61. スーパーマンIII/電子の要塞
《ネタバレ》 オープニングクレジットのシーンや、クリプトナイトにタールなんて不純物を加えられて不良になってしまう(そういえば『1』でも喫煙者であるロイスの肺を透視してタバコの害を心配してましたね)などコメディ色の強い中、シリアスな悪スーパーマンとクラーク・スーパーマンの対決が際立っていたように思います。秘密基地を洞穴にしてしまったせいで、基地までの道程ではミサイル回避してましたけど、到着してからは飛び回ることなく防戦一方のこじんまりとした対決で格好良さが出てないですね。最初の方に出てきた小道具で勝利というのも前作の焼き直しの様でがっかり。コンピューターに引き込まれてロボットにされる所は子供ながらに凄く怖かった覚えがあります。ラスト、ピサの斜塔は笑わせてもらいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-03 14:52:03) |
62. スーパーマンII/冒険篇
《ネタバレ》 エンターテイメント性があって、シリーズの中で一番好きです。市街戦は今観ると間延びした流れですが、緊張感や迫力はあるし、なにより短いカットをパパパッと矢継ぎ早につないで何が起こってるのか分からないよりよっぽど良いです。三悪人に力で敵わないと見るや、スーパーマンの家に誘い込んで罠に嵌めるという、スーパーパワーではなく頭を使った作戦で勝つストーリーもなかなか良いですね。ゾッド「(ルーサーを)殺せ」ルーサー「ちょっと待った!」というやり取りが何回か出てきてその度に笑いました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-03 14:25:08)(良:2票) |
63. スーパーマン(1978)
《ネタバレ》 本当に久々に観た。エログロナンセンス無し爽快感満点のスーパーマン大好きです。地平線の向こうまで連なる黄金色の麦畑、スーパーマンの家、ロイスと夜空のランデブー、地球を回る航跡などの印象深いシーンや、スーパーマン視点のロイスの顔アップが、白くぼかしが入って美人に見える演出が懐かしかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-03 13:43:07)(良:2票) |
64. 特攻野郎Aチーム THE MOVIE
《ネタバレ》 ドラマシリーズが大好きで良く見ていたけど、『ベトナムで鳴らした俺たち特攻部隊は、軍に濡れ衣を着せられ当局に逮捕され~』の話を見た事がないんですよね。この映画ですっきりした気がします。キャラクター設定は変にいじられず、おなじみのテーマ曲が流れ、ぶっ飛んだアクションの連続、モンキーの変人ぶりとコングの飛行機嫌いネタも散りばめられていて楽しかったです。フェイスマンがもっと優男だったらなぁとは思いましたが。オープニングから原版奪取シーン(ハンニバルの作戦解説と実行映像のコラージュが最高)までは個々とチームの能力の高さを小気味よく見せてくれて凄く良かったけど、その後陰謀論になってからはちょっとトーンダウンしてしまった印象を持ちました。勝手に「Aチーム・ショット」と思っている、地面に置いたカメラに車が突っ込んできて横転するあのスロー映像が欲しかったかな。将来、“弱きを助け強きをくじく”水戸黄門話になるであろう次回作が出来たら、ぜひ劇場で見たいと思います。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-10-03 12:03:15) |
65. 太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-
《ネタバレ》 日米合作故か重みと説得力のある映像。背景がジャングルのせいかスカスカな画面の邦画っぽさがなく日米監督の映像が違和感なくつながっていました。米軍の上陸作戦シーンといわゆるバンザイ突撃の総攻撃シーンは圧巻。爆音とド迫力の映像で恐ろしかった。そこにいるかのような感覚に陥ってしまいます。岩山の上に隠れて米兵をやり過ごす場面も肝を冷やしました。竹野内さん演ずる大場大尉は胸の内を多くは語りませんでしたが、玉砕覚悟からの心情の変化と軍人魂を好演されていました。民間人を下山させるにあたり言った「無事日本に帰ったら我々のことを思い出してください。それで我々も日本に帰れます。」