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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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721.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
リアルタイムでテレビ版を見ていた者です。例の3話で取り上げられる以前に「これはリリカルなのは以来の魔法少女もののフォーマットになるのではないか」と思っていただけにビッグコンテンツになったのは説明するまでもない。最後まで安堵させないホラー映画さながらの緊張感にユーモアを差し込む暇もなく、ただただダークな世界観と負の洪水に圧倒されるしかない。しかし、テレビ版を見ていたため、結末は知っている。つまり、わざわざ劇場版として総集編を見せるわけだから、大きく差別化しなければならない。作画改善と新規OP以外は大幅な変更はなく、既にテレビ版を観賞済みならそこまでして見る必要はありません。むしろ分割して小出しにすることで期待と不安を引き出していただけに、次は何を出してくるかというワクワク感があまりないと思った(テレビ版なら8点)。
[DVD(邦画)] 7点(2015-11-28 02:07:06)
722.  ザ・マスター 《ネタバレ》 
心に傷を負った男の魂の彷徨。フレディが入信したのはマスターのカリスマ性ないし父親の面影に惹かれたのであって、宗教は二の次だ。逆もまた然り。マスターは自由奔放なフレディに憧れを抱き、お互いに足りない部分を補い合う共同体の関係を匂わせる。しかし、それは双方が未完成の存在であることと密着し、フレディの余りある力が、マスターの王国を破壊しかねない危うさも持つ。だからこそ、黒幕的存在の妻が王国の存続のために男二人を操ろうとする画策が垣間見える。最終的に二人は袖を分かつ。残りたくても己の本能が拒否する矛盾、引き留めようにも手の届かない焦燥感、それぞれが完全になりかけた瞬間、臓器移植の拒否反応のように共同体でなくなってしまった。"救い"から見放されたフレディは、これからもダンスする相手を変えるように、現実に存在しない"砂の女"を求めて彷徨い歩くのだろう。いや、他者承認されずとも生きられるありのままの自分=ニーチェの提唱する"超人"と見るべきかもしれない。ホアキン・フェニックスの"動"の怪演、フィリップ・シーモア・ホフマンの"静"の怪演の摩擦が恐ろしくも凄い。重厚な画作りが不安と翳りの50年代アメリカを更に浮き彫りにさせる。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-28 01:41:33)(良:1票)
723.  アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 《ネタバレ》 
予告編を見ると、日韓米を代表するスターの競演に、特殊能力を持つ男を巡るワールドワイドなアクション・スリラー大作だと思うだろう。しかし、内容は自分自身に酔っているナルシスト3人を延々と映し出しただけ。映像美は圧巻だが、全然救えていない。まるでマリック監督の『ツリー・オブ・ライフ』ばりの予告編詐欺。映画館で観ていたら激怒ものだろう。現代のキリストを象徴するシタオの名前はゴーダマ・シッダールタから来ているらしく、西洋のキリスト教と東洋の仏教の交差を観念的に描いたと解釈できるが、「だから何だ?」で済まされる話。トラン・アン・ユン監督は、脚本書かないで、演出だけやっていればまだマシな映画を撮れる気がする。
[DVD(字幕)] 2点(2015-11-26 23:25:02)
724.  夏至
実際に行ってみたら失望してしまうんじゃないかと思うくらい、ベトナムの豊潤な湿度を保った映像が美しすぎて心地よい。 冒頭の剥げかかった壁をも美しく捉えるインテリアに、ハロン湾のどっしりとした雄大な自然に心奪われる。 ただ、ストーリーはどうしようもなく陳腐でさして覚えていない。 雰囲気だけを堪能する映画。
[DVD(字幕)] 5点(2015-11-26 23:11:54)
725.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 
アメリカンドリームは呪いみたいなものだ。夢が現実に変わった瞬間、現状維持のための不安と金に群がるハイエナ達に怯え続けなければならない。都合良く利用した養子に疚しさを感じ、弟と名乗る男に裏切られたのなら尚更。性的不能の主人公にとって、ひたすら石油(=血筋)を求めることでしか生き甲斐がない悲しさと虚しさを感じた。荒野ばかりの背景がほとんどで退屈なシーンは少なくないが、そのためにあるような軽快な結末は、誰も見たことのない映画を撮るP.T.アンダーソン監督の真骨頂。「ブラックコメディか!?」と言わんばかりに、牧師に落とし前を付けさせるべく、子供のような振る舞いで復讐を果たした彼の破滅がむしろ安堵と解放感に満ち溢れているのは気のせいか。ダニエル・デイ=ルイスの怪演は言わずもがなだが、名優のパワーに応えた監督の手腕は好き嫌いを別にしても凄い。今のアメリカは主人公と同じ結末を辿って再起を図ってもきっと同じことを繰り返すだろう。国家もまた、利害という感情で動く生き物なのだから。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-21 18:32:33)(良:1票)
726.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
日本の特撮及びロボットアニメを想起させるような、巨大ロボットvs怪獣のガチンコバトルに興奮できる人には大傑作だろう。自分には合わなかった。ストーリーを気にしたら負けだけど、中国及びロシアの扱いが酷く、やはりドラマ部分がお粗末なのがどうしても看過できない。わざとかは知らないが、日本の描写は如何なものかと。主役に魅力を感じないのが痛い。搭乗者のシンクロ要素(上手く使えれば・・・)とキスシーンに走らなかった結末は評価しよう。
[映画館(吹替)] 5点(2015-11-21 18:12:53)
727.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
ファンタジーの本質を突いている。閉鎖的で暗澹とした現実を打開するための武器となるし、ただの現実逃避用の慰み物にもなる。この映画では後者よりだ。非力な少女によって紡ぎ出された幻想は現実に蝕まれ、グロテスクで歪んだ悪夢的な世界の中に美が孕んでいる。本心では彼女は生きたかったに違いない。救いのない結末だが、ある意味で非情な現実から勝ち逃げしたとも言える。悲惨な自殺や理不尽な死が蔓延する現代社会に通じるテーマであり、世界中に星の数ほどいるオフェリア達の叫びだ。叶わない妄想の果ての無残な最期だとしても死は救いかもしれない。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-21 18:04:19)
728.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 
何が「ドラ泣き」だ。 監督に山崎貴がクレジットされている地点で御察し。  『のび太の結婚前夜』『帰ってきたドラえもん』を始めとした名編を捻りもなく貼り付けただけで、 わざわざCGアニメで表現する意味があったのだろうか? 中途半端な生々しさと質感がかえって感情移入を遠ざけている。 上記2つのエピソードを無理矢理捻じ込んだために、各キャラの掘り下げが浅く、一貫性がない。 特にドラえもんの心境変化が唐突過ぎるのが致命的。 ここが泣き所だと言わんばかりにだ。  それにのび太には最後までイライラさせられた。 ドラえもんとの別れという通過儀礼で成長していくならまだしも、 それを否定する結末を感動(のゴリ押し)と履き違えている制作陣には辟易するしかない。 他作品でも言えることだが、「これで感動するだろう」と上から目線で安い涙を絞らせる監督の姿勢が大嫌いだ。
[地上波(邦画)] 2点(2015-11-16 19:50:04)(良:1票)
729.  フルートベール駅で 《ネタバレ》 
客観的に見ようとするならば、主人公は前科持ちで因果応報と見られても仕方ないだろう。ただ、そういうことをされるほど決して極悪人ではなく、弱きものを虐げることをしない家族思いの青年だったかもしれない。もし電車で因縁を付けられなかったら、正月を無事に過ごせたかもしれない。もし黒人でなかったら、確保されても解放されたかもしれない。今度こそ更生するかもしれない・・・しかし、その"もしかしたら"にもう意味はなく、彼の明日は二度とやってこない。真相は謎のままだ。未来はどう訪れるか誰も分かりはしない。ただ、無責任と思いながらも防げた部分はあったのではないか。近い将来、日本でも移民の受け入れが現実味を帯びるだろう。「他人事と思えない」と現状を改善するには、この映画のような事件が日本でも起こらないと分からないかもしれない。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-09 22:26:40)
730.  思い出のマーニー 《ネタバレ》 
近年のジブリ作品では佳作の域。地味で内省的であることには変わらないが、「普通でありたい」と願った自己肯定感の低い主人公が自分らしさを受け入れるまでの過程を丁寧に掬い取る。マーニーは杏奈の理想であり、逆もまた然り。足りない部分を補い合うように共鳴する。話の噛み合わなさが気になったが、伏線だったのか。マーニーとの別れは、鬱屈した過去からの解放であり、前向きに歩んでいこうとするきっかけなのだろう(監督のジブリ離脱と重なったりして)。それほど大きな変化ではないのが逆にリアルで良かった。
[地上波(邦画)] 7点(2015-11-09 22:07:32)(良:1票)
731.  るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 
斉藤一が「茶番だ」と言い放つ場面があったが、まさにそれ。 前作で中途半端だった部分がここにきてツケが回ってきた。 原作にない新政府絡みの話で時間を費やし、わざわざ東京で決着を付ける展開が分からない。 これだけで大幅なタイムロスに繋がり、宗次郎を初めとする十本刀の扱いといい、 善と悪の境界線、贖罪といったテーマに消化不良感が残った。  最後の戦いもやはり一本調子で飽きる。 頑張ってはいるけどただただ空回り。 酷い実写化の前例と比べれば残念な出来ではないにしろ、 日本だけでマーケットが完結しているようでは世界と勝負する実感が湧かないから、 誰が撮っても結果は同じだっただろう。
[地上波(邦画)] 4点(2015-11-09 21:55:43)(良:1票)
732.  るろうに剣心 京都大火編 《ネタバレ》 
上映時間等の制約がある以上、改変は仕方ない。 ただ、佐之助の"二重の極み"を会得する展開、青紫が剣心を狙う理由付けは変更・削除しないで欲しかった。 これによって、京都行きに重みもなく散歩がてらな印象を与える。 激しいアクションも途中から単調気味。 薫の誘拐イベントに必然性を感じず、端の折り方や原作の抽出方法を制作陣があまり理解していないように感じた。
[地上波(邦画)] 5点(2015-11-09 21:52:14)(良:1票)
733.  るろうに剣心
原作漫画既読。漫画の実写化はいつになく警戒するが、ハードルを下げたせいか許容範囲(フォローとして映画版を基にしたコミカライズあり)。意外にも佐藤建の剣心はハマり役で違和感はほとんどなく、激しいアクションは邦画としては見られるレベルになっていた。逆にそれ以外の役者陣は微妙かな。実写ものとしてはまずまず。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-11-05 18:45:44)
734.  トゥルー・ロマンス 《ネタバレ》 
今やオスカー女優のパトリシア・アークエットの代表作ということで、芯の通った強いヒロインにタランティーノ作品に通じる名残を感じさせる。トニー・スコットの演出は冴え渡っており、過激な暴力描写を一歩手前で押しとどめ、タランティーノの個性を殺さず、万人向けに見られる娯楽作に仕上げるあたりは流石。偶然手に入れた大量の麻薬を売り捌こうとしている地点でバッドエンドに転がり込んでも仕方ないけど、大集結した警察・マフィアが全滅って疫病神なカップルだな(父さん殺されたし)。その大きい代償を経て、ラストのハッピーエンドの平穏さが愛おしく堪らない。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-05 18:40:51)
735.  未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~
当時、某人気映画ネタバレレビューが面白かったので逆に見てみたくなった。名曲のためにストーリーや演技がいくら破綻しようが、ある意味、最後まで貫いたスタッフの信念に感嘆を覚える。逆に言えば、そのレビューが映画本編よりも目茶苦茶面白かっただけだが。ドリカム・マトリックス(笑)
[DVD(字幕)] 2点(2015-10-18 23:32:49)
736.  インヒアレント・ヴァイス
話が複雑でついていけない、と思いながらも、筋が破綻しない程度に70年当時のロサンゼルスのゆるくて猥雑な空気を堪能する映画なのでしょう。だから見ても何も残らない(笑)。ポール・トーマス・アンダーソン監督だからこそ期待した部分が大きいのも一因か。ホアキン・フェニックスのどっぷり浸かったヒッピーぶりが物語をさらに可笑しな混沌に拍車をかけていてハマり役だった。
[DVD(字幕)] 5点(2015-10-18 23:22:18)
737.  神秘の法 《ネタバレ》 
地方局で偶然放送されていたため、冷やかし目的に録画。気持ち悪い。ただただ気持ち悪い。見せかけの愛国や保守で誤魔化しているだけで、していることは仮想敵国のゴラム帝国(=中国)と変わらない。前作の『仏陀再誕』はネタとして見れた部分はあったが、これは宗教やトンデモSF絡みの説明で割いている部分がほとんどのため退屈極まりない。仏陀の生まれ変わりとして選ばれた主人公(=大川隆法)の活躍はほとんどなく、ラストの洗脳スピーチに集約されるため、イライラは頂点に達した。偽善と綺麗事で楽に利益が入ってくる大川隆法本人そのもののようだ。相変わらずの自画自賛だけは一流。CGだけは前作よりマシになっていたため(それでも中の下だが)、1点で。
[地上波(邦画)] 1点(2015-10-17 14:08:07)
738.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
子供の頃から親から嫌ほど聞かされたことがあるはずだ。「言うことをきかない悪い子は怪物に食べられちゃうぞ」と、勝手に空想して震えて、親の言うことに従ったものである。しかし、成長すれば怪物は現実にはいない空想上の存在だと分かり、怪物がドアからやってきて非現実の世界に誘うこともなかった。ブーが体験した大冒険も、成長したらいつしかただの夢として捉えられ、記憶の隅に追いやられていくだろう。大人になれば見えなくなっていく幽霊や妖怪のように。かつてブーだった大人達に捧げる、いつか訪れる子供時代の終わりを描いた、ありし日の通過儀礼の物語。ブーとサリーの別れと再会は、笑顔と切なさで満ち足りて、懐かしさで涙がこぼれる。「ただいま、また会えたね」と声をかけたくなる。
[DVD(字幕)] 9点(2015-09-24 00:27:11)
739.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
感動よりも重苦しさと疲労が上回る。人道のために何かを成し遂げたわけではなく、単にピアニストとしての芸があっただけで偶然助けられたに過ぎない。当事者であったポランスキーはそういう部分を熟知していたに違いない。極限状態の中で自分のことで手一杯で、狡猾でしたたかに生き延びること。ヒロイズムを排してこそ炙り出される人間の本性がそこにある。後ろめたさはあれど、何もしてあげることが出来ず、表情は硬く凍りついたまま。それ故に、甘美で情緒的なショパンの楽曲が生の歓喜として表現され、演奏を一層際立たせる。そのための疲労であるならば、追体験としては成功しているのではないか。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-24 00:24:34)
740.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
派手にやられていくハリウッド映画において、淡々と行われる銃殺の描写に初めて衝撃を受けた。糸が切れたように崩れる人々、色の失われた世界で唯一着色された赤い服の少女、タイプライターで明記された名前、そこにはいつ零れ落ちるか分からない"命"が眼前に横たわっている。シンドラーは金儲けしか考えていない俗物だったが、だからと言って普通の人々が何の疑問を持たずに虐殺に手を貸す、その違いはどこにあったのか。見返りも一切なく、裏切り者として殺されるかもしれない、"偽善"と呼ばれても自分は救えるのかと聞かれると自信はない。ただ、結果的に1100人を救ったのは事実で、そこには打算などない。「お金があればもっと救えたのに」とシンドラーの懺悔とも言える台詞が最も胸に迫る。このシーンからの展開は、今思えば感動に走ってやり過ぎと感じなくもないが。暗いトンネルから抜け出したような青い空があまりにも眩しくて、鮮烈だ。
[DVD(字幕)] 9点(2015-09-24 00:20:44)
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