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761.  アルマゲドン(1998)
初めて観る前から結果が分かっている映画ほど、つまらないものはないです。パニック映画であればなおさら。
3点(2004-09-21 14:18:46)
762.  オーメン(1976)
目には見えないが間違いなく存在する悪魔の力の前に、追い詰められ、絶望が高まっていく父親たちの姿に衝撃を受けた。血はほとんど出ないが、恐怖感は他のどのホラーにも勝っており、カメラワーク・音楽・役者たちの表情などあらゆる面での演出がハイレベルだと思う。個人的には、ダミアンを殺せと命じた神父が、その直後の強風に追われるシーン、カメラマンが首を切断された現場で父親が顔を覆い、絶望するシーンが好きだ。それにしても、グレゴリー・ペックは山崎努に、お手伝いさんの女性は岸田今日子に似すぎている。
[DVD(字幕)] 10点(2004-09-20 18:54:05)(笑:2票)
763.  1492/コロンブス
ある民族における英雄も、征服される側からは重罪人と評価されるという世界史上の現実を正面から見据えた作品ですね。原住民からは次第に侵略者と警戒され、同じ西洋人の貴族からも疎まれ、理想とのギャップに苦悩するコロンブスの姿は観ていてつらかった。リドリー・スコット監督がどのような意図でこの映画を作ったのか、想像するしかないが、少なくとも大陸「発見」500年などと浮かれているばかりでなく、その歴史的事件が後に多くの悲劇をもたらした事実を、この機に知って欲しいと考えたのは確かではないでしょうか。
7点(2004-08-28 16:33:08)
764.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
確かに、1作目を観ていないと訳が分からない作品ではありますが、続編であることをここまで完璧に生かしきったストーリー展開は他にないと思います。今回起こる事件も全てタイムマシンあってのものですし。1作目と有機的に繋げるためにスタッフが研究しつくした結果なんだろうと感心しきり。ラストのデロリアンとドクが雷の直撃を受けて消滅するシーンは、ど、どうなるの?と衝撃的でした。そして一点だけ残念だったのは、クリスピン・グローバーの降板。いいキャラクターだったのに。彼がもし出演していたら、ジョージがビフに射殺される恐ろしいシーンが観られたかもしれない。
10点(2004-08-28 16:05:00)
765.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
映画史上かつてなかった冒険を生んだ張本人・ドクが今回の主役。前2作が比較的ドタバタしていたのに対し、西部開拓時代でドクの初恋を中心とした人間ドラマがじっくりと展開されます。派手さは足りないし、機関車を使ったアクションも失敗するはずがないという、緊張感にかける部分があるのは否めないですが、大作シリーズの大団円としてはこれでいいのではないでしょうか。未来は決まっていない。未来は自分で作るもの。素晴らしいメッセージです。
8点(2004-08-24 14:13:23)
766.  リング(1995)<TVM>
映画版以降のリングと関連作品が、視覚的なホラーに傾斜していった感がある中、最初期に映像化されたドラマ版は謎解きの部分にスポットを当てることを怠らず、原作に最も忠実で、個人的にも満足できた。例のビデオ映像の作りが凝っていることと、高山役が自分の中でのイメージにピッタリだったので特に嬉しかった。決して短くない原作をよくまとめたものだ。
[ビデオ(邦画)] 8点(2004-08-19 01:04:16)
767.  ジャッカルの日
ドゴール暗殺の準備を進めつつ、着実にパリへ近づくジャッカル。後手を踏みながらも彼の存在を突き止め、足跡を追うフランス警察。結果が分かっているのに見ていてドキドキできる映画は珍しい。派手な演出を極力抑えたドキュメンタリータッチだからでしょうか。ラストのあっけなさも、普通なら盛り上がらないなとがっかりするところだけど、この作品に関してはこれでいいんだと納得してしまった。
[DVD(字幕)] 9点(2004-08-19 00:56:01)
768.  必殺!Ⅲ 裏か表か
個人の力では制御できない金の力に主水と仕事人たちがとことん追い詰められ、死者まで出る展開は、テレビではやりたくてもできなかったことを制作者たちが存分に腕を振るった劇場用映画にふさわしいものだと思う。シリーズを通しても、この作品の主水の人間臭さ、真砂屋の手の付けられない巨悪ぶりは有数のもの。拍手を送りたい。
9点(2004-08-19 00:38:32)(良:1票)
769.  羊たちの沈黙
猟奇殺人やプロファイリングといった概念に初めて触れた作品。レクター博士は悪のカリスマと呼ぶに相応しい存在感を持っている。警官がひしめく監獄からの余裕の脱出劇には経験したことのない衝撃を受けた。
10点(2004-08-19 00:21:26)
770.  アルカトラズからの脱出
クリント・イーストウッドは、ここでもやっぱりヒーローなんだけど、仲間とじっくり脱獄計画を練り、看守の目をくらましながら少しづつ実行していく描写がとても良い。派手さを抑えた作りがクリーンヒットした好例かと。
7点(2004-08-14 16:51:22)
771.  バタリアン
ホラーでありながらコメディでもある稀有な作品。どうやっても完全に殺せない&動きがやたらと早いゾンビを生んだ功績は大きい!
