61. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 バートン&デップなので所詮子供向けと思っていたら滅茶苦茶ブラックなストーリーではないか。私は、食人というのはNGなのでもし香港映画のような題名が付いていたら一生観ることはなかっただろう。ただし、直接飛び込んでくる映像が全くグロいと感じないのは、流石ティム・バートンというところか。因果応報へ向かったストーリーの組み立てが実に上手い。問題は、復讐から単なる大量無差別殺人に変わってしまっている点。対象がハッキリしているのだから、そいつらを拉致でもして嫌という程恐怖を味あわせて殺せばいいだけ。椅子を改造しているから拘束具でも付けるのかと思えばアレだ、変な所で調子に乗っているジョニー・デップにビックリだ。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-28 06:47:53) |
62. キングダム/見えざる敵
《ネタバレ》 序盤のテロシーンの迫力に一気に惹き込まれた。二段攻撃は余りに衝撃的で、実際に真似されたらどうするのか?と思う程。そういえば自爆テロをハリウッドが真っ向から見つめた映画は始めてではないだろうか。ただ停まっているだけの車が恐怖なのである。そもそも悪いのは占領と取れる行為ばかりしているアメリカに決まっているので、どちらの味方でもなく観ていたのが本音である。アラブ人が脇役としていい味を出している。中盤までは良かったが、最後は何時ものアクション映画になってしまっている。あの自動車事故で全員ピンピンしておられたら緊迫感も糞も無い。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-28 02:31:55)(良:1票) |
63. ベオウルフ/呪われし勇者
《ネタバレ》 ハリウッドでしか味わえない映像技術だし、アクションもそれなりに楽しめた。しかし観終わった後味がなんとも悪い、結局何も残らないという無情な結末の時に感じるそれである。最初のバケモノも悪者=醜いという何時もの西洋ファンタジーそのままで、更に知能が弱いということで虐めのような感情を持ってしまう。そもそも、この主役のオッサンは何でそんなに強いのか?生い立ちや修行といった根拠が無いから常に冷めて見てしまう。そして、この映画には人間ドラマが殆どない。王妃との駆け引きなど皆無だし、怪物との関係により身内に争いが起きるのだと思っていたが特に無かった。母親の姿も微妙、もう少しエロを強調するかとんでもない化け物でないと。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-22 08:43:31) |
64. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 昔、仮面マジシャンが「大物マジシャンの中には双子がいる」とバラしていたのを覚えているので最初からどちらかは双子なのではと疑っていた。今回も女の部屋に現れた時点で疑い、手を怪我した時点で確信した。反対に衝撃だったのは小鳥が消えるマジック、まさか潰されていたとは。この方法は問題ありまくりであるが、”人の思い込みを逆手に取る”というマジックの原点が見える。ストーリーは常に他人を陥れるというもので欝になる、そもそも安全管理が無いに等しい。マジックの世界を冒涜した静電気発生のバケモノは論外。 [DVD(字幕)] 5点(2008-06-22 08:39:36) |
65. EX MACHINA/エクスマキナ(2007)
《ネタバレ》 「アップルシード」の名前を堂々と邦題に入れないのからして、本作品の人気が今ひとつなのが分かる。しかし、今更ジョン・ウーはないだろ、無意味な動きとスローモーションの多様が鼻に付く。そして相変わらずのゲームCG、人間に光沢があり過ぎるから違和感がするのよ。印象に残ったアクションは出だしと終わりぐらい。それだけを期待していたので一応満足している。正直、近未来モノでロボットやアンドロイドが暴走するという展開はもう見飽きた。人間を操っても最終目的は結局のところ自己満足でしかないし。 [DVD(字幕)] 5点(2008-06-22 03:11:58) |
66. 犯人に告ぐ
《ネタバレ》 原作がしっかりした、地に足の付いた映画である。ただ残念な事に知名度が低すぎる、テレビスペシャルに毛が生えたようなのばかり宣伝される今の時代はいったいなんだろうかと思う。豊川悦司は完璧にハマっていたし、爺さんや元部下との信頼感が観ていて安心出来る。実際、事なかれ主義の警察がテレビに出るなど絶対に有り得ないが、それだけにハッタリをかまして犯人を嵌めるというのは実に爽快である。不満というとやはり、犯人が2人とも馬鹿であるという点、最初に想像していた知能的な攻防など皆無であった。豊川を貶めようとするならば、豊川の子供を狙うか、4人目の犠牲者が出れば終わりという事にも頭が回らないのだから。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-17 20:43:34) |
