Menu
 > レビュワー
 > envy さん
envyさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1281
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617
投稿日付順1234567891011121314151617
変更日付順1234567891011121314151617
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  そんな彼なら捨てちゃえば? 《ネタバレ》 
なんか久しぶりの恋愛群像劇でした。 ドリュー・バリモアがすっかり熟女の様相になっててびっくりしました。ジェニファー・コネリーって年取ったらやけにゴツくなっちゃいましたねぇ、なんかトレーニングで絞ってる感じがします、ドリューもかな。 原題と邦題の関係なんですが「彼はそれほどあなたに夢中じゃない」→「そんな彼なら捨てちゃえば」みたいになるんですかね。 完全に女の立場から語られてて、みんなそれなりに収まっちゃうんで男の本音とか習性がわかる恋愛ものじゃないです。そのかわり女のほうはリアルだしインタビューされてるようなシーンもなかなか楽しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-02 21:24:48)
62.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
これは「愛を読むひと」ではなく「朗読者」だと思います。  秘密を隠すことに必死な人間は攻撃的で怒りっぽい、ハンナはナチス時代の罪の意識よりもコンプレックスの方が勝っていて、他人の理不尽な死より自分自身の痛みということなんだと思います、現実的です。 上手くいってる仕事を突然辞めてしまうのも読み書きが必要な部署への配置換えが理由で、マイケルの前から突然消えたのもこれが理由なんだけど、15歳のマイケルにはそれを知る由もありません、一方的な別れは相当なダメージでその後の彼に相当影響してるんだと。実の娘でも、人と打ち解けなくなってしまいます。  裁判で真実を証言することは15歳のひと夏の出来事も言わなければいけないことで、法律家を目指す20代の大学生にそれはやっぱり容易ではないです、ましてやナチ裁判、現実的です。  そして離婚を期に朗読テープを送る、これはマイケルの一方的な贖罪なんですが、裁判を傍聴していたマイケルの葛藤を知らないハンナにとっては「愛を読むひと」です、マイケルに応えたいと独学で読み書きを学ぶハンナ。 愛のチカラです、ハンナの一方的なおもいだけど。でもこのシーンでは泣きました。 15歳の時の一途さではないというのはハンナからの手紙が入った引き出しを足で閉めることでわかります。 殺風景なハンナの独房に花柄のカーテンが付き、飾られるようになる。いつも身支度をキチンとするようになる、マイケルがいつ面会に来てもいいように準備していたように思えました、しかし手紙の返事すらないことでハンナは気付き、再会したことで確信するんですね。ナチス親衛隊の過去は受け付けられない、朗読ももう望めない。 そして再びハンナは突然消える、最後まで気持ちがすれ違い、行き違ったままのハンナとマイケルでした。 でも聖歌隊のあの思い出の場所に埋葬したのは贖罪ではなく優しさ、愛だと思います。 私の想像、勝手な解釈ばかりなんですが、ひと言では語ることのできない複雑な人の心と業を描いた質の良い作品だと思います、ケイト・ウィンスレットはハマリ役でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-25 22:16:11)
63.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
とてもキレイなその後でした。 オープニングの墜落事故のシーンがあっけなく終り、必要最小限の人物で何か不自然な流れに「あれ?これって。。。」とすぐに感じるものの、全体の雰囲気、カメラ、ロケーションが洗練されていて美しく、静かに進行していくところに惹かれました。 ビジュアルや雰囲気を味わう映画という感じ。 人は必ず死ぬけれども、予期しない突然の死となればまわりはもちろん、本人も覚悟はできない、そういう恐怖とか不安に対するひとつの提案とでもいうのでしょうか、親しかった人が迎えに来てくれる、なんかちょっと安心するじゃないですか。迎えに来る人たちがみんなほんとに優しくいい人たちなんです。。。可愛がってたワンコまで・・・健気です。 自覚しながらも責任感から最後まで見守っているパイロット役のデヴィッド・モースが切なかったです。 観終わったあと、なんとなく味わったことのある雰囲気だなあと思って、そうだ「ステイ」だ、と思い出しました。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-09 12:23:22)
