761. 座頭市喧嘩旅
《ネタバレ》 堂山一家と下妻一家。対立するヤクザが座頭市を奪い合う。お美津で一儲けを企む籠屋も絡んで、とても面白い。黒澤明監督の「用心棒」に似ているかな~とも思う。市はお美津を人質に取られた手前、下妻一家に寝返るが、最後には悪い奴を全員斬って、お美津を逃がす。座頭市の旅はまだまだ続く…と。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-11-06 12:03:08) |
762. 座頭市兇状旅
《ネタバレ》 ヤクザの縄張り争いに利用される市。佐吉を追い詰めていく安部徹の悪役っぷりがいい感じ。苦しい立場に置かれた佐吉はついに市を裏切る…。かなりの数に包囲された市だが、雑魚相手なら無双。 逆に棚倉蛾十郎という一侍にかなり苦しめられる。もちろん最後は市が勝つんだけど、蛾十郎が死に際に放った言葉は本当なのだろうか? 嘘だと信じたいところではあるが…。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-06 12:02:29) |
763. 新・座頭市物語
《ネタバレ》 座頭市の師匠が登場、その妹の弥生が市に惚れて、市も弥生のために堅気になると誓う。兄の仇をとるべく市の命を狙う安彦の島吉にも市は刀を捨て、手をついて謝るし、弥生も必死に許しを請う。「私も一緒に斬られます」とまで言っている。座頭市・純愛編といった感じ。二人に負けた島吉の優しさにも感動。十数人を相手にした太刀回りも見事だったと思うし、師匠であり、愛する弥生の兄でもある人を斬らなきゃならない市のつらさも伝わってきた。「市はやっぱりこんな男でして…」切ない。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-11-06 12:01:39) |
764. 続・座頭市物語
市のキャラクターとしての面白さのおかげでそれなりに見られるが、ストーリーとしてはイマイチ。売りは若山富三郎出演により実現した兄弟対決だが、これも熱い戦いになってないし、美しさも足りないように感じる。いくら殺陣が上手い役者同士でも、作り手がやっつけ仕事ならこの程度になってしまう…って事かな。ちょっと残念。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-06 12:00:28) |
765. スライディング・ドア
《ネタバレ》 どっちにしてもいろいろ大変なのがリアル。ギリギリ乗れたか、乗れないかで幸・不幸がはっきり分かれるよりは良かったかもしれない。同時進行により多少混乱してしまったのは残念。自分に対して…。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-04 19:30:26) |
766. がんばっていきまっしょい(1998)
どことなく70年代っぽく感じられる点は良いが、ストーリーはあまり盛り上がらなかった。田中麗奈は当時18歳か。初々しいなー。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-11-03 11:00:46) |
767. 恋はデジャ・ブ
《ネタバレ》 明日が来ないってすごく怖いことだけど、その怖さをなるべく抑えた作り。繰り返される2月2日の中で、様々な1日を過ごしてみるフィル。神様や天使がいたとするならば、幸せになるために与えられた試験みたいなものか。人生についても考えさせられるラブコメディと言えそう。とても面白かった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-01 00:23:53) |
768. 女経
《ネタバレ》 「耳を噛みたがる女」→7点。何本か若尾文子の出演作を見てきたが、最近「リアル峰不二子」はこの人だな~って思う。とことん甘え上手で男を騙すわけだけど、この人になら騙されてもいいってくらい魅力がある。本作でもそんな女を演じたわけだが、紀美の切ない選択にはちょっと泣けた。「物を高く売りつける女」→7点。山本富士子の演技が面白いじゃぁないですか。船越英二は「暴れん坊将軍」の田之倉孫兵衛のイメージしかなかったから、こんなかっこいい人だったんだな~と。「私くらい飛びぬけて美人じゃなきゃ」といったセリフも山本富士子なら許される。「恋を忘れていた女」→6点。旅館の女将さんが恋を思い出す…というか優しさを取り戻す話かな。あまり面白みが感じられず、平凡な印象だが、オムニバス形式の最後を締めくくる作品としてはこのくらいがいいのかもしれない。3つ合計で20点、3で割って6.67点、四捨五入で7点なり。 [DVD(邦画)] 7点(2011-11-01 00:00:13) |
769. 十三人の刺客(2010)
《ネタバレ》 オリジナル版は未見。1時間30分くらいまでの地味な時間も俳優陣がしっかりしているから飽きずに見ていられる。ベテランから、中堅、若手まで硬派な感じで素晴らしいと思う。そして見せ場の決戦は期待通りのド迫力。十三人側は数では圧倒的に不利だが、仕掛ける側の優位性もある。宿場町全体を買い取り、敵が入ってきたところで、木で出来た壁を登場させ進行方向を塞ぐと、続いて橋を爆破し、敵を閉じ込める。このワクワク感はかなりのもの。刀と刀と勝負になってからはちょっと超人的な気がしないでもないが、面白いことに違いはない。まさに死闘。ただ、伊勢谷友介は死んでた方が良かった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-31 19:31:09)(良:1票) |
770. アラバマ物語
《ネタバレ》 「バニラ・スカイ」で理想の父親像として本作のグレゴリー・ペックが出てきた。その時はこっちを観てなかったから、よく分からなかったけど、観たら納得。グレゴリー・ペックが演じる弁護士のアティカスは優しいお父さんというだけでなく、常に正義を貫こうとする。人のあり方として最高のお手本の背中を見て育った二人はどれだけ幸せだったろうと思う。この映画を観る側としては裁判で勝利するより、負ける方が人種差別の愚かさをより感じるし、心に残る。時代を考えればこの映画が持つ意味は大きい。前半の子供たちのちょっとした冒険は意味があるんだかないんだかよく分からないけど、妙に懐かしく感じるせいもあって、決して嫌いではない。若き日(といっても30くらいだけど)のロバート・デュヴァルも素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-10-30 19:05:10) |
771. デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~
ハングオーバーよりしんみりしてて笑いも少なめ。ワンちゃんのオ○ニーは面白かったかな。居眠り運転からの事故は派手すぎて、あれで生きてるのが不思議だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-29 12:30:12) |
772. ベスト・キッド(2010)
《ネタバレ》 オリジナル版のいじめっ子はアメリカ人でアメリカのカラテ道場に属し師匠もアメリカ人。要するにカラテと言ってもパチモンだと割り切れる。リメイク版は舞台そのものを中国に移し、いじめっ子も中国人、その師匠も中国人… 本場カンフーを背負ってる訳だから、あまり悪く描いたらダメなんじゃないかと思うんだけど、オリジナルに忠実に「勝たなくていいから怪我をさせろ」だの「負傷している足を狙え」だの、やってくれましたな。中国人がそれでいいなら別にいいんだけど、カンフーの理念はそんなものじゃないだろうとちょっと残念に思ったり(詳しくは知らないけど)。まあ、しかしドレの成長物語としては十分面白い。ジャッキーもいい師匠ぶり。もちろんジャッキー自身のアクションはファンサービス程度。戦うといっても声変わりもしてないようなガキんちょが相手じゃ話にならないからね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-26 18:38:21) |
773. 秋刀魚の味(1962)
娘を嫁にやるお父さんの心情を美味しいけれども、はらわたの苦味もある秋刀魚の味に例えたらしい小津監督の遺作。いい息子がいて、いい娘がいて、実に幸せなもんだな~と思いながら、それでもというか、だからというか、寂しくてたまらない笠智衆がなんとも言えない。その一方で随所に見られる小津監督のユーモアも光る。ゴルフクラブを買う、買わないの岡田茉莉子と吉田輝雄は二人で漫才してるみたい。飲み仲間の中村伸郎、北竜二も毒づいたり、どっきり仕掛けたりと、あんなおっさんになりたいもんだなー。大きな感動があるわけではないけど、じんわりと良さが感じられる小津らしい(のかな?)映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-25 18:03:43) |
774. 新・悪名
《ネタバレ》 闇市を潰し、その土地で開発を進めたい大淀組らを相手に庶民の味方である朝吉が立ち向かうってな話。「新」と付いてはいるが、全く新しい物語ではなく、ちゃんと前作からの続きになっている。そして貞の弟という設定で田宮二郎が引き続き出演しているのは嬉しい。清次は英語を交えて喋ったりするお調子者だが、朝吉との殴り合いでは兄貴より強いんじゃないかと思えるほどで、なかなか魅力ある男だった。そう、役者は揃っているのだが、どうも説明のような部分が長くてちょっとダレた。前2作と違い、時代の流れとも戦っているような虚しさも感じられる。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-24 19:00:16) |
775. カラフル(2010)
《ネタバレ》 オチは読めるが、原作があり、実写映画化もされているようなので、それはそれでも構わないのだろう。家族の再生や、親友とのほんわかした時間、またタイトルの「カラフル」の意味についても良かったと思う。背景画も素晴らしく、いかにも丁寧な仕事といった感じ。声優陣は宮崎あおい、南明奈などの上手さに驚きつつ、どうしても主人公の演技だけは最後まで慣れることが出来なかった。これは好みの問題なのだろうが、個人的にはもう少し洗練された演技を求める。1点だけ減点させてもらって6点ということに。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-23 12:11:58) |
776. 続・悪名
《ネタバレ》 いよいよ縄張りと子分を持った朝吉だが、親分の立場になってみて分かる苦労が伝わってきた。新世界のカポネとの抗争も中村鴈治郎のさじ加減ひとつで生きるか死ぬかが決まってしまうのがつらい。ここに戦争が絡んでくるのは意外な展開だった。貞が刺される場面に関しては田宮二郎の特集か何かで見た記憶があったけど、この映画のワンシーンだったのか。いや~素晴らしい…。芸術だ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-21 18:34:17) |
777. 悪名(1961)
《ネタバレ》 モートルの貞(田宮二郎)との喧嘩から強引にヤクザの世界に引き入れられた朝吉(勝新太郎)が琴糸(水谷良重)を守るために命を張る物語。中村玉緒も出演していて、勝に「あなたを一生の妻にします」と書かせる場面などは今となっては面白い。物語は琴糸救出のため因島へ。シルクハットの親分とやらと戦うのかと思いきや、イマイチ貫禄不足…。しかし出た出た浪花千栄子、こっちが真のラスボスだ。このおばさん、朝吉に「指を詰めろ」と言わないあたりは良心的だが、ステッキでバンバン殴るなんてやっぱ凄い世界に生きてる人だ。しかし朝吉はこれに耐え抜いて許される。「勝ったんやで」と叫ぶ朝吉、女を守るかっこよさを堪能できる映画だ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-20 18:00:16) |
778. おかあさん(1952)
《ネタバレ》 1時間を少し過ぎたあたりで成瀬監督のいたずら(?)が見られる。「終」って… びっくりしたなー。もう一つびっくりしたのは年子が結婚するわけじゃないってこと。てっきり嫁ぐ娘の花嫁姿におかあさんが涙しているのかと思っていた。でもその嬉しそうな表情だけで十分だな。香川京子談では田中絹代はだいたいこの頃からおかあさん役もこなすようになったらしいけど、とても上手い。よく似合っている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-19 18:01:43)(良:1票) |
779. 妻の心
高峰秀子って人は子役時代から養母や親族を養っている状態だったと聞く。この映画では兄夫婦(千秋実、中北千枝子)から30万円ほどの融通を求められるわけだけど、断るに断れない喜代子を見ていると、少しばかり高峰本人と重なって見えて可哀想だった。気まずそうな兄、不機嫌な弟、そして二人の妻。なんとも不穏な空気がそのままこの映画の面白さだと思う。成瀬映画で三船敏郎が見られたのも良かった。所々大根だけれども…。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-18 21:30:31) |
780. JAWS/ジョーズ
《ネタバレ》 今回、初めて最初から最後までちゃんと見たわけだけど、ここまで有名な映画だと子供の頃に意図せず見ちゃってるものだなー。断片的ではあるが、いくつかのシーンを覚えていたのはアンラッキーだった。それだけインパクトが大きかったということか。もちろんそれでも楽しめないわけではない。サメの迫力、特にクイントさんが食われる場面は凄かった。さすがは名作。でもやっぱりまっさらな状態で見た人には勝てない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-17 20:04:27) |