641. 先生を流産させる会
《ネタバレ》 タイトル10点。中身5点といったところです。 60分程度の中にどれだけ入れ込むか、なかなか難しかったと思うのですが、毎年テレビで放送されているシナリオコンクールの受賞作品に毛が生えたようなものです。 まず、どうして「先生を流産させる会」を作ったのか描かれていません。 水泳の授業で生理を起こした生徒が理由を物語っているのでしょうか。 「セックスがキモい」それだけでは観客は納得いきません。 それに加えて、会の団結力が弱く、短い時間で一人だけになってしまうのも不完全燃焼です。(60分だから仕方ないか…) 上映時間が短いので許される作品ですね。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-04-29 23:16:05) |
642. ファミリー・ツリー
《ネタバレ》 ハワイアンムードたっぷりのホームドラマ。 ボートで事故を起こして再起不能の妻をジョージ・クルーニー演じる夫の心境を描いたものだが、生命維持装置を打ち切ろうとした矢先、妻が浮気していたことがバレる。 娘二人と長女のボーイフレンドが夫と一緒に浮気相手のところへ行くところがハイライトなのだが、ヤンキー風のボーイフレンドも生かされてないし、主人公が結局何をしたかったのか、テイストが薄い。 雰囲気のある音楽に助けられた本作。 6点がいいところかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-29 22:59:57) |
643. プライド・運命の瞬間
なかなかの力作でしたね。 感想は…難しいですね。 東条英機がこんなに恰好よく描かれているのも意外だったし、他のレビューを覗いてみのですが、同じような感想も多く、賛否両論。 でも、一番印象に残ったのは、最後のインド人のナレーションで、要するに、勝った官軍が負けた賊軍を裁くこと事態、昔と変わっていないこと。 東条英機はヒトラーとは違い、南京やアメリカに対して「憎しみ」を持ったわけではないから、裁判で取り上げられても、犯罪を犯したという実感はないと思う。 中国皇帝の「フギ」でしたっけ。それから天皇陛下まで裁判に上がる、上がらないという話まで行くと、これはA級戦犯を置くしかないのかな…。 この映画だけの感想ですが、そんなふうに思いました。 でも、この映画「この物語は真実である」と絶対テロップに流してないところも気づきました。勿論「フィクション」とも言ってませんがね。 歴史を紐解いていくのは難しいことだと思います。 誰か一人の言ったことを信じるのは、とても危険だと思います [DVD(邦画)] 6点(2013-04-23 11:55:54) |
644. 新・刑事コロンボ/殺意のキャンバス<TVM>
《ネタバレ》 他のレビュアー同様、これほど内容のないエピソードもありません。 冒頭の犬のコンテスト、3人の愛人(妻)、被害者の夢、全く犯行に関係ありません。 被害者の口についた絵具、お約束のコンタクトレンズだけで解決してしまうという…最後まで観賞した自分に3点献上したいところです。 それから犯人の声優さん、全然合ってない! [CS・衛星(吹替)] 3点(2013-04-21 22:53:46) |
645. 少年と自転車
カンヌで特別グランプリ(?)を受賞したというから期待していましたが見事に裏切られました。 まず誰もが思うところです。 どうしてサマンサは病院に抱き付かれたきっかけで少年シリルの自転車を買い取ってやって、その上、里親の役を簡単に引き受けたのか? 少年は特別養護施設と自分を捨てた父を天秤にかけ、どうして、あれほど父親に愛されようとするのか? 私は序盤から、こういったディテールをいい加減に描いて進行させていく映画は絶対許せないんです。 最後の最後に良い意味で裏切ってくれるのを待っていましたが、本作にはそれがありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-04-21 22:46:10) |
646. ダーク・シャドウ(2012)
宣伝とジャケットなどを見るとジョニー・デップと豪華女優陣の組み合わせで楽しみにしていたのだが、女優の数が多くなったせいで、それぞれのキャラが薄くなって、つまらないものに仕上がってしまった。ミシェル・ファイファーは言われるまで気づかない。大好きなクロエ・グレースちゃんも本作ではいてもいなくてもいいって感じ。話の主軸に全然からんでないもん。主演のジョニー・デップだが、役者は演じることで別人に見えるのはとてもいいことだとは思うのだが、ここまでメイキャップが酷いと誰が演じても同じじゃないかと思ってしまう。悪く書きすぎたようだが、ティム・バートンは一応仕事してるし、暇があったら楽しめる作品かもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-21 16:07:03) |
647. 新・刑事コロンボ/大当たりの死<TVM>
