Menu
 > レビュワー
 > ひと3 さん
ひと3さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 307
性別 男性
自己紹介 直接的に「内容」に向かうのではなく、「スクリーンへの現れ方」を語る言葉(技法論的な言葉)をなんとかめざしたい。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345678910111213141516
投稿日付順12345678910111213141516
変更日付順12345678910111213141516
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
身体を直撃する痛い映画、ていうか、映画は眼だけのレヴェルでおさまるものではまったくないということを再認識させる。事態の深刻さときちんと向き合おうとしないで対処の邪魔をする権力(市長)が、リアルであると同時に、筋の展開に効果的な役割を演ずる。それだけでも巧みである。
[ビデオ(字幕)] 8点(2016-04-15 20:47:56)
62.  曳き船 《ネタバレ》 
1941年の、フランスにとっても過酷な時代に、この古典的な名品。古典的といえばスタジオでの制作の感じが強いし、筋もまた禁欲的な節度を保つ。こういう「古典的」なものが戦後はリアルな表現によって乗り越えられていくわけだ。
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-10 13:51:54)
63.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
戦争嫌いなインテリ(観客のことでもある)を戦争に無理矢理引き入れるという構図。まだこんな反ナチが大義名分の映画作っているのだな。
[DVD(字幕)] 4点(2016-04-03 09:57:11)
64.  奇跡(1955) 《ネタバレ》 
いきなり窓外へのPOVを連続させる。もうこれで観客を映画の中に引き入れる。単純な造りなのに、観客を捕まえて離さない。捕まえて離さないためにはロミオとジュリエット的なネタは有効だが、じつは世俗組織(教会等)を痛烈に無化するようなレヴェルに観客を対峙させる映画であろう。「裁かるるドライヤー」となるようなレヴェル。
[ビデオ(字幕)] 7点(2016-02-29 15:04:00)
65.  神曲 《ネタバレ》 
『神曲』におけるビッグな「意味」のキッチュなまでの露出(それはそれで印象的)で勝負、を見れば、『家路』があって本当によかったと思う。後者は、突如身辺の巨大な不幸により空虚の中に放擲されその空虚の必然として、新たにかろうじて生の「意味」(さりげない「意味」)を探ることになる。
[DVD(字幕)] 6点(2016-02-24 09:53:09)
66.  大鹿村騒動記 《ネタバレ》 
阪本順治のよさで、なんとなくいい感じの出来に仕上がっている、ただただなんだかいい感じの映画、そんな映画があってもいいではないか。メリハリの利いたおもしろいストーリーの展開とかなんとかそんなものこの場合必要ない。手法的に印象的なのは、突如逆サイドからのショットが効果的に入ることがしばしばであることで、それは映画である以上当たり前のことであるかのようだが、舞台ものである分、おのずとそれとの差異化をはかっているとも思える。
[DVD(邦画)] 7点(2016-02-21 19:04:49)
67.  非情の罠 《ネタバレ》 
鏡に映る隣室の彼女、この鏡が特によい(この鏡だけがよい)が、キューブリックにしては平板。彼女自称のフラッシュバックの真偽がもっと不透明であるべき(おそらくそういう案で出発したのだろうが)で、こういう処理ではフィルム・ノワールの女ではないことになり興醒め。ちょっと笑えるのは、ラスト近くの一騎打ちで、斧がでてくること、のちの『シャイニング』の伏線のように。
[ビデオ(字幕)] 6点(2016-02-21 14:38:06)
68.  家路(2001) 《ネタバレ》 
悲報が周りの人間たちにまず伝えられ、本人への伝達シーンは割愛される、こういうのがまず巧い!主人公を思いやる共同体というものを形成してそれに観客を参入させるのである。次のショットは自宅二階の窓、そこから庭の「生き残った」孫を見守るPOV、このPOVはのちにもう一回、本当に美しい。急遽代役の、映画出演ということになって、堂々たる演劇俳優が、映画的に切り刻まれる。演劇とは徹底的に区別される映画の残酷という、ベンヤミンばりのアウラの崩壊の図だが、これは、行き着けの喫茶店での内側からの撮影とは全く性格の違う外側からの撮影(喫茶店のフレームの中に主人公)ということでもある。
[ビデオ(字幕)] 10点(2016-01-25 16:38:23)
69.  ラスト・プレゼント 《ネタバレ》 
鶴八鶴次郎なわけで、逆説的な愛情の深さ。おもしろうてやがて泣けるタイプは好きではないので、すれすれだ。おもしろさをきちんと打ち出してもいるイ・ジョンジェがいい!
