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 > 目隠シスト さん
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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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661.  アドレナリンドライブ 《ネタバレ》 
“大金を奪って逃げる”という犯罪行為の後ろめたさを打ち消す仕掛けは抜かりなく、主役から脇役までキャスティングも含めてキャラクター造形はお見事です。特にジョビジョバの起用が功を奏しており、シリアスに寄り過ぎることを防ぎコメディのスタンスを堅持しています。その結果、スリリングであっても不快な気持ちになる心配を払拭しました。娯楽作品としてなかなかの完成度です。安心して感情移入して問題ありません。あえて注文をつけるなら、本題(逃避行)に入るまでが長かったり、逃げ切ったあと油断して下手を打ったりと、サスペンスに必要な緊迫感やリズム感に欠けること(これは最近の展開が早いドラマに慣れてしまっているせいもあるかも)。タイトルに違わず、もう少し疾走感を感じられれば文句無しでした。ところで運命の2人は幸せになれたのでしょうか。浮かれっぷりを見る限り、典型的な破滅型に見えますけれども。購入してきた車が、国産車だっただけマシということにしておきましょう。
[インターネット(邦画)] 7点(2019-11-20 22:23:31)
662.  おっさんのケーフェイ 《ネタバレ》 
そもそも『ケーフェイ』て何なの?というのが一般的な感覚でしょう。これはプロレスの隠語で、佐山聡(初代タイガーマスク)の書籍名として、世に出た言葉と記憶しています。意味合いは『演出』や『台本』のようなもの。当然、真剣勝負の世界ではあり得ない概念であり、プロレス関係者(団体、選手、興行主、マスコミ、ファン等プロレスに関わる者全てを含む)は、決して口にしない(してはいけない)極めてデリケートな事柄であります。馬場と猪木が健在で業界を牽引していた頃であれば、このようなタイトルの映画が製作されるはずもないワケで、時代も変わったものだと実感させられます。さてお話の方は、プロレスラー崩れの無職のおっさんと、自分に自信を持てない小学生男子の交流が主軸で進んでいきます。クライマックスは、おっさん一世一代の大勝負!片や市議会議員、片や無職男、元同じマスクマン同士の一戦は、おっさんが自分の人生を肯定する為に必要な戦いだったのでしょう。『ケーフェイ』=自分で自分の人生を『演出』することも、時には必要なのであります。それこそ台本なんて無いでしょうに、阿吽の呼吸で試合をつくってみせるあたり、2人とも流石に元プロ。負けて輝くという意味でも、あの刹那、おっさんは紛れもなくプロレスラーだったと思います。ただし、その後奴が立ち直れたと結論付けるのは早計で、最後にきちんと労働に勤しむおっさんの姿を見せる必要があったとは思いますが。雰囲気は抜群なれど、ドラマとして物足りなさを感じる全体印象は、まさに日本伝統のプロレス様式と言えましょう。観客は自身と照らし合わせ、積極的に感情移入する作業を求められます。(完パケのドラマとして提供されるアメリカスタイルとの大きな違い)。ですから、作品として不完全なようでも、これはこれで正しい(日本式の)プロレス映画という気がいたします。主題歌について。ダイナマイトウルフの入場曲でもある『メタルディスコ』が素晴らしい!!バンド名はチッツ(ご免なさい。知りません)!世界観にベストマッチでした。この楽曲に出会えただけでも、私的には十分な収穫でした。youtubeでリピートしまくっています。最後にポスタービジュアルについても触れさせてください。ダイナマイトウルフの吠え顔アップ。レジェンドマスクマン・獣神サンダーライガーを彷彿とさせる表情で、おっさんの渋味や苦味が迸っております。これぞプロレスの美しさです。点数は引退するライガーに敬意を表して(?)加点しておきます。
[DVD(邦画)] 7点(2019-11-10 19:23:27)
663.  モンスターズ/地球外生命体 《ネタバレ》 
