61. ハッピーフライト(2008)
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」ではせっかくの題材をすべりまくりのギャグでぶち壊していたが、今作ではかなりスマートだった。航空業界の花形であるパイロット、キャビンアテンダントだけでなく、それまで知らなかった裏方たちにスポットを当てたのが良かった。 [映画館(邦画)] 7点(2008-11-19 10:49:40) |
62. おくりびと
荘厳なテーマの中にユーモアと涙、また差別など社会性も盛り込み、グランプリ受賞も納得の魅せる映画となっているが、2度見ようとは思わないかな。山崎努はさすが貫禄の演技、余貴美子、笹野高史、これが遺作となるかもしれない峰岸徹など脇も良し。チェロ演奏などモッくんの役者魂にも感心したが、どうにもこうにも広末涼子の演技だけは拒否反応。 [映画館(邦画)] 7点(2008-09-23 15:39:36) |
63. 忠臣蔵外伝 四谷怪談
切れたキャラクターと音楽、さすが深作流のおどろおどろしさ。ただ、亡霊となった伊衛門が討ち入り話と絡む後半は、テンション下がり気味。ラストはきれいにまとまったかな。 [DVD(邦画)] 7点(2008-09-19 16:26:45) |
64. 落語娘
これを観ると、鶴太郎やたけしなどのコメディアンがなかなかの役者ぶりなのも納得。「逆もまた真なり」で、俳優の演じる落語家もなかなかのもの。津川雅彦とミムラの落語も結構イイ線いってます。平成落語物三部作(?)でいうと、寝ずの番」ᐳ「落語娘」ᐳ「しゃべれども しゃべれども」、てな感じかな。 [映画館(邦画)] 7点(2008-09-18 15:19:47) |
65. ザ・マジックアワー
《ネタバレ》 少々無理やりな展開ながらも、とにかく前半は大いに笑った。しかし「これ映画の撮影じゃないな」と気付いてからは、ボスと情夫のロマンスや指鉄砲などしらけるシーンの連続。せっかくの三谷ワールドとも言うべき上質のコメディが、松竹喜劇とドリフのコントで尻すぼみに。 [映画館(邦画)] 7点(2008-06-21 18:22:00) |
66. テルマ&ルイーズ
同じくアイリーン・ウォーノス事件を基にした「モンスター」とはかなり違うイメージで、事実とも大きくかけ離れているみたいだが、これはこれで軽快な犯罪ロードムービーとなっている。ラストシーンにしてもアンハッピーエンドながらさわやかな印象が残った。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-12 16:12:36) |
67. ブルークリスマス
30年前、当時「前略おふくろ様」「6羽のかもめ」「あにき」など倉本聰のTVドラマの大ファンだったので期待して観にいった。特撮のないSF映画というふれこみだったが、UFOを題材にした倉本ワールドで、静かな展開の中で権力の怖さも伝わり、Charの劇中歌も格好良く、十分に楽しめた記憶。 [映画館(邦画)] 7点(2008-04-09 15:53:11) |
68. カポーティ
繊細な冷血漢でありながら人間臭いペリー・スミスと、傲慢な情熱家でありながら人間嫌いのカポーティ。「何よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む」のキャッチコピー通りに、どこか重なりそうで結局はすれ違う二人。理不尽に殺されたクラター一家に合掌。 [映画館(字幕)] 7点(2008-04-03 14:21:40) |
69. 薄化粧
泥臭いながらも格調の高さも感じられる逃亡劇。「復讐するは我にあり」「鬼畜」とともに自分勝手に『緒形拳犯罪三部作』と呼んでいる1本。竹中直人が相変わらずいい味出しているが、ミスキャストの松本伊代が目障り。 [映画館(邦画)] 7点(2008-02-16 14:30:17) |
70. 仁義なき戦い 総集編
仁義ファンにはたまらない1本だが、カットも多いため、お薦めはやはり5部作一挙上映館での鑑賞か。なお完結篇が未編集なのは、脚本が笠原和夫から高田宏治になったためと思われるが、確かに4部作で十分完結している感じで、もし完結篇もつなぐと大友勝利役(千葉真一→宍戸錠)、早川英雄役(室田日出男→織本順吉)が交代しているため違和感あるかも。 [映画館(邦画)] 7点(2008-02-03 14:58:34) |
71. LIFE!(2013)
《ネタバレ》 グリーンランドの荒海、アイスランドの火山、ヒマラヤのユキヒョウなど、CG処理とはいえ素晴らしい映像は見応えあり。ただもうひとつはじけ方が足りない。せっかく白昼夢という手法を取り入れたのなら、もっと何でもありの表現が可能だったのではと物足りなさを感じた。酷評されてるナイナイ岡村の吹き替えは、脱力系関西弁が意外にはまってたと思うのだが。けど母親と妹も関西弁でないとおかしいやん。 [映画館(吹替)] 6点(2014-04-07 09:47:43) |
