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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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621.  1900年 《ネタバレ》 
ベルトリッチの代表作は『ラストエンペラー』よりこちらじゃないか。ファシズムの盛衰を5時間以上かけて、一気に描いた演出力には舌を巻く。政治色が強く見難いように見えて、メロドラマをふんだんに盛り込んで見易い。かと思えば、農村の営みと紙一重なエログロもふんだんに盛り込んで見難くて、どっちなんだか。DVD化に時間がかかったのは児童ポルノ要素が少なくないからで、土を掘って腰を振ったり、裸マントで"皮"を剥いたり、男児犯してジャイアントスイングで殺害とか今だったら撮影不可能だ。最初見たときは社会主義礼賛かと思ったが、極端な政治思想に支配されると、賢さを放棄した労働者層の不満が爆発して対極の思想に傾くのはどの国もどの時代も同じか。ドパルデュー、デ・ニーロ、ドミニク・サンダが物語の中心にも関わらず、ドナルド・サザーランドの怪演が衝撃的すぎて彼しか印象に残っていない。いずれにしても今日の大作より、真に大作していた。もう色んな意味で似た映画が撮られることはないだろう(モラル的な意味で)。
[ビデオ(字幕)] 7点(2017-07-03 19:35:49)
622.  ニュー・シネマ・パラダイス
"映画の魔法"というものがあるなら、正にこのことだろう。数少ない村の娯楽であり、情報源であり、外界への扉でもあった映画館と、映画と共に育った村人たちの悲喜こもごもが一体となった共有感が郷愁としてスクリーンに宿っているようだ。娯楽の多様化で時代に取り残され映画館が廃れていくさまは、テレビ、ビデオ、DVD、ネット配信といった飽和した映像の歴史そのものである。しかしながら、如何に形態が変わろうとも、良い作品は何十年も残る。たとえミーハーが群がるだけの娯楽大作だとしても、一部の批評家しか絶賛しない高尚な芸術映画だとしてもだ。全ての映画に捧げた例の結末は反則としか言いようがない。
[DVD(字幕)] 8点(2017-07-03 19:33:31)
623.  ダム・キーパー 《ネタバレ》 
「親父は暗闇から身を守る方法を教えてくれなかった」。最後のナレーションが象徴しているように、こういう状況が過去に一度もなかった(かつて忘れ去られた)のだろう。温かい手触り感の残る映像と残酷な現実との対比、主人公が置かれている状況とダムで守られている平和な町との対比が、当たり前のように暮らせている尊さとすぐ壊れてしまう危うさとは紙一重なんだと。転校生のキツネに裏切られたと思っていたことが、実は彼のために闘っていたということも紙一重。替えの利かない存在の大切さを誰かが気付いたとき、彼の明日が少しでも打開されていくことを願わずにはいられない。
[地上波(吹替)] 7点(2017-06-19 21:28:48)
624.  フランティック 《ネタバレ》 
異国でトラブルに巻き込まれる王道の惹かれる題材なのに、ポランスキーらしくない緩慢で平凡なサスペンス。雰囲気はよく出来ているのに意外性はなく、しかも奥さんは無事で運び屋の娘が取って付けたような最期なのが消化不良。事件の発端になった小道具が麻薬ではなく、核兵器の起爆装置というあたり、当時は冷戦だったということに時代を感じた。フランスとは無縁のバリバリのハリウッドスターであるハリソン・フォードのキャスティングがある意味新鮮で、アメリカに二度と足を踏み入れなかったポランスキーだからこそ撮れた映画かもしれないのに残念。
[地上波(吹替)] 4点(2017-06-19 21:27:38)
625.  闇の列車、光の旅 《ネタバレ》 
列車の屋根に無断に乗り込み、強い雨風を凌いで、アメリカに不法入国するヒスパニック達。アメリカに行けば希望があるとは限らない。だが暴力と貧困と汚職が根強い祖国に残っても希望も未来もないのは確かだ。幼い少年ですら真っ当に生き残るためにギャングに入る現実。そしてどこまでも地の果てまで裏切り者の主人公を追いかけてくる絶望感。彼が蜂の巣にされようが、多くのものを失ってまでアメリカに辿りつこうが、ヒロインにはハッピーエンドとは程遠い困難が待ち構えているだろう。共倒れしたくないからと、国境に壁を作ろうとする大統領。明日も分からない彼らに寄り添っているため、蝕まれているアメリカ側を忘れそうになるが、善悪を二分にできない複雑さは双方の血と涙と犠牲によって作られている。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-08 19:43:54)
