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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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681.  GO(2001・行定勲監督作品)
邦画賞レースでそこまで絶賛される内容なのかな? かつてハリウッドでホロコーストものが崇められていたようなニオイを感じる。ネットの普及してない当時、"在日朝鮮人"という概念にあまりピンと来なかったとはいえ、帰属意識や自我の確立といったテーマの見せ方にとりわけ惹き付けられるものはなかった。青春映画としても印象に残らない。役者陣は好演だが。
[DVD(字幕)] 5点(2015-08-05 21:12:39)
682.  パンチドランク・ラブ 《ネタバレ》 
何の脈絡もなくトレーラーが横転し、勤務先の前に小さなピアノが置かれる。アクリルで塗られたような鮮やかな抽象画が効果的に挟まれる。物語に重要な意味はなく、ただそこにあるだけで普通のラブストーリーではないことを悟らせる。何せ監督がポール・トーマス・アンダーソンである。でなければ、コメディなアダム・サンドラーとシリアスなエミリー・ワトソンという不釣り合いな二人を共演させないだろう。監督作の中では軽く作られた小品であるが、アクの強さでは一際浮き立つ。テレフォン・セックスの甘い誘いからタカられるしょうもないサイドストーリーを絡めながら、怒らせたら業者の手下をまとめて瞬殺してしまうサンドラーと、驕った態度の割に超ヘタレなボスのフィリップ・シーモア・ホフマンが滑稽。アメリカの現代アートを劇映画にしたらこうなるという一例。
[DVD(字幕)] 5点(2015-08-05 21:10:18)
683.  トンマッコルへようこそ 《ネタバレ》 
監督はジブリが大好きなのだろう。音楽に久石譲を呼ぶくらい、ところどころにリスペクトが散りばめられている。冒頭の不時着シーンからして掴みは完璧。そして連合国軍、韓国軍、人民軍の三者三様が如何にしてトンマッコルに集まるのか興味心身だったが、対立から和解まで過程に中弛みが生じてしまうのが惜しい。しかも、後半から徐々に強引な方向に転がり込んでいき、カン・ヘジョン演じる頭の弱い村娘が観客の憎悪を煽るためだけに殺されるのはあまりにも安易。また、ある意味中立的だった連合国軍の兵士を帰して、韓国軍・人民軍の5人で村を守るために散っていくシーンはもはや自己満足の領域で気持ち悪さすら感じてしまう。無駄死にせずとも村人を避難させるだけで十分なんじゃ・・・。90分くらいに収めて、インディ・ジョーンズみたいなアドベンチャーとして描いた方がずっと楽しめた。微笑ましく素敵なシーンはあり、完成度は決して低くないのに、余計な政治的主張が強すぎる。皮肉にも近年のジブリがしている独り善がりをこの映画でもリスペクトしてしまった。評価は、4点(内容)+1点(音楽)で。
[DVD(字幕)] 5点(2015-07-15 21:33:42)
684.  火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 
当初は「反戦映画ではない」とジブリ側からコメントがあったように、世間知らずの裕福だった兄妹が疎開先での愚かな行動によって破滅していく姿を、作者の実体験を基に描いているに過ぎないのだと思う。妹を見殺し同然にしたのに生き永らえ、それを飯のネタにした作者の疾しさと後ろめたさが中盤の清太の亡霊を通じて伝わってくる。親戚とは折り合いが悪かったが穀潰しだとしても、恥を忍んで働くことを選べば飯と寝床はある程度提供してくれるだろう。ただ、作者にあった強かさが清太にはなかった。誰もが我先にと生きることに必死だった。恐らく兄妹ともども生きて戦後を迎えても、逞しく乗り越えられる自信はあったのだろうか。戦争でなくてもこの物語は通用する。反戦に結びつけるにはちょっと極端だ。
[地上波(邦画)] 5点(2015-07-09 19:33:23)(良:2票)
685.  ほしのこえ
ほとんど一人で制作してこのクオリティなら上出来。背景美術のディテール及び繊細な雰囲気は言うまでもなく、セカイ系にありがちな中途半端さや投げやり感も短編なら許容範囲。今後は個性を活かしながらも共同脚本で自己陶酔に逃げなければ、大人の鑑賞にも堪えられると思うんだけどね。誰に向けた映画なのか今でも分からない。
[DVD(邦画)] 5点(2015-07-09 19:03:57)
686.  映画 けいおん!