72. 君は海を見たか
《ネタバレ》 余命わずかの一人息子に父親として何がしてやれるのか、という思いテーマを真正面から描いた佳作。惜しむらくは、天知茂が余りに硬派過ぎてパパというイメージからは程遠いところ。もう少し軟派な役者を使ったほうが良かったのでは。それとテレビ版(82年フジテレビ)のキーパーソンである梅宮辰夫演じる松下課長がいなかったのが残念。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-02-15 15:14:13) |
73. みなさん、さようなら(2012)
「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村・濱田コンビだけに期待してたがもう一歩。ただ田中圭が出てから一挙に緊張感が高まった。 [映画館(邦画)] 6点(2014-01-30 10:58:01) |
74. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
見せ場はやっぱり予告編でも繰り返しやっていたドバイの超高層ビルでのアクションだろうけど…、インドに行ってからのストーリーがイマイチ分からず。要するにイーサン・ハントのこのシリーズに僕自身が飽きてきたのかな。 [映画館(字幕)] 6点(2012-12-09 16:41:16) |
75. 黄金を抱いて翔べ
《ネタバレ》 何で弟は兄を撃ったのだろう?何で行員たちのいる時間に狙ったんだろう?何で父は首を吊ったのだろう?よく分からないところが多い映画だが、何となく見せてしまうのは原作の力!?、監督の力量!?、俳優の魅力!?。ところで去年お多福風邪に罹ったってことは妻は浮気してたってこと!? [映画館(邦画)] 6点(2012-12-02 15:41:54) |
76. 闇金ウシジマくん
大島優子がよく出たなと思っていたが、全然汚れ役でもなんでもなく、彼女のシーンは全部カットでも成り立つ。片瀬那奈はテレビ版を見ていない人には意味不明。肉蝮との対決は原作通りにシンプルにしたほうが凄みが出たはず。無駄な格闘シーンで安っぽくなった。まぁ原作ファンとしては、山田孝之(ちょっとタッパが足りんがそれなりの迫力)と林賢人の頑張りにプラス1点。けどハッキリ言って、テレビ版のほうが原作にない笑いを盛り込むなど数段良かった。 [映画館(邦画)] 6点(2012-11-27 11:31:57) |
77. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
三谷監督作品に共通するのが、観る者をちょっと戸惑わせる一風変わったシチュエーション、こじゃれた笑いの得意げな押し付け、芸達者な役者を集めての学芸会的小芝居。今回もそのパターン。あまり入っていなかった劇場だったけど、笑い声も起こらず、ラストの余計な感動シーンもみんな冷めて観ていた感じ。三谷作品、決して嫌いじゃないんだけど…。 [映画館(邦画)] 6点(2011-11-23 08:44:53)(良:1票) |
78. 一命
元ネタが良いのだからこれくらい出来て当たり前、というのが正直なところ。「十三人の刺客」に続き傑作時代劇をリメイクした三池監督の意図はどこにあるのだろうか。「自分ならあれよりもっと面白く描ける」とでも思い上がっているのだろうか。今度は「七人の侍」でも狙っているのでは…。とにかく後出しジャンケンはズルイっす。「12人の怒れる男」をパロディに焼き直した「12人の優しい日本人」をちっとは見習えば。それと3Dにした意味が分からない。風景シーン以外はほとんど3Dを感じられなかったし。 [映画館(邦画)] 6点(2011-10-24 14:09:32) |
79. かもめ食堂
北欧を舞台にのんびりとした情景とほっこりした展開でそれなりに楽しめた。猫を預かる話とカバンのキノコは意味不明。フィンランドと言えばサンタクロースとムーミンくらいしか知らなかったが(昔、ヨーロッパの中でもハンガリー人とフィンランド人は東洋系だと聞き親しみを覚えていたが、現在では疑わしい説らしい)、これからは「かもめ食堂」も思い出すはず。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-06 16:04:05) |
80. 十三人の刺客(2010)
山越えしたとはいえよく先回りできたな、2~3日であれだけの仕掛けは無理だろ、何で最後まで鉄砲弓矢の飛び道具で攻めなかったの、爆弾まであるのに、など突っ込み処満載。相変わらずの松方弘樹のこゆい演技、伊勢谷友介の訳分からんキャラクター、全然剣客に見えない沢村一樹など、刺客たちのキャスティングにも難あり。唯一、稲垣五郎の狂気の殿様はお見事。それにつけてもオリジナル版の里見幸太郎の名台詞「遅くても来年のお盆には帰ってくるさ」、西村晃の無様な死に様の方がずっと格好良かった。 [映画館(邦画)] 6点(2010-10-26 18:00:20) |