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721.  セブン・シスターズ 《ネタバレ》 
いや、これはびっくりしました。「七つ子姉妹が曜日ごとに1人ずつ行動」「しかもそれを主演女優が1人七役」という突飛すぎる設定にまず驚きますが、まずその前提世界が自然に、というかむしろ当然のように自信満々に描かれている。しかもその後の進行も、設定負けしていません。7人のキャラは無理なく自然に分かれていますし、それぞれに十分な見せ場も用意されています。さらには脚本上のミスリードなんかもちりばめられていて(建物管理人の「昨夜は・・・」とか、チューズデーの「銀行員だから・・・」に対するグレン・クロースの回答とか)、唸ってしまいます。もちろん細かいところは突っ込みどころ満載、というかリアリティは最初から放棄していますし、しかしそれでも物語に引き込むパワーがあるのです。●フライデーの壮絶な作戦で吹っ飛んだはずの敵のボス捜査官が、その後怪我もなく元通り登場してたのはちょっと残念かなー。あそこはフライデーと差し違えてほしいところでした。それとこれは作品の責任ではありませんが、字幕で名前(=固有名詞)を「月曜」「火曜」とか訳したらいかんだろ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-01-15 01:09:58)(良:1票)
722.  愛しのグランマ 《ネタバレ》 
孫娘が祖母のところにやってきて、中絶費用の相談をする・・・という出だし。これからいろいろ孫と祖母の交流がいろいろあって、と進むんだろうなあと予想していたら、意外にも、この冒頭のシングル・イシューからぶれない。そして、何とか費用を捻出するため、あれこれの人に会いに行く。この一点集中ぶりはなかなか見事でした。こういうように冒頭にテーマがどんとあって、そのためにいろんな人を訪ねるという展開は、何かに似ているなあと思ったら、ジム・ジャームッシュの「ブロークン・フラワーズ」ですね。ただ、簡素で寓話的な雰囲気すらあったあちらと比べて、こっちは割と全体的にドロドロです(笑)。また、浮ついたところのない鋭い会話の応酬が、作品に緊張感を保っています。そんなわけで職人芸を感じさせる一作なのですが、一方であまりに手堅くコンパクトにまとまっているため、作品世界の広がりという点ではやや物足りなさを感じないではない。
[DVD(字幕)] 6点(2021-01-14 22:36:59)
723.  男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 《ネタバレ》 
ついにサブタイトルでオリジナリティを放棄してしまって、その時点で制作側の志の低下が窺えるのだが、さらに問題だったのは、マドンナの三田佳子の造形から何からが、その2年前の大河ドラマ「いのち」の主人公そのまんまだということ。監督は一体何がしたかったのだろうか?そんなに慌ててシリーズを埋めなければいけなかったのか?●そんなわけで、そのままだったらシリーズ最大の駄作というか愚作となることは間違いなかったのだが、それを大きく救っているのは、何といっても前半のお婆ちゃんとのやりとりです。電球1つがあるだけで、夜になれば座っている空間以外の周辺は全部真っ暗という木造家屋。やっぱり寅さんにはこういう舞台が似合う。小諸の病院への駆けつけシーンも、ああそういえばこのシリーズは、「自分にどうしても会いたいと言ってくれる人がいれば、すべてを放ってでもすぐ会いに行く」という行動の美しさを描いてきたんだなあ、と思い起こさせる。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2021-01-12 01:38:38)
724.  ミス・シェパードをお手本に 《ネタバレ》 
街角のバンの中で路上生活を送る老女の物語。マギー・スミスにこういう役をやらせると、もう役作りしまくりというか、シャレにならないというか、まあとにかく憎々しげで愛想一切なしの老女が完成するのです。一方で、街の人たちは何となく彼女を受け入れていたり、でも自分の家の前に止められるのは嫌がったりと、微妙な距離感があるのが可笑しい。で、あれこれエピソードを入れながら終幕に向かうのですが、最大の問題は、作中で15年くらい経っているはずなのに、その経過が見えず、3年くらいの話といっても成立してしまいそうな点です。これは、老女の存在を受ける作家側の変化が何もない(最初も最後も同じように反応している)のが根本原因と思われます。よって、本来なら感動をもたらすはずの「終焉の朝」も、そのまま流れてしまっています。
[DVD(字幕)] 5点(2021-01-11 22:11:09)
725.  汚名 《ネタバレ》 
導入部はまあそれなりという感じですが、いざバーグマンが諜報活動を始めてからの怒濤の流れが凄い。男女の三角関係とスパイの潜入関係が交錯する語り口の巧みさ。ワインセラーというネタ一発をフルに活用する描写力。そのくだりを足がかりに発されるそれぞれのキャストの火花の衝突。諜報の内容がサスペンスだったのが、今度はヒロインの命が狙われていくのが課題という自然な構造的変容。そしてすべてが凝縮するあの「階段下り」!あっぱれです。●最大の貢献者は、もちろんクロード・レインズでしょう。礼儀に溢れる紳士でありながら、時折見せるあの警戒の視線。ケイリー・グラントは明らかに押されてますし、またバーグマンの美しさもそれによっていっそう引き立っています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-08 01:28:15)
726.  日日是好日
画面内でやろうとしていることについて、そのまま一人称ナレーションで「解説」がついて回っているのであるが、この脚本家兼監督は、役者やスタッフをよほど信用していないのだろうか。そのような環境下で仕事をさせられる方が可哀想だ。●主人公についても、周辺の人たちについても、背景もなければ変化もないので、「ただそこにいるだけ」なのです。つまり、茶道のシーンを撮った時点で、制作側の力が尽きてしまっています。●それから、最後の部分を除いても、作中で15年くらいは時間が経過しているはずなんだけど、それが何も表現されていないのは、逆に意図的なんでしょうか?それに何か意味があるの?
[CS・衛星(邦画)] 3点(2021-01-07 01:01:23)
727.  踊る大紐育(ニューヨーク) 《ネタバレ》 
最初から最後まで突っ走るテンションの高さであるとか、全体をきっちり24時間に収める様式美であるとかがとりあえず目につきましたが、実は歌とダンスの影で脚本もしっかりしているのではないかと思います。3組のカップルがきちんと使い分けられていることはもちろん、その絡みの中で研究家のお姉さんがミス地下鉄に裏で気を遣うところなど、何とも細やかです。また、すでに指摘されていますが、笑われ役のルーシーにも最後に配慮しているところが、作品に奥の深さと気品を保っていますね。●今の脚本だったら、最初にミス地下鉄を探し出すまであれこれステップを入れたりとか、エンパイア・ステートにたどり着くまででもハプニングがあってハラハラしたりするんでしょうけど、そんなものはなくてもよい!というかない方がよい!ということもよく分かります。●唯一、終盤入口の、それまでの話をダンスで再現、は要らなかったと思います(そこまでにダンスで十分表現されているからこそなおさら)。ここは、ケリーの独唱で悲しみのダンス、とかでもよかったんじゃない?
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-04 01:26:38)(良:1票)
728.  男はつらいよ 知床慕情 《ネタバレ》 
マドンナが竹下景子というだけで、あの異次元の完成度を誇った「口笛を吹く」と比較されてしまうわけですが、やはり超えられませんでした。●しかしそんなことは想定内といわんばかりに、まずはサブゲストに世界のミフネ!そしてさらにサポートというには豪華すぎる淡路恵子姐さん!いや、今回のマドンナは、むしろこの恵子姐さんですよ。最初に三船宅にふらっと入ってきた一幕だけで、人格設定はもちろん、それまでの三船との関係まで全部表現している。終盤、ソファで三船の腕をとる一瞬に込められた情感。ブラボーです。竹下景子も、最後の寅さんとのやりとり(場所がわざとらしく縁側なのはご愛敬。初期にはこの構図がよくありましたね)という美味しいシーンがありましたが、それに至る積み重ねがまだまだでした。●あと、少し前の作品くらいから、どうも山田=朝間の脚本に陰りが見えているというか・・・三船が寅との初対面後に車に乗って「寅さんがいてくれてよかった」なんて、前の脚本だったら絶対にわざわざ言わせていないと思うし、知床での生活状況をとらやへの手紙で語ってしまうのも無粋、そして野暮。加えて、知床の風景のあれこれがやたら映されるのも、かえって興醒めしてしまう。どんなロケ先でも、一瞬の何気ないカットで現地の魅力を鋭く切り出すのが寅さんシリーズではなかったか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-01 00:45:39)
729.  アデル、ブルーは熱い色
カメラがえらく落ち着かなくて、人がただ喋っているところにこっそり割って入っているような感じなのです。よって、役者の演技を見ているというよりも、隠し撮りフィルムあるいは現場同行映像か何かを見ているような気になってきます。ただそんな中でも、3時間近くをそれほどだれさせずにほぼ一直線に見せ切る静かなテンションの高さは、なかなかかも。
[DVD(字幕)] 5点(2020-12-31 00:43:40)
730.  聖衣 《ネタバレ》 
こ、これは凄い。導入部で、これはよくあるローマ帝国の剣闘士ものかなあなどと思っていたら、イエスの処刑を転換点に(このシークエンスでの、1シーンだけ登場ゆえのユダのインパクトも強力)、ぐいぐいドラマが動き出す。そして主人公の(および作品世界全体の)宗教的方向へのテンションは着実に高まっていき、いつしか、信仰心が剣よりも強いというワールドが完成してしまう。この導線力というか吸引力は実に強烈でした。一方で、お顔から立ち姿からすべてが美しすぎるジーン・シモンズをできる限り存分に画面に登場させるというサービス精神も忘れてはおらず、作品が観念的次元に陥ることを防いでいます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-12-30 00:40:41)
731.  若草の頃
設定からして、これは明るく楽しいハッピーミュージカル!と期待したのですが、明るく楽しいのではなくて、単にみんながワーワーキャーキャーうるさいだけでした。とりわけ、下2人の妹の鬱陶しさと小生意気さには、画面から消えて二度と出てこないでほしい、と思ったくらいでした。かといって、上2人も、姉ならではの知性とか落ち着きとかがなくて、結局は妹と一緒に騒いでいるだけなのですよね。また、それに対する重し役が期待されるはずの両親にも、人格的な深さが見当たらないので、機能していません。すべてのシーンでこれでもかというくらい詰め込んだ色彩の細かさへのこだわりに4点。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-29 00:39:16)
732.  おとなの恋には嘘がある
離婚歴ありの恋愛に奥手となっていたヒロインが、パーティーであるオッサンとめぐり会って、しかもそのオッサンは・・・というなかなかそそられる設定なのですが、そこで終わってしまいました。何で面白みがないのかと考えたのですが、結局のところ、導入から展開から終末まで、すべてが主人公に都合良すぎなのです。つまり、監督兼脚本家が、主人公を客観的に動かすのではなく、主人公の中に自ら入り込んでしまっています。これでは説得力が生まれるはずはありません。
[DVD(字幕)] 3点(2020-12-28 21:55:54)
733.  バルカン超特急(1938) 《ネタバレ》 
最初の30分と後の60分でまるで別のような作品。ホテルのシーンは、もう全体的にグダグダで、というか私はクリケットの2人組が主人公かと(少なくとも後で何か活躍はするのかと)思っていました。列車に乗って謎が開始してからは、一気呵成の勢い。80年以上前にこんな先進的な謎の設定があったのに驚き。オチは「それだけ?」という感じですが、時代を考えて許してあげましょう。●時期的にはヒッチコックイギリス末期の頃で、最後の方で明らかにイギリス人を馬鹿にしまくっているのは、何か思うところがあったのかといろいろ想像してしまう。それと、単純な銃撃戦というのもやってたんですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-26 00:51:36)
734.  男はつらいよ 幸福の青い鳥 《ネタバレ》 
今回、谷よしのさんが「登場なし」!(第20作以来、ということになるかな?)●導入部でさくらが「1年以上もご無沙汰じゃない!」と言ってるのも、ネタですね(「キネマの天地」で1回飛ばされている)。●さてマドンナが悦ちゃんなんですが、まあ、絶望的なくらい合っていません。大空小百合の少女時代と全然違うぞ!という以前に、作品世界に合っていません。宴席で抱きついてくる客とか、ガード下で絡んでくるチンピラとか、そこで悦ちゃんの回し蹴り一発で返り討ちKOではないか?などと別の期待をしてしまいます。まあ、そういう無茶なキャスティングのおかげで、「お着物姿で炭坑節を歌う悦ちゃん」という貴重なものも見られたりするわけですが。●せめて、第33作で中原理恵がやったような役だったら、渡瀬恒彦とも上手く反応して面白くなったのではないかと夢想してしまいますが、まあ、そうすると寅さんシリーズではなくなりますね。●長渕剛の画家っていうのもどうにも合ってなくて、素直にミュージシャンの方がよかったんじゃない?ハーモニカのシーンだけ、異様に生き生きしていますよ。●とは言いながらも、例えば悦ちゃんの料理シーンなんかが不自然に多かったりして(「とらやでマドンナが食事の支度を手伝う」というのも珍しいと思う)、これはもしかすると、これが悦ちゃんの最後の映画出演になってそのまま引退することを踏まえたある種のお祝い作品だったのかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-12-24 00:33:55)(良:2票)
735.  アラスカ魂 《ネタバレ》 
ジョン・ウェインが何とか頑張ってアホコメディの主人公を演じようとしているのですけど、これがまたどうやっても合ってないというか・・・この人は、例えば「リオ・ブラボー」の階段コケシーンみたいに、真剣に格好良くやっているときにアホが混じってしまうときの方が、よほど味わい深くて面白いと思いますが。演出も終始グダグダで、最初と最後の集団乱闘シーンなんか、あまりの締まらなさに目を覆いたくなります。ヒロインのお姉ちゃんが出てくるシーンは比較的マシですが、あの弟ビリーとやらのうざったさは何とかならなかったのか。画面上どこまでも邪魔。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-12-23 00:01:16)
736.  非行少女ヨーコ
タイトルがすべてを物語っているといいますか、とにかく、主人公ヨーコの希望なき怠惰な破綻した生活を追い続ける一品です。ただその中でも、あれこれ手を広げるわけではなく、終始軸足になっているのはずばり「薬」です(といっても麻薬とかそっちの方ではなく、市販薬の過剰摂取か脱法ドラッグっぽいですが)。これはもしかすると、「ドラッグストア・カウボーイ」や「レクイエム・フォー・ドリーム」に遥か先んじて存在した第一級のドラッグ・ムービーかもしれません。ストーリーらしいストーリーはなく、むしろ着地部分などはほぼ滅茶苦茶なのですが、その中でも主演の緑魔子の存在感が作品を支えています。●それから、若き日の石橋蓮司先生のオカマトークが全編にわたって満喫できるという点でも貴重かも・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2020-12-21 00:34:32)
737.  モリツリ/南太平洋爆破作戦 《ネタバレ》 
イギリスのスパイがドイツの輸送船に乗り込んで作戦実行なんて、いろいろスリリングな期待が高まるところなんですが、何とも盛り上がらなくて・・・。多くは、会議とか策謀というよりもむしろ雑談レベルでボソボソ喋っているだけですし、そもそもスパイものなのに主人公もさしたる能力も発揮していなければドイツ側のガードも相当甘そうなので、危機をかいくぐる醍醐味がありません。途中からユダヤ人女性捕虜に脚光が当たり出していくらか話が動きますが、逆にそれ自体も唐突ですし、その1人に物語が助けられるってどうなのと思ってしまいます。
[DVD(字幕)] 4点(2020-12-20 00:13:36)
738.  ベニシアさんの四季の庭
英国貴族の家に生まれながら放浪の旅に出て、そのうち京都大原の古民家に居を構えたベニシア・スタンリー・スミスさんを捉えたドキュメンタリーです。しかし、ベニシアさんはハーブ研究家ということなのですが、そのハーブのディテールに全然踏み込まれていない。また、それはその他の(家の周りに多種多様に植えられている)植物についても同様です。ひいては、そのような前半生を有しているベニシアさんが、日本の、あるいは京都の何にそこまで魅入られたのかということも明らかになっていません。一方で、夫との関係のドロドロとか子供との関係の苦労とかについては妙に詳しく立ち入られていますが、別にそっちの方はいらないんだけどなあ(それはほかの家族を対象とした場合でも可能だから)。四季折々のいろんな風景は美しく撮られていて、撮影の手間ひまはかけたのだろうとは思いますが、それだけでは足りません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-12-19 15:49:36)
739.  ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち 《ネタバレ》 
妻の不倫に話が始まり、その後舞台は中国の奥地へ・・・という概要を聞いたら、どんなアジア版「愛と哀しみの果て」みたいな壮大な世界が?と期待するのですが、まったくそんなことはありませんでした。まず、導入部の描写自体が観念的で説明的で、ただ筋を追っただけ、になってしまっています。場所が中国へ移動してからは、ひたすら「この疫病にどう立ち向かうか」だけであって、最初の設定はどこかに行っている。しかも、そのように妻に不倫される地道な純朴男に、エドワード・ノートンがまったく合っていません。売り文句では愛と背徳のメロドラマみたいになっていますが、これはメロドラマとは言わんでしょ。
[DVD(字幕)] 3点(2020-12-18 23:24:12)
740.  男はつらいよ 柴又より愛をこめて 《ネタバレ》 
確かこれ当時は、「恋愛指南や相談相手役が続いていた寅さんが、久々に自ら恋患い!」みたいな売り出し方をされていたと思いますが、改めて見てみても、何か消化不良感が残るのですね。それは、栗原小巻が落ち着きすぎていてどうも寅さんとかみ合っておらず(これは第4作もそうでしたが)、したがって寅さんがボルテージを上げるきっかけに乏しいということ以上に、そもそも作品世界の設定が単純に二十四の瞳に寄りかかりすぎというのが大きいと思う。それを揺さぶろうとしてあけみのフューチャー度を高めたのでしょうが、どうもこのあけみというキャラ、出番が増えれば増えるほど、わがままでがさつな部分ばかりが目についてしまう。田中隆三との別れのシーンなどは、最小限の言葉でいろいろな想いを表現していて、良かったんだけど。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-12-17 02:07:13)
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