61. ロレンツォのオイル/命の詩
《ネタバレ》 闘病ものはどうしても泣かせようというのが見え見えになってしまうが、これはそういうところがない。子供が発病して、医学にはまったくの素人の両親が必死の思いで医学的なことを調べて、最後には特効薬を見つけ出すという実際にあった事実を、ただその事実だけを描いている。親というのはほんとにすごいです。ただ、ここまでできる親はそうはいないんじゃないかと思う。ここまでできないからといって、薄情な親とは思わないし・・・。ロレンツォの苦しむ姿は目を覆いたくなります。 8点(2004-01-25 17:59:29) |
62. フォエバー・フレンズ
《ネタバレ》 いい映画だとは思うけど、すべて予想がつくので普通という感じです。相手が幸せのもとをつかみそうな瞬間(知り合った男性の興味が相手にばかり向いているときなど)、さりげなく話題をそらしたりするところは「あるあるある~」とうなずいてしまいました。親友に娘の将来を託して死んでいかなければならない気持ちというのはとてもつらいと思う。ベット・ミドラーの子供時代の役の子がほんとに本人を小さくした感じで歌声もどことなく似ていて、ある意味感動しました。 6点(2004-01-23 08:47:30) |
63. 冒険者たち(1967)
この映画を観て、若い頃、どちらかというと保守的におとなしく過ごしていた自分を後悔させられました。冒頭に流れる音楽が、これからなにかが起こることを予感させる。この映画の雰囲気がかっこいい! 8点(2004-01-23 08:32:52) |
64. はつ恋(2000)
《ネタバレ》 田中麗奈もいいですが、原田美枝子のお母さん役がすごくよかった。私としては「愛を乞うひと」よりも好きなくらい。父親と喧嘩して母親の病室に泊まるところは、この映画の中で一番泣きました。父親に連絡を入れる母親。「大丈夫よ」と小さな声で話す姿・・・母親ってやさしいですよね。花見のシーンはなぜか少し説明しすぎるものを感じてしまって、自分の中でちょっとだけひいてしまいましたが。真田広之が願い桜へ行かず、別れた家族に会う選択をしたのはよかった。昔の恋人との再会より、今の自分にとって大切にしなければいけないものを取り戻しにいく・・・初恋の人はそういう人間であってほしいと思います。 7点(2004-01-23 08:21:41) |
65. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
最初はアル・パチーノの大声で怒鳴るのや、めちゃくちゃ自分勝手なのが見ていてほんとにいや~な気持ちになって、「こんなのおもしろいのかな?」と不安でしたが、途中からどんどん引き込まれました。最後の学校でのシーンは最高です。女性のつけている香りをサラッとあてるところも好き。アル・パチーノのような人にあんなふうに言われたら心が動きますねぇ。 8点(2004-01-23 08:02:52) |
66. エド・ウッド
ジョニーがとても活き活きと演じているのが印象的。表情がすばらしい!またまた大好きになりました。作品が成功したしないに関わらず、ジョニーの仕事のスタンスはやっぱり主張があっていいと思います。エド・ウッド・・・こんなに映画に没頭できてすごいなぁ。B級だろうがなんだろうがここまで映画バカになれるなら、「史上最悪の監督」というのも褒め言葉に聞こえてきます。 8点(2004-01-19 16:55:47) |
67. 恋愛小説家
ジャック・ニコルソンとヘレン・ハント。すごく自然でうまいのだけど、物語自体私にはそんなに魅力的ではありませんでした。軽い感じで観られるというのはいいんですけど。犬がジャック・ニコルソンにとてもなついたというところで、彼はほんとは優しくて、でもうまく自分を表現できないちょっとせつない人なんだなぁって感じました。あの犬、ほんとにかわいかったです。 5点(2003-12-27 21:59:34) |
68. 母の眠り
《ネタバレ》 メリル・ストリープは「マイルーム」での母親らしくない母親も似合うし、この映画の良妻賢母も完璧です。だんだん痩せ衰えていく姿をしっかり演じていてすごいです。レニー・ゼルウィガーも微妙な表情がよかった。かわいいし。ただ、せっかくいい映画なのに最後があっけなさすぎに思います。母親の死の真相を知ったのだから、もう少し時間かけてもいいんじゃないかなぁ。あんなにすぐ球根植える作業に戻られたらこっちが困る(苦笑)途中の母と娘のやりとりの方が心に沁みました。 7点(2003-12-25 02:00:09) |
69. フェイク
《ネタバレ》 私はすごくよかったと思います。ジョニーももちろんいいんだけど、アル・パチーノのうらぶれた冴えない感じがすごくよかったです。すっかりジョニーを信じ切っている姿が哀しかった。最後に「呼び出し」されるのも・・・他の作品に比べてジョニーが普通なので安心して観ていられました(笑) 8点(2003-12-25 01:39:20) |
70. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 ずーっと観ようか迷っていて、一大決心して観ました。観終わった今、やっぱりかなり重い気分になっています。「どうしてこうなるのぉ~?」という理不尽さ、「なんですべて話して死刑を免れようとしないのぉ~?」という怒りにも似たイライラ。息子を思う気持ちはものすごくわかるけど。どうして子供を産んだのかという問いに「この腕に赤ちゃんを抱きたかったから」というのは泣きました。自分勝手な選択かもしれないけど、女の本能だものね。列車のミュージカルシーンは思わず涙出るくらいよかった。裁判と死刑直前のはどうかと思うけど、ああいう想像の世界がなければ彼女はほんとに不幸すぎる。内容が内容なだけに誰にでも簡単にはすすめられないけど、撮り方も凝っていたりと出来はいいと思います。 6点(2003-12-22 16:47:22) |
71. ヴァージン・スーサイズ
《ネタバレ》 音楽や雰囲気はけだるい感じですごくよかったんですが、他の方も書かれている通り、自殺する必要性が感じられないし、自殺に至った姉妹たちの気持ちもよくわからなかったです。家に閉じ込められ、自由を奪われ、あれくらいの年の女の子なら「死にたい」なんて漠然と思うかもしれないけど、逃げ出す隙なんていっぱいあるように見えたけどなぁ。それからジョシュはどう見てもかっこよくないんですけど!どうしてあの髪型? 5点(2003-12-21 08:41:49) |
72. イル・ポスティーノ
話はすごくよかったです。島の景色もとても綺麗でよかった。でも、主人公がひとめぼれして結果奥さんになる人が、胸の開いた服をよく着るただの気の強い女にしか見えなかったのが残念です。さもないことかもしれないけど、これってとても重要な気がするんですが・・・ 7点(2003-12-07 02:54:54) |
73. ジョイ・ラック・クラブ
《ネタバレ》 女性は哀しい。でもそれ以上に強くて優しいと思える、そして娘を産んでよかったと思えた作品でした。最後の母子のエピソードで、父親の話から母親への誤解が解けていくところが好きです。母親は娘に期待するのではなく、望みを託す・・・母に感謝の気持ちで一杯になりました。 8点(2003-12-07 02:41:09)(良:2票) |
74. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 ラッセル・クロウって好きじゃないけど、演技力はやっぱりあるなと思いました。幻覚であるあの3人にいろいろ言われるのを必死に無視する場面は、見ていてほんとに辛いだろうなぁと心底思いましたもの。夫婦愛にもとても感動しました。荒波を乗り越えて、今は凪いでいる海を静かに二人で航海している・・・授賞式の帰りの場面でそんなことを連想しました。「シャイン」でも思ったけど、天才というのは普通の人にはわからない心の闇を抱えている人が多い。だからこうしてよい晩年を迎えたのを見るとほんとによかったと思う。 8点(2003-12-07 02:27:15) |
75. ピアノ・レッスン
なんと言ってもマイケル・ナイマンの音楽が主人公の気持ちをすべて代弁しているかのように素晴らしかった。私は主人公のような環境にはもちろんおかれていないし、ああいう静かな激しさも持ってはいないけれど、それでもどこか共感できる部分がありました。 7点(2003-12-07 02:07:50) |
76. レナードの朝
《ネタバレ》 観終わった後、心が重い。短い時間ではあったけど、眠りから覚めることができたのは賛否両論あると思うけど私はよかったと思う。確かに人生の一部がすっぽりと抜け落ちていることを実感するのは患者にとっては酷なことだけど、誰だって目の前にそういう人がいたら目覚めさせてあげたくなると思う。でも薬物投与はもっと慎重にやった方が・・・と素人の私も思った。幸いレナードに効いたからよかったものの。また元に戻るとは思わなかったなぁ。つらかったです。主演2人はさすがの演技です。ラストで看護婦さんをお茶に誘うのは「あらら・・・」という終わり方でしたが。 7点(2003-12-03 18:31:00) |
77. ユージュアル・サスペクツ
ここのレビューで謎解きの重要な知識を得てから観たので、最初からカイザー・ソゼを探しながら観てしまって、純粋に映画に没頭できなくてちょっと後悔してます~(涙)それでもハラハラドキドキしたからなかなかおもしろい映画です。 8点(2003-12-01 17:00:34) |
78. コントラクト・キラー
《ネタバレ》 深夜にテレビでやっていたのを偶然見つけ、少しのつもりが結局最後まで引き込まれて観てしまいました。映像も暗くてちょっと不気味なんだけど、ちょっとしたタイミングのズレや関わる人間の事情なんかで結局主人公が生き延びてしまうのがおもしろかったです。不気味なのにクスッと笑っちゃうっていう感じです。この映画は真夜中に観るといいと思います。 7点(2003-12-01 16:52:30) |
79. 君さえいれば/金枝玉葉
香港映画なら「花様年華」や「欲望の翼」の雰囲気が好きなので、私には今ひとつ合わなかったみたいです(涙)でも、アニタ・ユンの美形の男の子役がとても自然ですごいと思いました。カリーナ・ラウも綺麗です。美人ですね~ 6点(2003-12-01 16:42:25) |
80. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 長い映画でしたがそれを感じさせない映画でした。内容は重くて、目を背けたくなる場面もたくさんありましたが、実際にあったことなのですから目を背けてはいけないと思いました。主人公が生き延びられたのはもちろん運がよかったのでしょうが、過酷な状況でも生き延びられる強さを持っていたからでしょうね。ドイツの将校のつま先からずっとカメラが上がっていき、顔が映る場面は忘れられません。将校役の人は出番はあまりなかったけど、役柄にピッタリでとてもインパクトのある人だと思いました。 8点(2003-11-24 09:25:06) |