61. 大阪ハムレット
いい映画ですね。「ここで泣かすぞ!」みたいなあざといシーンはまったくないのに、ボロ泣きでした。登場人物の一人ひとりがとっても魅力的。染みるなあ。みんなよかったけど、特に母親役の松坂慶子と次男役の森田直幸の芝居にはグッと来ました。 [DVD(邦画)] 8点(2011-10-25 00:29:14) |
62. パレード(2010)
《ネタバレ》 お!これはなかなか面白い。あの「セカチュウ」の監督ということで、全然期待してなかったんだけど、こんなのも撮れるんですねえ。見直しました。引き込まれる冒頭部から、薄ら寒くなるラストシーンまで、一見無秩序のように見える様々なプロットが、実は見事に1本の線でつながっている・・・。貫地谷しほりと小出恵介の二人の芝居のうまさが、物語を引っ張っていってます。朝本浩文の音楽もかっこいい! [DVD(邦画)] 7点(2011-10-23 01:21:45) |
63. 天然コケッコー
《ネタバレ》 いいです!!1回目の鑑賞では8点をつけましたが、2回見て、9点に変更しました。この質の高さは尋常じゃないです。人の心の動きを、丁寧に、繊細に描いていく、染みる映画です。田舎の風景の撮り方も美しい。無駄なシーンがまったくないし、本当にいい作品。それにしても何でこんなタイトルがついているんでしょう?タイトルでずいぶん損してるんじゃないかな。 [DVD(邦画)] 9点(2011-10-21 13:48:32) |
64. いぬのえいが
《ネタバレ》 面白かったです。オムニバスという形式をうまく使っていたと思います。「バウリンガル」のくだりはつまらなかったですけど・・。ラストのほうは号泣できるし、展開にテンポがあるので飽きないところもいいと思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-21 01:10:23) |
65. のんちゃんのり弁
《ネタバレ》 よかったです!主役の小西さんをはじめとして、ダメ亭主の岡田さん、初恋相手の村上さん、子役の子、などなど、全ての登場人物が「生きて」いましたが、その中でも岸辺一徳さん!!彼の登場シーンから、映画の質がグッと上がった気がします。後半に向けて、感動が雪だるま式に大きくなっていく映画。いわゆる「尻つぼみ」の逆です。前半でイマイチかな、と思った人も、最後まで見るのをオススメします。ラストシーンも大好き! [DVD(邦画)] 8点(2011-10-19 00:37:41) |
66. となり町戦争
《ネタバレ》 「戦争」とはどういうものなのか、ということを、恐ろしいほどのリアリティを持って描いた傑作です。今まで見たどんな戦争映画よりも胸に突き刺さってきました。江口洋介の芝居のうまさも手伝って、息苦しくなるほど「ホンモノの戦争」を体験させられます。あえて「となり町との戦争」という設定にすることで、戦争の本質が浮き彫りになる「構造」は、見事の一言。ちょっと反戦色が強すぎるところと、ラストあたりがメロドラマ過ぎるところがマイナス点ですが、こんな傑作映画がそれほど評判になっていないのは、タイトルのせいでしょうか?それとも平和ボケしすぎた日本人の国民性のせい?? [DVD(邦画)] 9点(2011-10-18 01:44:10) |
67. うた魂♪
《ネタバレ》 すっごく感動しました。「フラガール」みたいな安い映画なのかと思って、しばらく敬遠していたのですが、今回見て、本当によかったです!出だしではコテコテのコメディと思わせておいて、なんという感動!!中盤からラストまで泣きっぱなしでした。映画を観てこんなに泣いたのはめずらしいです。 [DVD(邦画)] 9点(2011-10-16 17:01:03)(良:1票) |
68. 問題のない私たち