64.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
へぇ~けっこう評価高いんですね、意外でした。 印象に強いところでは「ワーキングガール」とか80年代~90年代にかけて女の立身出世モノをよく観た記憶があって、なんか懐かしさと共になんでまたコレなの?とちょっと面喰ってしまいました。アメリカも就職難だったの?  鬼上司ミランダについて感心したことはただひとつ「空色」についての歴史をサラっと語ったところです、非常に勉強になりました。 それ以外はミランダの人物像がほとんど描かれてないので何か物足りなく、映画全体が薄い。就活マニュアル映画のようでもありました ファッション界はアンディにとって足掛かりで、大物と言われる人物のお墨付きを得て、いよいよ望みを叶えるべく切符を手に入れたっていうのはわかりますが、この映画を観て真に受けたり勘違いしてしまう女が増えるかもしれないと、そっちが気になってしまったのでした。アン・ハサウェイは最初まわりから太っていてダサイ女と言われまくってたけど、あのルックスですし全く太ってもいなければダサくもないんですよね。  ところでなんでプラダなんだろ? パリコレのシーンで唯一でてきたデザイナーはプラダじゃなくてヴァレンチノ・ガラヴァーニだったし、どっちもイタリアなんだけどNYはイタリアブランドの方が人気なのかな? マドンナの「ヴォーグ」にはニヤリ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-07-16 21:10:33)(良:1票)
65.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
前に有料チャンネルで観て、たまたま民放で放送していたので再見しました ドラマの方は観たことありません。でもTVドラマの映画化としてはかなり良いデキだと思います。テーマと脚本のデキも良いのだと思います。 どうせ・・・なんて思いながら暇つぶしの初見時、いい意味で期待を裏切られた作品です。 焦点をタイトル通り容疑者に絞っているのがいいです、そして堤真一の演技です、素晴らしい!特に表情、メソッドというのかな。情感があってこちらにジワジワ伝わります。 堤真一の演技と存在感なくしては成立しなかったんじゃないかな。 点数のほとんどは堤真一に対してです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-14 23:26:57)
66.  リトル・チルドレン 《ネタバレ》 
淡々としたナレーションの効果もあると思うけど、コレなかなかハイレベルなコメディだと思いました。面白かったです。 サラとブラッドに比べ、ラリーとロニーのヘビーな過去と人間性は通常世間から受け入れられ難いものだと思うんですが、そういう二人の方から何か潔さみたいなものを感じました。 で、この四人とはなんか世界が違うぞと感じるのがブラッドの奥さんキャシィで、実家の母親がやってくるとこのナレーションはサイコーに可笑しかったです。 キャシィと時間通りに行動するママ友が対照的な存在で、サラの旦那さんは何も問題ないとマズイのでああいうことにしたのかな?ロニーがいるんで影が薄いですね。 サラとブラッドはそれぞれの配偶者を捨てようとし、ラリーは奥さんに逃げられた、しかしロニーのママはロリコンで性犯罪者として前科者になった息子を見捨てない。これ単純に自分の子だから見捨てないんです。まあ、無償の愛というより溺愛ぽいんですけどね(これがロニーがああなった原因かな) サラが思いとどまった理由も娘の存在でしたし、私も女なのでこれはよく理解できました、でもブラッドなんですが、へぇ~男ってそうなんだ~~と、なんか目からウロコでした。 一般的には未来への希望とか目標を明確にもってそれに突き進む生き方がポジティブとされているようですけど果たしてそういう人の割合ってどんなもんなんでしょうかね、サラとブラッドのようなおもいを抱えている人は結構多いんじゃないかと、ラストも二人がスッキリ悟ったというより、一旦は治まりましたって印象です。人生は山あり谷あり、迷いありですね。 この映画に共感して面白いと思った私もポジティブには・・・ちょと遠いですな(笑) 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-05 16:27:20)
67.  ピアニスト 《ネタバレ》 