[ビデオ(字幕)] 8点(2016-01-18 17:33:38)
70.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
無い話はいらんなぁ。出先でメフィストみたいな怪しい人物が目前でささやく、「俺今おまえの家に忍び込んでいる、嘘だと思うなら電話しろ・・・な、ほんとだろ」、これには倒れ込むほどの恐怖がある。この辺で十分で、あとはいらんなぁ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2015-11-18 22:33:52)
71.  偉大なるアンバーソン家の人々 《ネタバレ》 
『市民ケーン』が閉じ籠もった名作だとすれば、これは身近に感じられる名作だ。甘やかされて育った高慢な男(とうぜんながら母の貞操の番をきわめて子供っぽく行う)の転落を待ちうける筋、の筈なのである、作中幾度かそうほのめかされる、が、このダメ男が分不相応な大人の対応をしてもらえるエンディング、それが最大のアイロニー。ジョセフ・コットン、おいしい役!
[ビデオ(字幕)] 8点(2015-11-15 11:19:42)
72.  さらば愛しき女よ 《ネタバレ》 
フィルム・ノワールでカラーであること、に皆さん触れておられないのだが、この映画のノワールなカラーはなんとも素晴らしい。モノクロで撮るべきかという選択肢もきっとあったに違いない(ヴェンダースの『ハメット』のように)が、カラーならモノクロ寄りのものにしよう(これもヴェンダースの『ハメット』のように)となったのではないだろうか。「ヴェルマ」のところに依頼者と同行するもののそれが罠であり銃撃戦となるシーンは取り分け鮮烈だ。探偵以外は全部死ぬラストには、なんだか急にアメリカを感じてしまう、なぜだろう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2015-11-07 12:17:03)
73.  女(1948) 《ネタバレ》 
ダメ男からついには「必死に」逃げる女が、逃げても逃げても捕まるように逃げている、のが腐れ縁における内的葛藤というところだが、正直、いいかげんにしろである。この永遠の不徹底な逃げだけで映画を作るのは大胆すぎる(観客のほうが逃げる)。その代わりといおうか、大エキストラ起用の火事のシーンがものすごく気合いが入っている。要するにこういうことだ、徹底的に寄りの(世界喪失的な)撮影のきわめて個人的な別れ話に、それとはまったく無関係な社会的騒動を目覚まし的に衝突させてみせるという面白さ。
[ビデオ(邦画)] 5点(2015-11-02 11:03:37)
74.  犯罪河岸 《ネタバレ》 
「フランス版フィルム・ノワール」なる呼称自体が奇妙ということになるが、モノクロの美しさ、殺人理由のリアルな偶発的些末さ、遊び心のある重厚さ、つまり立派な「フィルム・ノワール」作品である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-11-01 11:28:31)
75.  召使 《ネタバレ》 
主と奴。奴であった者にカメラが貼り付いていたのに、主と奴の逆転とともにカメラの同情も逆転して、主であった者に向かったりする。英国階級社会を諷刺したとかもあるのだろうが、揺れる観客の視点こそが映画的モンダイ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-10-26 20:05:19)
76.  千羽鶴(1969) 《ネタバレ》 
増村が川端とは!?と、まずは驚きなのだが、強弱ではなしに、やはり強強強の増村調である。増村は観客にひたすら襲いかかる。
[ビデオ(邦画)] 6点(2015-09-15 10:04:37)
77.  青空娘 《ネタバレ》 
ウジウジ悩まない、恨まない!(とりわけこれ!)、低レヴェルの諍いに与しない、青空を仰いで苦境をどんどん乗り越えてゆく。昭和32年の快作である。湿っぽい日本映画にあからさまに対抗している。
[ビデオ(邦画)] 9点(2015-09-14 13:33:59)
78.  最高殊勲夫人 《ネタバレ》 
増村って、強弱がなくて、強強強の連続である。疲れる、が、一生懸命の細部演出の積み上げは感取できるし、ゴージャスな映画である。
[ビデオ(邦画)] 7点(2015-09-12 23:28:06)
79.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 
立場が逆転して、監視システムの画像を今度は犯人側が見るというのが最大のアイロニーで、これは、フーコーのパノプティコンを連想させる、監視の二役である。つまり誰もが監視の二役を演じる近代以降の社会というもの。
[ビデオ(字幕)] 6点(2015-08-30 00:24:46)
80.  アルファヴィル 《ネタバレ》 
いまとなってはゴダールにしては甘口である。が、我が国の国立大学を「役に立つ」学部のみにしていこうという例の「改革案」とかは、まさにアルファヴィル的だと思わせる作品。とりわけ、アルファヴィルでは深く問う概念というものがどんどん変更・抹消されていく、という設定に、ゴダールの真面目な主張が見える。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-08-28 23:48:45)
010.33%
141.30%
241.30%
372.28%
4216.84%
54113.36%
65618.24%
76119.87%
85517.92%
93912.70%
10185.86%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS