621. マトリックス リローデッド
前半のザイオンのシーンで「なんだこれは??」状態に陥り絶望しかけたところを、カーチェイスとアーキテクトの登場で救われました。『マトリックス』でも薄々感じていたことですが、ウォシャウスキーBrosは、人間ドラマめいた部分を撮らせると鑑賞に堪えられないほどベタベタになってしまって、1作だけならスタイリッシュなアクションってことで気にならなかったけれど、3部作化したことで、それが致命傷になってしまったようです。でもこのシリーズの謎解きめいた部分は好きです。 5点(2004-03-12 18:31:21) |
622. マトリックス レボリューションズ
結局、機械と人間が、決して平和的ではないかたちで共存するという結末は好きです。ただ、最近この手の大作映画に感じるのは映画としてのバランスの悪さ。特に中盤のミフネ中心のバトルシーンは迫力十分で感動的なんですが、そのせいで、メインであるはずのネオ対スミスのほうがおまけのように感じてしまう構成はいかがなものか・・・。まあ、あのバトルシーンで観客を麻痺させといて、アタマががーんがーんしてる間に、物語を強引にまとめちゃえ、っていう意図があったのなら見事ですが。 6点(2004-03-12 18:22:44) |
623. クレイマー、クレイマー
《ネタバレ》 フレンチトーストのシーンをはじめ、身近な一コマで登場人物の状況や心情を痛いほど伝えられるのはすばらしい。【2009年3月に再鑑賞】裁判で、結婚に失敗したのはおまえのせいかと責められるジョアンナになんとかメッセージを送ろうとするテッド、そしてラストシーンでジョアンナに投げかける一言。このとき、二人は、はじめて心を開いてちゃんと向き合ったんだと思う。はにかみながら笑ったジョアンナに、テッドの人間的な成長が伝わったのだと心から信じたい。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2004-03-12 14:13:09) |
624. アマデウス
80年代の映画では最高傑作だと思ってます。中途半端に才能があるがゆえに秀才サリエリが感じてしまった不条理と苦悩、天才モーツァルトをも苦しめる「父」という呪縛、そして文句なしにすばらしい音楽と演奏シーン。いままで何回見たことか。もともとは舞台劇だったそうですが、まさに映画的魅力を詰め込んだ一本です。 10点(2004-03-12 13:55:04) |
625. ショーシャンクの空に
公開当時に映画館で見ましたが、普通にいい映画でした。正直いって、あんまり印象には残らなかった。どっちかっていうと、ケチつけにくいソツのなさが先行して、心を動かされるっていう感じではなかった。本サイトも含めて、10代・20代の方々が多く参加してそうな映画ランキングなんかでこの映画が、かなりの上位にあるのを見ると、なんか妙に自分の「歳」を感じてしまうという意味で悲しい映画です。 7点(2004-03-12 13:31:48) |
626. シザーハンズ
「手がハサミ=好きな人を抱きしめられない」というセンチメンタリズムをベースに、ティム・バートンが作り出した「箱庭」のような郊外ミドルクラスのアメリカン・ライフの現実。ファンタジーなのに現実的。ウィノナの金髪があんまり似合ってなかったけど、あれも含めて「一つの世界」にどっぷり浸れる幸福をかみしめた1本。 10点(2004-03-12 13:12:44) |
627. エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事
いい映画でした。あいかわらず完璧なダニエル・D・ルイスはともかく、ウィノナ・ライダーはすばらしかった。脇に回った彼女はホントに輝いてました。対照的に、ミシェル・ファイファーはやっぱりミスキャストでしょうか・・。コスチューム・プレイの役柄には似合ってなかった。「ギャング・オブ・ニューヨーク」のディカプリオもそう思ったけど、スコセッシ監督って、こういうミスキャストやらかしますよねえ。もったいない。 7点(2004-03-12 13:02:14)(笑:1票) |
628. オータム・イン・ニューヨーク
ふつうの面白くないラブストーリー。「17歳のカルテ」で再浮上があるかと思わせたウィノナのキャリアも「やっぱりダメか・・」と思わせてしまった悲しい1本。この後「シカゴ」でしっかり挽回したリチャード・ギアをほめたい。 3点(2004-03-12 12:55:17) |
629. インサイダー
まさに「男」(いや「漢」と書くべきかな)映画の最高峰。相変わらず冗長なマイケル・マンの演出も、アル・パチーノとラッセル・クロウの名演と相まって、この映画ではなぜか好印象。あのオペラ調の音楽も、ただでさえ男臭いムードを過剰に煽ってました。正直、マッチョ系あるいはプロジェクトX系の「熱い男たち」「男の友情」映画は苦手なんですが、ここまでやれば感心してしまった。負けました。面白かったです。 8点(2004-03-12 12:48:29) |
630. リリイ・シュシュのすべて
この映画で岩井俊二が描こうとした「現代社会」とか「中学生」の像があまりに定型どおりで失望しました。ちゃんと取材とかしてるんでしょうか? メディア上の「中学生」のイメージ(しかも97~98年くらいの)を妄想いっぱいに膨らませただけのような気がしてならない。その妄想を「リアル」だと監督自身が思っていそうなところが、なおさら痛い映画でした。岩井俊二は「社会問題」を語るにはナイーブすぎるのでは。この方のセンスは、もっとノスタルジーやファンタジーに浸る映画でこそ生きるのかもしれません。 2点(2004-03-12 12:28:38)(良:1票) |
631. アカルイミライ
うーん、後半の高校生たちのエピソードがちょっと唐突だったかな。登場人物たちの「ダメ」っぷりを肯定も否定もしない描き方には好感が持てましたが。藤竜也とオダギリジョーの演技が印象に残ってますが、映画のメッセージはイマイチ伝わらなかったかも。 6点(2004-03-12 12:17:54) |
632. ターミネーター3
《ネタバレ》 ラストはよかったと思います。ただ、それにしたって、T-Xが弱すぎた・・。最後、あんなにあっさりやられちゃうなんて・・。「ターミネーター」シリーズは、死んでも死なずにどこまでも追っかけてくる怖さが売りの、B級アクション映画の血統を大事にしてほしかった。 5点(2004-03-12 01:23:28) |
633. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 3時間が短かった。見事な最終章でした。3部作をしっかりとまとめたピーター・ジャクソンの手腕にただただ脱帽。でも、期待しすぎちゃったのかもしれないですが、正直いえば、いちばんワクワクできたのは第1作でした。海賊船のあたりなどの省略ぶりも気になってしまった。前2作は、劇場版だけで十分満足できたんですが、3作目に限っては、Special Extended Editionが、真の「完結編」になるのかな。そっちを見るまでは、とりあえずの8点評価にしておきます。 8点(2004-03-11 21:04:15) |
634. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
3部作のまんなかというのは難しいですね・・・。戦闘シーンがくどかったわりには、最後があっさりしてたのが気になりました。ただ、ゴラムのキャラは秀逸ですね。この作品では一番印象に残りました。 7点(2004-03-11 20:53:15) |
635. ロード・オブ・ザ・リング
3部作全部みてからの感想ですが、物語の導入としては最高の出来ではないでしょうか。これほど上映中に「終わってほしくない」と思った映画はなかった。どこか古典的な「冒険物語」の楽しさと、指輪の「誘惑」との葛藤という心理劇が、最近感じる事が少なかった映画の「楽しさ」を思い出させてくれました。話が途中で終わってしまうんで、本来なら8点どまりかなと思いますが、「旅の仲間」結成のシーンが好きなので、プラス1点。 9点(2004-03-11 20:49:29) |
636. スナッチ
スタイリッシュな映像と音楽。確かにかっこいい。でも、オリジナリティを感じないのはなぜでしょう? タランティーノの映画には、偏執狂的な「愛」を感じるんですが、この映画はそのへんが物足りないのか。うまいとは思うんだけど。 5点(2004-03-10 03:44:39) |
637. エイリアン2
「アクション映画監督」ジェームズ・キャメロンの脂の乗りきった時期の作品。パート1とパート2を全く別の種類の映画にしてしまうというアイデアもよかった。「今度は戦争だ!」のコピーどおり、最初から最後までスリル満点のアクション満載。また主人公以外の登場人物の「死にっぷり」も見事。 9点(2004-03-10 03:31:38) |
638. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
前三部作以来、待ちに待ったエピソード1でした。冒頭のリーアム・ニーソンとユアン・マクレガーのアクションに興奮!だったのですが、そこからはテンションがひたすら下がるのみ・・・。前三部作の思い出を大事にします。 4点(2004-03-09 23:16:33) |
639. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
アナキンが青年に成長したぶん、エピソード1よりはましかと期待したのがバカでした。エピソード4に至るまでの物語とキャラクター設定を、パズルの穴を埋めていくように平坦になぞるだけの、ただの面白くない大作映画になってしまった・・・。SW好きなのに、ぜんぜん楽しめない自分にがっかりして、2倍疲れてしまいました。 4点(2004-03-09 23:08:02) |
640. サイン
《ネタバレ》 プロモーションのしかた間違ってたような・・・・。メル・ギブソンが「信仰」を取り戻せるかっていう、宗教的な人間ドラマとして見ると(監督がそれを狙ってたかは不明だけど)それなりに見れる。だけど、なぜそこにB級なエイリアンが・・・。重厚な雰囲気と恐怖SF映画のチープさの同居が、M・ナイト・シャラマン監督の持ち味だとしても、ここではその落差が大きすぎて、ただのトホホ映画になってしまった。 3点(2004-03-09 22:47:11) |