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プロフィール
コメント数 2129
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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761.  シベリア超特急
ついに見てしまいました!シベ超! 映画が始まり、「ダメだこりゃ・・・」と思うまでにそう時間を要しなかった。 なかなか閣下が台詞を発しない。僕は早く閣下の伝説の棒読み台詞が聞きたくて仕方がない。 何でもいいから早く何か喋ってよ~!と思い始めた矢先に閣下が放った最初の台詞でまずは吹き出してしまいました。 「おおっ!これがあの閣下の棒読み台詞か!」「おおっ!これがあの揺れない列車か!」 そう、「ダメだこりゃ」と思いながらも気が付けば次々登場する迷シーンの数々にワクワクさせられっ放し、 水野さんの思惑とは全く別の次元で本作が愛され伝説となっている理由がよ~く分かりました。  列車を舞台にしたサスペンスの見せどころの定番、 命がけの窓づたいの客車の移動に疾走する列車の屋根の上での格闘シーン。 ここでも笑わせてもらえるとは思ってもみませんでした。見事なまでに緊張感も迫力もございません。  客室にずっと座ったまま。 作品の中でもはや置物状態の閣下が棒読み状態でズバズバ名推理を炸裂させるくだりにまたしても笑わされ・・・。 いやいや、本当に楽しいひと時を過ごさせてもらいました。  ヒッチコックの「バルカン超特急」のような、交換殺人のプロットを取り入れ「見知らぬ乗客」のような。 水野さん自らが手掛けた迷脚本。 映画監督も脚本家も俳優も大変な仕事なんだ。 映画を撮るということは誰にでも出来ることではないんだ! そんなことを身を持ってお示しになられたとすら思える。 水野さんの映画への熱い思い、平和への熱い思いを感じずにいられない。  これまでそれなりの数の映画を見てきました。 1度見ただけで忘れることなど出来ない衝撃を受けた映画が沢山ありました。 それらとは全く異次元の世界ですが、 僕にとっては「シベ超」も1度見ただけで忘れることなど出来ない衝撃を受けた迷画として記憶に刻み込まれることになりました。 何より楽しんでしまったこの映画にどうしても低得点が付けられません。 かと言って満点とかはダメだと思う。よって、本作にとっては変な点数ですが7点くらいでよろしくお願いします。
[DVD(邦画)] 7点(2015-05-01 17:17:35)(笑:1票) (良:2票)
762.  ジゴロ・イン・ニューヨーク
ジョン・タートゥーロが監督・脚本・主演。 ウディ・アレンが他の監督作に出演の数少ない作品です。 アレン以外の監督作にアレンが出ている映画は ポール・マザースキー監督作「結婚記念日」くらいしか見ていませんが、 どちらも完全にいつものアレン映画です。 アレンを自身の映画に迎えるにあたって監督がアレンに合わせる、あるいはアレンが自分の映画にしてしまう。 多分その両方があるのでしょう。本作の場合、 ポン引き役のアレンが落ち着きの無い演技で大げさなゼスチャーを交えてしゃべり続ける。 俳優アレンらしい姿を存分に見せてくれます。 コンビを組むタートゥーロのシブさ、寡黙さとうまくキャラ分けがされています。 コメディとしては笑いドコロはそんなに多くはないのですが、 頻繁に挿入されるアレン映画ではお馴染みのユダヤ人ネタ。 音楽も、NYの街の色も、いつものアレン映画に重なって見える。 近年はアレン監督作でも見られなくなった俳優アレンの健在ぶりが見られて、 アレンらしい楽しい演技を見せてくれるだけでもアレンファンとしては嬉しい作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-27 23:12:07)
763.  やさしい本泥棒 《ネタバレ》 