原作漫画及びアニメ版ノータッチ。そのような一見さんにはこの映画を語る資格はないだろう。逆にアニメだけでも触れている人にとっては、いろんな感情がないまぜになった青春アニメの傑作だろう。ロンドンに卒業旅行する以外は、特に何てことのないストレスフリーな軽音部の日常。女性目線で描かれた、友情とは違う絆を匂わせながらも、平穏な空気のまま終始していくのが良い。ネガティブな要素を一切拒絶した"理想郷"にいろいろ言いたくもなるものの、最後まで割り切った作風は潔くすら感じる。自分は「別に映画でやらなくても、OVAやテレビの特番でも十分では?」と思ってしまったが。
[DVD(邦画)] 5点(2015-06-30 20:24:04)
687.  ノスタルジア 《ネタバレ》 
下宿先の部屋の陰影、 廃墟に広がる雨音、 滴り落ちて広がる波紋、 霧と雪で覆われた故郷、 焼身自殺を図った男を纏う炎…  ただならぬ雰囲気はある。 しかし、世界の終わりを待つ宗教狂いの男が民衆に精神主義を訴えて殉教しようが、 彼の代わりに余命いくばくもない詩人がロウソクを持って世界を救おうが、誰にも理解できないし、 ただの自慰行為で世界が良い方向に変われたらどれだけ幸せだろうか。 そう思えてしまう自分は、物質社会に逆らえない常識に染まった凡人なんだな、と再確認。  作りものの故郷に沈んでいく『惑星ソラリス』に似た結末に、 祖国に戻れないタルコフスキーの心情と覚悟が重なる。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-20 01:43:46)
688.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
『ハート・ロッカー』の姉妹作として位置付けられている気もしないでもない。 ドラマ性を排除し、ヒロインの成長物語するような愚かさも切り捨て、 妄執や狂気と言っても過言ではない焦燥感が伝わってくる。 主人公が女性であることとビンラディンが如何にして殺害されたかという点で本作の強みにはなっているが、 2時間半はちょっと長いし事実だけを提示して何かしらの主張がないのは前作同様不満である。  今でもビンラディンが死んだという実感が湧かない。 彼女が涙を流すラストに、一時的な安堵感と終わりのない負の連鎖が起こる虚脱感を覚えた。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-06-20 01:04:07)(良:1票)
689.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
当時、作品賞が『アバター』でなかったことに「何で戦争賛美の映画が」「退屈でつまらない」みたいな評価が少なくなかった。 確かに映画は娯楽だし、"反戦"は大衆にとって聞こえの良い言葉なんだから、どれだけ平和ボケだったのか。  泥沼の極限状態にうんざりしながらも、こういう緊張状態でしか今の自分を保てない、居場所がない兵士たちの葛藤は、 集団的自衛権や安全保障で揉めている日本でも他人事ではないだろう。 少年を巡るエピソードは余計に感じて多少ダレるが、 アメリカに帰還した主人公が息子に「大人になるとやることが狭まれて一つか二つしかなくなる」と語りかけるシーンは何だか分かる気がする。 安全地帯で年下の上司にとやかくいびられるより、戦場という非現実でヒーローになった方が生きている実感があるからか。 これから混沌としていく世界情勢において、日本は目を背ける状況ではないし、答えは見つからないだろうな。
[映画館(字幕)] 5点(2015-06-20 00:37:29)
690.  FEAR X フィアー・エックス 《ネタバレ》 