(正確ではありませんが)や、部下が家族写真を前にして自害しようとする様子を見守るしかない場面、降伏はしないが上官からの命令があれば抗戦を終了させると告げる場面と最後の武装解除式の立ち居振る舞いは胸に迫るものがありました。戦争映画としてのエンターテイメント性は唐沢さん演ずる堀内に担わせていました。引き換えに大場大尉の米軍を手玉に取るといった活躍場面が少なくなってしまいましたが、実在の人物と知って驚きました。彼(ら)無しでは大場隊を語れない存在で、大場を逃がすために自分が犠牲となる最期まで格好良かったです。家族の敵討ちに燃える井上さんの青野はその堀内と同じ目をしていたのが印象的でした。銃の死の重みと赤ちゃんの生の重み。パンフレットのコメントを読んでただのアイドル女優ではないと認識を改めました。阿部サダヲさんの元木も軍人も民間人も生きて返したいという信念がよく伝わりました。板尾さんの脇を閉めた海軍式敬礼、“天皇陛下”という言葉に姿勢を正す兵士など細かな演出も良かった。米軍の圧倒的な攻撃、焼け野原となった町と焼けだされた人々の行列、洞穴への手榴弾と火炎放射攻撃、セリフのみでしたが投身自殺、カタツムリを食べ葉についたわずかな滴でのどの渇きを癒す、自決で、あるいは銃弾に倒れゆく兵士達などなど戦争の惨たらしく痛ましい様は描いていました。これ以上は映像がなくとも頭の中にあれば十分と思います。音楽演出が安っぽくいっそのこと無くても良かったのでは。大袈裟ですが全シーン映像だけでも伝わってきましたから。本当にすばらしい映画でした。スタッフ・キャストに拍手。もう一度劇場で見たいですが、発砲の度に椅子から飛び上がりそうになる迫力音響が怖い。 [映画館(邦画)] 8点(2011-02-24 02:14:57) |
66. ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
《ネタバレ》 2時間によくもこれほどの数のネタを詰め込んで、飽きさせず破綻させずにまとめてみせるものだと感心しました。スケールアップしたストーリーとパワーアップしたアクションに加え、人間対森の住人の歴史、怪物市場、死の天使の登場で「ヘルボーイ」の世界がぐっと広がりましたね。儚げな枯れ葉舞い散る玉座の間と木の怪物が死んだ後の木化と胞子(?)の降る場面、コミカルなヘルボーイとクラウスのロッカールーム、人間味溢れるヘルボーイとエイブがお酒を飲みながら歌う場面、そしてヘルボーイの宿命を再認識させられる死の天使の場面などなどは、絵の美しさとともに言葉のやり取りも含めて印象に残りました。やっぱり2作目にハズレ無し。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-19 00:31:04) |
67. ヘルボーイ
《ネタバレ》 どこまでがCG/特殊メイクなのかわからないけど、作り込まれたキャラ造形や小物・セットなどのせいかこの漫画世界にどっぷり浸ってしまい、ラストまであっという間でした。キャラ紹介も退屈しなかったしヘルボーイxリズxマイヤーズの恋愛模様も面白かったけど、時間を割きすぎてその分クライマックスがやけに簡単に終わってしまってます。頑丈だけれど、強いのか弱いのかわからないヘルボーイの演出やワイヤーアクション多用のアクションシーンも迫力がない撮り方で残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-16 10:55:42) |
68. SPACE BATTLESHIP ヤマト
《ネタバレ》 監督と脚本家の頭の中にある『SPACE BATTLESHIP ヤマト(TVシリーズ全26話)』のダイジェスト。森雪をエース・パイロットにするのみならず、古代を殴り倒す男女にまで変え(強い女性=男勝りという安直な発想。森雪はもともと、制止する古代に「私だってヤマトの戦士ですっ!」と言って一緒に前線に赴く強い意志と行動力を持った“強い”女性でしたよ)、ガミラス/イスカンダルは人ですらなく、コスモクリーナーなんて実はなかったという愚挙。別物としておきながらしかしアニメのエッセンスをまぶすことは忘れない。2時間しかないのに雪との痴話喧嘩や艦長への不信など余計な話を引っ張りこねくり回し、描くべきはずの物がごっそり抜け落ちている。ドラマも戦闘も何事に於いても唐突に始まり突然に終わり、登場人物の心の機微などお構い無し。人類最後の希望としての熱意や使命感も旅路の困難さや悲壮感もなく、軽いノリについていけなかった。