近年のジェフリー・ラッシュを見ていると名優の名を欲しいままにしているといった感じですが、 本作での静かなる素晴らしい演技もまた感動的でした。 ちょっと怖い、でも実は優しいその奥様を演じたエミリー・ワトソンも、 主人公の少女リーゼルを演じた女の子も、この家に匿われたユダヤ人青年を演じた男優も、 皆が素晴らしい仕事をしています。 彼らがやがて本当の家族のようになっていく過程や、 ナチスにより言論や行動の自由を奪われた生活の中でリーゼルが本と出会い、 読み、そして自ら書くことを通して成長し過酷な境遇、時代を力強く生き抜いていく姿が感動的です。 冒頭の本作の語り部が語る内容が辛い展開を予感させてしまうのはどうだったのかと思いますが、 理不尽に大切な人の命が一瞬の内に奪われていく。これが戦争。 この語り部の正体は意外な人物?だったのですが、 その彼ですらラストではリーゼルの人生を通して生きること、人生の素晴らしさを語っている。 リーゼルが素晴らしい生涯を全うしたことを伝えてくれる、この語り部の本作最後のメッセージもまた良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2015-04-25 15:12:15)
764.  戦場カメラマン 真実の証明
見る前はこの邦題から、紛争地域で何が起こっているのか?その真実に迫る、例えば「サルバドル」のような作品をイメージしていました。 そのイメージとは異なりましたが、地味ながらも戦争と人間を描いた見応えのある作品でした。 戦場で一体何があったのか?なぜ親友のデヴィッドは帰って来ないのか? それは心に体に傷を負ったコリン・ファレルが演じる戦場カメラマンとクリストファー・リー演じる医師の対話を通して明らかになっていく。 その過程を描く後半は淡々とした中にもズシリと考えさせられる重みがありました。 そして戦場で何があったのか、果たしてデヴィッドはどうなったのか・・・?明らかにされる真実もまたあまりにも重い。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-20 20:50:20)
765.  ガリバー旅行記(2010)
ジャック・ブラックが好きな人にとってはそこそこ楽しめる。 そうでない人にとっては、中身が薄い分ダメな作品だと思います。 ちなみに僕はジャック・ブラック大好き人間です。 彼の弾け具合はいつもよりちょっと大人しかったかな。 それでも所々で強引にロックしてましたけどね。 ジャック・ブラック映画としては笑いドコロも少なかった。 お世辞にもキレイとは言えないケツ出しなど典型的なノリもありましたが、 原作がある分いつものノリはいささか控え目。 それでもちょっとした映画小ネタには爆笑とはいかないまでもクスリとさせられます。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-19 00:17:44)
766.  赤い影
キャサリン・ヘプバーンがとても魅力的だった「旅情」、 近年では豪華な2大スターの競演となった「ツーリスト」・・・。 などなど様々な映画の舞台となってきた水の都ベニス。 船と人が行き交い恋が芽生える街、ベニス。 しかし本作には全くそんな空気はありません。 作品を支配する、寒々しくどこかよどんだ空気。曇天の空模様。 運河の水も他の作品と比較するとどこかよどんで見えます。 娘の死から始まり、ベニスに来てからも漂う死の予兆。 そして垣間見えてくるごく近い未来。作品全体にいや~な空気が漂う。 微妙に品があり、どの映画とも違う独特の空気がありますが、 ゾクゾクッと背筋が寒くなるようなものがもうちょっとあってもよかったですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-17 23:30:46)
767.  余命90分の男 《ネタバレ》 
すいません。かなりネタバレしています。 本作はロビン・ウィリアムスの最後の主演作です。 2014年製作。そして2014年8月、彼は自らこの世を去りました。 この事実を考えると、ロビンの大ファンだった者にとってはシリアスな内容の作品です。  邦題の余命90分は誤解だったのですが、余命僅かの身であることに変わりは無く、 間も無く自分が死ぬと悟った彼は悲観の末自殺未遂まで犯してしまいます。 今もロビンが元気でいてくれていたならば全く別の感想になったと思いますが、 その後の彼の運命を思うと辛い内容ですね。  作品の終盤、彼は悲しそうな表情で 「自分の死期を知りたいか?もし知っていたら残された時間でどんなことがしたい?」 という台詞をつぶやきますが、この時の彼はどんな思いだったのでしょうか・・・。 ロビンの大ファンの僕としては、冷静に見ることが出来ない作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-12 17:15:18)(良:1票)