本作は、妄想部分を指摘するより現実部分をあげたほうが早いと思う。 そうなると全ての辻褄が合うのです。 トイレのシーンからのワルターとの絡みはエリカ先生の妄想でしょう。あの状況でアレはないし、自宅で母親を締め出すなんていうところもまさしくって感じです。 アダルトショップ、ドラマや映画から見聞きした知識を彼女なりに組み立てたストーリーです。なので奇抜だけどとてつもなく幼い。 トイレでワルターに命令するところはエリカ自身があのように母親から育てられたとこからきてると思う。 たぶんメンタルからくるホルモンのアンバランスで生理も止まってしまっている(コレ、タダ事じゃありません、赤信号。体から出ている悲鳴です) 生理を実感したいからなんだろうけどその発想ですよ、問題は。ラストもそうだけど自傷行為にまで及んでしまっているエリカ先生。自分の存在、生きていることを確認できるのは彼女の場合「痛み」なんですね。しかしそういう自分をひたすら隠すべく鎧でガチガチ、あの無表情と腕組がソレ。 誰か早く気付いて病院に連れて行ってあげてと切に思った次第です。 芸術の才能はあっても、母親の存在と抑圧され壊れてしまった独身中年女の性癖を見せてもらったわけですが、男女関係なくこういう人は特別珍しいことでもないだろうし、だからナニ? ただこの監督はこういう女に対して見下した感情をもっているのかな。 見守る、認めるとか優しさや愛情がみじんも感じられないのがとても気になりました。というかとても暴力的な描き方です。 妄想部分がすんなり理解できてしまい、意外性が殆どみられないところがわたしにとって大きなマイナスです。でもやはりカンヌが好きそうな映画ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-22 21:08:42)
68.  瞳の奥の秘密 《ネタバレ》 
あーイライラした映画でした。結局25年間のおもいを成就させる男女のはなしなんだ。 それはいいし、切なくほろ苦く後味すっきりなモノになりそうだし。 でも本作はそこに残忍な暴行殺人事件を絡めてるわけで、どこのあらすじ解説を見ても完全にサスペンス映画のソレなんですが、結局それで釣って観てもらおうってことなんじゃないかと。ええ、私完全にサスペンスだと思い込んでましてずーっと観たいと思ってた作品で、やっと念願叶ったんですが、期待が大きすぎたのか思い込みが強すぎたのか非常にがっかりしました。 だってあのグダグダで大雑把な捜査で根拠もはっきりしない犯人断定でいいのぉ?目をそむけたくなる現場の遺体描写だけはやたらはりきってる感じです。 パブロが手紙を分析し始めた時、やっとイライラから抜け出せるかと思ったら、サッカー場での都合よすぎるグダグダな捕り物だし。 写真に写る視線の先、イレーネのはみ出した胸元を見る容疑者の目、ついでにベンハミンがイレーネを見つめる写真も出てくるし「目は口ほどにモノを言う、目は雄弁」てことが重要なファクターなのはわかるけど、セリフで説明しちゃってるし、事件もベンハミンとイレーネの方もコレといって響いてくるものはなかったです。 登場人物の中で最初からイライラせず、いちばんまともな人って感じで素直に見られたのは被害者の夫リカルドでした。 なんか終わりよければ全て良しって具合の映画でした、アルゼンチンの警察とか司法関係からクレームとかなかったんでしょうか、時代の状況を考えてもあの理不尽さは尋常じゃないし。南米のラテンならではの大らかさですかね。 ところでベンハミン役の俳優さん、アラン・リックマンをラテンにしたみたいと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-13 09:35:46)
69.  ブローン・アパート 《ネタバレ》 
かなり肩透かしをくらいました。そしてユアン君またしても・・・ユアン・マクレガーは出演作にあんまり拘りの無い俳優さんですね。 言いたいことはわかるんですが、設定が素人が考え付くようなモノで幼稚ささえ感じてしまいました、特にあのモノローグ。 夫と息子がテロで亡くなる一家の名前は出てこないのに夫の仕事は爆弾処理班ていうのだけ出てくる。で、警察の理不尽な対応でしょ、なんのためにこういう設定がされているのかそこが非常に曖昧で焦点がどこにあるのか中盤すぎるまでよくわかりません。 そしてそんな旦那さんへの気持ちも思いも何も語られず、ひとえに息子です。  ラスト近くになって奥さん幻覚状態になり、いよいよヤバイぞとなったと同時に「あれ?お腹出てきてるけど?」て思ったらトイレでゲーゲーなりまして。 はい、浮気相手ユアンくんの子供産んじゃいまして(たぶん) 夫との息子を亡くしたんですが、浮気のおかげで新たに子を授かりました(たぶん)。。。なんかもう父親とか夫とか関係ないというか、なんかへんな女の自立再生という感じがしてしまいました。 ビルの屋上まで駆け上がるんですが「一緒には行けない」とついに息子に別れを言うんです、お腹に赤ちゃんがいるからなんですよね。 彼女は妊娠することで再び生きるチカラを取り戻したわけです、でも浮気相手の子です(たぶん)安すぎませんか?コレ。(たぶん)としたのは父親が誰なのか明確にしてないからです←コレとてもズルイと思う 「ブリジット・ジョーンズの日記」の監督なんですね、なるほど。 この監督さん、女性を撮るならコメディにしたほうが説得力あると思います。子を亡くした母というテーマの秀作の模倣のような印象です。 ミシェル・ウィリアムズの熱演には申し訳ないけど私には相当なハズレ映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2014-04-28 14:31:38)
70.  マイ・ブラザー(2009) 《ネタバレ》 
戦場での想像をはるかに超える体験での戦争後遺症に焦点を当てている話ではなかったです。 デキのいい兄と不出来な弟というのだけじゃなく、器量のいい妹とそうでもない姉っていうのもさりげなく語られてます。 兄は戦場で捕虜となり家族には死んだと報告がいってしまった、そこから不出来な弟がかなり頼りがいのある人物だったことがわかるのですね、帰還してみたら自分の家族が弟に乗っ取られてるみたいなね。「あんなことまでして生き延び、帰ってきた自分てなんだ?」みたいなのもあったかもしれないですね。 夫の父親の死を乗り越えかけた奥さんと娘たち、しかも帰ってきたのはいいけど精神を病んで人が変わってしまっている、お互い戸惑いと気まずさの中での毎日です、戦場で何があったかを告白したとこからが始まりなんだなと思いました、映画ではここがラストですけどね。 だだね、私としてはトビー・マグワイアがちょっとイメージ違う気がしてしょうがなかったです。 オリジナルはスサンネ・ビアの「ある愛の風景」なんですね、家族に起こるアクシデントとその成り行き。。。まさしくって感じです。オリジナルを観なきゃいかんと思いました。 それはそうと亡くなった兵士の奥さん役の女優さん、かわいらしくてイイ感じだなぁと思ったらリメイク版「華麗なるギャツビー」でデイジーやってるんですね、やっぱり印象に残る人っていうのはしっかり出てくるもんですねぇ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-20 18:42:35)
71.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
久々にのめり込んで映画観ました。さすがタランティーノ、オモシロイ!! タランティーノ作品の特筆すべき点はキャスティングの絶妙さ鋭さ、畳みかける会話と 音楽。今作はそれが冴えわたっている。 なかでもやっぱりランダ大佐、クリストフ・ヴァルツ。これまたすごい俳優がいたもんですねー。本当にいやらしい人物であるランダ大佐を見事に演じていたと思います、あっぱれです。「おとなのけんか」でもイライラするわ、いやらしいわで今まで見たことないタイプの俳優さんです。 何回か出てくるテーブルを挟んでの緊迫するけどしつこい会話のシーン、これが見所でした。オープニングからいきなりコレが出てきちゃったらもう最後まで観るしかないでしょ。 上手くいきそうでいかないという歯がゆい展開、映写室にひょっこり現れるフレデリックには笑うしかなかったし、あれだけ鋭くいやらしく事を運んできたランダ大佐のラストのアレ、胸のすくような素直でストレートな終わり方にしないのがやっぱりタランティーノなのでした。健在だった、よかったー ふざけてるけど、でもナチスは許さないというモノはストレートに伝わってきました。 タランティーノ流ナチス批判映画だと感じました。 二度とあのようなことは将来絶対無いとは言い切れないからね。 
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-04-11 17:21:07)
72.  猟人日記(2003) 《ネタバレ》 
観初めて少ししてからずいぶん前にチラっとだけ観た記憶が蘇りました。 今回キチンと観まして、キャシーがどっかの路地裏でスリップ姿になった時に「あーこの人・・・」となり、唐突に時間軸が行ったり来たりの映画だったんだと。 またしてもユアン・マクレガーのダメ男を鑑賞する映画でございまして、もう笑っちゃいます。 今回は自堕落だけど女にはモテる、絶倫ダメ男です。 ユアンくん演じるダメ男ジョーはいらなくなると、都合悪くなるとなんでも運河に捨てちゃうんです。 でもエラの息子が運河に落ちた時はなりふり構わず飛び込んで助けたの、助けたいと思えば飛び込める人なんです。 次から次へと相手かまわずやりまくってたのは罪悪感とか不安からひと時でも解放されたいみたいな心理からじゃないかと思うんです、その手段は人それぞれでジョーの場合セックスだったんだろうなぁ。 旦那さんにバレたとわかった途端に離婚に積極的になり、だんだん態度が大きくなっていくエラ。真っ赤な口紅をベタベタ塗り付けるとこなんてもう醜悪極まりない。 私、ジョーよりエラに嫌悪を感じてしまいました。 口紅を付けながら手早く調停すませてさっさと離婚だわさなエラを見るジョーの冷めた目が印象的でした。 ジョーはあの後どうしたのかしらね、警察に出頭して真実を話し、留置されるのは間違いないんで、中にいる間に事件の経緯やその前後でも手記にまとめれば作家としてかなりの手応えを得たんじゃないかなんて思わずにはいられなかったです、はい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-12-27 15:08:45)