《ネタバレ》 前回BSプレミアムで放送の「迷子の兵隊」もそうだったのだが、どうして順番通り放送してくれないのか疑問でならない。 パーティーの最中、アリバイを作っての犯行。犯人にとっては危なげな情事。2話連続同じパターン。特に今回は犯行が遅かったため、犯人とコロンボの心のつながりが全くと言っていいほど感じられない。 個人的に思うのだが、「新・刑事コロンボ」になってからコメディ要素が強くなり、コロンボが殺人事件を遊んでいるように感じる。私は石田太郎さんの声優ぶりもあまり好きではない。毎度おなじみの「ああ、それからもう一つお伺いしたいことが…」というのも毎週観ていると少々うんざりしてくる。 コロンボが悪人のようにみえるのは私だけだろうか? 二度目の鑑賞だったが、前回見たことさえ覚えていなかった。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2013-04-19 20:01:08) |
648. バニシングIN TURBO
たしかによく言えば「ブルース・ブラザーズ」ですが、私には悪い意味での「キャノンボール」でした。冒頭10分でラストがわかる内容のなさに久々の1点。ロジャー・コーマンに言いたい。「なんでも作ればいいってもんじゃないよ!」 [CS・衛星(字幕)] 1点(2013-04-19 17:22:45) |
649. ロックンロール・ハイスクール
《ネタバレ》 本作にラモーンズを起用したのは大正解!他の一発屋ロックバンドだったら映画の価値は全くなくなっていたと思う。内容は「グリース」のオリビア・ニュートン・ジョンみたいな女の子が全校生徒(?)をラモーンズのショーに招待して、校長と対決し、最後は学校の校舎も含めて大爆発…という、とんでもない「おバカ」な話しである。ロック大好きだけど、ラモーンズを知らない人には是非見てもらいたい作品。でもラモーンズって飽きるんですよね。今回久々にラモーンズが聴けて、チョー、スッキリした。女の子たちが会場に入場するときに、ニック・ロウの「ソウ・イット・ゴーズ」が流れていましたね。あれも懐かしかったです。 何も残りませんが、観賞して気分爽快になる映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-19 17:17:17) |
650. デス・レース2000年
《ネタバレ》 テレビで「ロジャー・コーマン、プロデュース編」として放送されました。B級映画の帝王ロジャー・コーマンの映画としてはアイデア一発勝負!誰も想像できない作品です。人を轢き殺しながらポイントを稼ぎ、アメリカ大陸を横断するレース内容は、やはりアイデア先行で低予算のため、突っ込みどころ満載といった感じです。でも80分で終わる作品。お色気シーンもあるので、チビッ子たちやカルト映画マニアにはたまらないといったところでしょう。「ロッキー」で成功する前のスタローンも登場します。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-16 11:54:05) |
651. コーマン帝国
《ネタバレ》 B級映画の帝王ロジャー・コーマンという宣伝でWОWОWで放送されたのですが、彼の魅力は「早い!安い!面白い!」というだけあって、アイデアの面白さだけは否定することができません。本作はジャック・ニコルソン、マーティン・スコセッシを始め、映画監督、プロデューサーであるコーマンの元で育った人たちによるインタビューを集めたものであるが、勿論コーマン自身の映画も紹介されるが、500本近い映画の中から紹介されるのはごく一部であって物足りない気もします。ちょうど疲れてきたなぁ~とおもったところで終わってくれたのでよかったです。これを機にコーマン作品に触れてみるのもいいのではないでしょうか?テレビではコーマン自身によるインタビューもあったので、そちらも楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-16 11:43:11) |
652. 白昼の幻想
《ネタバレ》 本当にLSDを試してみたくなる作品です。ロジャー・コーマン大全という、この監督の作品を一晩で4本観賞する企画があったのですが、これがその4本目、そのせいか、他の3作もLSDの影響を受けたような記憶しか残りませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-14 05:52:04) |
653. ワイルド・エンジェル(1966)
《ネタバレ》 「イージー・ライダー」を忘れてしまったので比較できないけど、確かに似てるような気がします。WОWОWで特集された「ロジャー・コーマン大全」で観た4作品の中ではB級映画としては十分楽しめる出来だったと思います。ヘルス・エンジェルスの生きざまを延々映しだだけかもしれませんが、最後にピーター・フォンダ演じたブルースが「俺には行くところがない」と言って死んだ友人をスコップで埋めるエンディングシーンは恰好よかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-14 05:41:53) |
654. ケス