定番ネタの第三艦橋の話は、狭い艦内描写と相まって「潜水艦映画だっけ?」と苦笑。守x沖田x進の関係性ならラストは沖田に特攻させて自己犠牲と同時に「帰るのも仕事」という台詞も主題にして欲しかったが木村と恋愛優先か。俳優陣の芝居も軽いノリに拍車をかける。特に終始照れ隠しのようなニヤけた顔と鼻すすり、決死隊を前にしてもなお騎兵隊を茶化す木村の古代、棒読み演技ぼそぼそ喋りで薬飴をころころし、気の無い敬礼をする山崎の沖田。CGも戦闘機など手前から奥へピュンピュン飛ばすだけ、カメラを左右にブンブン振るだけ。ヤマトの発進他ここぞという場面ですらアッサリとした見せ方で、監督みずから習作と評する酷い出来で迫力・高揚感ともにゼロ。衣装もチープなら、ベニヤの壁が爆発でパカパカするセットもチープ。スタッフ/キャストのこの映画への情熱も真剣さも、なにより『宇宙戦艦ヤマト』への敬意も感じられない作品で、批判に対して一方では<『宇宙戦艦ヤマト』とは違うオリジナル作品です>と、他方では<『宇宙戦艦ヤマトを尊重しました』>という逃げの姿勢が伝わってきて非常に悲しくなった。同じく過去作の新解釈リメイク作品『スター・トレック(2009)』を観ているだけに尚更そう感じた。真田役の柳葉さん、島役の緒方さん、斉藤役の池内さん、艦橋要員の方々には見たい物を見せてくれて感謝。 [映画館(邦画)] 1点(2011-01-20 18:19:15)(良:5票) |
69. ファム・ファタール(2002)
ものの見事にしてやられました。次に鑑賞するとしたら謎解きの為でなく、ストーリーを忘れた頃に見てまた驚きたい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-25 08:03:39) |
70. ブラック・ナイト(2001)
《ネタバレ》 城はCGか実在の城を借りたのかと思ってたら、なんとセットでした。たくさんのエキストラに馬、衣装や小道具など中世ヨーロッパの雰囲気が感じられて、M.ローレンス主演のコメディ映画とは思えない(といっては失礼か?)ほどに贅沢なつくりの映画でした。ノルティ卿、王、パーシバル卿など役者さんも貫禄たっぷりでコメディなのを忘れて見入ってしまうこともしばしば。黒騎士登場でちょっと感動もしたり。ギャグは大笑いではないけれど、小さなネタから広間でのダンスや馬と道化師を演じる大掛かりなシーンまであって、とても楽しく見れました。エピローグも爽やか。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-25 07:36:12) |
71. アンタッチャブル
全てのショットが決まってる、全てが見せ場(アクションだけじゃ無しに何気ない会話シーンも)。久々に『映画』を観た。 でもやっぱりケビン・コスナーが私には合わないようだ。表情に乏しい顔や立ち居振る舞いなど演技が軽すぎる。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-05-13 22:59:47) |
72. エアフォース・ワン
歴代の米大統領は軍への入隊経験者が多いらしいので、『ID4』のも含めて奮闘する大統領もありえるかも?と、それほど違和感は無いかな。キャストも良いしシンプルなストーリーだし面白かった。 “機内で銃を撃ってはいけない”ってお約束だった気がするけど、関係なく拳銃・機関銃ぶっ放してましたね。穴が空いて嵐状態になったり、窓が割れて機外へ吸い出されたり、ブザーがけたたましく鳴って高度を下げろ!!とか他の映画のシーンを思い浮かべながら「撃つな馬鹿!」って思いながら見てた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-13 15:33:46) |
73. ペイルライダー
《ネタバレ》 牧師様の素性も明かされないまま終わってしまったんだけど、神秘的な存在と妙に納得してしまった。単純な勧善懲悪なストーリーで、悪漢はとことん悪く、牧師はとことんカッコ良く描かれ、見終わった後に何とも言えぬ心地よさがあった。 放水で掘削している所で疑問だったんだけど、劇中で構造に言及してくれて良かった。こちらの理屈が分からないままだったら、牧師の過去が不明な事よりモヤモヤしてたかもしれない。(笑) [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-12 22:13:27) |
74. 世界で一番パパが好き!