768.  潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ 《ネタバレ》 
海辺の小さな町、老人2人のひと夏の心温まる友情のドラマ。 ユーモラス、それでいてどこか哀愁漂う。このバランスが実にいい。 作品の季節は夏真っ盛りの頃ですが、作品の空気はどこか夏の終わりの寂しさのようなものも感じます。  元船乗りで人生を豪快に生きてきたリチャード・ハリス演じる男と、 元床屋で人生を地味に生きてきたロバート・デュバル演じる男。 こんな場合、映画の中で圧倒的にオイシイのは豪快なじいさんを魅力いっぱいに演じたハリスの方なのですが、 ロバート・デュバルの静かで繊細な演技があってこその作品だと思います。 人生の黄昏時を感じるコメディですが、だからこそ若さが眩しいサンドラ・ブロックの存在も効いています。  2人それぞれに思いを寄せる女性がいるけど、1人暮らしの身。1人には息子がいる。 はっきりとはさせませんが、息子との関係は微妙なよう。 2人乗りの自転車、花火大会、釣りに来たはずが素っ裸で川に飛び込み大はしゃぎ。 などなど、性格は全く正反対ですが孤独で淋しげな2人が出会い友情を温めていく描写の1つ1つが素敵です。 2人の友情の終わりは実にあっけなかったけど、最後は友人の腕に抱かれてラストメッセージ・・・。 なんてことは現実にはなかなか無いもんな、とも思えるラストでした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-11 20:56:00)
769.  サンシャイン♪ 歌声が響く街
スコットランドの田舎町ののどかな風景描写や人間模様は良かったのですが、 ミュージカルとしてのテンポの良さや躍動感はイマイチの作品でした。 ミュージカルとしてもう1つ残念なのは、女優陣はまだ良かったのですが、男優陣にしっかり歌える人がいなかったこと。 広場でみんなで歌い踊るラストは本作の中では良かっただけに、 歌唱力が物足りない分、全体的にもっとダンスの要素を入れて作品に躍動感があった方が良かったと思います。 長年連れ添った夫婦のストーリーと若い恋人たちのストーリーが同時進行するのですが、 特に若い恋人たちのパートではもっと歌って踊ってがあっても良かったと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2015-04-06 21:41:29)
770.  ロビンとマリアン
何度も映画になったロビン・フッドの物語ですが、本作はこれらロビン・フッドの冒険活劇のその後の物語といった感じで、 どちらかと言えば活劇よりもロビンと修道院の院長になっていたマリアンとのロマンスに軸足が置かれています。 典型的な賛否が分かれるラストですが、 そこまでのショーン・コネリーと、久しぶりに映画に復帰したオードリー、2人の落ち着きのある大人の演技がいいですね。 脇を固める助演陣もなかなか渋い顔触れが揃っています。 作品の雰囲気を絶妙に作り上げるジョン・バリーの音楽もいつも通り素晴らしい。 「暗くなるまで待って」以来、約10年ぶりに復帰のオードリーはやはりお年は感じますが、 それもショーン・コネリーのシブい魅力とうまく相まっていました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-05 15:56:11)
771.  アルバート氏の人生 《ネタバレ》 
製作・脚本も自らが手掛けたグレン・クローズの“入魂”を感じる作品です。 彼女の男装に関しては、男装の中にも随所に女性を感じさせます。 メイクや1つ1つの所作でもっと男らしさを表現することは出来たと思います。 しかし本作の物語を考えると、当然グレン・クローズも相当こだわったのであろう、 少し不安定なバランスの彼女の男装ぶりは素晴らしかったと思います。 ベッドに横たわり、静かに目を閉じる彼女の本作最後の表情からは「やりきった」という充足感のようなものを感じました。  翌朝、アルバート氏の姿が発見された際にアルバートの人生について語る医師の一言には、確かにそう感じさせるところはあります。 しかしその後の、生まれたばかりの子どもとヘレンとペイジとの、ささやかな優しさを感じさせるラストが良かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-05 00:35:32)
772.  二つの世界の男 《ネタバレ》 
1953年の作品。まだ東西を隔てる壁が築かれる前のベルリン。 前半は兄を訪ねてロンドンからベルリンを訪ねてきた妹の兄妹に兄の妻、 この3人以外は得体の知れない人物が次々に登場する。 そして何か深い事情を抱えているかのような兄の妻。 中盤以降、少しずつ戦争と東西冷戦に人生を変えられてしまった登場人物が抱える事情が明らかになっていきます。 終盤のスリリングな脱出劇と、そこに挿入されるメロドラマ。 脱出劇のテンポは少し落ちるのですが、ジェームズ・メイソンのシブさとクレア・ブルームの可憐さ。 2人の魅力を十分に味わうことができます。  まだ街にはがれきの山が至る所に残り、 街にも、人々の心からもまだ戦争の傷跡が癒えないベルリン。 東側の街の至る所に掲げられているスターリンの肖像画・・・。 そこからは戦争と、戦後の冷戦下の東西陣営の様々な思惑が交錯し、 それに翻弄され続けた当時のベルリン市民の置かれた状況が垣間見えてきます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-30 22:55:39)
773.  ボディ・ダブル 《ネタバレ》 
「愛のメモリー」は「めまい」をベースにしながらも、随所に「レベッカ」を感じる作品でした。 一方本作は全体的には「めまい」をベースにしながらも、中盤まではむしろ「裏窓」を感じる作品です。 本作も、どれだけヒチコックの模倣と評されてもデ・パルマの変わることのないヒッチコック愛を強く感じます。 ティッピ・ヘドレンの娘(メラニー・グリフィス)を起用するというこだわり方も、いかにもデ・パルマらしい。 そんな中に強引にエロシーンを挿入してくるあたりもまたデ・パルマ。 キャストが地味でもう少し華があればとも思うし、展開的にはツッコミ所も多いです。 それでも2つのヒッチコック作品を挿入したデ・パルマの遊び心が感じられ、 肩の力を抜いて楽しめる作品になっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-22 15:07:29)
774.  キッズ・オールライト 《ネタバレ》 
一風変わったテイストの家族のドラマ。 それもそのはず。2人の親と、姉と弟の子供2人。親は2人とも母親。 レズビアンの夫婦と、精子提供者によってこの世に生を受けた2人の子ども。 そこに現れる、精子提供者の男。このちょっとフクザツな相関図が面白い。 この男、作中の台詞にもある通り生物学上には父親ですが、家族としては非常に複雑な存在。 この男の登場により、家族にも微妙な空気が流れ始めます。 男と女、親子、家族、「父親」・・・。 ここまでの展開と人間関係、家族の関係の見せ方はなかなか面白い。 この男と家族が一定の距離間を保っていれば問題は起こらなかったのですが、 その距離間をどんどん詰めていく。そして事情はよりフクザツに・・・。 家族の絆が強まったラストはいいでのですが、 この男と家族の後半の絡め方とその顛末には何とも釈然としない思いが残る作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-12 19:57:15)
775.  人生はマラソンだ! 《ネタバレ》 
もっとコメディ色の強い作品かと思っていましたが、意外と真面目に作られている作品でした。 経営が傾きかけた自動車整備工場の再建の条件はフルマラソンを完走すること。 それに立ち向かうダメ親父4人衆。 仕事も大変、プライベートでも皆、何かしら問題を抱えながらも頑張っている。オヤジは大変なんだよ! と言いたいところですが、仕事は全くやる気なし、職場でビール飲みながらダラダラとカードに興じている。 工場が無くなれば皆、路頭に迷うのにマラソンの練習にも全く気が入らない。 前半はこの親父たちのダメっぷりが痛すぎて笑えない・・・。 この部分でもう少し彼らを魅力的に描いてくれていると良かったのですが。  でも、最後のマラソン大会とその後の展開はうまくまとめています。 それぞれの妻たちも、工場の経営者のダメ息子も、走るオヤジ達の姿を見て確かに何かを感じとってくれたのだから。 経営者の男の運命は仕方がなかったと思いますが、仲間達のその後の行動にはやられましたよ。  マラソン大会から6か月後。 父が命をかけて残した工場であのダメ息子が働いている。 マラソンのメンバーも家族もみんなそこにいる。 そんな様子を見つめるかのような写真の中の経営の男。 無事工場が生き残ったことを伝えてくれるいいラストシーンでした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-03-11 22:13:46)
776.  殺したいほど愛されて
そんなに色々な映画を見た訳ではないけど、ダドリー・ムーアという人はやっぱり面白いなあ。 それにしてもダドリー・ムーアとナタキンが夫婦役なんて、誰が考えたのだろう? まあ、この一見釣り合わない2人の夫婦だからこその喜劇なんですけどね。 中盤以降、妻が浮気してるんじゃないか? という疑念と嫉妬の炎を燃やすダドリーがひたすらドタバタして笑わせてくれます。 そしてナタキンが可愛い。 ダドリーのキャラが濃すぎる分、作品の中でナタキンの存在感は微妙なところですが、 彼女の存在が作品を華やかなものにしてくれています。 ダドリー・ムーアvsアーマンド・アサンテのバイオリン対決など、笑いドコロも十分。 オリジナルの「殺人幻想曲」は未見ですが、(このオリジナルの邦題は秀逸!) 本作はダドリー・ムーアの濃い存在感が全開の作品になっているのでオリジナルはどんな感じなんだろう? 機会があれば見比べてみたい作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2015-03-11 22:03:14)
777.  美しき冒険旅行 《ネタバレ》 
文明社会に住む人間、しかもか弱い少女と幼い弟を突然未開の地へと放り出す。 妙に体にピタッとした白いブラウス&ミニスカで未開の地を冒険するジェニー・アガターが大健闘です。  果てしなく未開の風景が広がるオーストラリアの砂漠の厳しい自然。水も食料も無い。 そしてWALKABOUT(大人になるための儀式の旅)途中のアボリジニの青年との出会い。 ニコラス・ローグ自らが撮影を担当したオーストラリアの大地の映像は神々しく美しい。 しかし美しくも自然は厳しい。生存競争に敗れた動物には、やがて蝿や蛆が群がり骨だけの無残な姿になる。 本作を見るほとんどの者は文明社会の住人であり、この姉弟と同じ価値観、目線で本作を見るでしょう。 様々な動物や美しい鳥も登場します。アボリジニの青年の狩りのシーンは残酷でもあるのですが、 この土地で過酷な自然環境の中に住むアボリジニの青年にとっては、そんな動物も鳥も生きる糧。食糧。  しかし姉弟とアボリジニの青年が出会って以降は平和な時間が流れます。 しだいに弟はこの青年になついていく。青年は姉に恋をする。 言葉は通じなくとも文明社会の住人と未開の地の住人の意外にもほのぼのとした交流。 でも、最後には哀しい結末が・・・。  こういう映画によくみられる白人や文明社会への問題提起や批判を前面に押し出している訳でもありませんが、 終盤、突如人間が造ったアスファルトの道が現れる。道路に沿って立つ電柱と電線に不思議な違和感があります。  ラストで元の世界に戻った少女はすっかり大人になっていました。 恋人がビジネスと厳しい競争社会の現実を語っている。 彼女はそんな話はうわの空で、厳しい生存競争があったオーストラリアの日々を思い出している。  あの日々は彼女にとってもWALKABOUTということだったのでしょうか。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-06 17:32:19)
778.  映画と恋とウディ・アレン 《ネタバレ》 
アレン・ファンの僕にとっては実に楽しい映画でした。 また、1人の人間を取り上げたドキュメンタリーとしても見応えのある作品となっています。 ジョーク作家、スタンダップ・コメディアン、そして映画の世界へ。 アレン・ファンにとってはお馴染みの彼の経歴を、実際に当時のアレンの姿をふんだんに盛り込みながら見せてくれる。 経歴は知っていても実際に彼のスタンダップ・コメディアンとしての若かりし頃の姿を見る機会はなかなかありません。 それだけでもアレン・ファンにとっては楽しい映画であり、貴重な映画であると言えるでしょう。 作中でアレンは言う。「人はなぜ苦しみながら生きるのか?自分の存在や孤独とどう向き合うのか?答えの出ない問題をいつも考えている」と。 彼が映画作家として大きな転機となった作品として、 「アニー・ホール」(僕の好きなアレン映画の1つです)が取り上げられていますが、 以降現在に至るまで、その答はまだアレンにも見つかっていないようです。 アレンさんには申し訳ないですが、この先もずっと彼にはこの答えを見つけてほしくない。 その答が見つからないうちはまだまだ面白い映画を僕たちに見せ続けてくれるでしょうから。 また、作中でジョシュ・ブローリンはこう言っています。 アレンの映画に出て、「映画学校の学生に戻った気分だよ。誰もが彼に褒められたいと思っているんだ。」と。 アレンが重鎮であることを感じさせますが、当のご本人からはそんな雰囲気は感じられません。 これもこの人の魅力なのかなと思わされました。 そして作品が終わりに近づいた頃、アレンは実に嬉しいことを言ってくれます。 「誰もが年をとるけど、完全に引退するまでは愛を語ることができる。僕はまだロマンスが過去のものになる年齢に達していないんだ。」 実にアレンらしい言葉ですね。まだまだ僕たちに楽しい映画を見せてくれるはずだと、この言葉にとても嬉しくなったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-03-03 22:07:35)
779.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
戦争映画、特に9.11以降のアメリカと戦争を描いた映画としては意外なほどメッセージ色が表に出ていない作品でした。 1人のアメリカ兵狙撃手、クリス・カイルの4度にわたるイラクへの派遣と、その合間のアメリカでの日々を交互に挿入していく。  戦場の緊張感溢れる描写は勿論ですが、アメリカでのクリスの姿を追う緊張感のある描写。 隣家のバイクか車がエンジンをかける音。ちょっとした機械の音。 自分の運転する車の後ろを走るバン。ホームパーティーで娘と遊ぶ犬。 それらの1つ1つに過剰に反応するクリス。戦争が次第に彼の心を狂わせていく。  そして冒頭でイラクの母と子どもを狙撃したのがクリスなら、 自分が狙撃した男が持っていた武器を手にし、戦おうとした子どもをスコープ越しに見つめながら、 「頼むから武器を手放してくれ!」と呟き、子どもが武器を手放すと、狙撃しなくて済んだ安堵の表情を浮かべたのもクリス。  交互に描かれる戦場のイラクと日常のアメリカ。 1人の兵士の姿を追うその両方の描写を通して、戦争と人間を見事に描いた傑作だと思います。 無音のエンドロールの映画を見たのは久々でしたが、 哀愁漂うトランペットの音色に続く本作の無音のエンドロールは何とも言えない悲しみに満ちていました。
[映画館(字幕)] 9点(2015-02-24 22:50:27)
780.  グース
まだまだこの世界には広く人々に知られていない素敵な実話が一杯あるんだろうな、と思わせてくれる夢のある作品です。 全くひねることなく、いいお話にまとめられている。 雁が空を飛ぶシーンの美しさ。パキンちゃんの愛らしさ。作品の中にある子どもの目線。 実話とファンタジーのテイストのバランスの良さ。環境問題への言及。 子どもに見せるのにもとてもいい映画だと思います。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-02-22 23:06:50)(良:1票)
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