626.  ある子供 《ネタバレ》 
未成年が親になる。女なら激痛に耐えて命を分けた子を産んで母になる実感を得るが、男は父親になる実感が湧かないだろう。子供に慣れない、あまりに未体験なことばかりで戸惑ってしまう。特に恵まれない家庭で育った男なら尚更だ。生きていくためなら金欲しさに平気で子供を人身売買業者にも渡す。ただ、事の重大さに気付いて、危うく取り返すも妻から絶縁を突き付けられる。当然の結果である。世間と上手く渡り合うことばかり顔色を伺い、接し方もぶつかり方も分からなかった。その想像力の欠如した"子供"が如何にして"父"になるか。一度は見捨てた仲間の少年のために自首し、妻が面会に来たことから本当のスタートがはじまる。簡単に道徳心が育つような楽な道のりではないことは確かだが・・・。親になることは重大な責任を背負うこと。糾弾することは誰でもできるが、社会が放置したままでは"こども夫婦"が増えるだけだろう。それがより感じられる映画であった。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-08 19:32:09)
627.  ロゼッタ 《ネタバレ》 
真っ当に生きたい。失業率が20%を超えるベルギーでは切なる願いなのだろう。キャンピングカー暮らしで身体を売る母に嫌悪しながら、ロゼッタは新しい職を探しに奔走する。辛酸を舐め切った悲壮に満ちた強い表情を常に崩すことはない。そう、ワッフルを売る青年に出会うまでは。不本意ながら彼と微かに距離を縮めつつも、不法にワッフルを売ったことを社長にバラし解雇させる。仕事にありつけるも、女としか見ていない彼への復讐で募らせていく罪悪感。そして強く硬い心が折れた瞬間、彼に曝け出した泣き顔で終わるエンドロールに何を感じるのか。ハリウッドとは対極的なタッチで現実を映し出したダルテンヌ兄弟。ラストの"フィクション"の後、決して希望があるとは限らない。それでも前に進んで可能性を信じるしかない。ぬくぬくとこの映画のレビューをしている自分がどれだけ恵まれているか実感する。生活のために働く"だけ"で素晴らしいと思えないと、過酷な現実に気が狂うだけだ。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-08 19:07:42)
628.  ソウ
「もしかして来るか、来るか・・・」と思ったら、予想通りの結末。凄いと思いつつも改めて考えればツッコミどころ満載。荒削りだけど若さ故の勢いもまた良作としての要素だろう。何度も見たいと思わせる深みとギミックがあれば8点くらい。ところが本作にはそれがなかった。残酷描写だけがエスカレートしていく2以降は見る気すら起きない。
[DVD(字幕)] 7点(2017-06-08 19:01:41)
629.  メランコリア 《ネタバレ》 
センセーショナルで辛辣な映画を撮るトリアーの中では最も見易い作品だろう。ディザスターものの体裁を取りながらも舞台は屋敷とその周辺のみで、鬱病を主体にしたシンプルさ。鬱病への無知・無理解をストレートにぶつけ、ヒロインの心理状態をシンクロさせるような揺れる撮り方に見ていて辛くなるくらい(酔うという意味で)。避けられない破滅に、ヒロインと常識人の姉の立場が逆転していく過程が印象的。地球消滅なのに、どこか穏やかで爽快感のある終わり方。これに共感してしまうあたり、「生きているだけで素晴らしい」と強要する"普通"の社会にどこかしら違和感があったのだろう。閉塞感からのリセットを描いた壮大な"断舎利"映画だ。
[映画館(字幕)] 5点(2017-06-08 18:58:17)(良:1票)
630.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 《ネタバレ》 
「引き際を見誤ってしまった」。これが第一印象。確かにビッグコンテンツになってしまったら、例え嫌でも重役の意向で作らざるを得ないだろう。そういう臭いが感じられる。そのため、ほむら以外の他の登場人物の心理描写が空虚であり、キュゥべえのネタばらしが押井守ばりの長セリフを延々と話すだけで、映像で語ることを放棄した演出が致命的。難解云々以前に商品になってしまった作品を無理に作っているから破綻している(公式の2次創作化)。だからこそのあのラストだろう。まどかを契約させない約束を果たせず、比較的マシな世界になっても諦めきれないのは理解できるが、本作で意思をハッキリさせる必要はあったか。もっとも、潔く完結させる権限を持てないから、このまま"延長戦"をずるずると続けていくのだろうが。一番の収穫は新キャラの百江なぎさの可愛いさくらいだろう。
[映画館(邦画)] 5点(2017-05-29 21:22:14)
631.  13/ザメッティ 《ネタバレ》 
今でこそ"ジョージア"という国だが、この映画を見るまでは"グルジア"という国すら知らなかった。貧困にあえぐ移民の青年がロシアンルーレットに巻き込まれるまでの過程が退屈で幾度か眠りに落ちそうになった。そこを乗り切れば大分引き込まれるが、緊張感と荒削りなモノクロ映像の擦り合わせが足りず、ちょっと消化不良気味。不条理を一度乗りきった青年の死が無駄にならないことを祈りたい。大金が家族の手に渡り、死のゲームを警察に気付かせたのだから。
[DVD(字幕)] 4点(2017-05-29 21:12:41)
632.  ワールド・トレード・センター
良くも悪くも金のかけた再現ドラマで終始している印象。911に向き合った初期の映画なのに新鮮味がなく、それ以上でもそれ以下でもない。オリバー・ストーンなのにどうしてこうなった? 生活のため仕方なく依頼で作っているのか、自分の描きたいことが重役にバッサリ切られているのか。自分は後者だと信じたいものだ。
[DVD(字幕)] 3点(2017-05-29 19:39:36)
633.  スノーピアサー 《ネタバレ》 
ポン・ジュノのハリウッドデビュー作というより、ハリウッドスターが出演する韓国映画という表現が正しいか。でなければ、ソン・ガンホも娘役のコ・アソンも、キャプテン・アメリカと最後まで活躍しないだろうし、ねちっこい暴力表現も、どこか珍妙な味わいもなかっただろう。フランスの劇画が原作とは言え、荒唐無稽な設定で、別に列車を走らせなくてもいいような・・・そんな部分を許容してしまうのは、次の部屋に何が待ち受けているのかのワクワク感に、維持し続ける社会システムの暗喩というのもある。踏みにじられた者たちの反逆という王道のテーマを掲げながらも、行き着く先は倒される権力側になってしまう皮肉さ。恐らく黒幕が作り上げた"ユートピア"を破壊し、新世紀のアダムとイブが現れても同じことが繰り返されるのだろう。現状維持が良いか、リスク覚悟で未来を変えるか、そんな現代社会と折り合いを付けるしかない。副大統領役のティルダ・スウィントンが儲け役。面白い。これほど滑稽で活き活きと演じている彼女が一番楽しそうだ。
[映画館(字幕)] 7点(2017-05-29 19:37:46)
634.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 
ただのモンスター映画と侮るなかれ。ポン・ジュノらしい一筋縄ではいかない、まるで人を喰ったような寓話だ。序盤の意表を突いた襲撃シーンから期待を膨らませてくれる。悲壮感あふれる葬式のはずが、ドロップキックに、過剰に嘆き悲しむ光景によって不謹慎な滑稽さを生む。喜劇と悲劇は常に隣り合わせなのだろう。ところが、以降の展開からトーンが萎んでいってしまう。躍動感のある見せ場が多いのに、序盤を超えるような高揚感がなかった。グエムルを総叩きするシーンですら冗長に思えるくらいに。だが、この映画で一番描きたかったのは、どん底で逞しく生きる市井の人たちなのだろう。良い大学を卒業しても兵役を満了しても将来が保障されるわけがない熾烈な競争社会で多くの人々がこぼれ落ち、自営業を厭わざるを得ないという。本当の怪物はその歪んだ社会構造で、ソン・ガンホが足でニュース番組が流れるテレビを消す食卓シーンに、"政治や社会に無頓着な大衆"として象徴されてるような気がした。
[映画館(字幕)] 6点(2017-05-29 19:35:28)
635.  ツォツィ 《ネタバレ》 