[DVD(字幕)] 10点(2004-08-01 03:40:16)
772.  犬神家の一族(1976)
探せばアラもあるんだろうけど、記憶に残る名シーンの方が多い、悪く言いたくない気分にさせる、何回も見直したくなる、そんな傑作です。とりあえず石坂浩二にやられた。風貌も言動も金田一耕介のイメージ通りなんだもん。他にも、メインのおどろおどろしいストーリーはもちろん、ルパン三世そっくりな音楽、随所で効果的に使われるカットイン、加藤武の「よし!分かった!」、すがすがしいラストなどなど、見所は山盛りです。(2023年追記)NHKのドラマとしてリメイクされるとか。NHKだから多分大丈夫とは思いますが、変な方向に変えないでいただきたい。
[DVD(邦画)] 10点(2004-07-30 18:21:33)
773.  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
インディと、考古学のためなら家族も捨てちゃう、ちょっとイカレた親父の掛け合いがとても楽しい。親子の絆を感じられることもしばしば。戦車での戦いなどおなじみの手に汗握るアクションシーンも健在。けど、イマイチ弾けた印象がないのは、インディのヒーロー性がやや薄まった感じがするからでしょうか。なんたって実の親父がくっついてるんだから。いいカッコしても決まらないよね。 (追記)半年に一度くらいのペースで鑑賞していると、シリーズ独特のあざとさが愛すべきものに思えてきました。
[DVD(吹替)] 8点(2004-07-27 17:49:33)
774.  12人の優しい日本人
前の方の何人かが書かれているように、自分も「十二人の怒れる男」に大変な思い入れがあります。一見動かしようの無い『有罪』が、少しづつ少しづつ逆転していく一分の隙もない構成に堪らない魅力を感じます。それを踏まえてこちらを観ると、簡単に有罪と無罪を行ったり来たりしています。もちろん制作者が意図的にそうしたのですが、『結局はどっちでもいいんだよね』と捉えられ、中盤以降は冷めた目で対しました。「だからパロディなんだ」と言われれば、それまでですが。
4点(2004-07-24 23:28:21)
775.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト
制作者の意図の通り、ノンフィクション映像として鑑賞すれば、何が起こったのか良く分からないまま終わるというのもOK。中盤からの、帰り道を見失った焦燥感、見えない何かに襲われる恐怖心は十分に伝わりました。良いですよ。(追記)最初にやった者だけが称えられ、フォロワーは馬鹿にされる典型ですね。このタイプの映画は本作だけで十分、他には要らないと思います。
[DVD(吹替)] 10点(2004-07-24 23:09:14)
776.  必殺4 恨みはらします
仕事人の世界がJACに乗っ取られた!前半は殺しを競りに掛けたりしていたが、クライマックスでは主水たちが大勢の侍たちと正面から斬り合っており、どこが暗殺者だよ、もはや仕事人でも何でもないじゃないかと、かつては腹も立ったものだが、しかし、今必殺であることを忘れて観てみれば、激しいアクションと起伏の多い展開で充実した2時間だったと思う。千葉対蟹江の息も付かせぬタイマンと、真田のケレン味たっぷりの見得の切り方は必見である(ホント、仕事人じゃなくてもいいよというくらい・・・)。 (追記)大好きな作品ではありますが、岸田氏演じる元締めの出鱈目ぶりは嫌い。旗本の子弟を暗殺するというハイリスクな仕事を少額の報酬で強いるのはダメでしょう。人情に訴えかけたりして。職業意識が薄すぎる。
[DVD(邦画)] 8点(2004-07-24 22:41:25)
777.  隠し砦の三悪人
10年ぶりくらいに再見。都合の良い展開だなと思うことは何ヵ所もありますが、燃える部分もあるので悪い印象ではありません。ただ、お姫様の棒読み・早口・甲高い声の浮きっぷりはあんまりです。そこだけ無音にしたいと思いました。
[DVD(邦画)] 5点(2004-07-21 17:48:24)
778.  ランボー
戦場で最も有能を誇った男が、帰国したら冷たくのけ者される。国家としては敗北したベトナム戦争で、生き延びた兵士たちの多くが経験したであろう悲劇。その中で一人ランボーは不条理に苦しむだけでは終わらず、国家に対し怒りを露わにした。密林で、夜の街で、猛威を振るう彼にも、どこか哀愁が漂っている。終盤の、涙を流しながら救いを求めるシーンが特に印象的。ランボーはシリーズ化せず、この一作目だけで十分だった。
[DVD(字幕)] 10点(2004-07-20 23:56:05)
779.  燃えよドラゴン
格闘家たちの、激しく痛そうな闘いの数々だけでお腹いっぱいです。特にブルース・リーはホント、オーラを感じるほど華麗で力強い!ストーリーの部分は、他のリーの映画と比べたら一番筋が通っていてマシかな。というか、アクションの部分ばかり繰り返し観ているので、ほとんど覚えていないです。
[DVD(字幕)] 10点(2004-07-20 01:27:32)
780.  CUBE2
登場人物たちの演技がいずれもわざとらしく、目障りなので正直早送りするか、観るのをやめたかったのを、結局最後まで観たのは、物語の決着をどうつけるのか確認したかったからです。ハイパーキューブ云々の説明はああそうなの、だから何?って感じで興ざめでした。軍隊が出てくるラストもいらなかったかと。理に落ちたようでいて、こういう映画では、1作目のように、国が何となく大それたモノを作ったが、そのまま放置したという説明の方が良かったなあと改めて思ったのでした。
3点(2004-07-19 19:38:52)
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