641. シュレック
まったく期待してなかったんですが、アンチ・ディズニーを貫きながら、ちゃんと大人も子どもも楽しめるエンターテインメントになってるところがすごい。J・カッツェンバーグ(ドリームワークス)のディズニーへの怨念?がこもったプロモーションぶりに辟易してしまったぶんだけ、マイナス1点。 9点(2004-03-09 22:09:11) |
642. アダプテーション
現実とか虚構とかいうのがバカバカしくなる脚本、ニコラス・ケイジの超自虐演技、メリル・ストリープの怪演、クリス・クーパーの壊れっぷり、全部まとめて1本の映画にしちゃうスパイク・ジョーンズの演出。アメリカの映画館で見たんですが、日曜の午後、平均年齢50歳オーバーしてるであろう観客がゲラゲラ笑ってました。映画の国の懐の深さを見せつけられた1本。そんな観客にのせられて、僕もすっかり楽しんでしまいました。一人でDVDで見てたら印象は違ったかな? 8点(2004-03-09 03:05:14) |
643. ワンダフルライフ
物語設定のアイデアの勝利ですね。また、古い学校のような建物や、美しい映像も魅力的だし、ARATA君のたどたどしい演技も、ゆったりとしたテンポも、この映画の世界観にはマッチしていました。 8点(2004-03-09 02:51:48) |
644. キューティ・ブロンド
アメリカ西海岸と東海岸アイビーリーグのコントラストが楽しい。エルが作ったPRビデオ、iBook(それもクラムシェル型)、そして、いつもグラスを傾けるエル父・・・こういう細かいネタをちゃんと積み重ねてるからこそ、ありえないような話でもスカッとさせるサクセス・ストーリーになっちゃうんですよね。 8点(2004-03-09 02:40:00) |
645. ライフ・イズ・ビューティフル
ベニーニが、なぜ、この映画の舞台として「ホロコースト」を選んだのかがよくわかりませんでした。そういう政治的な問題をぬきにしても、前半のコメディの部分はふつうに映画として面白くないし、後半は「子ども」をダシに「感動しろ」と強要されているようで気分が悪かったです。単純に僕が『ニューシネマパラダイス』も含めた「感動」系イタリア映画と相性が悪いってだけなのかもしれませんが。 3点(2004-03-08 18:17:26) |
646. アンダーグラウンド(1995)
映画館でみて、監督・脚本のエミール・クストリッツァの想像力のパワーに圧倒されました。ユーゴスラビアの現代史を、こんなかたちで描く事ができるなんてと驚愕したことを覚えています。ブラックユーモアと政治的なメッセージの絶妙なバランス。ふざけたマルコのキャラと悲惨な戦争や民族分離のコントラスト、そして美しく印象的なラストシーンまで、「映画」の持つ力を見せつけられました。 10点(2004-03-08 18:06:14)(良:1票) |
647. から騒ぎ
ケネス・ブラナーが監督として絶好調だった時代の勢いが感じられますね。豪華キャストみんなが楽しそうに演じていたのが印象的で、それを軽妙なコメディとしてまとめあげた演出にも感心。安心して楽しめる一本。 8点(2004-03-08 17:52:29) |
648. ヒート
どうしてかわかりませんが、何度見ても寝てしまって、全部通して見た事がありません。パチーノとデニーロのかっこよさだけでは、睡魔に勝てないようです。この映画に3時間も必要なんでしょうか? ちなみに同じマン監督&パチーノの「男」系映画『インサイダー』は大好きな作品です。だからこそ、なぜこの映画はダメなのか不思議。 3点(2004-03-08 17:44:55)(良:1票) |
649. エリザベス
まさにケイト・ブランシェットを見るための映画。どんどん美しくなっていきます。政治ドラマのほうは普通。ただ、この映画をインド系の監督が撮っているというのが、なんとも不思議な感じがします。 7点(2004-03-08 17:37:39) |
650. スピード(1994)
とにかく何度観ても飽きない。個人的にはもっとも多い回数観たアクション映画だと思います。複雑な背景は一切なく、爆弾を仕掛けられたバス(と地下鉄)の暴走というシンプルなアイデアだけなのに、これだけの娯楽作品に仕立てあげたのは見事としか言いようがない。なかでもすばらしいと思うのは、爆弾を仕掛けられたなかの極限状況と、物理法則を無視した(笑)バスの大ジャンプやキアヌとサンドラの脱出シーンの爽快感との見事な対比。この爽快感を味わいたくて、結局何度も観てしまいます。あと、旅行好きの人には、サンタモニカ発ハリウッド行きのLA名所巡りも楽しめます。唯一残念だったのは、終盤の失速観が否めない点。あと、監督ヤン・デ・ボンのその後の迷走ぶりも悲しいです。 [映画館(字幕)] 9点(2004-03-08 17:25:10) |
651. フォーン・ブース
