721. オズ/はじまりの戦い
サム・ライミ監督が好きなように作れたのか、とても疑問に思える仕上がりでした。ハラハラドキドキも、奇想天外な仕掛けもなく、それなりの制作費とそれなりのスタッフ・キャストが揃っていれば、誰でも作れそうな映画、そんな印象しか残らなかったです。サム・ライミ監督の持ち味はどこにいってしまったのやら・・・。 主役のジェームズ・フランコは作品次第で大化けする可能性がある!いい役者なのにもったいないなぁ~。 [DVD(吹替)] 4点(2013-08-11 20:09:29) |
722. あなたへ
高倉健のための高倉健の映画。それ以上でも以下でもない。個人的にはたけしの役を武田鉄矢にやってほしかった。時をこえて再会する黄色いハンカチ、みたいな感じがね。 [DVD(邦画)] 4点(2013-07-23 20:30:50)(良:1票) |
723. フライト
《ネタバレ》 予告編を見て思ったのは法廷ミステリーものでした。ところがどっこい、ねっとりとしたヒューマンドラマではありませんか。ねっとりしすぎて途中で飽きてきちゃいました。分かるんですよ、監督の意図は。とことん主人公の体たらくぶりを描くことによって、審問会での真実の証言に重みが増すっていうのは。たしかにね、あのシーンはグッときたし、その後の刑務所のシーンもとっても良かった。でもね、上映時間の大半を、主人公の傍若無人の態度に付き合わさられる苦痛を、もう少し考えて欲しかったかな。一人の男の再生ドラマとしては十二分な完成度だとは思いますが、エンターテイメントとして捉えると、どうにもこうにも吸引力の弱さが目について、残念で仕方ありません。刑務所に入ってこんなことを言うのも変だが、やっと自由になれた。ここは大好きです! [DVD(字幕)] 5点(2013-07-23 19:01:18)(良:1票) |
724. スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン
《ネタバレ》 短時間で複数の登場人物の設定紹介をする手腕は、素晴らしいの一言。ただ残念なのは、ヘルメットを装着してしまうと誰が誰だか分からなくなってしまい、その功績が無になってしまった点だろう。でも理解しているのか、大事な場面(戦死など)の時は脱着させていたっけ。それにしてもなかなか上々の出来ではないですか。第一作目の「スターシップトゥルーパーズ」の世界観を壊すことなく、見事なまでにジャパニメーション色を全面に押し出すことに成功している。本当に素晴らしい!各キャラの見せ場もちゃんと用意しており、その上でオイシイところは何だかんだでリコに持って行かせる。憎いまでのこの演出にほほとほと脱帽です。ただなぜ女王バグは宇宙ステーションを破壊しなかったのか?そこだけは理解できずに、モヤモヤ感が残ってしまいました。でこれを機に、スルーしていた2、3作目を鑑賞してみようかな。 PS:下世話な話だが、CGのくせに女体の質感やモーションに、少々興奮を覚えてしまいました(笑) [DVD(邦画)] 7点(2013-07-21 06:44:15)(良:1票) |
725. シュガー・ラッシュ
《ネタバレ》 素晴らしい!ブラボー!主人公ラルフの性格描写が半端なくいい!特にキャンディ大王にヴァネロペのレース出場を諦めるように説得される件から、壊してしまったマシーンを復活させてヴァネロペに謝るまでの一連の流れは、もはや超一級の演出テクニックと、私個人は大絶賛いたします。たかがゲームの中の話なのに、妙に人間チックで共感が持てるんですよね。是非とも続編作って欲しいです。それにしてもよくまぁあんなレトロなゲームがいつまでも置いてあるのには、正直オドロキを通り越して感動ですよ。でもきっといつかは撤去されてしまうのかぁ~・・・ってそれが2作目のアイデアになったりして。 [DVD(吹替)] 7点(2013-07-20 22:33:26) |
726. HK/変態仮面
そのとことんなまでの馬鹿馬鹿しさに本当なら、10点満点を献上したいところだが、やはりここは、一本の劇場作品として評価いたしましょう。まずはこの作品を実写化したその勇気とチャレンジ精神に1点。主役の彼のハマリ度に1点。おふざけの中にもしっかりとしたアクションを提供しているところに1点。で合計3点です。残念な点は、中だるみが激しいこと。もうちょっとテンポよくまとめられたら良かったと思います。あとは時々、手抜き!?と思えるような照明、アングル、編集が目につきました。アクションシーンは気合が入っているのに、日常のシーンでは単なるどうでもいい的な撮りになっていた。こういった何でもないところにも神経を使ってくれると、この手のキワモノ作品でもグレードアップして、S級作品になれる可能性は万に一つでもあるはずです。それにしてもほんと、よくまぁ作ったものですよ。エライ! [DVD(邦画)] 3点(2013-07-19 18:09:25)(良:1票) |
