6点(2004-04-21 15:49:29) |