《ネタバレ》 すごい・・・。これ、すごい映画です・・。「いじめ」を題材にした映画やドラマは数多く見てきたけど、もっとも深く切り込んだ作品なんじゃないかと思います。展開にやや強引なところはありますが、込められたメッセージは本当に深遠で、「泣かすシーン」なんかないのに、涙が止まりません。前半と後半をキッチリ区切った構成によって、効果的にテーマを表現することに成功しています。この映画の一番の肝は、ラスト近くで主人公が気づくこと。それは、そもそも「いじめ」とは何か、ということ。生徒同士のいじめの話だけでは絶対に表現し得なかった「いじめの真実」です。奇しくも、この映画に出演している沢尻エリカが、その後日本中からイジメのターゲットにされてしまうというのもなんだか妙縁ですね。 [DVD(邦画)] 9点(2011-10-15 23:11:52)(良:1票) |
69. 金融腐蝕列島[呪縛]
とにかく丁寧で完璧。一瞬たりとも無駄なシーンがありません。原田監督の才能と実力を見せ付けられました。主人公の幼い娘の使い方とか、もう宇宙レベル。監督力オリンピックがあったら、金メダルも夢じゃない!設定自体に興味を持てなかったところと、ストーリーが平板なところがマイナス点。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-07 21:29:47) |
70. テケテケ2
《ネタバレ》 前作の「テケテケ」も充分面白かったんだけど、こっちのほうがずっと面白い!「テケテケ」は、この映画の序章に過ぎなかった! セリフ、芝居、映像、音楽、ストーリーの面白さやサスペンス感も、前作より上。人間ドラマとしても質が上がっています。 そして何より「都市伝説」というものに新たな解釈を与えたアイデアが秀逸です。ここらへんは、量子論を勉強した人だと、より楽しめるかも。 傑作!! [DVD(邦画)] 8点(2011-10-07 17:21:18)(良:1票) |
71. ブラックキス
《ネタバレ》 こういうの受け付けないですね。オシャレともかっこいいとも新しいとも思わなかったです。むかーし、手塚監督の撮ったショートムービーには面白いものもあったんだけどなあ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-10-04 00:48:00) |
72. ひぐらしのなく頃に
《ネタバレ》 学芸会以下。役者の芝居もだけど、絵のとり方やストーリーの進行も下手すぎ。この監督は「うめく排水管」以外は全然ダメだなあ。基本0点の出来なんだけど、エンドロールで主人公のメモを一枚づつ見せる演出だけは気に入ったので、その分の1点。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2011-10-04 00:44:06) |
73. リング0 バースデイ
《ネタバレ》 メッチャクチャ。最初のほうだけはワクワクさせるものがありましたが、ストーリーはグダグダもいいところです。仲間由紀恵もまだ下手ですねえ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-10-04 00:41:02) |
74. テケテケ
《ネタバレ》 ストーリーはなんてことないんだけど、大島優子がうまくてビックリ!彼女の芝居で引っ張ってますね。ちゃんと人間ドラマとして成立してるし、最後の1年後のシーンもすごく気に入りました。自分的には、「テケテケなんて本当はいない」という可能性を示唆するようなラストだったら、もっとよかったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-04 00:39:00) |
75. ポストマン・ブルース
《ネタバレ》 出だしの部分はかなりいい感じで、これは期待できるなと思いましたが、まったくダメでした。「勘違いから犯罪者にされてしまい、どんどんエスカレートしていく」というコンセプトは好きなんですが、人間の反応にことごとくリアリティや必然性がなく、単なるペープサートになってしまってます。あと、プロットがうまくかみ合っていませんね。ストーリーだけでもしっかりつくれば、見れるものになったかも・・。堤真一はやはりうまく、遠山景織子はやはりかわいい。その二つに3点。 [インターネット(字幕)] 3点(2011-10-03 14:04:34) |
76. ゲド戦記
