61. デューン/砂の惑星(1984)
いいよね~この映画。いや、欠点だらけだってのはわかってるんだけど・・。ストーリーは原作に任せちゃって、ひたすら映像的な快楽のみを受け持ったような潔さがたまんない(笑)。きっと何処かにこういう世界が存在するに違い無いと思わせるような、綿密に構築された世界観とよく練られた美術。まるで大河ドラマのようです。小道具のクラシカルなデザインが秀逸。 8点(2003-09-25 15:08:39) |
62. 地獄の黙示録 特別完全版
《ネタバレ》 私はこの映画が“マイ・ベスト・ムービー”なので、いくら未公開シーンが加わって長くなっても基本的に大歓迎です。伝説の7時間バージョンも死ぬまでに是非観たいと思うくらいです。ですが、やはりここは冷静にこの“特別完全版”で追加されたシーンについて検証したいと思います。 【要らないシーン】キルゴアのサーフボードを巡る追加エピソード~終始深刻な顔で独白していたウイラード大尉が唐突にこんなイタズラをして子供のように笑っているのは不自然です。中途半端に大尉のキャラを掘り下げるのは全体の雰囲気を損ねる危険有り。同様の理由で燃料とプレイメイトを交換するくだりも不必要。 【良かったシーン】フランス人農園のエピソード~説明的ではあるが、ベトナム戦争という背景を理解するためには、カーツの苦悩を理解するには必要。同様の理由でカーツがベトナム戦争における米兵の任務期間の問題などを糾弾する書簡を大尉が読むシーンも理解を助けてくれる。 [DVD(字幕)] 10点(2003-09-25 14:45:54)(良:1票) |
63. ボーイズ’ン・ザ・フッド
よく出来てる!この監督は説教臭い作風が鼻につくけど、この映画は社会的な視点とナマの衝動がうまくブレンドしていて説教くさくない。エンターテインメントとして十分なクオリティを持っている。『マトリックス』のモーフィアスの演技もシブイ。アイス・キューブもいい味だしてる。 8点(2003-09-25 14:38:33) |
64. スカーフェイス
私はこの映画に影響され過ぎて道を踏み外しました。あまり若い人は見ない方がいいかも知れません。 9点(2003-09-25 14:34:01) |
65. プライベート・ライアン
98年は戦争映画の当たり年だった。この映画も冒頭のオマハ・ビーチでのシーンが秀逸で、今まで本当の戦闘の姿を知らされていなかった事に気付かせてくれる。この戦闘シーンを観れば、いかなる理由に於ける戦争も自信を持って否定することができるだろう。そういう意味では為政者にとっては「華氏911」などよりも余程脅威的な映画だろう。ただ、全体を通しての質は同年の『スターシップ・トゥルーパーズ』には遠く及ばない。スピルバーグの映画作家としての力量は落ちたと感じる。 それともこの辺が“良心的アメリカ人”の表現の限界だろうか? [映画館(字幕)] 4点(2003-09-25 14:27:50) |
66. ブリジット・ジョーンズの日記
この映画にケチをつけるのはやめとこう。ブリジットがめっちゃカワイイ。デブで目尻に小皺の目立つ30女なんだけどカワイイ。まぁ現実にはこんな娘はいないが・・(おっとつい愚痴が・・)。 [映画館(字幕)] 7点(2003-09-25 14:20:37) |
67. ミシシッピー・バーニング
この映画の面白さについてはくどくど言う必要はないだろう。この映画の舞台はロバート・ケネディ司法長官が保守勢力の反発の中で改革を推進していた時期で、デフォーの演じる捜査官もその影響を受けた世代なのだろう。ハックマンがデフォーを「ケネディ坊や」と皮肉るのにはそういう背景がある。このあたりの60年代におけるアメリカ社会の価値観の対立の図式を知れば知る程、この映画の面白さが増すと思う。 9点(2003-09-25 14:16:05) |
68. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
正直やられたってカンジ。この脚本考えるのにどのくらい時間かかったんだろ?キャラクターもそれぞれいい味出してるし、科白もテンポが良くて個性的。ところでスティング親父とアランはゲイのパートナーっていう設定なのかな? [映画館(字幕)] 7点(2003-09-25 14:06:44) |
69. シックス・センス
泣けた。オチの謎解きなんて大した問題じゃ無いと思う。この映画の肝はなんといってもオスメントの存在感と、ゴーストと人間に分け隔てなく優しく接する優しいキャラクターだと思う。渋滞中の車の中での彼の母親への告白シーンはいつ見ても泣ける。 9点(2003-09-25 14:00:02) |
70. スターシップ・トゥルーパーズ
バーホーベンの突出した最高傑作であると同時に戦争映画の傑作のひとつだと思う。戦争の本質(殺戮の快感と、醜悪さ、滑稽さ)を表現している所は『地獄の黙示録』と同様だが、この映画のスゴさはそれが少しも説教くさくないところ。近未来で敵を虫にしてはいるが、これは現代のアメリカのメディアを駆使した軍事国家ぶりを暗に批判していると思われる。自分達の敵は、アメリカ的価値観が通じない点では虫と同じ、と言っているようにも見える。理屈込みでも、理屈抜きでも楽しめる唯一の戦争映画。 10点(2003-09-25 13:53:48)(良:2票) |
71. 明日を夢見て
個人的にはトルナトーレの最高傑作。一番自然なストーリーができていると思うし、トルナトーレの映画にありがちな少し鼻につくエピソードもなかった。 [映画館(字幕)] 9点(2003-09-15 02:10:36) |
72. マレーナ
『海の上のピアニスト』でコケたけど、やっぱりシチリアに帰ってきたトルナトーレはいい。ストーカーだとか変態とか言ってる方もいるようですが、これはそんな言葉も存在していなかった性的におおらかかつ厳格な時代の話ですよ。なんでも現代の価値観で観てたら、そりゃ楽しめないでしょ。当時の時代背景を考えればストーリーも自然で納得できると思います。 [映画館(字幕)] 7点(2003-09-14 22:01:20) |
73. アメリ
フランス映画にしてはサービス精神旺盛な作り。『ブリジット・ジョーンズの日記』のフレンチ版って感じもなきにしもあらずだが、逆に言えばそれだけ楽しめるってこと。深い感銘は与えてくれないが、ちょっとした幸福感は与えてくれる。あとこの監督は絶対『恋する惑星』を観ているはずだ。 [映画館(字幕)] 7点(2003-09-14 21:56:53) |