727. アーサー・クリスマスの大冒険
《ネタバレ》 古き良きものと、家族の再生がテーマになっている。しかしながらこの家族再生のキッカケが少々弱すぎるため、今一つ説得力に欠けた。何よりも、S-1なる巨大な飛行物体でいとも簡単に目的地に到着できるのに、なぜに忘れたプレゼントを届けようとしないのか?長男が自己アピールするチャンスでもあるのにね。そこだけが観ていて腑に落ちませんでした。あと主人公のアーサーがプレゼントの自転車に乗るシーン。あれじゃあ中古品になってしまってプレゼントの価値が薄れてしまう。もっとプレゼントに対して大事に扱って欲しかった。たとえ子供向けだろうと、手を抜かずに隅々まで配慮の行き届いた作品作りをして欲しいものです。そしてこの映画最大のアキレス腱は、冒頭のプレゼント配達シーンが皮肉にも、一番のクライマックスになってしまっていることでしょう。 [DVD(吹替)] 5点(2013-07-16 10:41:42) |
728. アウトロー(2012)
《ネタバレ》 アクション満載のド派手な映画を想像していたら、あらまぁミステリー映画じゃあ~りませんか!ビックリ!推理も割としっかりとしていて、おぉ!な~るほどって、グイグイと引き込まれた。結末も、よくあるハリウッドお得意の力技で片付けるのかと思いきや、ちゃんと法廷で決着を付ける伏せんを残してくれたので、その点は評価できますね。黒幕や黒人刑事が曖昧なままなのは、そういう曖昧さが蔓延している世の中そのものが敵であるわけだから、あれはあれでいいと思います。その曖昧さ不確かさこそがこの映画の根底に流れるテーマだと、私は確信します。ただあれですよね、黒人刑事さん、主人公をどこかに呼び出すなりなんなりして、ビリビリってやってそれからサンディを殺害した罪を工作して逮捕、で解決出来たのにね。乱射殺人に見立てた計画を企てるだけの知恵があるというのに・・・情けない。まぁそんなこと言ったら、2時間弱の尺に収まりきらなくなりますか。はは。はたして、続編はあるんでしょうか?私はそれなりに気に入ったので、もし作られたならきっと観るでしょう。ああそうそう、ロマンスを排除したのも、グッド!でした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-15 20:33:36) |
729. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 タイムスリップものは大好物なので、それなりに期待をして鑑賞。過去の自分の体のパーツを徐々にバラバラにされて、未来の自分も一つずつパーツが消えていくシーンは、正直悪趣味で、この映画の中で一番印象に残ってしまった。トラウマになりそう。30分を過ぎた辺りにあれっ?てなるが、編集の妙で、つまりここからが最初のループの始まりってことを、鑑賞後に理解した。カギを握るヒロインと主人公がベッドインした時に、ターミネーターが頭をよぎってしまった。なんてったってヒロインの名前、サラですから!きっとよぎったのは私だけではないはず(笑)それにしても・・・ブルース・ウィルス反則的に強すぎだろ!お前がレインメーカーだよ!結末は良かったと思うよ。であれですかね、この瞬間に世界中からルーパーの存在は消えた、てことになるのかな?でも不思議。未来が変わったことで過去が変わるっていうのも。まぁもっと正確に言えば、過去が変わって未来が変わり、そして現在が変わると。う~む、ややこし(´ω`)こういった「ややこしさ」がある意味面白いんだけどね。ただあれね、ちょ~っとサラ登場してからの盛り下がり方は何とかして欲しかったな。ここんとこをうまく処理出来てたら、高得点になっていたかもです。はい。 [DVD(字幕)] 5点(2013-07-13 17:53:40) |
730. レッド・ライト
《ネタバレ》 読まれる方へ。超ネタバレあります。ご注意を!それなりにワクワクドキドキしながら楽しめた。トリックを見破っていく途中まで。そう途中まではかなり期待させられました。が、結末はしょぼすぎて、まさにポカ~ン状態に。まぁね、結局は本物か偽物かってことでしかないから、そんなに期待するのも酷な話なんだが、それにしてもラストの盛り下がり方には泣けてきちゃいました。盲目かと思ったら実は目が見えている。邪魔者だからボコボコにしてやれ。でも殺さない。投げたコインを見えないはずなのに受け取っちゃった。で実は主人公こそが本物の超能力者でした。はぁ~・・・・。もうこの手の映画に、やられた!ていうのを期待してはいけないんですかね。でも結局は観ちゃうんだろうな。だって観なきゃ、分からないから。にしても、はぁ~つまらんかったなぁ~。 [DVD(字幕)] 2点(2013-07-08 10:32:49) |
731. 幸福の黄色いハンカチ
《ネタバレ》 この映画、健さんが主演のように見えて実は、武田鉄矢が主演だと思った。本気の恋愛に臆病で、見栄や虚栄といった鎧で身を固め、極力傷つかないような遊び半分な恋をする。そんな男が旅で知り合った、不器用で無骨だけど愛に対して実直な男との交流を通して、最終的には本気で人を愛するようになる。武田鉄矢が演じた花田欽也の、まさに成長物語ですね。約30年振りに再視聴しましたが、当時とは比べものにならないくらい胸にグッときました。昔見た映画を、年をとってから改めて見直してみるのもなかなかいいものです。刑務所を出所してラーメン屋でビールを飲むシーン。もうねぇ、たまらんですよ。全身全霊で一杯のビールをすすっているその姿。このシーンだけでアカデミーもんです。あとね、ラストで黄色いハンカチが、さり気なく武田鉄矢の後方に見えるシーン。もうね、神がかってます。素晴らしすぎます。正直言って宣伝用のポスターでネタバレバレで、どうせハンカチあるんだから、ってそんな冷めた気持ちをあざ笑うかのようなこの演出。分かっていたのに、あんな風に見せられたらそりゃぁ感動せざる得ないですよ。と、そこまで感動しておいて水を差すようで申し訳ないが、一点だけ心に引っ掛かったことが。健さんが殺害してしまった男性に対する、明白な答えの提示がなされなかったこと。まぁそれをやってしまうとテーマの本筋からそれてしまう恐れがあるのは分かるが、渥美清との会話の中でもいいから、被害者への罪の意識を表現して欲しかったかな。くどくならない程度に。まぁそれでも結局はいい映画であることに変わりはない。出演者全員も文句なく素晴らしい!ほんと、見直して良かったです。 [DVD(邦画)] 8点(2013-07-07 08:05:17) |
732. ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
《ネタバレ》 東京が舞台で出演者が違うということで、正直敬遠していた作品でした。でももうすぐ最新作(EURO MISSION)が公開されるし、結構お気に入りのシリーズになったということもあって、鑑賞してみることに。見終わった感想は、あれ?意外と面白いじゃないか、でした。レースシーンは迫力満点だし、もはや日本の伝統文化といってもいいドリフトは芸術そのもので、とにかく視覚的に大いに楽しめた。で、個人的に一番びっくりしたのは、渋谷でのカーアクション!日本の渋谷でこんなシーンが撮影できるなんて、すっげぇー!と驚嘆しまくりでしたよ。でも後で調べたらあれって、別の所で撮影して合成したんだそうです。それでも違和感なく見れたのはその技術の水準の高さ故だし、まったく問題ないでしょう。ただこの作品の気になった点は、せっかく東京が舞台なのに、重要な役割の出演者がほぼ生粋の日本人でないところですかね。せめてヒロインかハンの役どころは日本人にしてほしかったです。あ!ハンで思い出したけどこのハン役の人、別の役柄で同シリーズのMAXとMEGA・MAXに出演してますよね。どうでもいいけどwww [DVD(字幕)] 5点(2013-06-29 18:09:19)(良:1票) |
733. 大決戦!超ウルトラ8兄弟
子供向けというよりは、昭和ウルトラマン世代をターゲットに作られた印象を受けた。そのためか、かなり説教臭い仕上がりに。愛とは、正義とは、勇気とは、そんなことをクドクドとやっているもんだから、まぁ退屈で仕方なかった。一人一人ご丁寧に描くのもいいが、テンポが悪すぎ。カメラアングルも単調だし、演出・演技に全くもって緊迫感ゼロ。これじゃあ、頭数を揃えただけの「ウルトラ品評会」ですよ。 [DVD(邦画)] 3点(2013-06-28 20:30:50) |
734. 八甲田山
ものすごく昔に、天は我々を見放した、という台詞と共にその予告編が鮮烈に焼き付いていましたが、何十年という時をこえて今回ついに、初鑑賞することとなりました。感想としては、もっと発狂しておかしくなってしまう人が続出するのかと思っていたら一人しかいなかったのと、高倉健の部隊は無事だったことに、想像との違いを知りました。それにしてもよくまぁ撮影したもんです。スタッフも役者も相当大変だったでしょう。それだけの力作ですから、作り手の魂は十二分に伝わってくるのですが、いかんせんこれは映画です、娯楽作品です、その点を考えるとどうしても回想シーンがあまり効果的になっておらず、むしろくどいし、編集の下手さが目立って仕方なかったです。辛くて厳しいという大まかなことは伝わってくるんですが、肉体的にまた精神的にどう辛いのか、その辺りの描写がもう少し掘り下げてあったら、見ているこっちも一緒になって、凍え死ぬ様な思いになれたかもしれません。大作映画はどうしても「小の描写」よりも、「大の描写」におもむきを置きがちになる悪い傾向がありますね。 [DVD(邦画)] 4点(2013-06-21 20:49:24) |
735. ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
あくまでも、子供向けウルトラマン映画として評価いたしました。一人の少年の成長物語としては、非常に分かりやすく、共感できるものになっていたと思います。また、勇気の意味を教えたはずの主人公が挫折しそうになった時に、逆に少年から勇気の意味を教え返されるシーンは、製作サイドの熱い想いが伝わり、人と人との繋がりの大切さを学ぶには、抜群の演出だったと感心いたしました。ただせっかく良い内容なのに、CGのクオリティが低くて、大人目線の視聴には耐え難いものがありました。初代ウルトラマンのマスクだけがなぜか、シワシワなのも気になりました。エンドロールに出てくるパーティー会場の模様は、出来れば特典映像か何かで別に見たかったですね。 [DVD(邦画)] 5点(2013-06-21 14:45:48) |
736. 太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-
《ネタバレ》 実話を元にしているので、話の展開や結末についてはとやかくは言いません。ただ題材としては非常に困難なものを選んだなぁと思いました。なぜなら戦争末期であり、もうほぼサイパン諸島は米軍の占領下になっており、生き残って山篭りしている日本兵に対して、さほど躍起になって掃討しようとはしておらず、また捕虜に対する扱いも人として受けられるモラルの範疇以内なので、戦争映画としては少々刺激的要素の少ない題材だと感じました。それに輪をかけて主演の竹野内豊の、なんともまぁ緊迫感のなさといったら・・・。せめてもう少し主人公、大場大尉の人となりが分かれば、作品に感情移入出来たかもしれません。これだったら、山田孝之や唐沢寿明のような、戦争が終結しても一人で戦い続ける哀しい男の話の方が、グッときたかもです。 [DVD(邦画)] 3点(2013-06-19 18:23:18) |
737. ハルク
画面構成やカット割り等がテレビぽくって、映画としてのダイナミックさに欠けていた。話の展開がダラダラで、核心部分を異常に勿体ぶりすぎ。その割に解明したからといって、別段特別な驚きもなかった。主役であるハルクの面白さ、映画としての役割は、どれだけ暴れまわって爽快さを観客に体感させられるかだと思う。その点に関してこの作品は、全くそれが追求されておらず、非常に残念でした。かと言って人間ドラマも何か中途半端で消化不良。ジェニファー・コネリーの美しさだけが唯一の救いでした。 [DVD(字幕)] 2点(2013-06-19 13:15:28) |
738. インクレディブル・ハルク(2008)
《ネタバレ》 アベンジャーズの流れからの鑑賞。いきなりネタバレだけれども、ラストシーンにアイアンマンのトニー・スタークが出てきてビックリ!もうこの段階から「アベンジャーズ」の企画は進行していたのね。で肝心の映画の出来ですが、いやぁ~自分が思っていたハルクとはちょっと違っていて、いい意味で裏切られました。テレビシリーズのような、ネチネチとした人間ドラマかと思いきや、アクション満載のスペクタクル巨編じゃあないですか。とりわけアクションシーンの格好良いこと。照明やスモーク、カメラアングルにカット割り、どれもお見事で、映画としての醍醐味を十分に発揮してくれています。それと予備知識ゼロで観たので、まさかもう一体ハルクもどきが出てくるとは・・・それも怪獣映画さながらの大バトル!もう童心に帰ってワー!キャー!状態です(笑)いやぁ~めっちゃ楽しかったです。それから大きめの伸びるズボンを買うところはマニアックでGOODでした。暴走タクシーは清涼剤的な役割をはたしておりこれまたGOOD!まさかのヒクソン登場も効果てきめんで、ちゃんと意味があるのも良かった。ただ質屋からペンダントを買い戻したり、ブラジルからアメリカに戻ったりと、資金調達に疑問符が付きまくりでした。それと、ティム・ロスのあの貧弱な身体で軍人役はないな~、てツッコんじゃいました。あとリブ・タイラー嬢。少々お太りになられていましたね。それと、演技者エドワート・ノートンとしての魅力が今一つ出し切れなかったのが残念かな。まあ前述したように、アクションを主軸に制作されていたから仕方ないかもです。彼自身もどうやら経歴の一つとして実験的に出演したみたいで、後にアベンジャーズ出演のオファーも断ったようで、彼らしいエピソードですね。では最後に一言。ハルクスマッシュ!←ここ大好きヾ(@⌒ー⌒@)ノ [DVD(字幕)] 6点(2013-06-17 17:41:29)(良:1票) |
739. スポーン
《ネタバレ》 アメコミ版デビルマン。漫画だからお気楽に観よう!ていうのはいいんだが、どうしても一ヶ所だけツッコませて。最初に地獄に落ちた時に、ワンダに会いたいなら我が軍団の指揮をとるか?て訊かれて、なんでもやるって言ってたんだけど、あれって契約したことになるよね。そこだけが気になって仕方がなかった。あとは漫画として許せます。マントだけは超格好良かった。フラッシュバックの多様は、新人監督が陥りやすい手法ですね。スポーンというキャラは味があり世界観も好きなので、出来れば監督・スタッフを一新して作り直してほしいな。 [DVD(吹替)] 1点(2013-06-17 12:36:33) |
740. ヘルプ 心がつなぐストーリー
《ネタバレ》 DVDで鑑賞したので、ボーナストラックの未公開シーンを見ることができた。そこで監督が口にしていたのは、作風に合わないからカットした、でした。作風。そうなんですこの映画、他の人種差別映画と違ってトーンが比較的明るいんです。登場人物がほとんど女性ということもあって、暴力的なシーンもなく、差別問題も女性ならではの視点で描かれていて、愛情・嫉妬・家事・育児、見栄に虚栄、そしてユーモアと非常に生活色が強くて、親近感が持てました。好きなシーンもたくさんありました。主人公スキーターがブスって言われて泣いていたのを黒人メイドが、ブスは心がブスな人のこと、て慰めるシーン。執筆の協力を頼まれてエイビリーンが言う台詞、あたしが怖いのは法律よりも人の視線です。牧師が言います、自分の敵を愛せたならそれが勝利です。施設に入れられた大奥様がチャリティーオークションで、ミニーのチョコパイを娘名義で落札したシーン。クビにされて家を出て行く時に、柱の傷、スキーターの成長の印を見るコンスタンティン。そしてラスト、エイビリーンが無実の罪を着せられて、それに反抗したために職を失い去って行くシーン。ここで彼女は言う、自分の敵を愛せなんて難しい、まずは真実を、胸の内を語ることだ、と。隠し事をしてまで無慈悲な愛など出来ない、てことですかね。それはまさシーリア・フットそのものの気がします。私が本作で一番好きな登場人物です。ちょっと頭のネジが緩そうに見えるけれど、心が汚れておらず、差別という言葉自体彼女の辞書には存在していない。だから何でも話す。自分のことを隠さずに、黒人メイドのミニーに。それは主従の関係というよりも、もはや親友のようだ。そんなシーリア・フットのシーンはみんな、お気に入りです。本当にいい映画でした。実話かと勘違いするくらいでした。それ程感動した作品ですが気になったところも。まずオシッコの後、手を洗ってない。向こうじゃ普通なの?それからトイレは嫌がっているのに、子供を抱っこさせてキスさせてたり、口の中に入れる食べ物を作らせたり、その辺りの差別加減が私には少々疑問でした。で主人公と恋人のシーン。いりますかねこれ?別に恋人が主人公を励ますわけでもなく、むしろ逆だったしね。私はいらないと思いました。最後にもう一度、これ、実話じゃないんですよね?驚きです! 監督が男性、ていうのも驚きです!! [DVD(字幕)] 8点(2013-06-16 18:25:07)(良:2票) |