トム・クルーズ版『宇宙戦争』と瓜二つの体裁。イチ民間人によるミクロな視点で、地球外生命体による地球侵略という極めてマクロな事象を捉えます。刻一刻と悪化する情勢、不確かな情報。紛争地帯に赴いた外国人が感じるであろう恐怖と緊張感の再現はお見事で、抜群の臨場感を味わえました。パニック・サスペンスとしての醍醐味は十二分です。刺激的な展開を排除しているため娯楽性は低いものの(この点は前述の『宇宙戦争』とは正反対)、その分リアリティは高いと言えます。ただし人物造形は楽観的でした。鑑定もせぬまま宝石の価値を認めたり、ちゃんと契約通りに主人公たちを護衛したり。人が良いことで。既に社会規範は失われているはずなのに、高い倫理観を示すメキシコの人々。正直ホントかなあと。このある種の“ご都合主義”は、本作の裏テーマに直結すると理解すれば納得です。それはアメリカ政治体制批判。メキシコ国境の壁とか、民間人を犠牲にした空爆とか、割とあからさまです。『SF』の金看板は裏テーマを覆い隠す事を目的とした迷彩、何なら『タイタニック』的ラブロマンスも煙幕かもしれません。いずれにしても“地球外生命体による地球侵略の恐怖を描いたSF映画”を期待すると裏切られた気持ちになってしまうと思われます。最後に地球外生命体について。人類を支配しようとか、地球を乗っ取ろうなどという敵意(意思)は感じられません。そもそも高い知性を有するワケでも無さそう。劇中のナビゲート通り『大きな電気クラゲ』『外来の野生生物』との扱いが妥当でしょう。肉食かどうかさえ怪しいもの。危険地帯にあっても人々が避難しないのは、経済的理由もさることながら、彼らを『敵』ではなく『野生生物』と認識しているからでは。何せ巨大な化け物より、空爆の方が恐ろしいんですから。そういう意味では『モンスターズ』のタイトルも意味深長なのであります。
[インターネット(吹替)] 7点(2019-10-05 22:59:42)(良:2票)
664.  いなくなれ、群青 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。ミステリー作品ですので閲覧ご注意下さい。)   冒頭の注意書きを自ら覆すようで恐縮ですが、ミステリー仕立てではあるものの、謎解き要素に比重は置かれていません。というより“意外な真相”なんてものを、そもそも期待してはいけないのでしょう。本作の基本様式は、子供達(あえてそう呼びます)による青春禅問答や人生談義です。メインターゲットである若者には、結構な確率で刺さるでしょうし、大人の観客は各々階段島から自分自身を連れてくるのがオススメ。頷いたり、苦笑いしたり、あるいは泣きたくなったり、遠い目をしたりしながら、優しく彼ら(かつての自分)を見守るのが宜しいでしょう(皆さん美形過ぎるので感情移入が難しそうですが笑)。そういう意味では、若者より年配者の方がより深く楽しめるかもしれません。ただし、ジュブナイルならではの“小難しさ”や“洒落臭さ”はありますので、心に余裕がないと楽しめない恐れはあります。(以下余談というか文句)エンドロール後に主要キャストによる舞台挨拶風景のオマケがあります。正直、これは要らないサービスでした。旨い寿司を頂いて満足していたところ、締めにタピオカミルクティーを出された気分です。過ぎたるは及ばざるが如し。あるいは蛇足。これは今欲しいヤツじゃない。DVD特典で充分です。ちゃんと良い映画なのですから、本編だけで勝負できますよ。
[映画館(邦画)] 7点(2019-09-14 17:11:22)
665.  ヒッチハイク(1976) 《ネタバレ》 
終始流れている陽気?呑気?なBGMや、粗い描写や展開につき(何せ拳銃の弾が当たること当たること!)、厄災型クライムサスペンスにあるべき悲壮感や絶望感が相当に目減りしています。これがイタリア式サスペンスの味でしょうか。言い方は悪いですが、エンタメ志向のシチュエーションAVを観ているようでした。主演の女優さんも元衆議院議員の金子恵美似のキツメの美人さんですし。そのため胸糞な内容の割には『見易い』との印象を受けます。サスペンス映画に対して褒め言葉にはなっていないかと思いますけども。ストーリーの方は、王道の監禁逃亡劇から一転、最後の最後に意外な展開を見せます。これまた超胸糞ではあるのですが、それまでのフリ(伏線)が効いているので、怒りよりも納得感が勝るばかりか”座布団一枚”なオチまで用意されています。それにしても、DVDパッケージのネタバレは酷いです。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-25 18:55:29)
