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761.  イコライザー 《ネタバレ》 
何と、デンゼルがセガールになるとは思いませんでした。どんな演技でもできるデンゼルに、まさかセガールばりの完全無敵無双主人公をやらせるなどということは、畏れ多くて誰も考えなかったのでしょう。その最強最大の実力は、カフェの「彼は戻ってこない」の1シーンに凝縮して集約されます。もっともらしく登場し、「俺なら見つけられる」と決め台詞を発しながら、僅か数秒で出番が終わってしまった彼に、慰め賞をあげたい。わざとらしい危機に陥るとかでなく、あくまでも敵の残虐さと冷酷さだけで危険を煽るという割り切り方。ただあの敵ボス、途中からは実力発揮の場面が全然なく、むしろサンドバッグ状態になってた気も・・・。●クロエが途中からも何か絡んでくるかと思いきや、解決まで登場なしというのも潔い。ただ、ラストシーンは蛇足ですね。あれなら、更生した彼女をデンゼルが陰から見つめる、とかの方がよほどいい。タンカー爆発も蛇足。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-10 02:23:12)(良:1票)
762.  志乃ちゃんは自分の名前が言えない 《ネタバレ》 
導入部でいきなり吃音をテーマとすることを宣言していながら、そこから逃げない。「歌がきっかけで声が出るようになる」とか、「特定の友人とはナチュラルに喋れる」とか、逆に「メモを駆使してコミュニケートに支障はなくなる」とかいうお決まりパターンもない。カメラは地道に2人(あとせいぜい1人)を追い続けるし、主演の2人の演技も、それにしっかり立ち向かっている。そこがいいです。ラストも、いきなり志乃がステージに上がってめでたくデュオ完成、なんてことにはもちろんなりません。●一番の欠点は、ギターの彼女の好みと実際の演奏音楽がまるで違っていること。あのrockin' on誌は90年代初頭くらいかと思いますが、それにのめり込んでいる高校生が、自分が生まれる前のフォーク、しかも音楽の教科書に載っているような優等生フォークって・・・音楽はこの作品の中心要素なんですから、ここはもっと慎重に選ぶべきでした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-09-21 01:26:05)(良:2票)
763.  探偵はBARにいる3 《ネタバレ》 
前2作がほとんどコンセプト倒れのグダグダ作品だっただけに危惧していたのですが、今度は予想外に良い内容でした。単なる人探しという導入の依頼がいかにもこの作品世界に合っているし、その後も、各登場人物に、何というかB級のうらぶれた雰囲気が共通しているのが良い。北川景子も、いかにも幸薄そうな感じを適度に醸し出していて、過去作のヒロインよりもこの探偵にフィットしています。人探しのところを解決したら、今度はそのファム・ファタールが課題の本丸としてのしかかってくる、という語り口も上手くバランスがとれています。●作品としてのキズは、「出会っちゃった」のくだりを再三繰り返してしまっていること。それと、誕生日の云々をやたら台詞で説明していること(これまた回想付)。もっと見る側を信用しましょう。あと、ヒロインの病気設定はいらなかったんじゃない?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-09-12 00:29:08)
764.  酔拳2 《ネタバレ》 
半分ふざけて作ったような(そこが良かったとも言えるが)1作目と比べて、数段真剣でシャープになっている。ジャッキーのアクションの純度という点から見れば、数ある彼のキャリアの中でもトップクラスなのではないかと思う。その上で、序盤では次々に設定やキャラクターをぶち込んできますから、異様に濃い世界が形成されるわけです。ただそれを制作側が自分で処理できなくなったのか、終盤はそのほとんどが置き去りで、完全にアクション頼みになってしまいました。例えば、せっかく印章という重要ツールを持ってきたのだから、最後の決戦も、その取り合いをめぐって繰り広げられる、とかできなかったのかな。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-31 00:25:47)
765.  ミラクル・ニール! 《ネタバレ》 
単純明快でかつ無理矢理な導入部を、自信満々に進める態度に好感。その後も、軸は「期せずして主人公に降ってきた万能力」というシチュエーションからずれません。笑いの部分は、ところどころ面白くもありつつ、もう一歩で広がらないまま最後まで行くのですが、余計な脇道に逸れずに進んでいくのが、60年くらい前のクラシック作品のようでいい感じです。ヒロインが初めて主人公に迫るときに、能力の源が一瞬途切れるのですが、特に伏線になっているわけでもないのにあえてそうしているところに、制作者のさりげない配慮を感じます。●難点は、ケイト・ベッキンセールのキャスティングかなあ。若い頃ならともかく、この時点での彼女は落ち着きと風格がありすぎて、ストーカー男やセクハラ上司にあれこれ振り回されるようには見えません。それと、騒ぎが済んだ後のレイのフォローも何か欲しかったかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-22 22:52:27)
766.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
中盤くらいまでは割といい感じなのです。落ち着いた進行の中にも適度にそれっぽい手がかりが撒かれていて、じわじわとスリルが増していきます。また、若すぎず老けすぎず、善人すぎず悪人すぎないというユアン・マクレガーのキャラクターも、作品に合っています。キム・キャトラル&オリヴィア・ウィリアムズの適度な自己主張ぶりも、スパイスとして効いています。●ただ、終幕に向けて、結局はありがちパターンに収まってしまったというか、広げた風呂敷を畳めなかったというか・・・ひねりたかったからひねった、というだけのオチになってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-20 20:42:41)
767.  ロニートとエスティ 彼女たちの選択 《ネタバレ》 
レイチェル・ワイズとレイチェル・マクアダムス!というキャスティングの時点で、すでにクオリティは保証されています。その彼女たちを信頼するかのごとく、まずは、かつての経緯が影響している話なのに、回想シーンなしという驚くべき構成。そして、当事者の抑圧感を具現化するかのような、感情が爆発しないじわっとした描写。むしろ、この二人には珍しい「メソメソ演技」とさえいえるかもしれません。で、その場にいるだけでも十分な画面構築力を有している二人なので、それを見ているだけで十分楽しめるのですが、ただやはり終幕部分は、観念的にまとめてしまったというか、無難な方に逃げた感があるかな・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-16 02:06:01)
768.  角砂糖 《ネタバレ》 
競馬の女性騎手が主人公です。全体としては、やっていることが「競馬一直線」なのが良い。人と馬との心温まる交流が、などというごまかしの方向には流れていません。その上で、競馬の撮り方自体も、いろんなレースをあらゆる角度からふんだんに切り取っています。またそれ以外でも、「大通りでタクシーを追いかける馬」というシュールな光景をぶち込んでくる豪快さもあります。●で、途中で馬の鼻血という伏線っぽいものが出てくるのですが・・・それに何か医学的な理由があって、それによって新たなドラマの展開が、と思っていたら、何のことはない。よくメロドラマとかである、「いきなり不自然な吐血」→「実はその人物には生命の危機が迫っていた」という、アレです。また、突然馬がフィールドに立って動かないのも、「俺は死んでもこのレースには出てやるぜ!」という、スポ根モノによくある、アレです。つまりこの作品は、終盤から、50年くらい前のメロドラマまたは青春ドラマに突入してしまうのです。よってラストも、もちろんアレです。もっともらしく出てきた登場人物の大半はほっぽり出されている、というようなことはまったく気にしていません。そして一番凄いのは、馬であってもそのフォーマットというか様式美の一員として平然と扱っている、という点です。この潔さには、何ともあっぱれと言わざるをえませんでした。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-15 01:21:17)
769.  もし、あなたなら ~6つの視線 《ネタバレ》 
韓国人権委員会製作(!)の6短編オムニバス。しかし、事前の予想に反して、それほど教条的なところはありませんし、何かを声高に叫んでいるわけでもありません。【1本目】高校が舞台なのですが、教室内のじわっとした不気味な空気の作り方が良い。ハーフアップ多用気味の画面の迫力もなかなか。オチも皮肉が効いています。【2本目】これもなかなか静かに研がれた迫力がありますが、母親側と男性側がそれぞれ浮いているというか、描写として上手くクロスしてないような・・・。【3本目】頻繁なサブタイトルの意味も含めて、これだけ意味がよく分かりませんでした。【4本目】口蓋障害の子の治療譚かと思っていたら、英語教育への批判がテーマだったのですね。ただそれなら、もう少し伏線が欲しいところでした。【5本目】短時間でオチを鮮やかに決めていますが、オチだけの話という気も・・・。【6本目】さすがはパク・チャヌク、この中でも一番の時間(約25分)をとった上で、一気に見せ切っています。終始カメラ一人称というのもあっと驚く仕掛けですし、挿入されるインタビュー形式も、この場合は上手く決まっています。以上、いろいろ不足はあるものの、全体としてはそれぞれパンチがあって、各作品に存在の意味がありました。
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-27 00:11:11)
770.  きみはいい子 《ネタバレ》 
それぞれが重い素材のはずであるが、ただ重いだけにはなっていない。各シーンの描写は、遠すぎず近すぎず、ポイントを的確に絞った上でさっと次に行く。一つ一つの見せ方に関する高い技術と強いこだわりを感じる。あと、すべての子役に対する(未就学年齢まで!)演技のつけ方が驚異的。●なんだけど、筋書としては、結局は3本柱がほとんど交錯しないのが、どうも好みではありませんでした。別に最後にみんな集まれなどということはもちろん言いませんが、原作がどうあれ、必然性あってこの映像世界に登場した人物なのであれば、何らか、つながりがあってしかるべきと思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-07-14 00:33:45)