《ネタバレ》 充分面白かったです。最近の宮崎駿の数本に比べたら、はるかによかったです。ラストの解決の仕方がご都合主義で唐突で「千と千尋」みたいだなと思いましたが、前半から中盤にかけては、かなりいい線いってました。 [地上波(邦画)] 7点(2011-08-29 11:18:36) |
77. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 「自殺サークル」とか「紀子の食卓」には、監督のメッセージを観客に押し付けない懐の深さがあった。だから園監督と、見ている自分のとの共存が、映画の中に可能だった。 ところが本作での園監督は「オレは正しい。俺に従え」と一方的に主張してくる。その姿は村田そのもの。 そう。死ぬ間際になって「お父さんごめんなさい。もう悪いことはしません」と、急に弱々しい姿を見せるあの男だ。トラウマが彼を悪人にしたっていうのか?そんな設定にはうんざりだよ。 社本の反撃にはスカッとしたが、ラストはいただけない。何が「生きることは痛い」だよ。お前死んじゃったじゃないか。 したたかに生きろよ。すべて村田夫妻のしわざに見せかけて警察も世間もあざむいて「のうのうと」生き伸びろよ。生きるって、そういうことじゃないのか? 村田の妻が、次々に勝ち馬に乗っていく姿は、美しかった。女らしいってこういうことだもんね。 でも「痛みをともなって生きろ」とかいう監督の安っぽいメッセージの押し付けが全編を支配しているので、イヤーな気持ちになるんだよなあ。 あと「愛のむきだし」の満島ひかりみたいな「うまい」女優が、一人もいなかったのもしらける要因。 ただ、なんだかんだ言っても、内蔵グチャグチャの描写が単なるスプラッタになっていない、こういうリアルな映画は大好きなので、7点。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-29 00:44:28)(良:2票) |
78. 母べえ
とても良かった!!じわじわ泣けてきました。絵の撮り方にも厚みがあって、ここち良かったです。戦争がどうとか思想の自由がどうとか、そういうメッセージ性は、僕はあまり感じませんでした。「人が生きていく」ということをちゃんと描いた作品だと思います。母べえの気の強いキャラクターに深みがあり、成功していました。他の役者陣もほんとうに良かったのですが、山ちゃん役の浅野忠信だけは、いただけません。重要な役だけに残念です。 [地上波(邦画)] 8点(2011-08-18 23:30:29) |
79. ブタがいた教室
《ネタバレ》 テーマはとてもよかった。 生き物は皆、他の生き物を殺して生きている。それは人間だけに限らない。 でも、おそらく「殺すことはいけないこと」「殺すのはかわいそう」という発想は、人間だけのものだろう。 「殺す」という必然の行為と、「殺したくない」という感情。その葛藤にむき合わせることは、本当に重要な教育だと思う。 様々な意見が出てくること、そしてそれを1つにまとめないところは、素晴らしい。だからもちろん映画として「これが正しい答えです」なんてものは、なくて正解。 ただ、この映画は後半、物足りなかったのも事実。同じことの繰り返しになってしまって時間がもったいなかった。せっかくなら、もうちょっと掘り下げてほしかったな。 [地上波(邦画)] 6点(2011-06-25 14:29:05) |
80. ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
これは面白いです。 テレビシリーズも全部見ていましたが、その完結編にふさわしい素晴らしい出来だったと思います。 とにかくよく練られている。これだけの事を考えるのはすごい!! どんでん返しに次ぐどんでん返しですが、本当に計算されつくしているので、くどく感じません。 3回見ましたが、初見の時に「あれ?おかしくない?」と思ったところも、3回目には納得。自分の考えが足りなかったのだと気づきます。見れば見るほど筋が通っていることがわかってくる。ただ、ひとつだけ、今でもおかしいと思っていることがあるんですが・・・。これも、もっと考えれば納得できるかな?? とにかくワクワクドキドキで、最後まで引き込まれます。理屈好きな人には特にオススメ!! [DVD(邦画)] 8点(2011-03-31 00:18:38) |