これは自己破産しても仕方ないのではないか。妻殺しの犯人を探す警備員を描いたサスペンスのように見えて、後半は訳分からないデヴィット・リンチ的世界なんだもん。レフン監督のトレードマークである露骨な暴力描写を避け、自分のスタイルを模索している姿が垣間見える。出張していた警官が主人公の妻を巻き込んでしまったのが真相なのかもしれないが、後半はその警官に視点が置かれるため、主人公の影が薄くなって、追いていかれた感じが否めない。そもそも警官は主人公が作り出した妄想の産物なのだろうか? それとも警察が事実を隠蔽したのだろうか? どこが現実でどこが妄想か曖昧で余計分からなくなる。今まで撮りためてきた容疑者候補の写真を捨てた主人公は、わだかまりを抱えながら生きていくのだろう。エンドロールの冷徹なシンセサイザーが異様な赤い世界と打って変わって際立つ。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-09 19:48:29)
691.  コード・アンノウン 《ネタバレ》 
「コード・アンノウン」=「解読不能」というタイトルが示す通り、群像劇のスタイルを取りながらも一本の話に繋がらず、むしろほぐれてバラバラになっていく構造。冒頭と最後の子供たちの手話が象徴するように、コミュニケーションの不和により不幸に陥るか振り出しに戻る、ハネケらしい一本。最初の長回しで、乞食の女性にゴミを投げつける青年を見かねて、義憤で注意しようとする黒人も、偏見で話を聞いてもらえず、乞食の女性はルーマニアに強制送還される。地下鉄の件もそうで、中東系のチンピラが女優に唾を吐きかけ、同じ移民の老人が「恥を知れ」と止めるシーンでは、そうなる前に何故行動を起こさないのか。それは、善意でやったことが逆に状況を悪化させることを繰り返し経験していて、学習性無力感に陥っている、そんな移民問題も背景にあるのだろう。BGMもない映画で唯一、太鼓のセッションが疾走感溢れるビートを刻んで、一際印象に残る。グワングワンと鳴り響く終わりなき負のスパイラルに観客を放り込み問いかける。現在のイスラム系移民の対立や日本で検討される移民政策も他人事ではない。ハネケ入門編に最適。中級者にはちと物足りない。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-09 19:31:42)
692.  71フラグメンツ 《ネタバレ》 
◆初期作にあたる"感情の氷河化"三部作の最後の割にレビューが全くない。前二作に比べるとかなり地味なため致し方ないのかもしれない。◆冒頭で「銀行銃撃事件により3人が死亡し犯人は自殺する」というテロップが流れる。如何にしてこの事件が起こったのか興味を惹かれる。しかし、この群像劇は盛り上がりの欠いたドキュメンタリーのように、実在のニュース映像と並行的に進められる。ハネケのインタビューによると、ここでカットすべきシーンを必要以上に伸ばしているそうで、下世話なワイドショーを即物的に求める大衆の心理を逆手に取っている。◆事件が発生するも撃った青年の動機は衝動的なもので、被害者は一切映されない。不可解な事件は出涸らし同然になり、マイケル・ジャクソンの猥褻事件といった新しいニュースが陳列される。誰かが重大な事件に遭おうが、我々視聴者は他人事のように更なる消費を求める。◆無関係で無関心だからこそ、世界の悲惨な紛争地帯を眺めても当たり前すぎて何も感じられないし何も出来ない。それでこの映画は何を言いたかったのだろう? 視聴者に対する余計なお節介は後の『ファニーゲーム』に続く。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-19 00:28:46)
693.  ベニーズ・ビデオ 《ネタバレ》 