666.  ニセコイ 《ネタバレ》 
女マンガ原作(ですよね?)映画を観るのは久しぶり。多分『ラブ★コン』(主演:小池徹平・藤澤恵麻)以来のはず。オッサンターゲットのジャンルではありませんし、至極当然ではあるのですが。という訳で、お得意様以外の客層の戯言など参考にならないでしょうが、一応感想を。体裁は、ザ・ラブコメと言うべき王道設定にキャラクター造形です。どちらも随分現実離れしてはおりますが、それも含めてコメディと割り切れば問題ありません。大袈裟なテロップを多用する演出手法は、少女マンガというより少年マンガ(あるいはギャートルズ)的で、これまた当ジャンル作品の常套手段かと。何から何までベタなつくりです。これを『定番』と取るか『工夫が無い』と取るかで印象は変わりそうですが、私は前者と判断しました。結構ぐっと来るシーンもあるんですよ。クライマックスのロミジュリなんか、痴話喧嘩が微笑ましくて、それでいて切ないんです。みんな、他人を思いやれるイイ奴らなんだよなあ。報われない小野寺ちゃん、辛いよなあ。ラブコメの肝は、笑いより恋の切なさなのであります。中島君も上手いですし、中条さんの存在感は圧倒的。この手の映画にアレルギーが無ければ手堅く楽しめると思います。※以下オッサンの無粋な考察。中島君にしてみれば、寿司かステーキかみたいな究極の選択だったでしょうが(失礼)、端からみれば答えは一択です。そう、正解はもちろんあやみ千棘ちゃん。堅気のお嬢さんとは上手くいくはずないですもん。それくらい、反社会的勢力に対する風当たりは尋常じゃないんです、実際のところ。ただし子は親を選べないワケで、得も言われぬやるせなさを感じる次第です。
[DVD(邦画)] 7点(2019-08-10 13:29:29)
667.  トリガール! 《ネタバレ》 
スポ根青春ラブコメディの王道フォーマット。そつのないつくりで、大変楽しく観させていただきましたが、本作最大の魅力はやはり土屋太鳳さんにあります(断言します)。まさに魅力爆発!「何すか」の言い方が、もうたまらないです。ヤンデレ系とでも言うのでしょうか。彼女より美人でスタイルが良く、演技も上手い若手女優さんは沢山いると思いますが、彼女ほど“人間力”が高い方はそう居ないでしょう。比肩できるのは、吉岡里帆さんくらいかな。とにかく、土屋太鳳、恐るべしと。
[DVD(邦画)] 7点(2019-06-16 20:24:34)
668.  銀魂2 掟は破るためにこそある
予告編にて『イケメンの無駄遣い』なんてキャッチコピーを目にしましたが、トンデモ無い。本作ほどイケメンが正しくその魅力を発揮している映画を観たことがありません。ギャグやストーリーなんて、もはやどうでもよいと思わせるスーパーアイドル映画とも言えましょう。これは結構凄いこと。福田雄一監督が、単なる悪ふざけコメディ監督で無いことが解ります。お見事でした。原作やアニメを観る予定はありませんが、続編が公開された暁には劇場まで足を運びたいと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2019-05-30 19:51:54)
669.  セーラー服と機関銃 -卒業-
『セーラー服と機関銃-卒業-』とかけまして『腕のいい大工』と解く。その心は・・・かんな使いが上手いでしょう。
[DVD(邦画)] 7点(2019-03-30 21:04:52)(笑:1票)
670.  映画ドラえもん のび太の月面探査記 《ネタバレ》 
シリーズ随一と思われる豊富な伏線、そして練りに練られた脚本の秀逸さにには素直に驚かされます。異説から定説への大胆な転換を”是“とする力業が生む奇跡。彼らの生き方を変える大きな決断が異説となり得ることの意味(ここ、最重要ポイントです!)に涙。ドラえもん映画のブランドの名に恥じぬ良作であったと考えます。いつもよりカオス多めな展開も好みの味付けでありました。その一方、王道というより既視感を覚える(つまりシリーズオリジナルのムーブメントではない)描写やセリフ、骨子となるトリックがオリジナリティに欠けるなど、気になる点も散見されました。非専業声優陣の力量に明らかに差があったことも作品のクオリティに影を落としています。要するに、可もあり不可もあり。それでも総合的に満足度が勝るのは、流石としか言いようがありません。
