701. にごりえ
《ネタバレ》 5000円札…の樋口一葉が22~23歳の時に書いた小説を映像化。明治という時代に生きた女性のドラマ。第一話「十三夜」と第二話「大つごもり」はオムニバス映画らしい内容だと思うが、第三話「にごりえ」は一本の映画として見たかった。一番面白かったのは第二話の「大つごもり」。ドキドキしたけど、最後のあれは若旦那の優しさかな。嫌みを言われてゴロン=起きてます。そしてなぜかこの部屋で物語は動いていく。後から考えてみればこれが伏線…。やっぱりこの話好きだ。仲谷昇はこれが映画デビュー作だとか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-02-12 12:02:53) |
702. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 自分の子供時代を思い出してみると、ダニエルくらいの年頃で「好き」って気持ちをあれだけストレートに堂々と言える奴、いたかな?と疑問に思う。まあ、ウジウジしてるよりはいいけど。その方がストレスもないし。トレーシー・ハイドも可愛く、ほほ笑ましい映画だったが、残念なのは二人を冷やかしてたクラスメイトがなぜ急に結婚式を開いてあげようとなったのかが、よく分からないことと、その後の追いかけっこ。例えば車を炎上させて、盛り上がれるかと言うと、今となってはちょっときつい。「これから弁償とか、いろいろ大変だぞ」と現実的に考えちゃうからかな。子供の頃に見てればまた違ったかもしれない。挿入歌は懐かしい気分にさせてくれる。良かった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-11 11:04:30) |
703. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 冗談じゃないよ! とりあえず全員一発殴らせろ! [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-10 18:00:22)(笑:1票) |
704. 劇場版 フランダースの犬
《ネタバレ》 見応えある映画だった。好きなシーンも多数ある。でも結末が好きじゃない。「フランダースの犬」は欧米ではあまり人気が無いと聞いた。アメリカ人はハッピーエンドにしたがるし、ヨーロッパ人はネロを弱さを責めるとか。自分は日本人だが、この作品については欧米人と同じ感覚だったのだろうか、採点としてはこれくらい。キャストは有名人の起用が見られる。鈴木保奈美は棒だし、露木茂はニュース読んでるみたいだし…でも山本圭の上手さはガチ。こういう人が真の名優なんだよなー。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-02-09 18:01:05) |
705. バックドラフト
消防士の映画だけあって火の迫力が凄い。特に化学工場の火災は映画史的に見ても屈指のクオリティなんじゃないかな? 思わず息をのんだ。ストーリーはカート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィンW主演の映画にロバート・デ・ニーロ、ウィリアム・ボールドウィンW主演の映画を付け足して一本にしたような感じがある。だからサスペンスパートを蛇足と捉える人がいてもおかしくはないと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-08 17:35:45) |
706. ソーシャル・ネットワーク
フェイスブックは利用してないけど、大まかな仕組みは聞いたことがある。それが良かったのか、マーク・ザッカーバーグのひらめきは見ていて面白かった。エドゥアルドやアイデア元?との訴訟問題は、架空の話ならば物足りないかもしれないが、実話が基だから勉強にはなる。そして登場人物が実名なのはさらにありがたい。現実はだいぶ違うのに、嫌な奴にされてしまったショーン・パーカーは気の毒だけどね…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-06 19:31:45) |
707. アメリカン・ヒストリーX
《ネタバレ》 父を殺されたデレクが犯人のみならず黒人全体(有色人種全体か)を憎んでしまった理由は白人至上主義者だった父に影響された為だと後半で明らかになる。3年で考え方がほぼ180度変わったのは未来への希望だが、個人ではここまで。弟は説得できても、他人、特にこれが集団となっていた場合、手のつけようがない。昔に比べれば随分マシになったとはいえ、根深い問題だからこういう映画やドラマがちょくちょく作られるのは意味があるのかなと思ったり。本作はメッセージ性だけでなく、面白さも一級品だからおすすめ。あれだけの体を作り上げ、役に臨んだエドワード・ノートンの力も大きいだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2012-02-05 13:31:00) |
708. マルホランド・ドライブ
最初に観た後は5点くらいと思った。面白いには面白いが、いかんせん意味がわからずモヤモヤしたから。しかし傑作と誉れ高い作品だけに、念のためもう1回だけ観てみることにした。すると大筋は理解できた(一安心)。少し前に流行ったアハ体験?みたいなものかな。分からないとモヤモヤするし、分かるとスッキリする。もう1回観ればまた新たな発見があるんだろうけど、今のところはこれで満足。存分に楽しませてもらった。3回目は数年後のお楽しみにとっておこう。 [DVD(字幕)] 8点(2012-02-03 17:35:47) |
709. はつ恋(2000)
《ネタバレ》 若き日の西村志津枝や藤木真一路、会田泰仁は出てこない。それどころか西村志津枝と藤木真一路がどのように出会い、どのような日々を過ごし、どのように別れたのかさえほとんど分からない。母の「はつ恋」ではなく、あくまで「今」を描いた映画だ。24年前、出せなかった手紙。そしてその後の人生のこと…。母として娘に伝えたかった勇気の大切さは、けっして後悔からくるものではない。その逆と言ってもいいだろう。「恋をしたらね、そのとき、そのときを大切に生きて、恐れずに前へ一歩踏み出して、(中略)あれがあるから今があるんだって、そんな大事な瞬間が必ず来るってことをね、話したかったの…」引用しちゃったけど、思いは聡夏に伝わったことだろう。そして北海道に向かった藤木もまた勇気を持って、今を大切に生き始めた。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-02-02 18:30:39) |
710. 宇宙戦争(2005)
<原作未読、オリジナル映画も未見>震災の記憶もあってか、最初は自然災害に置き換えて見ていたけど、あれが登場してからはテロと戦争の合わせ技になった。ゴジラを想像してたらメカゴジラが出てきたみたいな、人工的な臭いしかしないんだからね…。この映画の下地には9.11テロ&イラク戦争があると思われ、どんどんハイテク化していく兵器などは、やっぱり怖さがある。結末は嫌い派。それから大阪の件はデタラメだと思うなぁ…。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-31 20:39:26) |
711. 未知との遭遇
<ファイナル・カット版>多分映像を楽しむ映画であり、公開当時は衝撃的だったのだと思う。残念ながらその価値は時の経過とともに低下してしまったが、それでも十分面白かった。遭遇は遭遇で、他に何があるわけでもないんだけど、山の件でおかしくなっちゃった主人公の行動を見てると奥さんには悪いがワクワクした。でも、最後はあれでいいのかな? [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-30 20:33:52) |
712. エレファント・マン
《ネタバレ》 ジョン・メリックに優しく接した人たちは偽善者かもしれないけど、見世物小屋で過ごした日々より幸せならば、そもそも偽善って何なんだろうと考えさせられる。プレゼントに感激し、流した涙に嘘はないはず。さらし者にされても卑屈な考えに支配されず、美しい心を持ち続けたジョン・メリックの生き方が胸に突き刺さる。そして彼の最期は充実感や満足感に満たされたものだったと信じたい。大聖堂のミニチュア、本当に素晴らしい出来でした…。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-29 17:01:01) |
713. シェルブールの雨傘
《ネタバレ》 まさか最初から最後まで歌い通すとは思わなかった。これじゃメリハリがない。せめて要所で踊ってくれるといいんだけど…。ストーリーは戦争によって引き裂かれる二人を描いたものらしいが、32歳の監督が17歳の愛を否定的に捉えたような感じを受ける。しかも子供がいてこれだからなぁ…。ローラン・カサール含めて、なかなか理解しがたいものがある。でもまあ、ガソリンスタンドでの再会からエンディングまでの流れは印象的であった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-01-28 14:02:04) |
714. 祇園の姉妹(1936)
祇園に生きる対照的な姉妹の姿を、解説によると内務省から「けしからん」と言われたほどのリアリズムで描く。「女を描かせたら右に出る者なし」とかいう溝口監督だけあって、女の悲哀と強さが見事に表現されている。1936年を再現ではなく、本物で感じられる点においても価値があるかと。何より10代の山田五十鈴を見ることができて嬉しい。この頃から既に上手い女優だったのね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-01-27 18:00:27) |
715. ビッグ
《ネタバレ》 体が大きくなって胸毛まで生えちゃったジョシュとも親友であり続けたビリー、子供のような(子供だが)ジョシュを貴重な人材と考え、広い心で受け入れたマクミラン社長。ジョシュの発想や行動に魅せられていく同僚たち。なんかいいな~。上手くいきすぎではあるけど、楽しいし笑えるからつっこむ気になれなかった。恋の方も上手くいっちゃうのは道徳の観点から問題ありかもだけど、だからこそ迷い、出した答えに重みが出てくる。額へのキスがこんなに切ないとは思わなかったが、やっぱりこれでいい。これしかない。爽やかな余韻を残す秀作。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-25 18:01:27) |
716. 暴走機関車
《ネタバレ》 脱獄のスリルに比べると機関車パートはややぬるい。幸いなことに雪が積もっており、いざとなったら飛び降りればいいと思っちゃう。いくら釘を刺されても、黙って死を待つくらいならダメもとで行動するだろうと。しかし、マニーの最期はなかなか面白かった。所長は自分の手で殺し、機関車は止める。でいいのに、あえて死を選んだ意味とは? 若いバックを犠牲にしてでも助かろうとした自分が嫌になったのかもしれないし、単にアメリカ人が好きな英雄的展開にしたかっただけかもしれない。でもあの表情は生きるか死ぬかを自分で選べる「自由」を噛み締めている顔なんじゃないかって気がした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-23 18:38:39)(良:1票) |
717. きみに読む物語
《ネタバレ》 原作未読。王道のラブストーリーだが楽しめた。レイチェル・マクアダムスは「きみがぼくを見つけた日」(09年作)で初めて見て以来、ちょっと気になっていた女優さんだったし(順番おかしいけど)、1940年代アメリカの雰囲気も好きだ。不満といえば途中で完全にネタばらしされる事かな。安心して力が抜けた。7年越しの手紙についても、もっと有効に使える演出アイテムなはず。1通しか読む場面が出てこないなんて勿体無い。365通すべて同じことが書いてある訳じゃあるまいに…。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-21 12:31:15) |
718. NEXT-ネクスト-
特殊能力の面白さが映画の面白さには結びつかず…な印象。枝分かれした選択肢を同時に脳内処理するようなプロ棋士みたいなことをやっているクリスはかなり頭が良いんだろうけど、それでも正面からの銃弾数発を避けるのは無理だと思う。人間にできる動きじゃない。オチこそ「そうきたか」とは思ったが、ゾクゾクするようなどんでん返しという訳でもないので、評価はこれくらいで…。コロンボ以外のピーター・フォークは初めて見たかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-01-20 17:30:11) |
719. ウッドストックがやってくる!
エロくもグロくもないが、やたらと素っ裸が出てくるためR15指定という…(クスリの方がまずいのかな?)。主人公はウッドストック・フェスティバルを招致した青年エリオット。困難を乗り越え、成功に導く…といったようなものではなく、ウッドストックと私(と両親と友達)みたいな映画。エリオットと父親にとっては人生の転機になった訳だからドラマ性もあるにはあるんだけど、それが中心ではない。「こういう事があった」「こういう人たちもいた」みたいな感じが多く、特に後半は面白さを見いだせず困ってしまった。最後のシーンは嫌いじゃないが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-01-18 17:31:27) |
720. ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎<TVM>
コンサノ、カルロス、マルセス、マッシュはTVシリーズにも出てきそうな悪役キャラクターで、スペシャルだから~、劇場版だから~ではなく、本来のルパン三世で1時間30分という感じを受けた。作画レベルが低いのは少々残念だが、出崎監督という事もあり、止め絵が効果的な役割を果たしている。前に書いたかもしれないが、銃弾をいくら浴びせようとルパン一味には当たらないのは気に入らないので、脚本家さんには別の危機の脱し方を考えてもらいたいものです。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-17 21:00:43) |