61. ハウルの動く城
《ネタバレ》 キャラクターや設定は魅力的でした。魔法使いの話というのは夢のある話を作ることができるので、前半はどうなるかわくわくしてたのですが・・・後半の城にいる人たちの行動は全く意味不明で終わり方も消化不良でした。もったいないですね。オズの魔法使いのようにもっと明確な目的を持ったストーリーになっていればよかったのですが、場当たり的な話の展開にがっかりしました。 [地上波(邦画)] 4点(2008-10-05 11:07:16) |
62. ダーウィン・アワード
《ネタバレ》 学生のカメラが入ったドキュメンタリー形式にしたのがいいテンポを生んでいると思います。お陰で愚かな死に方をした人たちのみならず心配性なプロファイラーもアホに見えて 空気が軽くなった。でも、愚かな死に方をする人たちの方が幸せそうに見えてしまった のはどうしてだろう。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-29 22:19:35) |
63. めがね
《ネタバレ》 ゆるい映画を目指したと思うけど意外に面白くない。現実感がなさすぎてついていけなかった。それにだらだらしすぎている。前作はまだ「外国だから」と考える余地はあったのですけどね。 [DVD(邦画)] 3点(2008-09-28 14:55:45) |
64. キングダム/見えざる敵
《ネタバレ》 昨今のテロの拠点としてのサウジアラビアにを描きたかったのだろうが、政治的な味付けをしようとしたところに勘違いが浮き上がってしまった。自分たちに都合よく全て物事が進むご都合主義な映画なんだからそれらしい風合いで描けばよかったと思う。相手のことも考えているふりをするから見ていて不快になってしまった。 [DVD(字幕)] 4点(2008-09-28 14:18:04) |
65. パコと魔法の絵本
《ネタバレ》 監督の前作の嫌われ松子の一生に衝撃を受け、本作を見に来ました。前半はブラックな雰囲気と変な登場人物や背景のポップさに松子や下妻の臭いもしましたが後半はかなり素直な子供も大人も安心して楽しめる展開。みんなが一丸になって行く様、パコが見た世界である劇中劇を盛り上げるスピード感あふれる3DCGにわくわくします。 「誰の記憶にも残りたくない」という偏屈ジジイの大貫、一日しか記憶が残らないパコ、大切な人や思いとの悩みを抱えているその他の面々。パコのために変わったことで、パコの心には残れなかったとしても大貫はいいヤツとしてみんなの心に残ってしまった。照れくさいベタで純粋なテーマだけどそんな照れも吹っ飛ばす迫力が本作にもあったと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2008-09-27 14:11:09) |
66. バウンド(1996)
《ネタバレ》 レズビアンがマフィアに対抗するという視点が面白かった。プロとアマチュアで 絶望的なまでに力の差があるのにそれに立ち向かっていくというさまがスリリングで爽快。 素人ゆえにミスも多くてはらはらすることしきり。 背景が狭い部屋を中心したこともあって盛り上げていました。低予算ながらもアイディアがある映画は面白い。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-21 17:39:18) |
67. バッファロー'66
《ネタバレ》 これは面白いといえば面白いしつまらないといえばそれまで。 ダメ男ビリーには共感しがたいが、抜け出すきっかけもなさそうなので 切り捨てることもできない。ダメなところの描写はしつこいくらいで 結構痛い。特に昔のクラスメートのシーンは辛い。 そんなぐだぐだした中でレイラがなぜか救いになってしまった。 あまりに惨めで同情されたのかな。 それに彼女のために簡単に自分の目的やこだわりを捨ててしまったところもダメでいい。 初恋ってものはこんなものなのかな。私は忘れてしまったけど初々しさは羨ましい限り。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-21 15:35:45) |
68. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 ボンドのキャラクターとしては今までとはカラーが異なる俳優を据えた本作。アクションをかなり前面に押し出してきて面白かった。あまり突飛な武器もでてこなくて肉弾戦が多くスリルもあった。マダガスカルでの追跡は何回見てもすごい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-21 14:51:46) |
69. 団塊ボーイズ
《ネタバレ》 アメリカでは大ヒットだったそうだが、アメリカ人のお約束みたいなものが 満載なんだろう。夢を見せられているみたいなものだけど、気楽に見るぶんにはいいかも。 日本語タイトルは役者の年齢と会わないので× [DVD(字幕)] 5点(2008-09-21 14:25:16) |
70. デイ・アフター 首都水没
《ネタバレ》 パニック映画で使い古された典型的なパターンでした。ロバート・カーライルの役は果たしてヒーローだったのかというか特に必要なのか疑問。活かされていない気がしました。 災害シーンはお金はかかっていそうなのですが、テレビドラマのようなテイストで特に盛り上がりもなく終わってしまった。それに、登場人物が多すぎて見ている側としてはキャラクターに感情移入できていないので、本来は感情を揺さぶられるべきである”目の前で身近な人が亡くなるシーン”も「フィクションだから俳優は無事だよな」とスルーしてしまう自分がいました。 仮に日本を舞台にしていれば、自分にとって慣れ親しんだ風景がむちゃくちゃになるの見ているだけで辛い気持ちになるのだろうから、あのような説明不足な演出でも十分なのかもしれません。そういう意味ではイギリスを知らない人に見せることを意識していないのでしょうか。音楽は同じフレーズの繰り返しで苦痛でしたね。 [地上波(吹替)] 3点(2008-09-15 15:12:53) |
71. 疾走
《ネタバレ》 原作のあまりの強烈さに打ちのめされた後に本作を見ました。 小説の映画化作品を先に原作を見てしまうと映画にがっかりすることが多いのですが、本作はうまく原作を映像化して時間も120分に収めることに成功できた例だと思います。 シュウジとエリの思いである「誰かとつながりたい」「殺して欲しい」を描く上で、シュウジ、エリ、宮原(兄)にスポットを当ててまわりの人間関係の表現はかなり思いきって省略をしたのですが、なかなかうまい処理だと思いました。 また、彼らをそこまでも追い詰めた運命の数々も表現を抑制した結果、原作にあった強烈さよりも悲しみの表現を深めてくれています。 それに見ていて私の神経が耐えられる範囲だったと思います。 10代の子供にこのような運命を背負わせたのは、大人のせいでした。本作は子供の心が壊れたことが原因でしたが、運命が壊れる原因は事故のようなものでもありえることです。 幸せを失う恐怖、将来を失うという絶望、それらを突きつけている本作にはずいぶん考えさせられました。キャスティングについてもかなりイメージにぴったりで、特にトヨエツはこのような影のある役柄をやると本当にすごく光りますね。 それにカメラワークというか構図もセンスがあるなと思いました。見てよかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-14 13:09:04) |
72. 菊次郎の夏
《ネタバレ》 子供と親を探して旅にでるヤクザ。およそ子供と一緒にいることに違和感を与える キャラクターをもってきて、心の交流を情感たっぷりに描いていくのかと思いきや・・・ 淡々として流れて特に盛り上がることもない。ギャグも観客を笑わせることを意図しているわけでもなさそうだ。 旅のシーンや目的を達成した後にただ遊ぶシーンにしてもコメディアンとしての「ビートたけし」が出没しているが、まっすぐに感動作をつくることにテレがあったのか、暴力シーンに走ったりコントを入れてみたりして変化球に走ったという気がした。みえみえのベタ作品にならなかったところはよかったと思う。 [地上波(邦画)] 5点(2008-09-04 22:00:14) |
73. 舞妓Haaaan!!!
《ネタバレ》 このハイテンションは新鮮でよかった。 一見理解できない趣味に夢中になって、堤真一に張り合う阿部サダヲが 馬鹿馬鹿しい。このおかしくも哀しい男を描いているところがツボでした。 爽やかに着地してくれたのもイイです。冷静に考えれば自分には全く縁もなく 突っ込みどころは満載な世界ですが、ここまで突き抜けられると 観客に徹することができました。 [地上波(邦画)] 7点(2008-08-30 18:07:55) |
74. どろろ
《ネタバレ》 話題作ではありましたが、暗そうであったことやおどろおどろしいので敬遠をしていました。テレビでやってくれたので恐る恐る見てみると、これが意外に面白かった。原作の力ではありますが、妖怪に奪われた身体を求めて戦いを続けるという設定がまず独特であり壮大です。ただ、惜しむべきは独自の世界を十分に展開する時間がなかった。ラストは父が自分を取り戻してくれたということなんでしょうが、パワーアップした敵と戦うことを期待した向きも多かったことだと思います。やや着地の仕方に失敗したみたいですが、ストーリーとしては面白かったです。続編がもしあるのならうまくまとめて欲しいですね。 [地上波(邦画)] 6点(2008-08-24 22:24:43) |
75. 0:34 レイジ 34 フン
《ネタバレ》 ホラーとしての怖さはあまりない。どちらかというと気持ち悪くて痛い場面が目立って いるので、格闘ものという認識です。 [DVD(字幕)] 3点(2008-08-24 12:18:06) |
76. ザ・シークレット・サービス
《ネタバレ》 作られた時代以上になんとなく古い感覚の映画でした。イーストウッドが昔やっていた アクション映画みたいな感じ。無理に肉弾戦に持っていかなくてもよかったような気がします。もっと年相応にマルコビッチとの知恵比べみたいな話になることを期待していたんですが。それにしてもマルコビッチは怖くてよかった。 [地上波(吹替)] 5点(2008-08-24 10:25:48) |
77. 11:14
《ネタバレ》 コメディではありますが、みんな揃いも揃って浅はかな行動の結果、かなり深刻な状況になってしまったので、追い詰められるような思いで各々の話を見てました。 爽快感はないのですが、最後にそれらがつながったときはなるほどと膝をうつ思いでした。 脚本がうまいですね。予想外によかったです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 10:09:22) |
78. 愛しのローズマリー
《ネタバレ》 男目線の映画なので、女の人の立場からするとかなり不快かもしれません。 コメディなのであまり深く考えずに見てしまいましたが面白いです。 これも男のファンタジーですね。そんなに単純じゃないのが本当の世界なんですが。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-10 13:25:59) |
79. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
《ネタバレ》 2回みてやっと分かりました。設定が難解かつ音のバランスが悪くてセリフがよく聞こえないので苦労しました(うちのテレビの方に問題があるのかな)。セリフに頼らない分かりやすい背景説明をつけるともっと理解されるはずです。意図しているのか分かりませんが、そのため敷居を高くしてしまっています。背景さえわかればストーリーは比較的シンプルだし、 テーマであると思われる自己や魂の概念についても興味を惹かれました。表現力も繊細でアニメーションに関する認識は変わりました。イノセンスももう一度見直してみたい。 [地上波(邦画)] 8点(2008-08-10 13:06:20) |
80. 機動警察パトレイバー2 the Movie
《ネタバレ》 うる星と同じで、2作目は本来のキャラクターを完璧に無視した展開。 とは言え、これは面白い。軍事アクションといった風合いがあって、見えない敵を追いかける緊迫感が伝わってきた。これよりも後の作品と違ってメッセージも分かりやすい。最後にとってつけたようにパトレイバーを出さざるを得なかったのだが、わざわざ出さなくても作品としては完結できた。もっとすっきりした終わり方ができたかも知れない。 [地上波(邦画)] 7点(2008-08-10 00:05:52)(良:1票) |