アフリカを舞台にした映画は数あれど、本当のアフリカ資本で撮った映画を初めて見た。悲惨なまでのヨハネスブルクの治安の悪さと貧困の中で逞しく生きる若いチンピラが、偶然さらった穢れのない純粋無垢な赤子と車椅子の初老の男によって、少しずつ人間性を取り戻していく。ベタなお話だが奇をてらうようなことはしないシンプルさが却ってテーマを際立たせていた。彼のしたことはどんな過去があったにしろ許されるはずはないことを監督も承知のはずで、正しい悪いの二元論で下すわけはない。だからこそ想像の予知を残す結末に微かな可能性が見える。「日本で生まれて良かった」と平和ボケで済ますしかないが、どこの国も見えないところで救われない人がたくさんいるのだろう。
[DVD(字幕)] 5点(2017-05-22 21:33:28)
636.  棺の家 《ネタバレ》 
50年前にも関わらず、古臭さをまるで感じさせないセンスの塊。アニメと言うよりは部分的に使用するだけの指人形劇で、表現方法に制約が出てしまうが、後の『ジャバウォッキー』で飛躍するまでにそこからどう捻り出すかの模索が垣間見える。「人を呪えば穴二つ」をコミカルに描き、嵐のように破壊尽くされた舞台装置に一匹残された渦中のモルモットは素知らぬ振りで去っていく皮肉な結末が印象に残る。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-05-11 00:17:22)
637.  ロード・トゥ・パーディション
リアルタイムで映画館で観ており、久しぶりに再見。同じジャンルのある傑作映画を引き合いに出すつもりはないし、その映画にはそこまで思い入れがないのもあるが、ギャングものとしても家族ドラマとしても十分に楽しめた。善人役が多いトム・ハンクスがギャング役というのも新鮮で不安はあれど堅実に好演。サム・メンデスの作家性、一貫した映像美学も見逃せない。それでも観た印象が薄いのは、質が高くても前作のような新しい発見、突出したものがないことが大きいだろう。普通に良い映画止まり。
[地上波(吹替)] 7点(2017-05-01 12:03:15)
638.  ワイルド・スピード/SKY MISSION
1以来のシリーズ鑑賞。それくらいシリーズに対する関心は薄すぎるわけだけど、ポール・ウォーカーの不慮の事故死にどうしても避けるわけにはいかない。一見さんでも楽しめるが、やはりシリーズ全部通して見ないとより面白さが見えてこないこと必至。とにかくありえない激しいカーアクションが主体なのに、肉弾戦に銃撃戦と欲張って逆に胃もたれするのに、ポールという中心的存在を失ったことで、大きな穴がぽっかり空いた感じが際立っている。テレビでは重要な部分をバッサリカットしているらしく、死んだ彼のためにもノーカットで放送して欲しかったね。DVDでしっかりシリーズを通して見るか、以後の続編を見るかは別にして。
[地上波(邦画)] 6点(2017-04-30 23:25:21)
639.  ワイルド・スピード
今や超有名シリーズも最初はB級臭あふれる比較的地味なカーアクションものだった。車には興味あるけど、ストーリーに惹かれるものがなく退屈。低予算ならむしろ脚本に力を入れるべきだとは思うが・・・。ほぼリアルタイムで見ていたので、まさかこんなにもシリーズ化されるとは思わなかった。
[DVD(字幕)] 4点(2017-04-30 23:10:52)
640.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
策士策に溺れる。ハンス・ランダ大佐はわざと泳がせておいて大量の利益を得ようと自滅したように、タランティーノも似たような気がする。バスターズのパートとショシャンナのパートを交互で映し出す構成だが、あえて共闘することはせず、主役のアルド中尉とランダ大佐の対峙も蚊帳の外に放り出されるという、意外性を選んだ。その結果、ヒトラー暗殺成功という歴史を塗り替えてしまう展開ですら、偶然によって引き起こされた産物にすぎず、あまりカタルシスの感じられないものに。第3章までは良かっただけに、第4章以降の失速ぶりが痛い。初めての正攻法に加えて、会話劇に鋭さを感じられず、ウトウトしてしまった。ただ、クリストフ・ヴァルツを見つけ出したタランティーノの貢献度は大きい。凄い巧い。優雅で知的でユーモラスで世渡りが上手くて最悪の人格がマッチしている。逆にブラット・ピットは起用した理由が分からないくらい影が薄かったなぁ。
[映画館(字幕)] 6点(2017-04-28 22:58:20)
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