771.  はじまりのうた 《ネタバレ》 
ストーリー自体はよくあるダメ人間再生コメディなのですが、やはりマーク・ラファロは偉大です。導入部分では、ダメ人間なはずなのに不快感がないという絶妙な存在を発揮していますし、逆に話が軌道に乗ってからも、決して浮つきません。ちょっとだけですが、ベースを弾く姿すらサマになっています。この作品は大半を彼に負っています。●キーラ・ナイトレイはミスキャストかなあ、こういうあれこれチマチマ考える役には、あまり合っていません。歌っている姿も妙に頼りないし、慣れないことをやらされて悩んでしまったのでは?とさえ思ってしまいます。●で、ひたすら王道展開なのはいいのですが、落ちぶれた(クビにもなった)プロデューサーという割には、有能ミュージシャンが(それもほとんどノーギャラと思われる状況で)あっという間に集まってしまうくだりなんかは、さすがに都合よすぎるだろ、という気が・・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-07-13 00:22:04)
772.  家族を想うとき 《ネタバレ》 
目の付け所の鋭さ、そして誠実な進行ぶりは、やはりこの監督ならでは。ただ、描写自体は、ほとんど家族の方面に特化したような感じで(長男のステレオタイプな造形も気になる)、この問題の背後にある「社会」を捕捉するまでには至っていなかった。同僚関係なんかはもうちょっといろいろ出てくると思っていたのですが・・・。●ラストは「えっそこ?」という感じだったのですが、後から考えると、その後どうなるのか、自分ならどうするのかということをどこまでも見る側に考えさせる、そして食いついて離さない、実はこれ以外にはないラストだったのですね。
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-12 00:04:23)(良:1票)
773.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 
序盤から徐々に、いろんな男達が小えんの上に積み重なっていく。それを淡々と、深入りもせずに突き放しもせずにこなしていく小えん。その描写の品格と、そして、「あとは想像で十分」と判断したらばっさりシーンを切る編集の妙味。警察が動く気配が出て来たと思ったら、次の瞬間にはもう銀座のクラブで勤務しているという跳躍力、そして省略。●ただし、中盤以降は話が山村聰との関係に集中してしまって、せっかくのほかの男どもがもったいないことになってしまいました。あと、孝平君はやっぱり関係の発生自体が唐突な上に結局捌き切れてないし、桜田が迫ってくるくだりは、いらなかったんじゃないかなあ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-25 00:46:50)
774.  エターナル 奇蹟の出会い 《ネタバレ》 
まさかロシア映画にこんなハリウッド・テイストなハッピー・コメディがあるとはね~。中身としては「サッカーの大会を早く切り上げて(負けて)自分の結婚式に行きたい」の一点集中なのですが、その集中ぶりが良い。そしてその中に、「子供たちとの信頼関係」「新婦に近づく元彼」「悪のラスボスとの対決」という課題を自然と盛り込んでいます。笑わせ方は王道手段ばかりなのですが、こういうのはそれでいいのです。まあさすがに、無理矢理全部収束するラストは相当強引ですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2023-06-15 00:26:25)
775.  メットガラ ドレスをまとった美術館 《ネタバレ》 
メトロポリタン美術館(メット)で開催されるファッション・イベント「メットガラ」の制作過程を追ったドキュメンタリーです。最初に、「ファッションは美術たりうるか」という中核テーマがどかんと提示されるのが良い。この主催者はもちろん肯定しているのですが、逆にゴルチエなんかは「ファッションは客が満足するのが目的であり、美術などではない」という立場です。どちらもデザイナーとしてのプライドをかけた見解なのが興味深いです。中盤の制作過程では、展示ファッションをどうするというにとどまらず、いろんな現場設営や対外交渉の場面にもスポットを当てているのが良い。席次のところで、ちょっとずついじりながら何日も延々と悩んでいるくだりなど、思いっきり共感できて笑えます(泣けます)。いざ本番になれば、参加者のセレブどもが怒濤の如く登場するのですが、それまでの舞台裏の熱量からすると、むしろこちらの方がオマケですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-31 21:03:15)
776.  アドレナリンドライブ 《ネタバレ》 
