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721.  ドラッグストア・カウボーイ
ひたすら救いのない絶望的な前半と、虚しさを抱えながらほのかに穏やかな静けさに包まれていく後半。抑えた会話の節々から漂う一貫した緊張感が見事です。80年代には優れた青春映画が多数生み出されましたが、これはそれらとは逆を行く「裏」青春映画の代表的一角、かもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2003-02-23 18:46:22)
722.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
原作に負うところ大とはいえ、あのガラス越しの対面はやはり名シーン。会話の背後に思索と背景をぎゅうぎゅうに詰め込んで、ぎりぎりのところで言葉が対決する。無駄な動作を一切断ち切った静寂が引き起こす恐怖感。そのような表現方法を映画という手法で提示したところに意味がある。中盤もじわじわとしたスリルを滲ませながら進行するが、収束の描写がちょっと安直だったのは残念。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2003-02-21 00:21:16)
723.  カサブランカ
今更ながらなんだけど、この作品って、舞台を北アフリカにしたのが思いっきり成功しているんですね。全体に常に漂っている、妙なフワフワ感。支配側のドイツ将校も、そんなに殺気立ったものまでは感じない。だから、寓話性を帯びつつも、人々に単純に理解できるラブロマンスとして後世に名を残したのでしょう。同じ亡命の過程でも、パリやマルセイユが舞台だったら、こうはならなかったはず。
[DVD(字幕)] 7点(2003-01-30 00:18:07)
724.  プリティ・ウーマン 《ネタバレ》 
直球ど真ん中のハッピーエンドなシンデレラ・ラブロマンス。とだけ思っていたのですが、よく見ると、脚本もかなり丁寧なのです。前半などは、二泊三日の出来事を1時間以上かけて描いています。そして後半では、普通ならば、例えばロバーツの出自が周りにバレて大騒ぎになってギアがそれを収拾して乗り越えて・・・みたいな展開になりそうなのですが、そんな安直な方向には流れず、当初設定の「1週間のビジネス関係という課題」からぶれません。そして、あくまでもそれに向けた当事者の心情や機微に地道にポイントを絞っています。大体、主演の2人は本来この役には不向きなはずなのですが(ギアは役作り自体が中途半端だし、ロバーツはどう見ても娼婦には見えない)、それを脚本の奥深さが救っています。
[DVD(字幕)] 7点(2003-01-28 03:06:52)
725.  最高殊勲夫人 《ネタバレ》 
男も女も社員の誰とくっつくかしか考えてない社内の雰囲気、地下街の人混みと狭い喫茶店や飲み屋でのデートや会食、役員室にツケを取りに来る(という体でやってくる)クラブのママなど、失われた文化がこれでもかというくらい満載で(デフォルメされている部分はあるにせよ)、涙が出てきます。その中でポイントは、主人公2人がくっつくのかどうなるのか、という一点しかありません。周りの人も脳天気で、本命がダメとなったらあっさり第2候補とくっつきます。相手もそれを分かった上で、です。楽しすぎです。敵キャラ的存在の長姉との関係も、割り切らずに余韻を残しているのもいいですね。そうそう、若尾文子の表情の豊かさを撮り切っている点にも注目すべきと思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-07-03 00:08:06)★《新規》★
726.  22年目の記憶 《ネタバレ》 
1972年に、南北首脳会談に備えて、韓国大統領の事前リハのため、ある役者が金日成を演じる特訓をさせられる。しかし、彼は自分自身を金日成だと思い込むようになり・・・という、何とも興味引かれる出だし。その特訓の過程を描く前半は、焦点を絞った演出がびしびし決まっていて、この突飛な設定にも納得させられる。一転して後半は、成長した息子視点になり、若干コメディチックな方向にも振れているが、それはそれで良い。「なぜか息子をサブキャラの美女が慕って追いかけている」とか、「なぜか最後にあのラスボスが登場する」とか、韓国映画らしい無理矢理さもあったりするのだが(大体、あのアルツ状態の主人公を、そういう重要な国家機密プロジェクトに使うか?とかいうツッコミはなしで)、その辺も何となく映画全体の中で収まっているのが、作品としての芯の強さを物語っている。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-06-22 20:14:03)