73.  ウディ・アレンの夢と犯罪 《ネタバレ》 
上手い映画です、前半でじっくり丹念に人物と背景を描いていて、叔父の登場でいよいよ本題へ。 犯罪に至るまでとその後が独特のイラつくセリフまわしと主要人物があっちこっち行ったり来たりする流れの中で、軽妙なタッチで描かれていき最後はあっさりとこれでいいのか?みたいな曖昧な終わり方、持続するハイテンション、見事なアレン流だし、曖昧だけど予想を裏切る結末というのがさすがです。 ギャンブルとか借金に罪悪感はみじんもなく、日常の普通のことになってしまっている兄弟。夢をみるのはいいけど足元がグラグラでオープニングのヨットを買うところからしてもう無謀で何にハラハラしたかって、この兄弟の全てだわね。 弟テリーの彼女ケイトは好き、でも兄イアンの彼女アンジェラはどうも好きになれなかったですー
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-24 23:57:04)
74.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 
ウォール街で成功し「俺は全て持っている」と言い切ったジャックですが、ちっとも幸せそうじゃないし喪失感さえ感じたのです、そして目覚めるとニュージャージー。 もしもあの時こうしていたら・・・「スライディング・ドア」を思い出した本作、富と名声と地位より「ほらこれが本当の幸せよ」みたいな話かと思ったら、そんな今さらな白々しい映画じゃなかったです、もっと奥深いの。 ジャックは結局ウォール街に乗り込んでいく、「パリは逃げないよ」って言ったけどウォール街も逃げなかったのよね。 成功した者に限らず誰でも生きてれば置き忘れたモノや喪失感の原因はいろいろあるわけで。。。 それを取り戻す、克服できたらどうだろうみたいなことを言っているのかな?なんて感じました。つまりバランスなんですよね、NYとニュージャージーは両極端でしょ。 クリスマスのファンタジー、本当に久しぶりに観ましたが、こういう映画を観て、あ~イイ映画だったとまだ思えた自分にいちばんホッといたしました、良かった~~。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-21 22:24:05)
75.  アフターライフ 《ネタバレ》 
つまりサイコサスペンスだったんですね、でもその見せ方が中途半端。 全ての登場人物の設定とか描写が非常に表面的で説得力に欠ける感じです。 「死んでるのか生きてるのか」これがキモなんでしょうけど、なんかどっちでもよくなっちゃったわね。 それとリーアム・ニーソンが貴族的すぎちゃって、あんまりピンとこなかったです。 う~~~そうですねーサイコパスな葬儀屋に生きてる価値なしと獲物にされるほど負のオーラ出まくりだったアンナですが、死んだと言われてからの生への執着が皮肉でした。 なんでもいいけど監督の名前にいちばんびっくりしました、一生おぼえられません。。。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-11-16 00:41:21)
76.  ある秘密 《ネタバレ》 
第二次世界大戦下のフランス、ユダヤ人一家とくればナチスの迫害によって引き裂かれた家族の悲劇・・・いえ、これは違った。 結局は結ばれたマキシムとタニア、その背景に戦争とホロコーストがあったみたいな感じでした。 いわゆる自殺でしょうか、でもアンナは自分だけが消えることはしませんでした、息子を道連れにすることはマキシムへの復讐なのか、息子までもタニアのものになるのが許せなかったのか・・・ 中盤過ぎるまではサニエちゃんの良妻賢母ぶりが、ちょっと物足りないなぁなんて感じてましたが後半はしっかりサニエちゃんでした。 監督はクロード・ミレール、なかなかの秀作だと思います。 かつてのように、ヨーロッパの良い映画がいつからか日本ではあんまり話題にならなくなりましたねぇ、とても残念だわ。  
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-14 00:56:01)
77.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 
二人の名優の名演技と隠し味のような秘書とコメディタッチの作風が絶妙でした。 世界各地を旅することがメインではないのが終盤になるにしたがってはっきりとわかるんですよ、このさりげなさがいいんですよねぇ。 お互い持っているものと持っていないものが全く逆の二人、病気にならなければ知り合うこともなかったであろう二人、共通のことがあるとすれば死期が近づくまで親友と呼べる相手がいなかったことなんでしょうか。 まったく逆の意見、違う価値観を持った人の言うことに耳を傾ける素直さ、柔軟さも大切であるということかな。 人生山あり谷あり、挫けることなく必死で生きてきた二人がめぐり合い、お互い失ったものを取り戻させる。 イイ話でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-02 16:20:28)(良:1票)
78.  チェイシング/追跡 《ネタバレ》 
はあ、期待を裏切られたという思いが大きすぎて何と言ってよいのやら・・・ ラッセル・クロウじゃなくていいでしょ、コレ。 何を描きたいのか描いているのか、それが中盤過ぎるまでわからないのが魅力で引き込まれていく映画は確かにあるけど、これは違った。 根拠とか背景の描き方がヘタクソなんです、観客の想像力とか感受性に頼りすぎなの。 だから言葉の説明がなくても納得できるというものが無いです。 なんといってもラッセル・クロウの良さが全く出てなかったです、というかコレもう友情出演て感じ。 何年かぶりに時間を返してくださいと言いたくなりました。個人的に大ハズレだったので大好きなラッセル・クロウ出演なんですが低得点となりました。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2013-05-12 01:39:10)
79.  すべて彼女のために 《ネタバレ》 
ひかりTVでコレが観られるとわかりまして、さっそく。 最初、マイケル・ケインが出てきたかと思いました、奥さん役の女優さんはかなりきれいですね、きれいだけどよく似た感じの女優と見分けがつかないタイプだと感じたんですが、これは単に私が年をとったせいでしょうか・・・ 奥さんの描き方、ここがリメイク版と決定的に違うところだと思います。 オリジナルのこっちはなんの疑いもなく奥さん、リザは冤罪・無実だと伝わるのです。 そして脱獄を計画してまで取り戻したいという夫、ジュリアンの心情もストレートに伝わります、脱獄がいいか悪いかを問題にするのは野暮ですね。 リメイクはハリウッド映画なので娯楽性に拘るのはわかるし、そういう見せ方をさせれば他国はかないません、しかし調子にのったかどうかは知りませんが余計なモノをくっつけてそれが鼻についたのでありました。 心情を伝える、人間を見せるという点ではオリジナルの方が濃密です、ジュリアンの両親、弟、特にお父さん。これが今生最後と予感し、息子をガシっとハグするシーンはやられました。そしてなんといっても幼い息子の健気さ可愛らしさね。 本当に久しぶりに渋いフランス映画を観ました。当然、リメイク版より点数は上です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-17 13:10:51)
80.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
邦画はあんまり気乗りがしない方なんですが、途切れることなくレビューを目にするし、ちょうど有料放送のチャンネルで観られたし、妻夫木くんだし、観てみることに。 関西弁喋ってるけど、誰が観てもはっきり関西の土地とはわかる所が無く、ココいったいどこなの?みたいなのがいいです。どこか昭和40年代のような風景ね、雀荘でバイトっていうのもなんだし、女の客が真理アンヌとは!! 世間から隠れるように生きてきたジョゼの、恒夫を糧にした自立成長モノかな。 恒夫がジョゼに惹かれるのは、自分が優位に立てることと、ご飯が美味しいことが結構大きいんじゃないかと。居心地がいいんですね。 しかし彼はそれ以上のことは何も考えてない。「ずっと一緒にいて」と言われれば後先考えずに引っ越してくる。ジョゼに優しいのは責任の無さでもあり、水族館の前で駄々をこねるジョゼをおんぶする恒夫の表情が全てを物語ってると思う。 まあね、荷が重すぎて当然といえば当然。 実家行きをやめにすることをジョゼにどう伝えたのかがいちばん気になるところです、あえてソコは飛ばすという演出が良いですね。 ラクな方へ流れて行く自分の甘さ、いい加減さ不甲斐なさにたまらず泣いたと思う。でもそれに気づくだけマシです。 乳母車を押す人はもう必要なくなったジョゼ、必要な時におんぶしてくれる人がいつか現れるといいなと思いながら観終わりました。。。 その人は、あのヤンキーの幼馴染だったりするかしらん。 殆ど観てないけど、妻夫木くんの出てる映画は今のところアタリです。日本の俳優で妻夫木くんほどキスシーンの巧い俳優さんも珍しいんじゃないの?プライベートでかなり経験積んでらっしゃるのかしらね。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-02-28 11:14:35)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS