61. 河(1997)
《ネタバレ》 台湾版「家族ゲーム」という感じ。でもこちらの方が好き。家族のすれ違いがよく描けている映画だった。親子でホモをしかけるシーンなどグロテスクさを超えて滑稽。生気のない主人公、殺伐とした台北の町など、確実に現代社会の一面を捉えていると思う。説明のないストーリーで、分かりにくい部分もあるけれど、何年たっても忘れられない作品。 8点(2004-01-05 17:50:07) |
62. ムトゥ 踊るマハラジャ
数年前にインド映画ブームを起こした作品。不細工なおっさんがかっこいいポーズを決めたつもりでムチムチの美女といきなり踊りだす、おばか映画のノリで見るなら楽しめる。内容なくて、無駄に長いのでそれでも飽きるけれど。でもやっているインド人は大真面目だと思います。インド映画独特の雰囲気を楽しみつつ、内容も充実しているものを見たいならマニ・ラトラム監督の「ボンベイ」の方がおすすめ。 4点(2004-01-05 17:38:08) |
63. 時計じかけのオレンジ
よく分からない。暴力は楽しい、といいたいのか、洗脳はいけない、といいたいのか、こんな悪人は洗脳してしまえ、といいたいのか。ただ映像はとても格好よかったです。女性のストレッチ素材のワンピースを切るところなど。実際やってみたいと思ってしまった自分に少しぎょっとしました。あれは時代劇の帯ほどき以上に面白そうで(ちなみに私は女性です)。ただ、コミカルに、スタイリッシュに描くことで残虐性が薄まっているような感じがし複雑に思いました。やはり暴力はいけない、という結論でないとすっきりしないので、ソドムの市のように、嫌悪感のみ感じさせる映画(そうでない人もいるとは思いますが)という方が私は好感を持ちます。 5点(2004-01-05 16:44:44) |
64. ソドムの市(1975)
同監督の「奇跡の丘」をみて感動したため、何の予備知識も無く「アポロンの地獄」と二本立てで見に行きました。直前に見た「アポロンの地獄」が吹っ飛ぶほどの衝撃。上映中何度も席を立とうと思いましたが、もう二度と見ることは無いだろうし、逆にここで逃げたら後悔するかも・・・と頑張って見終わりましたが評価変わらず。というか評価できない。分からない。ただ一般的に禁忌とされていることを笑い要素なしでやりまくった事はすごいと思いました。内容に嫌悪感を抱く自分に安心しながらもその価値観さえも絶対的ではないと思わせられたことに5点。 5点(2004-01-05 16:20:37) |
65. ラビリンス/魔王の迷宮
小学生のときに見た。内容は全く覚えていないけれど、デビッド・ボウィの美しさはすごく印象に残った。ちなみにそのころ京本政樹も美しいと思っていた。この二人を同列に並べていた当時の審美眼を疑う。 6点(2004-01-05 15:23:55)(笑:2票) |
66. アマデウス ディレクターズカット
初めて見た時私は小学生で、話は殆ど理解できずモーツァルトの下品さ、ラクリモサの美しさのみ印象に残っていましたが、今回サリエリに同情しました。この映画で一番素晴らしいのは音楽なのですが、昔も今も一番印象に残るのはトム・ハルスの笑い声ですね。出来れば聞きたくなかった・・・ 10点(2004-01-05 15:14:45) |
67. 愛と哀しみのボレロ
ジョルジュ・ドンのボレロ目当てに見て、長かったが期待を裏切られずに大満足だった映画。ドンもすごいが話も密度が濃くてすごい。 8点(2004-01-05 14:58:03) |
68. ウエスト・サイド物語(1961)
音楽とダンスが秀逸。好きな曲がいくつもある。最近デジタル修正版(?)が出たので劇場で見たらビデオとは迫力が全く違った。決闘をしにいくときの4部合唱はとても興奮した。高校の音楽の授業で、先生(男)がトニー役、生徒がマリア役で「Tonight」を歌う課題があったが、あれは無理があったと再認識した。 9点(2004-01-05 14:52:52)(笑:2票) |
69. まぼろし
途中だれた感はあったが、最後のシーンで今までの行動に得心がいって感動した。私は未だ独身で、配偶者や愛する人を亡くした経験はないが、その悲しみを淡々と演じるシャーロットランプリングに共感。姑が主人公を責める場面もすごかった。 7点(2004-01-05 14:34:24) |
70. トリコロール/青の愛
青がきれいだった。ビノシュの演技が上手だった。映画館で見たのだが、音楽が少しうるさく感じた。しかしそれしか印象が残っていない。 6点(2004-01-05 14:25:16) |
71. フライド・グリーン・トマト
《ネタバレ》 公開当時評判が良かったのと、私がトマト好きということもあって数年前ビデオで見ました。途中までは、女性二人の友情で心温まりましたが、最後のオチで愕然となりました。人肉食いを笑って済ませられる神経は理解できません。しかも自分で食べるのではなく人に食べさせるとは。ほのぼのムードの中に出てきたため衝撃は抜群でした。同じカニバリズムでも確信犯のデリカテッセンの方がまだダメージは少なかった(これと比較する映画ではないけれど)。許容できない一線を自覚させられた一作です。 5点(2004-01-05 14:16:01) |
72. マトリックス
《ネタバレ》 映像は文句無く面白い。映像自体の構図やカメラワークなどにセンスは感じられないが、弾除けのシーンだけでも凄いなあ、と思った。けれども仮想現実の話が出た途端全てのアクションシーンが無意味になる筈なのに、まだしっかりと弾を避けているのにイラついた。やはり染み付いた肉体の概念は捨てられないのねと思いながら見るアクションシーンは興ざめだった。最後の最後にやっと主人公が気付いてやれやれと思っていたら電話まで走っているのにまたイラついた。テレポートしろっと思ったのは私だけ? 6点(2004-01-05 13:52:55) |
73. 指輪物語
《ネタバレ》 前編だということを知らないで(後編は作られなかったらしい)見たので途中で終わり驚いた。おっさん達の中でホビットたちの動きが女の子の様に品を作っていて気色悪かった。ガラドリエルも「奥方」というより暗黒女王の様なケバさだった。それでも黒の乗り手たちのシーンは怖くて良い感じだった。ただ一番感動するべき、ボロミアの死ぬシーンでアラゴルンとボロミアの顔がアップになったとき、ひげが鼻の穴の中から生えている事に気付き冷めてしまった。鼻毛はいけないと思う。 5点(2004-01-05 13:28:33)(笑:1票) |
74. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
原作はメリーとピピンの部分が一番面白かったのですが、余り描かれていなくて残念。フロド達のシーンは原作通りダラダラとした印象。ただヘルム峡谷は迫力があってなかなかだった。アラゴルンおいしい所ありすぎ。谷から落ちるシーンはとってつけたようでした。あとガンダルフの馬が走ってくる場面も。青春映画っぽいスローモーションはやめてほしかった。原作で一番好きなファラミアが嫌な役になっていてショックでした。 7点(2004-01-05 13:15:59) |
75. スリーピー・ホロウ
映像と、ウォーケンの首なし騎士が見られただけで満足。ティム・バートン映画にストーリーは期待していません(笑) 当時一緒に見に行った友人は不満そうでしたが。 7点(2003-12-31 05:48:35) |
76. フル・モンティ
《ネタバレ》 状況は悲しいんだけれど元気で楽しい映画。ロバートカーライルのダメっぷりがいい。でも個人的には彼らのストリップは見たくない。この映画を見て以来『HOT STUFF』を聞くと職安で並んでいるシーンを思い出してしまう。小人の置物が出てくるシーンもおかしかった。 7点(2003-12-31 05:20:07) |
77. CUBE IQ
CUBEと間違えて借りました(泣)時間も金も返せ!というぐらいつまらなかった。そのあと本家(?)をみたら間違いなく別物だった・・・ 1点(2003-12-31 05:07:59) |
78. バタフライ・キス
《ネタバレ》 どこかに自分を待っていてくれる人がいるかもしれない、というありえるはずもない望みを抱きながらも裏切られるたびに怒りを爆発させ、人を殺していく女と、彼女に惹かれ、同情した主人公。そして最後の切なすぎる結末。数年前に見た映画ですが、鮮明に記憶に残っています。 当時好きだったCranberriesの曲が効果的に使われていて、印象的でした。 9点(2003-12-30 16:48:47) |
79. 乙女の祈り
《ネタバレ》 彼女たちが想像する幻想の世界は、美しく独善的でグロテスク。まさにHeavenly Creature。自分たちの世界を壊されまいと母親(この映画の中で一番普通に見える)を殺してしまう彼女らは責められるべきですが、同時に同情してしまう。監督の視線も同情的だし。 9点(2003-12-30 16:31:12) |
80. ロード・オブ・ザ・リング
原作を先に読んでいたので、ホビット村の光景や裂け谷の美しさが原作通りで感動しました。登場人物もそんなに違和感はなく、ストーリーも、最初のガラドリエルのナレーションで指輪の経緯を分かりやすく説明しているところが上手だと思いました。ただ、やはり原作を知らないと分からないと思われる部分も多く、単品の映画としてはどうかな、と思います。現に原作を読んでいない友人の中にはつまらないという人もいますし、面白かったという人も、アクションシーンがよかったとか、アラゴルンかっこいい!!などということをあげていました。もうすぐ王の帰還が上映されますが、結末をどう仕上げているか、楽しみです。 8点(2003-12-30 15:49:13) |