741. ターミネーター
《ネタバレ》 当時は目を見張るような斬新な作品であった。今見てももちろん充分楽しめる。しかし、ありとあらゆるものが出ちまった今、残るかどうかはやっぱり「せつない部分」のある無しによるのだなあ。ビーンのせつなさよ。「1」はシュワちゃんの「非人間性」とビーンの「情けないほど人間」なところを対比して描いていたのが巧みであった。もどれないのに来ちゃってるし、来ただけで痛くてつらいしさあ、惚れてあげないとウソだよね。ドラマじゃ。図書館に「ターミネーターの謎」とかいう本まであって、驚いたのだった。せつない映画ベスト3には入れておこう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-21 22:57:01) |
742. 白い刻印
《ネタバレ》 力作だ。それはわかる。ニックノルティ渾身の一作。しかしなあ、救われない話なんだこれがー。見た後1週間気が晴れない、というような。寝たまま凍死してるって、誰が考えたんだか、すごすぎるよなあ。なかなか思いつかないぞ。ところで、やっぱり上の子のほうが、影響受けちゃって下の子の防波堤になって親の人生かぶっちゃうんだよね。そうだそうだ、もうひでー親父なんか、大人になったらみんなやっちゃえ。でも自分も似てしまったことが、救われないんだなあ。どうしたらいいんでしょうね、こういう場合。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-21 22:05:43) |
743. 最後の恋のはじめ方
《ネタバレ》 うんなかなか面白かった。ウィルスミスはかっこいいなあ。あの白人デブの人、私生活では相当遊んでいそうな感じだ。エヴァメンデスはキレイだけど相当堅かった。映画慣れしてないのまるわかり。相手役が堅いので、がんばってるウィルがかわいそうになった。この作品を見て、「リーディンググラス」の意味と、「欧米では近視より遠視が多い」ことを知って、勉強になった。 若いのに読み書きの時だけメガネをする意味がわかったので、今後の映画視聴に大変役立つと思われる。そんなこと分かってどうする。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-21 21:54:53) |
744. 17歳のカルテ
《ネタバレ》 まあまあ楽しめる。ヴァネッサレッドグレーブに驚く。「単なる子供です」か。彼女になら言われてみたいものだ。ヒロインの自分勝手ぶりは「私はうつ依存症の女」に似てるな。こっちが先だけど。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-21 21:46:56) |
745. ブロンド・ライフ
《ネタバレ》 なかなか良い話なのにすべて台無しにしたのはアンジー。モンロー風のプラチナブロンドが全く似合わない。洋服もダサすぎる。見てて痛いぞ。ダサい上に不潔を強調されて不快なことこの上なし。アンジェリーナはあんまり自分のことわかってないな。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-21 21:42:26) |
746. キャンディマン(1992)
《ネタバレ》 その昔、ビデオ屋のおやじが「これ恐いよお」と言ってにやっと笑った。そんでキャンディをくれた。(サービスでついてたらしい。) B級ながらトニートッドの出世作。ヒロインは何気にマドンナ似であった。ハチに食われるSMシーンがすごかった。ホラーといえども、ラブストーリーとして見てしまった。「ALWAYS IT’S YOU,HELLEN」て、忘れられないセリフです。せつないよ。どうか、ラブストーリーとして見てやってくだされ。無理か。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-21 21:35:53) |
747. テイキング・ライブス
《ネタバレ》 「ブロンドライフ」にしろアンジェリーナジョリーは作品にめぐまれないなあ。「トゥームレイダー」なんてお子様向けだし。で、「テイキングライブス」。製作陣がラストに自画自賛しているであろうことはよくわかる。「やったぜ」てな感じであろう。しかし、見てるほうは、「えっアートだったんですか」くらいにしか思えないぞ。なんだろうこの「作る側」と「見る側」のギャップ。「観客のことなんかこれっぽっちも考えてない」点ではキューブリックと同じかもしれないが、「ウケを期待して」しまっているところがいけないのではないでしょうか。「どうしてもこういうのが撮りたい」っていう感じがしないんだな。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-21 21:24:56) |
748. エレファント
《ネタバレ》 うーん、狙いがわからない。「普通すぎるほど普通の日常」の中に突然訪れた「異常」。この「異常」を際立たせるための演出であろうか。「あっけなさ」を表現したかったのであろうか。ダイアンキートンの製作はわかりにくいなあ。3Dのゲーム感あり。「淡々と」。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-21 21:14:17) |
749. ハイ・フィデリティ
《ネタバレ》 とにかくジョンキューザックには疑惑をもっているので、素直に楽しめない。「かっこいいのか?」「なぜ主役ばかり張るのか?」それでもって、何も世の中の役に立つことをやってるわけでもない男の役、もんもんと悩まれても、「まともに働けば」としかいいようがない。ジョンキューザックはストライクゾーンじゃないの。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-20 20:58:17) |
750. 永遠に美しく・・・
《ネタバレ》 なかなか面白い。イザベラロッセリーニはあんなくずれた体型でなんであんなにタカビーになれるのか。ナンセンスの快。ラストがシュールでよし。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 20:52:20) |
751. ストーリー・オブ・ラブ
《ネタバレ》 一時所有していました。これはロブライナーの絶頂期といえるのでは。もう最高のコメディです。笑いっぱなしで、最後の「チャオファン」のところで必ず泣いてしまう。憎いねえロブライナー。超リアルなのに品があり、ジョーク全開。脚本よし。男3人、女3人のお食事会、面白いですね。「ベッドに6人いる」っていうのも斬新だ。そうだったのか。ロブライナー本人もいつもながら味のある役どころ。とにかく悪い人が出てこないのがいいね。これを見ると、ブルースってうまいなあ、と思いますね。こういう男の人、困るけど、いいよね。ピュアだ。ぜひ「チャオファン」の場面も撮っていただきたかったものだ。ロブライナーがんばってまたこんなの作ってください。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-20 20:43:44) |
752. プレデター
《ネタバレ》 セリフがあんまり無いという点が、シュワちゃんには幸いした。ひたすらがんばって動きで勝負するシュワちゃん。プレデターをなかなか見せない、ひとりずつ死なせる、いつもながら絶妙のマクティアナンの采配。「さじ加減王」を進呈いたします。とにかく楽しめるので、セリフの多い映画に疲れた時にはこれがいいのではないでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-20 20:30:19) |
753. ダイ・ハード
《ネタバレ》 シュワちゃんやスタローンのような肉体自慢というほどでもなく、コネもなく、有名でもなくしかもハゲているのに主役もありだ、という点で記念碑的な出世作。ハゲているが、実はブルースは美形なのであった。ハゲなので気がつかないだけなのであった。欧米では、美形でハゲている場合は「美形」の方をちゃんと評価してくれるのであろう。ハゲハゲといってすいません。かなり頼りないヒーローが必死にがんばってしまう、そのさじ加減が絶妙であった。これ以上もこれ以下もNGであろう。その意味で「2」は×。マクティアナンは好きだなあ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 20:23:12)(笑:1票) |
754. セレンディピティ
《ネタバレ》 以前よりジョンキューザックに疑惑の目を向けていた。「本当にかっこいいのか?」顔も体も間延びした感じするし。なぜ主役ばかり張るのか?誰にウケているというのか?ターゲット層は?疑問はつきないセレンディピティ。ケイトベッキンセールはすごくキレイ。「イギリス人は、髪や歯が汚いの」といっていたのがすごくリアルだった。しかしジョンキューザック。これっぽっちもフェロモンを感じないが。フェロモンなしの主役もありなのか? [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 20:12:04) |
755. 薔薇の眠り
《ネタバレ》 デミムーア出演作の中では個人的1位。女性の観客なら、見てる間ずっと「どっちにしようかな」とデミになった気分で悩むよね。やっぱりフランス男はロマンティックだー。アイディアよし。デミもエッチでよし。フランスの彼やっぱりよいな。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-20 20:04:09) |
756. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 あんまり考えてはいけないみたいだ。「猿ですな」とか「宇宙船ですな」とかいうノリで見ないと、頭がおかしくなりそうだから。そんなわけで、映像と音楽の美しさに一時所有して、心を落ち着けたいときに、ぼーっと寝る前に写してみたりした。セリフがほとんどないから映像つきのBGMにもなりますよ、お客さん。単なるレンズを「恐ろしく」見せたことはすごい。「レンズ」なのに。この時代に宇宙船の中をリアルに見せたことはすごいことだ。とにかく考えるのをやめて、「わー無重力だー」と喜ぶしかない、そんな映画。変人キューブリックは、いつも観客のことなんてこれっぽっちも気にしていないところが正真正銘芸術家であった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 18:32:44)(笑:3票) |
757. バリー・リンドン
《ネタバレ》 長い。そしてしつこい。そして当然ながら説明はいっさいない。見るのに体力が必要。これはつまり、肉食民族向け。自然光で撮られた映像が、アホらしいほど美しい。ヘンかもしれないけど思わず笑ってしまうほど美しい。やっぱりキューブリックは変人だなあ、と思った。あのー、もしかすると、彼は「美しい中世の映像」さえ撮れれば、話はテキトーでもなんでもよかったんじゃないかなあ。疲れるのでこれは二度と見ることはできぬ。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 18:23:05) |
758. ブラック・レイン
《ネタバレ》 ああ、優作は外人にまじっても全然負けておらんのう、とそれだけで涙ぐんでしまうこの作品。なんだか優作の母親か親戚のような気分で見てしまう日本人。このあと洋画に何本か出られたらほんとによかったのにねー。命を縮めても、出演した価値は充分あった。リドリーもダグラスもぶっとんだであろう、優作の演技。高倉健を忘れてたけど、今回は忘れてもよいくらいに、優作よし。ところで「指つめ」はリドリーのSごころにぴったりのネタだったんですね。ともあれ優作以上にハリウッドで大暴れできる俳優さんはもういないであろう。合掌。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-20 18:15:14) |
759. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 ティムロビンスの演技に感心したことのない私。役者さんじゃなくて、こっちのほうが向いているのではないかと思いましたね。容貌も地味なんだしさー。なんていうか、「衝撃」という言葉がいちばんしっくりくる作品。あの暴力描写。「人間が、こんなことほんとにできるのか」と思うようなシーンでしたね。あーゆーことした人間が、注射なんかで穏やかに死なせていただいてもよいのだろうか。尼さんは最後まで彼を愛しつづける。もともと人間は神様に許されていることになっとるからねえ。許してくれてる神様のいない日本人にとっては難解な愛である。これを、「人間どうしの麗しい同類愛」と勘違いしてはいけない。これは、「神様が人間を愛してくれている」愛なんである。特別優しい尼さんだからとかではない。難しいテーマを、なかなか達者に描いたロビンスであった。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 18:04:28) |
760. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 ストーリーよし。もちろんシャロンよし。女優さんは、容貌ですな。(ダイアンキートンは別) 面白く作ってあるし、空港の特殊効果もはずしてないし、とにかくよいです。このころシャロンはまだ売り出し中で、これの次が「微笑」でブレイク。この作品のためにフィジカルなトレーニングももちろん積んだという。ブレイク直前のシャロンの良さが光る作品。シャロンのことばかりですが。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 17:53:35) |