サイトで好評価だったので期待したのですが、私にはピンと来ませんでした。 ごめんなさい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-11 08:45:05) |
655. ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~
《ネタバレ》 史実と違うようですが、ゲーテとは関係なしに面白い恋愛ドラマです。観賞後、ウィキペディアで調べると面白いですよ。 脚色を変えるだけで「若きウェルテルの悩み」を読んでみようという気にもなるし、とりわけゲーテ役とシャルロッテ役がとても魅力的なので、お互いが惹きつけられる過程も自然に感じます。 純粋なラブストーリーなので、女性向にも思われがちですが、男性にも絶対オススメしたい作品です。 ちょっと「シラノ・ド・ベルジュラック」を借用していますね(笑)。ゲーテがアルベルトに求婚のアドバイスするところです。 全編に流れるテーマ曲も素晴らしいと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-11 08:18:33) |
656. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 冒頭の一面に広がった向日葵、印象的なメロディー、男女の愛、そして戦争…。 戦争は全てを破壊してしまうんですね。 ソフィア・ローレンって特に印象なかったのですが、初めて観賞し、彼女の魅力を存分に味わいました。 彼女自身、この映画は若い人に見てもらいたいとのこと、う~ん…そうですよね。年取った人が見るものではないかも(笑)。 シンプルなストーリーながらお互いが自分に敷かれてしまった道を歩まなければならない結末に胸が締め付けられました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-04-11 05:45:32) |
657. ラブ・アゲイン
映画冒頭、私の大好きなジュリアン・ムーアが出ていたので何となく見入ってしまったのですが、男が離婚すると言って、車から飛び降りるところから、くぎ付けになってしまいました。笑えるシーンが多くて、シナリオの計算も高いと思います。あいつがこいつに、こいつがあいつにって感じで、絡んだ糸がほぐれていく過程もスッキリしています。私のラブコメ許容ハードルは、かなり高いと思うので、ラブコメが苦手な人に是非チャレンジしてほしいです。因みに下ネタのセリフが多かったようで、吹き替えで観賞するとビミョーに変わってしまうかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-08 03:59:23)(良:1票) |
658. メタルヘッド
《ネタバレ》 母を亡くし崩壊した家庭に乗り込んできたのはヘビメタ野郎のジャンキーでした。無精ひげを生やしボロボロになった父親、苛められている息子、ちょっとボケちゃったお婆ちゃん。これは「家政婦のミタ」と同じストーリー展開ですが、やることが滅茶苦茶なんです。このジャンキーは苛められている少年を助けたりしません。少年にとっては火に油を注ぐようなことばかりして喜んでいます。少年が恋心を持つお姉ちゃんとやっちゃったりします。爆発する少年。でも、少年は少しづつ成長していきます。ラストでお婆ちゃんの葬儀があるのですが、このジャンキーのスピーチは凄いです。自分の○ンタマが一つ無くなった過去を例に挙げてお婆ちゃんの死の痛みを分かち合おうとします。世の中すべてのことに対して、彼は言いたいのです「F×CK YОU!」と!終わって気分爽快になる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-04-06 01:09:18) |
659. ぼくたちのムッシュ・ラザール
ごめんなさい。いまいちピンと来ないえいがでした。子役が可愛かったです。こういう字幕を追うだけのストーリーになると私には理解できないんですよね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-06 00:46:43) |
660. デスティニー 未来を知ってしまった男
《ネタバレ》 この映画、主人公のキャラが際立っていいと思うんですよ。 一見悪そうなチンピラみたいな奴で暇つぶしに占いなんか見てもらう、ホント、こんな奴しかいないでしょう? いいことが当たった途端、悪いことも信じてしまって、占い師に「もう一度見てくれ」なんて頼むんだから。 その被害妄想が益々現実味を帯びていき、追い詰められていくところが面白い。 近いうちに死ぬなんて言われて気分のいい人なんていないだろうけど、この出来そこないのチンピラは残りの人生を真っ当に生きようと「いい人」になろうとするんだから可笑しいですね。 なぜか好感が持てるこの男に8点を献上したいと思います。 作品自体も面白かったですよ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-22 10:04:27) |