61. さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
ヤマトのシリーズとしては、ストーリーも作画も一番よくまとまっていたと思います。当時の日本と重ね合わせるとよく分かる。アメリカとの同盟の大きさを頭では理解しながら、心の面では満足しない何かが、一瞬で敗れ去る巨大艦隊と最後に特攻をしかけるヤマトに象徴されているのでは。確かにこれで終わればシリーズとしてはよかったのでしょうが、このアナクロな終わり方では人々が満足しなかったのも事実。やはりヤマトを眠らせるのは環境の脅威でなくてはならなかったのです。 7点(2002-08-19 01:45:20) |
62. サイコ(1960)
スリラーとホラーの中間に位置するような作品でしょうか。一見平凡で純朴な男の内側に潜む悪意を主題にした点では、その後のサイコ・ホラーの原点ですね。しかもヒロインの殺され方の衝撃も、後に続くホラー作家の目標でしょう。やっぱりヒッチコックはすごい。 8点(2002-08-19 01:38:34) |
63. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
ネタバレですのでご注意を。今回はダメでした。SWはハリウッドの技術と、ルーカスの東洋趣味の結合でもっていたのではないかと思いますが、今回は全く内容空虚になってしまいました。ドロイドとクローンが戦ってたくさん破壊があって、何が面白いの?ジェダイは力よりも精神性を重視するのかと思っていたら、フォースは単なる念力になっちゃった。そして「自我」をもたないクローン兵を指揮するヨーダ。アナキンとアミダラの二人の「13日の金曜日」に登場する学生並みのロマンスと頭のなさ、それにもましてジェダイの洞察力のなさ。ドロイドとクローンを戦わせ、正義と悪を配して共和国を専制主義に導こうとする存在に察しをつけさせることがストリート言えばストーリーでしょうか。SWシリーズも派手なだけで中身のない映画に仲間入りをしたことを感じた1作でした。 5点(2002-08-12 18:14:44) |
64. ターミネーター2
シュワルツネッガーの代表作なのは間違いない。二作目にしてはできがよい。というか、全く指向性が違う。1とストーリーをつなぎ合わせると、どうも破綻しているようなのだが、2の方はCGを見せる映画。CG技術発達史の中で残る作品でしょう。 7点(2002-07-21 18:02:58) |
65. ターミネーター
発想は平凡だけれども、ストーリーがよく出来ている。しかし脇役だったシュワルツネッガーが主役になってしまったのは、ハリウッド映画の趨勢を示しているようで、悲しい。 7点(2002-07-21 17:58:46) |
66. ペット・セメタリー(1989)
中身がないと思って見れば、中身がない。けれども、死者を弔う気持ち、死者への責任感は今日の世界では結構人を動かしている。日本で死刑を求める感情も、海外での血みどろの民族紛争も、死者への哀惜の気持ちがそれをさせているのかもしれない。そのやみがたい気持ちをどうやって止めるのか。それは死者は決して帰ってこないと理解することだろう。そう考えるとこの映画のメッセージは深いのかも。けれど多分深読みのしすぎ。 7点(2002-06-22 17:46:50) |
67. ジャンヌ・ダルク(1999)
主人公の性格づけが甘いために、訴えてこない映画。宗教、戦争、政治、人間、いずれを描くにしてももっと徹底すべき。 4点(2002-06-12 18:37:28) |
68. ジャッカル
役者優先で物事が進むハリウッド方式の弱点が出た映画。脚本の粗さが目につく。 3点(2002-06-12 18:32:38) |
69. アンタッチャブル
デ・パルマらしい映像の見事さと無意味な残酷さの取り合わせ。でも何度も見てしまう。主人公4人とデ・ニーロのキャラクターの作り方が平凡だけれども的確だということでしょうか。ポチョムキンのパロディも分かっていてもよく撮れてると思います。 8点(2002-06-09 20:11:01) |
70. アタック・オブ・ザ・キラートマト
僕はこういう映画好きですね。お金を出すのはもったいない気がするけれど、もし人から借りられれば気分転換にはもってこい。ちょっと点数上げようと思います。 5点(2002-06-09 20:03:40) |
71. アマデウス
世の中には天才がいる。僕にとってはバスケのマイケル・ジョーダンで思い知らされました。そんな人と同時代に同じ土俵で競争することになるのは大変だ。サリエリの視点から天才を描いたこの作品は共感を呼びますね。衣装、音楽、ゴージャスに作ってある大作としておすすめ。 8点(2002-06-09 20:00:15) |
72. アメリカン・スウィートハート
これ、国際線の飛行機の中で見ました。時差ぼけで見たので、何だか印象が薄かったこともあるのですが、どうもストーリーが単純な割に入りこめなかった気が。 6点(2002-06-09 19:56:25) |
73. ある日どこかで
昔、読売テレビ(関西)の深夜にやっていたカルト映画紹介番組で初めて見て、忘れられない映画になりました。アメリカでも根強いファンがいるようで、DVDも2000年版が出ていますね。日本でもDVDで出て欲しい映画です。恋人同士で見るのにおすすめ! 9点(2002-06-09 19:51:34) |
74. ロッキー
単純明快、うそだろー映画ですが、肉屋の訓練とか、生卵呑みとか、演出がうまいですよね。ほんとこれだけだったらよかったのに。 8点(2002-05-12 10:28:42) |
75. ロッキー3
この映画で面白いのは、成功した人間の堕落をロッキーとスタローンで重ね合わせているような雰囲気が見えるところ。それだけ。 6点(2002-05-12 10:26:57) |
76. ロッキー2
1作で完結していたものを無理に作ってしまった。1作で終えていれば、スタローンの名声はもっと高かったろうに。 5点(2002-05-12 10:25:50) |
77. ロッキー4/炎の友情
レーガン政権期のアメリカの雰囲気を知るにはよいでしょう。中身を真剣に見ようとしても意味ない。 4点(2002-05-12 10:24:11) |
78. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
私のオール・タイム・ベストの一つ。『ゴッドファーザー』よりもよいと思うんですが、なかなか支持は得られませんね。20世紀初頭の新移民によって荒々しくなり、同時に活力を得たアメリカ。その30年後には、移民の一部はエスタブリッシュメントに手が届きかけていた。FDRからケネディ、ジョンソンと続く民主党政権と移民層のつながりもそこはかとなく示唆されていますね。それらを伏線に友情、恋愛、裏切り、挫折という普遍的なテーマを優雅な音楽で彩る、最高の逸品です。 10点(2002-05-01 23:20:57) |
79. 白と黒のナイフ
推理サスペンスものとしてよくできていた気がします。ラストもよくできてますね。ただ、家に帰ってよく考えてみると、辻褄の合わないところもあったような。傑作じゃないけれど、佳作と言えると思います。 7点(2002-05-01 23:13:05) |
80. マイケル・ジョーダン・トゥ・ザ・マックス
ハンドル・ネームはシカゴ在住の経験から。当然マイケルの大ファン。この映画は偶然乗った飛行機の中で見ました。うーん、面白くないとは言わないけれど、やっぱり遊びの映画ですね。出ている選手の人気度を知らないと、意味のない映画でしょう。 6点(2002-05-01 23:09:42) |