61. アリス・イン・ワンダーランド
年齢を重ねるにつれ、自分の意見をいうのがめんどくさくて、何も考えずにそうですねって笑ってる時間が増えた。それを社会人だから仕方のないことなんだって言い聞かせ、ごまかてきた。 そうやって毎日を乗り切っている自分と前半のアリスが重なって見えた。「あなたは誰?あのアリスじゃない」って言われ、戸惑うアリスと。 アリスは、物語が進むにつれて、アリスに近づいていく。この映画ではアイデンティティの確立をシンプルすぎるくらいまっすぐに表現している。私はちゃんと自分を保っているだろうか。自分の意志を持ち、行動しなければ、どんどん自分がなくなっていくに違いない。周りにイカレテルと言われようと、自分の考えをいわなければきっと、あなたは誰?の質問に何も答えられなくなるだろう。ファンタジーの中に厳しい問いかけをちりばめている作品です。 細かい設定は気にしちゃいけません。戦いの場面もいきなり寝返る赤の兵士もこの映画では重要な柱ではないのです。ファンタジー、ファンタジーなんですから。 [試写会(字幕)] 5点(2010-05-15 21:35:47) |
62. Mr.&Mrs. スミス
非常にエンターテイメント性の高い映画。アクション映画だと、「アクション」にこだわりすぎちゃう作品が多いけど、演出がうまくできてて、スタイリッシュでゴージャスという印象です。女の子でも楽しめるといえばもっとわかりやすいかもしれない。 ザ・ハリウッドスターのブラットピットとアンジェリーナジョリーはまさにはまり役で、二人で立っているだけで絵になる構図が多いのに、爽快なアクションを次々とこなしていくのだからたまらない。見てて純粋に楽しめます。特にお互いの正体がわかった時の夕食での緊張感溢れるシーンは必見です!! [地上波(字幕)] 7点(2010-03-06 18:09:40) |
63. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 マクレーンはほんと不死身ですね! 設定はつっこみどころは抜きにして、好きなのです。アクションもそこそこ楽しめたし、ハッカー少年の成長もちょっと見れてなかなか良かったのではないでしょうか。ただ、後半特にアクションだけで突っ走った感じを受けたのが残念。 [地上波(字幕)] 7点(2010-01-14 23:53:03) |
64. のだめカンタービレ最終楽章 前編
ちょっとコメディ要素が多かったような気がしますが、、、まあよかったかなーと。 オーケストラも迫力あってよかったし、千秋役の玉木もうまかったです。ただドラマに比べるとのだめの影が薄くて残念。いや、後編に期待です。きっと前前編はのだめの葛藤につながる準備段階なのだろうと思いつつ見てました。 [映画館(邦画)] 6点(2009-12-31 14:58:49) |
65. Mr.インクレディブル
深く考えず、アクションシーンをわくわくしながら、見ましょう。 なんだかワンピースに似てる気がするけど、楽しみましょう。 たまにはこんな映画で童心にかえるのもいいんじゃないでしょうか。 投稿しようと思ったら、すでに投稿されててびっくりした。 見た記憶が全くないってすごいな。。いつ見たんだろう。感想は違うというのにも驚愕した。2018/8/4 [DVD(字幕)] 5点(2009-11-15 21:27:08) |
66. クヒオ大佐
コメディじゃないのでご注意ください。切ない大人向けの映画です。 仕事にへとへとになって、恋人もいなくて、なんだか何もかも上手くいかない。 日々、戦わなくちゃいけない現実は、自分の理想とはかけ離れていて、 全てが嫌なになっちゃって、日常生活から脱したい。 そんな時きっと誰でもあると思うんだよね。 それが、何回がでてくる台詞「騙されることを被害者が望んだんだ」っていう心理につながるんだと思う。 最初は、その台詞を理解できなかったけど、少し分かった気がする。 夢を語ってばかりいられない大人だからこそ、非現実的な世界に惹かれるんだと思う。 それが、たとえ騙されたという行為によって、成り立つ世界だとしても。 だから、何?って言われたら、それまでだけど、そんな人間の弱さを物悲しく、愛しく描いている作品。 「辛くても現実と向き合わなくちゃいけないんだよ」とまで、この映画では言っていない。ただ、人間の弱さを切なく描いているだけ。それを中途半端と受け取るか、良い味として受け取るか、見方次第かな。 ただ、ちょっと松雪泰子と堺雅人の人物像の掘り下げが足りなかったのが残念。 演技は悪くないけれど、なんせキャラクターが弱いので、ストーリーの重みがでなかったという感じ。んー惜しいと思って、4点。 あと、脇役の新井さんは味があって存在感のある良い役どころでしたよ。必見です。 [試写会(字幕)] 4点(2009-10-18 19:59:03) |
67. おくりびと
医療の進歩、核家族の増加、戦争のない日本、理由はいくつもあるが、生活の中で死を考えることは少なく、「死」は隔離されている。誰しもに訪れるのにもかかわらず、死を言うことは好まれない。いうならば、タブーだ。 そんな考えが染み付いてしまっている中で、人間の最期の姿を真正面から描いた潔さにまずは敬意を示したい。 題材だけでなく内容も本当に良かった。 まずは、映画全体のバランスの良さ。 人の死を通して、人間の醜さ、浅はかさ、素晴らしさを淡々と描いている。説教臭くならず、台詞で長々と説明することもない。しかし、見ている人に問題提起を鋭く突きつける。ときどき、挟まれる明るいやり取りも絶妙。メリハリが効いてて、見てて飽きない。 それから、人間臭さあふれる登場人物。 どの登場人物も完璧でなく不器用な人をリアルに描いていて、素直に感情移入できた。差別を持った友達も、子供を捨てた同僚も、憎めない。この人間味あふれる登場人物たちが映画に深みを与えていると思う。 うん。久しぶりに良作に会えました。ぜひ見てください。 [地上波(邦画)] 9点(2009-10-17 23:56:00) |
68. ワイルド・スピード/MAX
普通のカーアクション映画です。普通に楽しめます。つきぬけたシーンとか言葉はないですが、カーレースを楽しめばよいのかなあと思います。 ストーリーは「ザ・王道」です。ただ、あまり、ひねりもなく、読めちゃうところも多いのが残念。私は他のシリーズを見てないから人間関係の部分に感情移入できなかったので、他シリーズを見たほうがより楽しめるかもしれません。 最後のシーンは次への布石として、面白いと思いました。あきれてる主人公の顔もよし! [映画館(字幕)] 5点(2009-10-17 22:58:31)(良:1票) |
69. 小説家を見つけたら
派手さはないけれど、よくまとまっている作品。 年齢を超えた友情、偏見、思春期の少年の心情を丁寧に描いた映画だと思う。 違和感やつっこみなく見ることができる。 最後の読み聞かせのシーンは素直に感動する。 ただ、中盤ちょっと間延びしてるシーンが多かったのが残念かなー。 見せ場が少ないので、ちょっぴり飽きがきたので、それが減点です。 気持ちがゆったりしてるときに見るのにお勧め。 [DVD(字幕)] 6点(2009-08-15 20:53:36) |
70. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 んー。いまいち。見ててイライラする意思表現も青春時代の特徴なんでしょうか。 高校生なんてこんな感じなのかもしれないけど、、この軽さや適当さを受け入れられなかったです。 タイムループの動機も、千昭を好きになる過程も良く分からないし、千昭がなんで真琴以外の子と仲良くなるかも分からないし。。。全てが中途半端で残念でした。 唯一救いが、真琴がちょっとずつ成長していくところかな。自分勝手にタイムループを使ってたところから、他人のために使おうとした。でも、それもなんだかベタだったので見続けるのが辛かったです。 [地上波(邦画)] 2点(2009-08-12 01:05:13)(良:1票) |
71. イエスマン "YES"は人生のパスワード
最近、毎日が繰り返しでつまらないなーと思っているアナタ!見るべきです。 人生は取捨選択。 人生を変えるような一大決心が、自分の生き方を決めてるわけじゃない。 毎日の些細な選択の積み重ねが、自分を創っていることに気付かせてくれる作品。 朝おきて、電車に乗り、会社に行き、帰って寝る。 一見、「決められた」レールを歩いているようだけど、 自分がそのレールを毎日選択しているんだと思い知らされる。 つまらない生活だと思ったら、それは自分がつまらない生活を選択しているということ。 生き方は変えられる。 自分の可能性を狭めているのは、自分自身であって、変えたければ、いつからでも変えられる。 そんなことを描いている映画です。 主人公がなんだか馬鹿みたいにYES宣誓にとらわれているところは、ちょっと興ざめしちゃったけど、基本的に明るく楽しいコメディを貫いてくれます。 なんか色々悩んでいるときに見るのも良いかも。 [映画館(字幕)] 6点(2009-03-21 21:17:57) |
72. ベガスの恋に勝つルール
《ネタバレ》 ラブコメの王道。その一言につきる。なんていうの?安心してみていられるよね。 予想通りにストーリーが進んでいくのよね。それでも笑えるし明るい映画だしまあいいんじゃない??って感じです。ただねーなぜ最後仕事を辞めたかについて深く描いていれば言うことなし!だったのに。。そしたら恋愛と人生観が上手く組み合わさって単なるラブコメどまりではなく、もう一歩働く女性の心情を描けてさらに面白くなったのではないかと思う。。。 しかし、こうやって難癖つけちゃう私ではベガスの恋みたいなドラマチックな恋はできないのかしら。もっと素直になろうと思います。 [映画館(字幕)] 5点(2008-08-17 21:24:35)(良:1票) |
73. クライマーズ・ハイ(2008)
かっこいい。しびれてしまった。こんなにも意見のぶつかり合いに圧倒され、心を奪われてしまうのは、現代の社会ではそんなシーンを見ることが少なくなったからだろうか。 自分の信じる正義を貫こうと声を張り上げ、主張する悠木は見てて爽快な気分になる。 自分の意見が周囲と摩擦があるなら、口を噤む癖がついてしまっている私。悠木のように怒りをぶつけることも、悔しさに体を振るわせることもしばらくしていない。 話の軸がぶれてしまっていたところは否めないけれど、私はただただ、記者たちの戦いに心を打たれてしまった。 自分の前に立ちはだかる壁にぶつかることをためらった時、ぜひ見たい映画である。愚直な記者たちに背中を押してもらえるかもしれない。 [映画館(邦画)] 9点(2008-08-15 19:19:06) |
74. ゲド戦記
《ネタバレ》 2時間で収めようとするところに無理があるんでしょうね。 ストーリの吹っ飛び具合も気になりましたが、思わず笑ってしまう瞬間がなかったのが残念。どんなにシリアスなストーリであっても明るいシーンがあるじゃないですか。あれが救いであり、ジブリのよさなんだけどなー。 [地上波(邦画)] 4点(2008-07-20 22:27:17) |
75. 崖の上のポニョ
毎日暗いニュースが飛び交う中、単純にほっとさせてくれる作品。 ありえないくらいいい人たちの登場だけど、映画くらい人間の素晴らしさを訴えて欲しいと私は思います。 へんてこな生き物にもお年寄りにも誰にでも優しい少年。 夫の安否さえ確認できない状況で、少しも不安を見せずに子供たちにラーメンを作る母。 街が海のそこへ沈んでも、悲観的にならず活気あふれる人々。 こんな登場人物を見ていると、生きていることは素晴らしいと素直に感じる。 大変なことがあっても大切な人がいる。ただそれだけで強く、やさしくなれるのかもしれません。 どんな目にあっても、人はただ泣いて暮らしたりはしない。 明るく笑うことができる。 人間の逞しさを再確認できる映画です。 世の中が暗くても、人間は明るく笑いあうことができる。 そんなメッセージを私は勝手に受け取りました。 ストーリーが強引なトコは気にしちゃいけないと思うのです。 [映画館(字幕)] 7点(2008-07-20 22:10:33)(良:1票) |
76. フラガール
松雪泰子演じる先生と生徒たちのバトルと最後のダンスシーンが特に好きです。爽やかな気持ちで見ることが出来ました。あと最初の方、深刻なシーンにも関わらずうまく笑いを誘う場面が多々あって、上手いなぁと思いながら見てました。 ただ、炭鉱側の描写がもうちょっと欲しかった。。よくできてるんだけど、ちょっと単純にまとめすぎたような気もします。爽やかに見れる分、ちょっと深みが足りなかったかなー。 [地上波(邦画)] 6点(2007-10-07 00:25:39) |
77. さくらん
切ない要素はいっぱいあるのに、いまいち心が痛まない。感情表現が足りない気がする。魅かれる過程とかきよ葉の切なさが伝わってこない。最後のオチも読めてしまったし、飛躍的な結末が残念。 あと、主人公が破天荒と品のなさを食い違えてしまっている演技でした。木村さんや菅野さんの演技に主人公が完璧に負けてしまっていたと思う。設定の中で木村さんと人気を争うってことになってるけど、そうは見えないんだよね。 [DVD(邦画)] 5点(2007-08-16 22:03:19) |
78. バベル
《ネタバレ》 観る前から玄人映画の匂いはしてたんです。私は大衆映画好みの素人映画ファンなんで、ちょっと悩んだのです。でも菊池さんの演技を観たいっていう好奇心で観ました。そして、かなり後悔した。 なぜかっていうと、全体的に意味がわからない。理解不能。何が言いたいの? 際どいシーンもグロテスクなシーンもなんで必要なのか全然わからない。人の欲や本性をさらけ出したかったのか。だから見てて気分が悪いのかもしれない。 でも、それを通して何を伝えたかったのかいまいち伝わってこない。人間の愚かさか?それとも無難に家族愛ですか? ただ銃がたくさんの人を不幸にしてるっていうのは分かった。母親が銃で自殺した日本の家族も、殺人未遂事件を起こしたモロッコの家族も、死にそうになったアメリカの家族も、みんな銃のせい。 でも、それの発端である銃がなんで日本のものなんだろうか。銃社会を批判したいならアメリカの銃にすればいいんじゃないだろうか。日本である設定の理由を問いたい。しかも日本の描写に違和感があって、映画館でなければ映画を見続けることは出来なかったと思う。 [映画館(字幕)] 2点(2007-05-02 23:52:10)(良:3票) |
79. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 ネタばれあります。 うーーーーーん。。難しい。 敗者とはチャレンジしないものだ!っていうおじいちゃんの台詞はすごくよかったし、美少女コンテストを痛烈に批判するあたりは良かったんだけど、オリーブが踊るっていう選択をして歩いていくシーンも素敵なんだけれど、 どうしても、、やりすぎ感がぬぐえない。 おじいちゃんが亡くなった時、あの行動はないだろ!?と突っ込む気持ちが抑えられなかったです。 とにかく家族愛だけで強引にまとめようとしてるところがなんだか適当な感じがして、 私にはどうしても駄目でした。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-04 15:32:45) |
80. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 元気が出るおしゃれな映画としてうまーくまとまってる。楽しんで観れます。爽快感があるし、面白いし。ただ、詰めが甘い!深みが足りん!と言われればその通り。でもよくできた映画だと思う。これはこれで楽しめば良いのではないかと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-27 15:39:35) |