豚の屠殺映像を一旦巻き戻し、繰り返し再生される冒頭。「これが現実だ」と言わんばかりの映像を編集できる"神の能力"に浸るベニーの危険性を暗示させる。映像というフレームの中でしか現実を実感できない彼は、衝動的に少女を殺しても、その行為は零したミルクをふき取る行為と同等にしか映らない。頭を丸めたり、両親にビデオを見せるのも、罪悪感や贖罪からではなく、第三者に見せることによって現実を実感したい渇望によるものだろう。そこに普通の人間とサイコパスの隔絶した溝を深める。両親もまた普段からベニーの接し方が分からず擦れ違うばかりで、殺人の隠蔽もエジプト旅行もベニーのためというより、事なかれ主義や自己保身の側面が強い。一線を超えてしまった両親に殺人を無かったことにされ、再び現実を実感できなくなったベニーが、今度は警察にビデオを突き出す顛末に、今日のメディアの情報を現実だと鵜呑みにしている大衆と重なるのは自分だけかな。『セブンス・コンチネント』同様、衝撃的で先見性のある題材だが、後半の尻すぼみは残念。原題が英語であり、主役が『ファニーゲーム』の青年と同じであることを考えると、現実と虚構の境目が曖昧になっていく世界にセットで警鐘を鳴らしているよう。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-19 00:22:11)
694.  隠された記憶 《ネタバレ》 
◆「盗撮テープが送られてくる」という筋書きから引き込まれる。しかし、ハネケは犯人探しには興味なく、誰にでもある忘れ去りたい"疾しさ"を抉り出したいようだ。無意識に葬った罪の記憶。それを洗い出す過程で最後まで流れないBGM、盗撮映像と同化した長回し撮影によって、弛み切った辺りで挿入される中盤の自殺が最大限に発揮され、焼き付けられる死の瞬間と後悔を刻み付ける。背景には、かつての宗主国フランスとかつての植民地アルジェリアの関係が大きい。移民問題で露わになった憎悪が原因か? しかし、ギクシャクした親子関係も影が深く、それを象徴するのがあのラストシーン。息子同士の共謀なのか第三者による盗撮なのか分からないまま、正体不明の悪意が最後までひた歩く。観客の心にそっと囁くように……。◆当然だがフランスとアルジェリアの確執を持ち出しても日本にはピンと来ないだろう。もし発言が許されるのであれば、日本人と在住朝鮮人の関係に置き換えれば、結構分かりやすい映画かもしれない。どちらが真実かはこの映画同様、"隠された何か"(Caché)しかない。では、あなたの黒歴史は?
[DVD(字幕)] 5点(2015-04-28 22:56:32)
695.  ファニーゲーム U.S.A. 《ネタバレ》 
オリジナル版視聴済。 ストーリー、カット割り、カメラワークはほぼ同じなため、 逆にリメイク版から見た人にとっては結局不愉快なだけで手玉を取られることになる。 しかし、オリジナルを見た以上、どうしても比較せざるを得ないのも事実。 慣れなのか、オリジナルほどの不快感がなく、ナオミ・ワッツ、ティム・ロスといった有名俳優の起用、 生活感のない洗練された映像、ハリウッド特有のドライさがあってか、フィクション色がさらに強まり、 かえって陰惨な感じが薄まってしまった。 一線を超えた何かがこの映画には感じられなかった。 いっそのこと、ラストにもう一つ付け加えた方が良かったかもしれない。 暴力ゲーム(つまり本編)をクリアした子供とそれに無関心な親の会話を挿入するなりして。 アメリカへの嫌がらせのために焼き直しした割に全然効果なかったね、ハネケさん。
[DVD(字幕)] 5点(2015-04-28 21:33:53)
696.  バベル
「頭の良い馬鹿ほど受けやすい映画」と誰かが言った。ブラッド・ピットと日本目当てで観たミーハーのほとんどは憤慨し、さしづめ神の怒りに触れて崩壊したバベルの塔のようだ。実のところ4つの物語が深く密接に関係することもなく、その構成を象徴するかのように、言葉も人種も宗教観も価値観も散り散りになっていく地球人のディスコミュニケーションに警鐘を鳴らしても、「だから何だ」で済まされる可能性が高く本末転倒だろう。ただ、2時間半に及ぶ長尺を冗長なくまとめた演出力は評価。賛否両論だが聾唖の女子高生を聖人君子として描かなかっただけ良い方。今の日本も映画のようなディストピアになってきているよね。