67. クローズド・ノート
《ネタバレ》 変な色が付いてしまった可哀想な映画、結局守れなかった監督がヘタレとしか言いようが無い。内容自体は批判されるようなものではなく、人物や風景の雰囲気が心地よい。沢尻エリカと竹内結子はこれぞ女優という美しさである。それに加えて周りが芸術だらけというのは、余りに現実離れしている感じはする。そして、邦画は人の死によって感動を創ってくるから苦手なのである、今回においては日記というどれだけ大切か分からない物が残されている時点で、安否を心配しないか? バイクが原因になっているのも、当たり前すぎて空しい。最後男に渡すのも微妙、普通男なら人の日記は読まないと思うし。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-17 20:42:00)(良:1票) |
68. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 庵野ともあろう者が未だに過去の遺産で金儲けするのか?と観る前は嫌悪感しかなかったが、その感情は始まって5分で消えた。無論作画をすべてやり直しているという点を評価してである。そして、この映像はもはや芸術の域に達している、庵野は昔からレーザーによる破壊を描かせたら世界一だったが正にその集大成に思える。ストーリーは序盤のテレビ版そのままなので、ある様で無いに等しい。相変わらず、思わせぶりな台詞が出てくるが、徹底的に無視すればいいのは心得ている。シトの登場番号が1つずれているのだけは気になった。この作品が何故ここまで人を惹きつけるかというと人が誰でも持っている”絶望”を描いているからのように思える。 [DVD(字幕)] 8点(2008-06-14 20:35:03) |
69. ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記
《ネタバレ》 大掛かりな宝探しツアーですな、相変わらずサクサク謎が解けること。最初から覚悟して観ているのだから一々つっこみはしなが、一つでいいから納得するモノが欲しかった。結局、綺麗な相方が救いで3人を中心にした遣り取りが楽しめる。敵はエド・ハリスなので絶対に偽善者的な死に方をすると思っていた。しかし、毎度お宝の場所が崩壊していくが、事前に世間に知らせてから慎重に入れよという感じ。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-14 20:26:09) |
70. ブレイブ ワン
《ネタバレ》 街のチンピラを殺しまくると言えばチャールズ・ブロンソンを思い出す。復讐劇は人を惹きつける何かを持っている、今回も話は単純で、結局主役に感情移入出来るかがキモと言える。ジョディ・フォスターはこの作品だけでなく余りに暗く切羽詰った役が多すぎる、よく考えたら笑顔を一度も見たことが無い。今回で言うと、幾らアメリカといっても3度も暴漢に出会うか?という確立の問題、アレだけ殴られたにも関わらず傷一つ残っていないため結構冷めて見ていた。 結局、最初から銃を持っていれば良かったという話、恐ろしい国だ。 [DVD(字幕)] 4点(2008-05-31 10:13:56) |
71. アドレナリン(2006)
《ネタバレ》 お馬鹿映画だ。もっこり・半ケツ・路上S○Xと此れまで有るようで無かったシーンのオンパレード。ジェイソン・ステイサムは正に一皮剥けたという感じである。女性がまた魅力的で、テンポの良い言葉の切り替えしが実に心地よい。何時ものキレのある”ローリングひじ打ち”があれば言う事無かった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-31 07:57:54) |
72. オーシャンズ13
《ネタバレ》 「12」が余りにつまらなかったので全く期待していなかったが普通に面白かった。俳優陣は相変わらず豪華で雰囲気だけでも楽しめる。そうするとやはり女気が足りない、ジュリア・ロバーツがいないので「オーシャンズ10」という感じである。不満は方法が大雑把過ぎる点、土木機械を嘗めているし、ダイスに粉を混ぜただけでどうしてゾロ目になるのか分からない。しかし、白人とは本当にカッコをつけたがる民族だと感じる、頭を使わないカジノの何が面白いのかさっぱりだし。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-24 13:41:47) |
73. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
《ネタバレ》 三池という監督はある一定のキャラに入れ込んで誰が主役か分からなくなる場合がある、「殺し屋1」と同じである。主役は伊藤英明という事もあり全く魅力を感じない、3番手か4番手の印象である。目立っていたのは、窪塚に似た役者。ストーリーにおいては桃井かおりの役どころが問題、期待の裏切りは必要だがそれによって”やるせなさ”ばかりが残る。要は息子夫婦が惨殺されていくのを唯見ていただけなのである、助ける力は十分にあったにも関わらず。あのセットは「座頭市」を思い出すが、娯楽アクションとしては足元にも及ばない。英語を使うのはいいが、アメリカ人から見たらハリウッドで良く見るエセ日本人みたいに感じるんだろうな。 [DVD(字幕)] 3点(2008-05-19 00:11:56) |
74. ナンバー23
キチガイの妄想に付き合っている程暇ではない。23×0=0点とでも勝手にこじつけてくれ。 [DVD(字幕)] 0点(2008-05-18 17:08:23) |
75. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
《ネタバレ》 此れは映画というより動物のドキュメンタリー特集だな、人間描写を完全に無視しているのだから。ストーリーが余りに淡々と進みすぎて、全く興奮する場面が無い。幾ら増殖してもアメリカなのだから核兵器で町ごと消滅させれば済む話、と冷めて観ていたし。他にも全くホラーになっていない演出・暗くて何の事か分からない映像と此れ程下手な作品は近年無いぞ。 [DVD(字幕)] 1点(2008-05-16 20:14:57) |
76. ラッシュアワー3
《ネタバレ》 真田広之と競演するなら20年前のバリバリの時にやればいいのに。「ポリス・ストーリー」か「プロジェクトA」の続編で観たかった。日本刀を使ったアクションを何時ものサーカスでやるな!本当に白ける。エディ・マーフィの出来損ないも相変わらず鬱陶しい。 [DVD(字幕)] 2点(2008-05-16 19:36:02) |
77. キサラギ
《ネタバレ》 点数が高いだけあって中盤までは本当に面白かった。「十二人の怒れる男」の形式で、個々のキャラクターと掛け合いが楽しめる。役者も皆合っていた、特に小栗はどういう役でも率なくこなすという印象。個々の正体が序々にバレていくという驚きの連続なのだが、流石に関係者だらけというのはリアリティーが乏しくなる。ファンがいないのか?と余計な事に関心が行ってしまうのだ。死因についても、キャップが出てきた時点に分かるのは辛い、しかもサラダオイルを部屋に撒くなどという非常識な行動を「ああそうですか」と素直に認める程お人よしではない。ゴキブリ対策ならコンバットを置け! オヤジが実の父親だったという事も蛇足と感じる。終わり方もタイミングを失っているというか、期待を裏切ってアイドルの顔を見せてしまうのも微妙。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-11 17:47:13) |
78. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 TVスポットの予告では確実に「世界でたった1人」と言い切っていたよな、とすればコレは完全に詐欺である。誰がゾンビ映画を想像する?似たような映画は散々観たし、全く糞つまらないにも程がある。人がいないのにライフラインが通じているという馬鹿馬鹿しさ、この時点で観る価値は無い。「孤独」がテーマでは無かったのか、ゾンビとの戦いぐらい誰でも脚本書けるって。 [DVD(字幕)] 0点(2008-05-11 17:29:37) |
79. ファンタスティック・フォー:銀河の危機
《ネタバレ》 この程度の作品が普通にA級作品として配給されている事事態がおかしい。「X-MAN」と比べると兎に角格好悪いのばかりで、能力を含めてカリスマ性が感じられない。敵に下手な良心を入れるなど馬鹿の極地かと、それによって地球がえらい事になっているのだが全く緊張感が伝わって来ない。もう二度と創らなくて良い。 [DVD(字幕)] 1点(2008-05-05 15:52:35) |
80. バイオハザードIII
《ネタバレ》 とうとう人類絶滅の一歩手前まできてしまったが、コレだけ90分でさらっと終わられてはやはり不満が残る。相変わらず国家や軍は出てこないし、アメリカにしては出てくる兵器も貧弱すぎる。キツイモデル顔のジョヴォヴィッチは相変わらず女性の魅力を感じない。主人公は唯ですら無敵モードなのに、超能力まで出てはどうスリルを味わえというのだろうか。カラスの大群には閃光弾が有効だったのを思い出した、またゲームはやりたくなった。 [DVD(字幕)] 3点(2008-05-05 15:42:57) |