《ネタバレ》 ウィル・スミス登場からクライマックスへのお約束がイイ。ベタなストーリーは嫌いではないです。ただ、この作品ならではの“何か”が、エロ話とカメオ出演ではいくらなんでも...。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-12 16:49:40) |
75. ザ・シンプソンズ MOVIE
オリジナル声優の吹き替えにて。映画になって壮大(?)なストーリー。膨大な脇キャラも総出演。ハンス・ジマーも勇壮かつコミカルな曲で盛り上げる。豪華満点のお祭り映画。見慣れたTV版と違って、シネスコ画面いっぱいに広がる背景やアクションが新鮮だった。 映画レビューから離れますが、DVDの画質がよろしくないですね...。聞くに堪えない芸能人吹き替え版音声と収録風景の映像特典をカットして本編画質を上げられなかったのかなぁ。 [DVD(吹替)] 6点(2010-05-10 00:03:41) |
76. モール★コップ
コミカルな主人公と美女のラブコメと、エロ無しバイオレンス無しの痛快アクションが楽しめる映画です。のそのそとセイウチのように転げ回る太っちょおじさんが、ピョンピョン跳ね回る悪党一味をショッピングモール内の商品を使って手を替え品を替え撃退していく様が面白いです。数々の伏線の仕込みも良かった。 構図・カメラワーク・編集など見せる事を考えて非常に丁寧に作られており、役者の演技も相まって前半ドラマ部分から退屈せず見入ってしまった。(この辺、雰囲気やその場のノリ、勢いだけで片手間に作られる邦画とは大違い) 後半の『ダイ・ハード』部分は格闘・爆発・カーチェイスといった定番要素も有り。 蛇足ですが、オープニングが『コン・エアー』の曲のパロディでした。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-09 16:40:56) |
77. Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
ハートフル・コメディでしたね。フガフガ言ってオロオロするだけのおじさんかと思いきや、クライマックスでは果敢に行動しビシッと決めてしまうカッコ良さがありました。(DVDのカットシーンを見ると、また違った感想になるんだけど...) 前作や『ジョニー・イングリッシュ』のように、笑える共演者がいるともっと笑えたかも。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-08 23:25:44) |
78. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
本当は点数を付けたいんだけど、皆さんがおっしゃっている通り画面が暗過ぎです。ここはどこなのか、誰が何をしてるのか、意味深に映した今のは何?はもちろん、肝心要の“プレデターがエイリアンをギッタギタにする”のがよく見えず失望。今作は映画を見せる気がないようなので。 [DVD(字幕)] 0点(2010-05-06 15:24:02) |
79. ラビリンス/魔王の迷宮
現代映画の実物と見紛うばかりのリアルな質感のCGには感嘆するけど、ことファンタジーにおいては実在するパペットや着ぐるみ達の存在感には敵わないなぁ。手作り感あるキャラやセットの方が、逆に異世界を感じさせてくれて大好きです。書き割りやファイヤーダンスの合成などはさすがに厳しいものがあるけど。 全シーンが見せ場と言ってもいいほどの職人魂を見せてくれたスタッフ・キャストに乾杯! [DVD(字幕)] 9点(2010-05-06 15:06:31)(良:1票) |
80. サボテン・ブラザース
《ネタバレ》 三人が悪人退治を決意した所からコメディ映画なのを忘れしまって、“西部劇”に見入ってる所へギャグが入るので「あ、これコメディだったっけ」と気付かされる事しばしば。衣装を観て「マリアッチかよ!」野営シーンで「白雪姫かよ!」と三村的ツッコミ、あるいは「志村~!後ろ~!上~!水~!!」的なツッコミをしながら、スクリーンの中の三人と一緒に楽しむ感じで。面倒だけれど(笑)これがツボにはまると面白い映画。 清々しいラスト、あの冗談みたいな衣装がヒーローのユニフォームとなり、とてもカッコよく見えた。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-05 19:31:26)(良:1票) |