727.  クオ・ヴァディス(2001)<TVM> 《ネタバレ》 
全6回のテレビドラマなのですが、51年の映画版と比較しても、実はこれって連ドラ向けなのではと分かりました。1回ごとに小テーマみたいなものがあって、それぞれにクライマックスと結果が用意されている。よって、順を追って自然と筋が理解できますし、無理なくついて行けます。また、エキストラや美術や衣装も、テレビ用とは思えないくらいきちんとしていますし、キリスト教徒迫害のくだりの粘着質ぶりは映画版以上かも。一方、リギアは美人は美人なのですが、何となく「現代風美人」に見えてしまうのが気になりました。この点では、映画版のデボラ・カーはやはり偉大でした。
[DVD(字幕)] 6点(2024-06-02 01:05:49)
728.  今夜、ロマンス劇場で 《ネタバレ》 
導入部からラストシーンまで、いくつもの先例有名作を分かりやすく下敷にしているのは、まあ意図的でしょうね。それだけだったらただの自己満足なのですが、この作品が途中から突き抜けて優れているのは、ヒロインはどこかで元の世界に帰るぞ帰るぞと見せかけておいて、クライマックスでここぞというミスリードまで用意していながら、その先の数十年間を用意していることです。それも具体的な描写はそれほどないのに、十分に主人公の決断と苦難(そしてそれを超えるほどの意味合い)を物語らせています。この一点において、強度な筋と芯が確保されています。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-05-15 00:08:29)
729.  アドリブ・ナイト 《ネタバレ》 
主人公がいきなり街中で声をかけられ、危篤の男に対して娘のふりをしてほしい、と依頼される導入部。とすると、これがハリウッドなら、ここぞとばかりにコメディチックに決めまくるのでしょうが、韓国映画はそうはなりません。いや、韓国がどうのこうのという以前に、この作品の独自の色は突出しています。とにかく暗いです。演技もカメラも照明も、全部が暗いです。その中でじわじわと話は進んでいきますし、登場人物間の小競り合い的なものはあっても、感情のぶつかり合いはありません。ただ、本当に監督が撮りたかったのは、終盤に延々と続く夜道の車のシーンと(以後は現地関係者は一切無視される潔さも良し)、その後の、すべてを光で包むラストシーンだったのでしょうね。終わってみれば24時間もないくらいの間の出来事だったというこだわりに+1点。なお私は、主人公の正体はやっぱりミョンウンだったというオチを最後まで確信していたのですが、そんな小細工とは無縁でした。
[DVD(字幕)] 6点(2024-05-13 00:07:53)
730.  アメリカン・ユートピア 《ネタバレ》 
最初の数曲は、「やっぱりバーンも年取っちゃったかな・・・」という印象だったのですが、ステージ上に段々とメンバーが増えてからは、あの「ストップ・メイキング・センス」を彷彿とさせる怒濤のパフォーマンスが展開される。演者はすべて楽器を手持ちであり、ケーブルも付けられていないので、ますます自由自在な動きが可能となるわけです。そんな中でも、中盤、メンバー紹介に合わせて1人ずつ音を重ねていき、そのまま"Born Under Punches (The Heat Goes On)"になだれ込む流れがクライマックスです。また、最後の"Road To Nowhere"では、(詞の内容に合わせて?)全員で一列になって後進するというちょっとお茶目な一幕もありますが、もしかして、もともとはこういう光景が頭にあってこの曲が作られたのを、技術の発展に伴ってようやくこれが可能になったのかな、なんてことも想像したりして。とにかく、バーンの独自性と創造性は、あれから30年以上経った今でも健在です。●ただし、どうしても気になったのが、投票に行こうなどというそのまんまなメッセージを直接的な言葉で発したりとか、"Hell You Talmbout"ではやはりそのまんまなメッセージを発していたりとか、という点です。言っている中身との正当性とは別に、バーンは常にあくまでも音楽と詞を通じてすべてを表現していたはずで、それもここまで直接的ではなかったはずだし、そこに美学があったはず。この辺は、スパイク・リーに浸食されてしまったのかな、とも思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2024-05-06 22:53:31)
731.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
1話目はですね、私はてっきり、恩赦が出ていい気になって意気揚々とローレンが帰ってきたら、マスロトヤンニは「もう君とはやっていけん」みたいな書き置きを残していなくなっている、ローレン呆然、みたいなオチになると思っていたのです。すみません、私の心は汚れているようです(でも、面会のシーンなんて、普通に見ればそっち方向に振っていますよね)。●2話目はほんのりジム・ジャームッシュ風というかヴィム・ヴェンダース風というか、いずれにしても、このトリオっぽくはないです。●そしてメインはやっぱり3話目ですね。あの憎たらしい隣のババア(表情も怖い)をあっさり招き入れて相互理解してしまうという、衝撃的でトリッキーな展開。そこから動き出す関係者の心理の綾。最後に「誓い」まで巧妙にオチに取り入れてしまいますが、ここでさっき喧嘩したばかりのマストロヤンニを受け入れるところも含めて、この作品でのローレンはまさに「聖女」です。しかも脚本上なくてもよいはずのストリップシーンまで入れ込んでしまう(それも結構上手い)という素晴らしいサービスオプション付でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-04-30 00:43:51)
732.  恐竜100万年 《ネタバレ》 
最初のところで、「これ、明確な言語が生まれる前設定なんだな。しかし、どこでどうジャンプするんだろう?」と思っていたら、まさかの最後までそのまま行くというのでまずびっくり。制作側の強力な信念を感じます。一方で、話の展開からすればみんなで恐竜をやっつけるあれこれが出てくるんだろうと思いきや、それは確か1回だけで、あとは目の前で見ているか、せいぜい追い払うだけ。かえってそれが生々しさを醸し出していますし、恐竜の強さも実感させます。何とも、独特の熱さ、そしてシュールさを感じさせる作品です。●一方で、セクシーなお姉ちゃんはみんな大好きというのは時代設定も場所設定も問わないという点において、人類普遍の定理を証明してみせた作品でもあります。
[DVD(字幕)] 6点(2024-04-22 22:02:23)
733.  雁(1953) 《ネタバレ》 
ある娘が、金貸しの妾になりました、というそれだけの設定。突飛な大事件が起こるわけでもないし、世界は自宅周辺と実家と店いくつか、というくらいの狭さ。その中にどこまでも、陽炎のように情念がゆらめいています。蛇と小鳥のくだりはもはや隠喩ではないくらいのストレートな描写になっていて、そこで主人公は、自分が籠の鳥であることを実感し、蛇(金貸し)を排除してくれる救世主の到来を期待するわけです。一方で浦辺粂子さんの、ただ路上に立っているだけで吹き荒れる怖さも忘れてはいけません。●そうした中で展開される傘返しからの一連のシーン、主人公は色気作戦で窮地を脱するという初めての戦法を編み出すも、金貸しは、「これをお父さんに」の一言でそれを容赦なく吹き飛ばす。「お前も父親も、結局はこれがないとどうしようもないんだろ」というスーパー俗物根性が勝利してしまうわけです。そのぶつかり合いの中に、さらにデコちゃんの両肩出し&胸の谷間(!!!!)をぶち込んでくる(しかも結構長い)という、まさに驚愕の演出。●ただ、着地部分はややゴタゴタしていて、夕食を準備した後はすれ違い(会わない)が一番良かったと思いますし、対面しても男が立ち去ったところで終わらせるべきでしたし、百歩譲って本返却のところで終わらせるべきでした。終幕付近の主人公と金貸しのやりとりは、単なる衝突か説明になっていて、それまでの面白みがありません。結局主人公は男とは何も起こらず(起こすことができず)、そして元通りになった主人公を金貸しが当然のように受け入れる(そうなるのは分かっていたから)、とかだったら良かったのになあ。
[映画館(邦画)] 6点(2024-04-17 22:44:47)(良:1票)
734.  華岡青洲の妻 《ネタバレ》 
秀子ちゃん姑と文ちゃん嫁(実は役者は9歳しか違わない)は、ギャーギャー対立するわけではなく、微妙な距離感を保ちながら、反発したり、時にはひっそり共感したりする。こういうところは、今日の映画制作でも見習ってほしいところです。そして雷蔵の青洲は、妻と母から「是非私で実験を!」と迫られると、断固拒否するかと思いきや、あるは深く思い悩むかと思いきや、ちょっとくらい駄目とは言うものの、割とあっさり了解している(この押し引きの呼吸が絶妙)。こういうところは、今日の映画制作でも見習ってほしいところです。安直な演出だったら、ここぞとばかりに言い合いが展開したり、青洲の種々のアクションを入れてみたりするはず。そうじゃないからいいのです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-04-16 01:21:29)
735.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
いや、これはもう、ゴブリン/オクトパス/サンドマン/リザード/エレクトロの揃い踏みですよ。こうやって名前を列挙しているだけで楽しくなってきます。あの横一列の捕獲ルームは、ゴルゴダ星でエースキラーに磔にされたウルトラ4兄弟と、ヒッポリト星人にカプセルを被せられた5兄弟のイメージかな?(違う違う)で、そうくれば今度はこちらもこうせざるをえない、売られた喧嘩は買わざるを得ない、マグワイア/ガーフィールド/ホランドの揃い踏みです。そう、ナックル星人&ブラックキングに処刑寸前にまで追い詰められた新マンを救出するために初代マンとセブンが現れた、あれ、あれですよ。すべてはそこから逆算されていて、そのために中盤までは無謀なほど強引な展開が目立ちます。しかし、この作品はそれが目的なのですから、それでいいのです。とはいえ、最後はそもそもすべて自分が起こした問題(笑)にけじめをつけて、たった一人で使命に向かっていっているところなどは、作品に節度を確保しています。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-04-15 01:44:23)
736.  モンタレー・ポップ 《ネタバレ》 
タイミング的には当然なのですが、ジャニスもジミヘンも実に初々しい。しかし、いでたちだけならその辺を歩いているお姉ちゃんと変わらないジャニスが、ひとたび"Ball And Chain"を絶唱すると、観客はまず呆気にとられ、次いで興奮の拍手が湧き起こるのです。まだ、その後登場ミュージシャンがどうなるのかは誰も知らなかった時期であり(当たり前だ)、観客の素直な反応も含め、ロック/ポップに対する純朴さみたいなものが凝縮して提示されています。●私のメインはJ・エアプレーンだったのですが、"シスコのスケ番"ことグレース・スリックも、この頃はまだ、マスコットのお嬢ちゃんっぽい雰囲気もなくもなかったんだなあ(歌唱は後のグレースそのものですが)。●そして作品の終盤、シタール演奏が延々と延々と展開される。体感では10分以上あったのではないか。と思っていたらやっぱりラヴィ・シャンカールだったのですが、今ロック・フェスでやったら客の8割が熟睡しそうなこういうステージも、そのときの観衆には大受けで、最後は一斉にスタンディング・オベーションなのである。「何でもあり」とは、こういうことだったのですね。
[映画館(字幕)] 6点(2024-04-14 18:01:07)
737.  美しい星 《ネタバレ》 
日常生活の中にじわじわと異変が浸食してきて、「これって本当?それともただの妄想?」と考えさせる作りは、「K」のアレを想起させる。また、生番組で暴走する主人公(そしてそれがウケてしまう)はもろにアレだし、病院を車で抜け出して夜の道を無言で疾走する終盤のくだりは、もしかしてアレかな?ということも考えてしまう。と、先行作品の影響はあちこちで感じさせるのですが、上手く消化して一本の筋にまとめ上げられているので、気にはなりません。で、ほのかな不穏さの中で進んでいく雰囲気は良いのですが、結局あれこれちりばめたネタは、大半が投げっぱなしで終わってしまったような・・・。あのボタンは結局どうなったのとか、橋本愛の美しさ云々のテーマはどこ行ったのとか、水商法のエピソードは結局それだけでおしまいなのかとか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-03-29 00:21:42)
738.  ペリカンマン 《ネタバレ》 
冒頭でいきなり、ペリカンが人間の男になる。そのネタ一発だけで、最後まで押し切ります。見事です。また、中身はペリカンという設定に忠実に、主人公はペリカンっぽい動き(?)を忘れません。途中からは突然異様な才能を発揮したりするのですが、それもまた良し。もしかすると、トコトコ歩きながら天然を貫く主人公の造形は、チャップリンを意識したのかもしれませんし、人外的な異形のキャラクターと地域の調和という視点は、「シザーハンズ」のようにも見えてこなくもありません。全体としては、ここはもうちょっと引っ張るだろうというところでもサクサク先に進みますし、また随所でやたら都合の良い展開も目につくのですが、これは一冊の絵本を構成するような感じで作ったのかも。なお、一瞬登場する謎の寿司居酒屋も見どころです(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-11 00:08:33)
739.  イマジン(2012) 《ネタバレ》 
視覚障害者施設の教師である男性(自身も視覚障害者)のお話。彼は、音の反響を駆使して、白杖なしで歩き回ることができ、それを生徒にも広めようとしている。そして作品もそこに一点集中している。彼らが外を自由に歩くとはどういうことか、何を「見て」いるのかを、地道に切り取っていく。授業風景の一つ一つの扱い方も丁寧である。と、中盤にかけてじわじわとせり上がり、さてこれがどうやって開花し着地するのか、と期待が高まるのですが、終盤は今ひとつでした。妙に長い港のシークエンスの怠さをはじめ、何か物語も完結せずに放り出されてしまった感があります。立ち上がるヒロインをトラム内から遠景で小さく捉えるファイナルショットの切れ味なんかは、良かったんですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-09 15:55:07)
740.  ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン 《ネタバレ》 
1989年にアルバム・デビュー、マンチェスター・ブームのトップに立ってブレイクするも、その後沈黙を保ち、94年にようやく2ndを発表。しかしその辺の間の悪さも手伝って、以前ほど流れに乗ることはなく、結局96年に解散。そのストーン・ローゼズの、2012年の再結成を追ったドキュメンタリーです。カメラは彼らを素直に追い続けますし、奇をてらったことはしません。デビューしていきなり訪れた絶頂期も丁寧に挿入しながら、再起へ向けて地道に進むメンバーの姿を提示します。そして再結成の第一弾として行われたゲリラ的なフリー・ギグの盛り上がりもかなりのものです。そしてここでは、メンバーは(いい年しているはずなのに)きちんとミュージシャンとしての格好良さをキープしていますし、むしろイアン・ブラウンが素人っぽく見えてしまうほどです。●で、ツアー中のアムステルダム公演で「レニが帰っちゃった事件」が起こるわけですが、ここでドキュメンタリーも急激に失速してしまって。いったん「撮れる状況ではない」はいいんですが、ならば周辺スタッフなどにも食い下がってほしいところですし、なのに一足飛びにファイナルのヒートンパーク公演になってしまう。で、そこで大いに盛り上がって終わり。いや、あの状態からメンバーはどうやって関係を修復したんですかね?そして、この公演を終えてメンバーには何が残って、そこから何をやろうとしたの?とか、一番肝心なところが置き去りになってしまいました。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-06 00:54:33)
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