最初から最後までコリン・ファレル。彼の変化を見ているだけでも楽しめる映画です。電話を切れないという状況を最大限にいかした脚本や演出も見事。ただ、これを映画館で1800円払って見るかというと、うーん・・・。テレビとかで見て、得した気分になれる映画。 6点(2004-03-08 17:03:53) |
652. リアリティ・バイツ
「ジェネレーションX」って言葉自体、もはや「死語」ですよね? 僕は、当時学生でOB訪問のあとに恵比寿ガーデンシネマで見て、冒頭のウィノナのthe answer is...I don't know..っていうのに、妙に共感した覚えがあります。「現実は痛い」っていうのがテーマの話だったはずなのに、最後は結局ラブコメ化してしまうのも、この世代というか時代を象徴してて、僕はけっこう好きです。ある時代を切り取った作品として評価してます。結局、この作品あたりを境にウィノナのキャリアが低迷しちゃったのが残念。 8点(2004-03-08 16:54:45) |
653. マイノリティ・リポート
未来世界のディテールに引っ張られすぎて、サスペンスが中途半端になっちゃいましたね。個人的には誰よりもサマンサ・モートン! 特に前半は、全身タイツ(!)で浮かんでるだけなのに、その表情がものすごく印象に残りました。今後注目したい女優さんです。 5点(2004-03-08 11:26:27) |
654. A.I.
キューブリック+スピルバーグゆえの破綻ぶりを楽しむにはいい作品なのかもしれません。序盤から中盤への流れはよかったんですが・・・。スピルバーグ映画好きなんですが、この映画からは手を引いてほしかったなあというのが正直なところ。 4点(2004-03-08 11:18:14) |
655. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
うーん・・。これは「映画」なんでしょうか? ビデオで見たんですが、序盤は、10分おきくらいに意識を失って何度も巻き戻して見ました。ただ、後半のライブシーンだけは一見の価値があるかも。そこだけで3点献上します。 3点(2004-03-08 11:12:03) |
656. ムーラン・ルージュ(2001)
オープニングからバズ・ラーマンの作り込まれた世界にどっぷり。私には選曲が絶妙でした。特に、Your Songの使い方が効果的。ニコール・キッドマンの吹っ切れぶりも楽しかった。最初は、「キワモノ映画か?」と思わせておいて、ラストには、登場人物みんなが愛おしく感じてしまうから不思議なものです。 9点(2004-03-08 11:06:56) |
657. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
ノーマークだったんですが、面白かった。アラン・パーカーらしく、サスペンスと見せかけて直球の社会派ドラマ。ラストの展開も、単なる「どんでん返し」ではなく、そこにメッセージを持たせるあたり、その内容への賛否はあるでしょうが、こういう映画もアリなのでしょう。まあ、難をいえば、ケビン・スペイシーが出てる時点で観客はみんな「怪しい」と思ってしまうことでしょうか。 7点(2004-03-08 01:44:32) |
658. めぐりあう時間たち
3人の女優の演技(+エド・ハリスもすばらしい)も、ダルドリー監督の演出も、脚本も、たぶんパーフェクトに近いと思うのですが、「技術」を見せられるようであって、「物語」にいまひとつ入っていけませんでした。なぜだろう・・・。「アタマ」で理解できた気がするのですが、「ココロ」にひびいてこないというか、いい映画のはずなのに・・・という不思議な感情を抱えて映画館を出たのを覚えています。 6点(2004-03-08 01:32:27) |
659. 青いパパイヤの香り
カメラワークが心地よい映画でした。あまりの心地よさと後半ほとんどセリフがないんで寝そうになりましたが。たまにはこんな映画もいいかも。あと、ポスターのデザインは秀逸。 6点(2004-03-08 01:25:09) |
660. A2
これぞドキュメンタリー映画の醍醐味! 特に、群馬での地域住民とオウム信者の交流を映像として見る事ができたことはすばらしいことだと思います。また、「答え」を提示するのではなく、矛盾しまくりなオウム信者や地域住民の行動や発言をそのまま見せることで、わかりやすい解答に安心するんじゃなくて、考え続けること、試行錯誤することの大事さ、そして想像力を鍛えることの大事さが伝わってきます。その一方で、「A」の主役だった荒木さんが、どこか虚ろなイメージだったのが気がかりです。小さな希望の光のようなものが見える反面、どんどん彼らを追いつめている大状況が恐ろしく感じました。 9点(2004-03-07 13:59:00)(良:1票) |