[映画館(邦画)] 7点(2019-03-23 16:10:17)(良:1票)
671.  銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 
進路を決めるなら早い方が望ましいと思いますが、かといって将来の展望なく進学する事が悪いとも思いません。学ぶうちに出てくる選択肢もあります。ただし、酪農を専攻するのであれば何かしらビジョンが欲しいですし、せめて動物好きであって欲しいと思います。主人公の場合はどうでしょう。父親が指摘したように、実際のところ逃避ですよね。父が息子に幻滅した気持ちも理解できます。父はきっと“出来る人”なんでしょう。自分に置き換えて考えるのは一般的な思考法ですから。ただし、獅童先生が言うように“生きるための逃げならアリ”には賛同します。逃げることすら選べず腐ったり死んだりするくらいなら、とりあえず現状を変えるのは有効な手法です。大切なのは自分で決めること。そして自身の生き方を否定しないことと考えます。最初から正解がわかる人生なんてありゃしませんし。人生万事塞翁が馬。ばんえい競馬のように、坂道の前では一旦止まって力を貯めましょう。さて、現実問題。主人公の行く末は?アリスちゃんの婿コースが濃厚ですが、地頭が良いので畜産関係の研究者なんて道もあるかもしれません。いずれにしても彼の将来は決して暗くありません。ちゃんと自分の頭で考え選択する、人生の基本が出来ています。それにイケメンは超有利ッスよ!!って映画批評はおろか、映画の感想ですらなく申し訳ありません。いつもの事ですって。あいすみません。淡々とした物語展開が妙にクセになる“ザ・日常”青春映画。真摯に酪農と向き合う姿勢は好感ですし、アリスちゃんが悪魔的に可愛いところもポイント高し。結構好みの映画です。ただ、この風味が吉田恵輔監督らしいと言っていいのかどうか微妙ですけれども。
[DVD(邦画)] 7点(2019-03-20 19:50:32)
672.  翔んで埼玉
郷土”愛“が根底にあり、かつ実際は”そんなわけない“から成立する差別ギャグ&自虐ギャグ。当事者となった埼玉県民や千葉県民が一番楽しめるのは間違いないでしょう。かくいう私も、川口と八王子に在住経験ありで親近感もあり。地名で笑えるのは、その土地に大なり小なり愛着があるからに他なりません。他の地域でも、同じようなライバル関係はあるでしょうし。散々な言われようをした関東北部県の皆さんは楽しめたのか気になるところです。関東全部引っくるめて『首都圏』でくくっていまう田舎者(新潟県民)としては、微笑ましい兄弟喧嘩を眺めさせていただいた感じでございます。Gacktさんや、伊勢谷さんは、注文通りのキャラ設定に熱演で安定感あり。二階堂さんの男性役は、正直たまらんものがありました。もしかしたら自分、新しい世界が開けたかもしれません涙驚。(以下余談)今回錦糸町で劇場鑑賞したのですが、勝手に錦糸町って千葉県だと思い込んでおりました。だから、どうということもありませんが、警鐘を兼ねてご報告まで。そんな警鐘要りません?失礼しました。
[映画館(邦画)] 7点(2019-02-24 21:13:45)(良:1票)
673.  高台家の人々 《ネタバレ》 
物語の骨子は『ローマの休日』『プリティ・ウーマン』『ノッテイングヒルの恋人』と同じ格差恋愛もの。主人公の妄想癖は『赤毛のアン』や『アメリ』でお馴染み、愛すべきヒロインの定番キャラ設定のひとつ。平凡な主人公が、数々の障害を乗り越えて王子様と結ばれるまでを描くシンデレラ型ラブストーリーです。言わずもがな、本作最大の特徴は“王子様がテレパス”ということ。個人的には、DVや浮気癖に匹敵する無理案件だと思いますが、それを乗り越えるところに浪漫があるのでしょうね。さて、押さえておきたいポイント。それは木絵に対して語りかけた由布子の言葉「ちょっと妙な力があるくらい何よ」。母が子供たちの特殊能力に気付いていたことが判明します。2人の結婚を反対したのも、身内にテレパスがいる大変さを知っていたから。何となく流してしまいそうな事実ですが、これって結構重大な告白。何故なら、子供たちは両親に自身のテレパス能力を隠しているのですから。夫婦は“子のテレパス能力に気付かないふり”をして、育ててきたワケです。特殊能力など全く意識せず、丸ごと子供たちを愛してきた証。茂正Jr.の“空気を読まないほど馬鹿正直に思いを口に出す”人となりも、“何故そのような性格が形成されたか?”を考えると泣かされます。テレパス能力が無い人とだって、ちゃんと良好な人間関係が築けるのよ。だから自分の能力を否定しないで。それが父と母からのメッセージであり、高台家の教育方針。何という大きな家族愛でしょう。『高台家の人々』というタイトルの味わいが増します。この手の天然ヒロインをやらせたら、綾瀬はるかの右に出る者なし。素敵な“家族愛”の物語でありました。
[DVD(邦画)] 7点(2019-01-20 00:28:43)(良:1票)
674.  小川町セレナーデ 《ネタバレ》 
本サイトの投稿ネームにマイナー漫画(おおひなた先生ご免なさい)のサブキャラクター名を拝借している私が言えた義理は無いのですが、子どもの名前をスナックの店名に付けるのは、やはりオススメしません。そりゃ、からかわれます。思慮の浅い子どもは残酷ですから。さぞ、幼い小夜子ちゃんは辛い思いをしたことでしょう。ただ戸籍上の命名と違い、店名ならば何時でも変えられたはず。仮に小夜子ちゃんが恨み言を口にしなかったとしても、娘の気持ちに母が気づかないはずがありません。しかし、それでもなお、娘の名前のスナックに拘り続けたことに胸が締め付けられます。シングルマザーを選んだお母さんの覚悟。また、その思いをちゃんと受け止め成長した小夜子ちゃんも偉いなあと。そういう意味では、お父さん(?)はもっとしっかりしろと言いたい気分。ただ夫婦が決めた関係性を、外野がとやかく口を挟む筋合いはありません。男運の悪さは如何ともし難いですが(母譲りかな?)、小夜子ちゃんは立派に育ちました。本当に家族のかたちに正解は無いですね。スナック閉店のピンチにオカマバーへリニューアル。素人がダンスショーを披露したくらいで店が繁盛するほど水商売は甘くないでしょうが、これはエンジェル父さんに“親の務め“を果たさせるチャンスを与えたものと考えましょう(おそらく借金は経営不振というより、生活費を捻出するためのもの。つまり、父ちゃんは借金返済計画に協力するかたちで、間接的に娘の養育費を負担したワケです)。コメディとしても、人情ドラマとしても、オカマさん映画にしては淡白な味付けなれど、過激で濃いドラマばかりでは胸焼けします。こんな優しいドラマもいいんじゃないでしょうか。エンディングテーマ『幸せの貼り紙はいつも背中に』はドラマの世界観にピタリとハマっていてイイ感じです。(以下余談)作品登録から、感想投稿まで随分と時間がかかってしまい大変失礼いたしました。前述した『幸せの貼り紙~』は私立恵比寿中学の楽曲で、個人的に気に入っている歌。主題歌として採用いただいた本作の登録をお願いしたのですが、映画自体の鑑賞を失念しておりました。不手際お詫びいたします。
[DVD(邦画)] 7点(2018-11-20 18:59:46)
675.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 
究極のIOT(インターネットオブシングス)、シンギュラリティ(人口知能の技術的特異点)がもたらす人類にとってのネクストステージとは一体どんな世界か。同じテーマを扱う『ターミネーター』と比べると、その技術進化のスケールは、本作の方が二歩も三歩も先を行きます(製作年が違いますから当然ですが)。特徴的なのは、単に“人類滅亡”の恐怖を描くのではなく“人類の進化”を提示した点。ナノテクノロジーの恩恵は、“何かを手放したとしても”手に入れたくなるほど魅力的なものに思えました。人としての幸福と、人が人であることの証明。どちらを優先させますか?いやー考えれば、考えるほど面白いです。かなり興味深く観させていただきました。満足度は高めですが、最終的に“夫婦の愛”に落とし込むあたりは、やや陳腐な印象を受けます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-10 00:58:31)
676.  DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団 《ネタバレ》 