[映画館(字幕)] 5点(2015-04-09 19:51:44)
697.  風立ちぬ(2013)
確認のため、地上波で二度目の鑑賞。言いたいことは他の素晴らしきレビューの通りなので多くは語らない。子供には退屈なアニメだし、盛り上がりもなく淡々としているのは構わない。ただ、ゼロ戦完成までの苦闘を描きたかったのか、メロドラマを描きたかったのかどっちつかずで、挿入される夢のシーンも相まって、さらに支離滅裂なものに。劇中で度々描かれる"矛盾"は本作そのものと言える。もっとも「監督が自分自身のために作った」んだから、宮崎&ジブリという理由で話題に振り回されるのはもう御免。いずれにしても、『ひこうき雲』のプロモーション・ビデオとして見たら十分な出来ではないだろうか。
[映画館(邦画)] 5点(2015-02-28 17:22:25)
698.  勝手にしやがれ
ゲリラ撮影、即興演出、ジャンプカットと、メジャースタジオとは真逆の、型に嵌らない映画製作が世界中に革命をもたらした"映画史の教科書的名作"。リアルタイムで見ていたら衝撃を受けていたかもしれない"常識を覆す映画"だったが、独立系映画で嫌ってほど見る現在となっては"かつて常識を覆した映画"でしかない。映画史において避けては通れないし、お洒落で勿体ぶった雰囲気である以上、高評価を付けなければならない空気はあるが、自分は頭の良い馬鹿ではないので感覚的にこの点数。しかし、"コロンブスの卵"的な立ち位置であることに未来栄光変わりはない。
[DVD(字幕)] 5点(2015-01-10 19:34:40)
699.  ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 《ネタバレ》 
タイトルからして終末もののSFコメディかと思っていた。 エドガー・ライト×サイモン・ペッグ×ニック・フロストのトリオなので、 やはり田舎町が"異端者"に支配された異色コメディだった。  『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を彷彿とさせるムチャクチャ感はなんだかんだ言っても楽しい。 しかし、ハシゴ酒とエイリアンの組み合わせが活かされていないので、 双方とも取って付けたような消化不良さが否めない。 在庫処分的に消えていく主要キャラの使い方もイマイチ。 テーマとして、グローバル社会とテクノロジーをエイリアンが牛耳っていた風刺ものであり、 グローバル社会に適応できない主人公の逆切れにエイリアンが委縮して地球崩壊というのも安直な気がする。  便利さと引き換えに物質社会と制度に支配された人類への痛烈な皮肉。 物や制度、逃避のための酒から解放され、流れ者になった主人公が生き生きとしてて毎日が楽しそうだ。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-01-07 23:32:18)
700.  スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
原作が日本のサブカルチャーに精通したコミックであり、そのためか漫画的表現をそのまま実写に用いたり、敵を倒せばコインが散らばるシーンも現実として描く。サブカルチャーと共に育った人以外には着いていけない作り。また、主人公及びヒロインに感情移入できないのも大きいかと。無責任であっさり振っちゃうあたりは、日本と欧米の恋愛観の違いか。振られた中国系の少女は主人公にストーカーするわ、痛いキャラではあるがまだ好感が持てる。彼女の成長物語として描いた方が本編より面白そうな気がする。それを抜きにしても、この実験精神あふれるセンスはエドガー・ライトらしいと言えばらしいし、一応のクオリティはある。
[DVD(字幕)] 5点(2015-01-07 23:27:09)(良:1票)
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