61. 濡れ髪三度笠
第2作。本郷功次郎演じる若殿の江戸までのお守りをやくざな雷蔵が演じる。世間知らずな殿が出てくる辺り似たような感じだけど前作より面白かった。身売りされる娘役の中村玉緒がかわいい。本郷功次郎との花火のシーンで暗闇の中花火が打ち上がって玉緒の顔が見えるって演出がロマンティック。終わり方も爽やかで好き。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-09 22:04:17) |
62. 大阪物語(1957)
雷蔵が最初にクレジットされてるけど主役は完璧中村鴈治郎です。中村鴈治郎がケチで頑固な爺を演じる。ケチぶりでは一歩も譲らない女主人三益愛子も印象に残る。ラストは因果応報なブラックな感じ。雷蔵と香川京子が「近松物語」のようにならなかっただけハッピーエンドとも言える。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-08 23:30:47) |
63. 快傑黒頭巾(1958)
第7作。ここからカラーになったらしくちょっと気合入った作品。ヒロインに長谷川裕見子、桜町弘子、大川恵子と3人も揃ってます。これに丘さとみがいれば最強。9,8作と見てきたけどこれが一番面白い。数々の変装も面白いしストーリーもそれなりに面白い。ベストシーンは大友柳太朗が一人で与作と天命堂の2役してるシーン。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-05 02:34:33) |
64. まらそん侍
この映画で一番印象残ってるのは瑳峨三智子。当時17才で凄いかわいいし、「へっちゃよぉ」っていうお転婆なところも魅力的。瑳峨を巡って恋の争いをする勝新・夏目俊二は普通に学校にいってたりして青春してるし、トニー谷等の喜劇俳優さんも楽しませてくれる。最後までほのぼのしてる素敵な映画。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-01 23:31:03) |
65. 緋ざくら大名
大川橋蔵主演の娯楽時代劇…と思ってたけどモノクロなのは加藤泰作品なのね。モノクロなのがさらに作品の印象を地味にしてる。登場人物が多い中で個性的で芸人っぽい人が多いけど悲しいことにみんな知らない…。その辺もマイナス要因。ラストが予定調なんだけど実にいいです。大川コンビ美男美女で絵になってます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-31 23:31:45) |
66. 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1954)
54松竹の忠臣蔵。当然当時のオールスターで大石:松本幸四郎(白鸚)、浅野:高田浩吉、吉良:滝沢修を始め鶴田浩二、山田五十鈴、月丘夢路、淡島千景、瑳峨三智子、近衛十四郎などなど挙げ切れないほど(って他は5、6人しかわからんが・・・)。58大映版でも吉良をやってる滝沢修は流石にうまいし、女優陣なんかは尋常じゃないくらいみんな綺麗。見所の討入シーンは期待を裏切らない出来。家を破壊しまくり血しぶきも乱れてスピード感も凄い。ただ討入前の高揚感、討入後の達成感はそれほどなく鶴田浩二が余計。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-28 23:56:23) |
67. 新諸国物語 紅孔雀 完結篇 廃墟の秘宝
第5作で堂々の完結。今までのが何だったのかというくらいネタ盛沢山。浮寝丸の心眼が開けたとかで盲目は治るし、久美はあっさり白鳥草で元に戻って、しかも浮寝丸の妹ってことが明らかに。那智の嘉門もこれまたあっさり救い出し、登場人物一同揃って花の島で最終決戦。悪者一味を一掃して宝は平和の為に使おうと締め。全体を通してMVPは高千穂ひづるかな。錦之助は主役ながら印象薄い。剣戯は大友柳太朗と比べると全然強そうじゃないし重みがない。もう一人の主役千代之介もやっぱりアイドル。黄金期には完全に脇役になる吉田義夫、三条雅也の勇姿が印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-26 23:30:35) |
68. 王将一代
新東宝でこのキャストってのが凄い意外。辰巳柳太郎・島田正吾・田中絹代・香川京子・木暮実千代・田中春男・三島雅夫etcと阪妻の「王将」と比べてかなり凄い面子。将棋とは言え辰巳柳太郎と島田正吾の対決はやはり緊張感と迫力がある。阪妻版と違いがかなりあるけど、こっちの方が将棋界と坂田三吉について詳しく描かれてます。棋士としての凄みは阪妻以上のものを感じる。ただ終わり方が・・・えぇって感じのブラックな雰囲気が・・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-22 21:30:29) |
69. 忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻
59年お正月の東映オールスター映画。東映発展記念作品とか。大石に千恵蔵、浅野に錦之助、吉良に進藤英太郎を配した東映二度目のオールスター忠臣蔵。このキャストは豪華すぎて最強だと思う。これだけのスターが見られる幸せっていたらかなりのもの。56年版では弱かった女優陣に美空ひばりを筆頭に木暮実千代、東映三姫に長谷川裕見子と充実。男優陣では大川橋蔵、大河内傳次郎、山形勲、中村賀津雄、北大路欣也、里見浩太郎も加わりこんなメンバー二度と揃わないってぐらい凄い。堀部弥兵衛をやらせたらこの人の薄田研二もいいし、安兵衛の大友柳太朗が抜群にかっこいい。進藤吉良の憎らしさ、浅野錦之助の凛々しさ、大石千恵蔵のドスの効いたリーダー振り・・・流石映画全盛、流石東映という出来です。一番印象に残るのは浅野に斬りつけられた吉良が運ばれるとき、その血が右太衛門御大の着物の紋に付いちゃったもんだからブチ切れて吉良を殴る御大が忘れられない。前半だけの出演であそこまで印象に残るとは流石。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-20 23:42:13)(良:2票) |
70. 任侠東海道
58年お正月の東映オールスター映画。大河内傳次郎、里見浩太郎、薄田研二等が加わって57年の任侠清水港よりもさらに豪華度アップしてます。前半は千恵蔵、後半は右太衛門でバランス取ってます。悪役も前半月形、後半薄田・山形・進藤といった感じ。90分ぐらいでこれだけのスターが出るのでもう大変です。印象残るのは東千代之介のかっぽれ。あのシーンおちゃらけてる割りにちょっと感動。あとは最初のほうの片岡千恵蔵・大河内傳次郎・月形龍之介が1つの場面に収まってるシーン。やっぱりすごい・・・。こういうのがオールスター映画の楽しみ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-20 23:42:07) |
71. 赤穂浪士 天の巻・地の巻
56年お正月の東映オールスター映画。 東映創立五周年記念作品とか。忠臣蔵ものを見るのはこれで3作目だけど東映らしい娯楽作品に仕上がってる。でもオールスターとはいえ56年と東映初期なので大川橋蔵もいないし、東映なので仕方ないが女優陣が薄い。力を入れてるところは浅野内匠頭と立花左近と千坂兵部のエピソード。最初の一時間は浅野内匠頭がずっと生きててなかなか死なない。大石一行が江戸へ向かう途中での立花左近の場面はやはり迫力が凄まじい。千恵蔵と右太衛門両御大による睨み合い・・・流石です。最後の行進のかっこよさも必見。あとは月形吉良が見つかるの早すぎ! しかもめっちゃへたれてるし。忠臣蔵とはいえ月形さんなら赤穂浪士でも4、5人倒せそうなのに・・・。締めも担当した千坂兵部が全体的にいい味出してます。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-20 23:42:01) |
72. 新諸国物語 七つの誓い 凱旋歌の巻
七つの誓い3部作の第3作。3作目でやっと錦之助が髷姿になって時代劇っぽくなる。注目は錦之助と橋蔵が2人だけで話してるシーンが見られること。共演自体少ないので握手までしてる絵はかなりレア。あとは1作目から出てるのに全く存在感なかった月形さんが最期にかっこよく死んで流石ってのを見せてくれました。エンディングはハッピーエンドなんだろうけどコスプレしすぎ・・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-15 16:10:21) |
73. 武蔵と小次郎
この作品で島田正吾、辰巳柳太郎初体験。一条寺で矢が刺さりながらも斬りまくる武蔵がかっこいい。まさに見事って感じの殺陣。当初の目的の淡島千景はやっぱりいい、すっごい綺麗。八雲が死ぬときの着物の裾を引きずる仕草、髪の乱れ方、めっちゃいい。桂木洋子もなかなか。島田正吾は前髪がうざそう。ストーリーは無駄っぽいエピソードが多いけど見所もあってまぁまぁ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-14 19:07:43) |
74. 旗本退屈男 謎の決闘状
第19作。主水之介の修羅さは武蔵以上だと思った。「天下大道のため」とか言いながら女公方老中将軍ですら斬りつける。さすが退屈男様だと。見所は中盤の月形龍之介との対決。右太衛門との対決は何度も見てきたけどやっぱりいい。重みがある。若い橋蔵も注目。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-05 02:02:29) |
75. 大江戸七人衆
市川右太衛門、大友柳太朗、大川橋蔵、東千代之介・・・ 時代劇の大スターの4人が出演。これだけでかなり魅力的です。東映時代劇のキャストは凄すぎ。悪役のほうもかなり揃ってます。主役なのに右太衛門が序盤で退場するので、他の人の見せ場もちゃんとあります。大友柳太朗が死ぬ場面なんかはかなり見せ場ではあるけどしつこい(笑)。娯楽としてみるには十分おもしろかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-18 04:04:08) |
76. 大東亜戦争と国際裁判
大東亜戦争開始から国際裁判の判決、刑執行までを描く。アラカンの東条がカトちゃんみたいなズラとメガネで少し笑える。戦後たった14年でこれを映画にって思うとかなりすごいと思った。逆に今のが作れないかと。ほぼ全編ナレーションだけど昔の発音って聞き取りにくい。クレジット見ると天知茂、丹波哲郎出てるらしいけど全然わかんなかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-18 04:04:07) |
77. 白扇 みだれ黒髪
東海道四谷怪談の元ネタみたいな映画。作りとしては「浪花の恋の物語」に似てるけどこっちはちょっと介入しすぎ。千代之介の伊右衛門がかなりかっこいい。クールで非道で天知伊右衛門に匹敵するぐらいかっこいかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-15 02:13:37) |
78. 稲妻草紙
阪東妻三郎、田中絹代、木暮実千代、三国連太郎とキャストは豪華。ただ田中絹代はちょっと年齢的に「お雪ちゃん」と呼べないかと。あの役をやるにはきついというか。まぁ阪妻にしたって晩年なので似合いといえばそうなんだけど。でも若い三国とじゃやっぱ・・・。冒頭の阪妻と田中絹代が長い石段ですれ違うシーンは凄いロマンティックな描写。その石段での殺陣ではいつもに増して大股で阪妻のふんチラが見られて楽しかった。 7点(2004-08-04 01:54:16)(良:1票) |
79. 大菩薩峠(1957)
内田吐夢と片岡千恵蔵による大菩薩峠3部作の最初。雰囲気は重厚なものがあるが、展開が早い。いつのまにか時間が進んでるし、登場人物も多いので把握するのが大変。原作知らないし、大菩薩峠映画も初めてなのでそこら辺はつらいところ。1作目で判断するのは難しい。印象に残るのは伝次郎の道場に千恵蔵がやってきて錦之助と立会うシーン。その3人の絵の迫力が凄かった。 7点(2004-07-12 20:04:54) |
80. 風雲児 織田信長
信長の父信秀の死から桶狭間の戦いまでを描く。錦之助の信長は65年の「徳川家康」でも見たけど、ほんとかっこいい。このころはスリムだし、信長メイクの眉の上がり具合なんか実に凛々しい。今まで見た錦之助では1・2にかっこよかった。人間50年の舞がこの作品でも見られるけど、やはり「徳川家康」での舞いのほうが貫禄などを含め上かと。でもワイルドで豪快な錦之助が見られてよかった。 7点(2004-06-28 00:04:48) |