劇場版鷹の爪名物、バジェットゲージ復活!これが本作の肝でした。ジャスティスリーグの皆さんは、予算的な問題から充分な活躍が出来ないと。なるほど、これはよく考えました。あとはもう、島根あり、ジャスティス母ちゃんのカポエィラアクションあり、といつもの味わい。今回は何時にも増して、批判風刺が多めだったかな。ファンなら納得のクオリティであったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-10-05 00:31:06)
677.  マザー!(2017) 《ネタバレ》 
ネタバレ厳禁映画であり、難解映画であり、問題作でもある本作。鑑賞後にお読みいただければ嬉しいです・・・  ・・・日本公開が中止されたとの情報、およびジェニファー・ローレンスのポスター(肖像画verはともかく、心臓差し出しverは強烈!)で、期待を膨らませて本作を鑑賞いたしました。率直に言いまして、スゲエなあと。不穏なサスペンス調から、ラストは怒涛のカオス展開。まるでドリュー・ゴダード監督の某作品(『○ャ○ン』)が思い起こされます。さて、本作は明らかなメタ映画。正解はすでに先輩レビュワー様が提示しておられますので、私は私なりの別解釈を試みてみましょう・・・森の一軒家に住む歳の差夫婦。夫の方は物書き(小説家?詩人?)のよう。夫人は出版社の女社長?から「インスピレーションさん」と呼ばれておりましたね。ということは、赤ちゃん=物書きとインスピレーションさんの間に生まれたもの=『作品』と見て取れます。さらに言うなら、インスピレーションさんの心臓=クリスタルのような光る宝物=作品=栄光(世間の評価)とも言えそうです。芸術家の創作した作品は、世に出た瞬間に、自分のものであって、自分のものではなくなります。小説でも、絵画でも、映像作品でも、何でも。それが芸術作品の宿命。優れた作品は、社会の共有物となります。人々に熱狂的に愛されることもあれば(まるでカルト教団のように)、激しい批判にも晒されることもあります(それはまるで戦争)。その様子をメタファーとして表現した映画だと感じました。私の解釈は間違っていたようですが、受け取り手の解釈次第で“生まれ変わる”のも芸術作品の楽しみ方のひとつと考えます。サスペンスとしての雰囲気は抜群ですし、理不尽に我が家が占拠されていく様は、得も言われぬ恐怖を感じました。終盤の展開があまりに無茶苦茶なので、困惑すること頻りですが、良くも悪くも振り切れている作品は嫌いじゃありません。
[DVD(吹替)] 7点(2018-08-15 19:22:47)(良:1票)
678.  帝一の國 《ネタバレ》 
若手イケメン俳優マシマシで、若手女優は申し訳程度に永野芽郁さんのみ。ソフトボーイズラブまで付いてくるおまけ付き。本作のメインターゲットは明確で、ビジネスモデルとして極めて正攻法と思われます。当然ながら、オッサンの私はターゲットから外れるワケですが、テンション激高の演技と小気味良い展開のお陰で退屈することはありませんでした。お馬鹿コメディ、シニカル政治風刺、親子の確執ドラマと物語を形作る要素は盛り沢山で、見応えは充分です。ふんどし太鼓のクオリティの高さには驚かされました。なんという贅沢な仕立て。ただ、一番興味深かったのは、主人公の行動原理の部分でした。なぜ、総理大臣になりたいの?→自分の国を作りたいから。→なぜ、自分の国を作りたいの?→ピアノを自由に弾きたいから。さて、これは本心でしょうか、嘘でしょうか?心情を吐露したあと、彼がとった実際の行動=前者。その時の心理描写=後者の図式。この矛盾を「照れ隠し」と取るか「心理描写こそ真実」と取るかで、物語の味わいが変わります。面白いとは思いますが、同じ仕立てで、若手女優編の方が観たい(特にふんどし太鼓)と思う私はゲス野郎ですかそうですか。
[地上波(邦画)] 7点(2018-06-15 18:27:01)
679.  忍びの国 《ネタバレ》 