偶然ヤクザの事務所から大金を持ち逃げして逃亡する、という出だしだけで見てみたくなる魅力的な初期設定。しかしそこからは、それなりに安定して進行はするものの、いろんなネタを使いこなせなかったというか、もうちょっと上に飛翔しそうなところでそのまま高度維持で行ってしまったという感じです。主人公2人は、ありえない一歩を踏み出すのだから、もう少し前フリとか決断の瞬間とかが必要なんだけど、ただ何となく持ち逃げしてるし、途中で痴話喧嘩っぽくなるのは、逃亡から一段落ついて、今度はこの2人の間の関係の変化を・・・みたいにしたかったんでしょうけど、あまり機能していない。あと、あの6人組は、変にチンピラ演技がしっかりしていて妙にイラッとするので、兄貴分との区別という点でも、コメディ部分をもっと強めてほしいところでした(バーベキューのシーンみたいなのがもっと欲しかった)。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-05-28 00:30:53)
777.  アラキメンタリ
あの「アラーキー」のドキュメンタリーです。そのアグレッシブな撮影実績から、どんな怖いオッサンが登場するのかと思いきや、一番印象的なのは、常に「とてつもなく楽しそう」であるということです。撮影中はもちろんですが、カメラ(の横にいると思われるインタビューア)に喋るときもそうです。まるで砂場で無我夢中で遊んでいる子供のようです。そこを確実に切り取っただけでも、この作品は意義があるといえるかもしれません。全体の構想や体系、さらには経歴のディテールなんかはあまり細かく考えられてないような気もしますが、そういうパンキッシュな作り方で75分を駆け抜けるというのも、この対象には適合しているのかも。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2023-05-23 01:35:59)
778.  サンダウナーズ(1960) 《ネタバレ》 
ほのかにウエスタンっぽくもありながら、その実は直球ど真ん中のファミリー・ドラマです。しかもテーマは「流浪か定住か」に明確に絞られています。そこからぶれない中で、夫と妻と、そして時には子供が、地道で的確な会話を積み重ねています。この堅実さはジンネマン監督ならではです。とりわけその中で、設定上土と埃まみれメイクを余儀なくされながら、それでも凜とした美貌(と色気)を失わないデボラ・カーの存在の強さが素晴らしい。●進行としては、前半で羊の大行進や山火事スペクタクルで目を奪っておいて、中盤では羊の毛刈り作業なんかのディテールの描写も怠りません。そして毛刈り対決では、ハラハラ一大決戦かと思いきや、前半で行く末をたっぷり暗示しておいて、後半は一瞬で切り上げるこの手際の良さ。この辺は現代の制作者も見習ってほしい。●ただ、馬を入手したあたりから、何かテンションも落ちて進行もチグハグになった気が・・・草競馬などは、2回もある割にそれほど機能していませんし(子供頼りというのがよくない)、そもそも物語としては、みんなが地主宅から散り散りになったところで完結でしょ。あの辺でフィニッシュしてほしいところでした。
[DVD(字幕)] 6点(2023-05-22 00:38:34)(良:1票)
779.  トリコロール/赤の愛 《ネタバレ》 
何よりも、主演のイレーヌ・ジャコブを美しく撮ろうとする徹底ぶりに驚き。表情アップから全身ショットから背景の色彩感覚からカメラのアングルまで、すべてがそれに統一されている。一方で、滅茶苦茶な理屈を淡々と強引に語っていく元判事との、研ぎ澄まされて選ばれた言葉のやりとりは、「羊たちの沈黙」すら彷彿とさせる(!)。●マイナスは、周辺人物があまり機能していないこと。電話でしつこく浮気を疑ってくる彼氏は結局「それだけ」だし、法律家志望の若者とその彼女も「それだけ」。私はむしろ、あの若者については、同じ時間軸に並行存在していると見せかけて、実は元判事の若き日の姿がバーチャル展開されている、と思っており、なかなか凝った真似をするなあ、とも思っていたのですが。●最後の全員集合は、完全に蛇足ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-21 19:59:14)
780.  パディントン2 《ネタバレ》 
前作で登場人物の整理は終わっているので、今回は最初から飛ばしていきます。が、途中から冤罪だの脱獄だのとやたらと背景が重くなってきて、それもコメディっぽくまとめるのかと思ったら、何とストレートにそのまんま。刑務所の中をいろいろ変化させるというこの主人公ならではの展開はあるものの、やっぱり全体としては薄暗くなっています。一方で、家族4人+1人の個性も見えにくくなっています。●この作品の最大の功績は、ヒュー・グラントを使い倒していることです。少し前から映画自体にも興味を失ってきたっぽくて、まして(みんなが期待するはずの)コメディ演技はもうやらないんじゃないかと思われていたところに、これです。しかも、前作のニコール・キッドマン同様、絵に描いたようなザ・悪役を、嬉々として演じています。まだこういうヒューの芝居が見られたというだけで感涙ものですし、クマよりもむしろそっちに見入ってしまいます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-20 00:17:26)
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