虎狼の族(ころうのやから)と呼ばれる“人の心を持たぬ”忍びの集団。その中の天才忍者『無門』が、“人の心”を手にするまでの物語。こう書くと結構な感動ストーリーを想像するかもしれませんが、実際の印象は違います。クライマックス。「おのれらは人間ではない」と仲間に向かって吐き捨てる無門。でも「お間が言うな」としか思えません。というのも、主人公に感情移入する仕掛けが希薄だから。彼の心情を、いくらでも感傷的に、コト細かに描くことも出来たのに。でもこれが本作のスタイル。あくまでフラットに、ひたすら軽やかに、戦国の世の理(ことわり)を描きます。この時代、あの身分、忍びの里の価値観(無門の倫理)に何ら間違いはありません。でも“相手の身になって考える”ナビゲートをされていない観客は、自身の(現代の)価値観と照らし合わせて主人公の言動を判断します。だから感動的であって然るべき無門の内面の変化にも「何を今更」と感じるのです。さらに言うなら、変わり身の術やどとんの術といった娯楽時代劇忍法、あるいは人間離れした体術などの“サービス”が、むしろ軽薄に感じられてしまう側面もあると感じました(忍術多用の合戦シーンは『忍者ハットリ君』さながらに漫画チック。芸人オラキオでオフザケ。かと思えば、無門VS平兵衛の一戦は出色のアクションだったりします)。ファンタジー濃い目。エンタメ色強め。だけどテーマはシリアス。そこに観客は困惑するワケです。無門の妻もある種のお伽噺でしょう。貧乏下忍のあばら家に住む姫の身なりは美しく、生活感はゼロ。彼女は“人の心”のメタファーと見て取れます(注:良心ではありません)。無門は持っていないので、他所から盗ってきたと。大切なものを奪われて、初めてその痛みを知る。古い価値観(銭)を捨て、新たな価値観(心)を得る。皮肉なものですが、道理には適っていました。虎狼として気楽に生きるか、人の心を持って苦しんで死ぬか。どちらを選ぶのが幸せなのでしょう。主演は国民的人気アイドル嵐の大野智。フジ系TVドラマ『鍵のかかった部屋』では天才鍵師を演じていましたが、本作同様善悪の判断が付かない中間的なキャラ設定。ジャニーズでこのポジションは面白いと思います。一度では味わい尽くせないので観なおし推奨。しかし如何せん2時間は長いです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-25 00:36:28)
680.  暗黒女子 《ネタバレ》 
観終えた瞬間の印象は『リアリティゼロのなんちゃってミステリー』。しかし、その後小一時間ほどのボランティア清掃中に物語を反芻した結果「悪くないかも」に感想は変化しました。以下私なりの解釈。そもそもオチがセールスポイントの映画ですので、鑑賞後にお読みいただければ幸いです………。 リアリティが感じられない要因は大きく2つ。①狂言自殺で屋上から飛び降り?マジで?しかも後遺症ナシなの?②自身が犯した殺人を、自ら皆にバラすって、むしろ弱み握られてない?清水の言い分を“真実”と捉えるから“嘘くさい”と感じられるのです。そこには“ミステリーのお約束”が存在していました。最後に披露される“事件の真相”を無条件に受け入れてしまう心理。果たして信用するに足る裏付けや証拠の類は提示されていたでしょうか。そう、脇役たちが告発した“小説”と、清水の“種明かし”に本質的な違いはありません。彼女の解説もまた“ある意図をもって創作された”と考えらます。しかも、清水は飯豊の参謀。事の全容を掌握できる立場。月は太陽に成り代わる為に、一計を案じたと推測します。子供たちはまんまと清水に騙されたのではないでしょうか。もちろん飯豊は自殺済み。脇役たちは人肉など口にしていません。金持ちのお嬢様なら、パニックに陥った子供たちを一瞬信じ込ませる程度の「模造腕」の入手など訳も無いでしょう。策士、清水の作戦勝ちと。さて、子供たちがこの“作り話”に気付く日は来るでしょうか。少なくとも“女子高”という閉ざされた世界に囚われているうちは、無理な気がしますが…。ここまで想像して、初めて価値が出る映画と思われます。これが正しい見方とは思いませんが、こう解釈しても面白いということで。たしか本作公開時に清水さんが事務所を辞めて出家されたと記憶しております。騒動が故に公開が危ぶまれた一方、結果的に清水の“サイコキャラ”イメージを補完しており、作品としての完成度が増しているのは皮肉なものです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-15 00:13:16)
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