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61.  TENET テネット
いなめしのたてぎすしこやや←
[映画館(字幕)] 3点(2020-09-19 19:51:51)(笑:2票)
62.  2分の1の魔法 《ネタバレ》 
映画の世界の設定に納得感はなく、話はなんの脈絡もなく始まり、展開は慌しく且つご都合主義的で、さらに悪いことに、主人公の兄がやたらとうっとうしく、見ている間の大部分、腹を立てていたような気がします。 ところがところが、ラスト15分。あのチェックリストの一連の流れで涙腺崩壊。 まいりました。 実は私は弟を持つ兄の立場でして、素直にこの映画を受け入れられないところはありますね。(そんなに弟想いだったかなあ?って反省が出ちゃう)  地元では選択の余地なく吹替を見ましたが、なんと、トム・ホランドとクリス・プラットが声を当ててるんだって?そちらを見たかったなあ。
[映画館(吹替)] 7点(2020-08-30 20:14:49)
63.  もののけ姫 《ネタバレ》 
久しぶりに劇場で見たので投稿。 宮崎作品で、ストーリーがはっきりしていたのはこの映画まででしたよね。ジブリの中で一番好きです。 公開当時、衝撃を受けて複数回見に行ったもんです。 他のレビュワーの人で、マンガ版ナウシカと主張が異なっているとの意見がありましたが、そうですかね? 私は同じと思ってみてました。だからこれは、ある意味ナウシカ完結編なのでしょう。ただ「生きろ」と。 モロの声にはしびれたなー。「黙れ小僧!」は私の中での超名セリフ。  -1点の理由は、やっぱりちょっと声優さん(複数)に少し難があったかな、と。
[映画館(字幕)] 9点(2020-08-02 22:39:47)
64.  ランボー/ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 
コロナのせいで長いこと映画館にも行ってなかったし、普段なら絶対スルーしていたはずのこれを、近所の映画館(つぶれてもらっちゃ困るんで)への激励の気持ちを込めて木戸銭払って観てきました。 期待もしてなかったんだけど、しかしまあこれが、想像を上回るへっぽこ映画でしたね。 こんなの、どんな世代の人が喜ぶってんだろ?マーケティングを間違えてないか? ランボーの、怒りの戦いは見たくても、怒りの“殺戮”は見てて気持ちの良いもんじゃないね。  でも、この時期に公開するには最適な映画かも。そういう意味では10点だ。 そこそこ話題性はあっても、大して動員が見込めない映画って意味で。  内容も、外出は極力短め、外での人との触れ合いも少なめにして、なるべくすぐに家に帰りましょう。 最後は家族とも距離を取って、一人でステイホームだ!・・・ってね。
[映画館(字幕)] 2点(2020-06-27 00:31:58)
65.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
まさにこれがアカデミー賞の宣伝効果ってやつで、過去に韓流ドラマ等に全く興味なく、韓国映画も1本も見たことのない小生。カンヌとのダブルクラウンがなければ、間違いなくスルーのはずの本作でしたが、2000円弱払って観てきましたよ。 でもね。うーん。1917はこれに負けたのか―、って感じの内容でした。 感動した?・・・No 内容に衝撃を受けた?・・・それほどでも。むしろ最後の展開は無理があると感じちゃった。 笑えた?・・・ちょっとはね。でも、大半は北朝鮮がらみネタで。 って感じで。 主人公家族より、むしろ富豪の奥さんと娘さんに感情移入しちゃって、気の毒でした。 前述のとおり、韓国映画に関する知識が全くないので、何かシンボリックなものを見逃してる可能性はありますが。
[映画館(字幕)] 5点(2020-02-24 17:34:42)
66.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 
(かなりネタバレするのでご注意を) 長回し・・・ねえ。 近年いくつかの作品で、この手法による凄まじい臨場感に打ちのめされた経験から、これで戦争映画全体を撮っちゃうという企画を聞いたときから、一体どんな恐ろしい映像体験になるのか、とすごく期待してました。 が、ふたを開けてみると、無理して長回しするとむしろ臨場感が失われる、という、なんだか肩透かしの手品を見たような感じになってました。 本作で明瞭にシーンが途切れるのは中盤の1か所だけ。正確に時間を測ってませんが、まあ2時間弱の映画のちょうど真ん中だったとして、前半1時間弱であったことは・・・ ●指令を受ける→塹壕を端まで移動→鉄条網突破→敵塹壕でトラップにかかる→草原を抜ける→廃屋でひと悶着→相棒が○○→トラック移動→トラック泥濘にはまる→壊れた橋を渡る→撃たれて気絶 一方、後半1時間弱であったこと・・・ ●目を覚ます→町の中を駆け抜ける→フランス娘との交流→敵兵と白兵戦→溺れかける→目的地到着→任務達成→戦友の兄に会う 盛りだくさん過ぎて、こんなことがそれぞれ数十分のうちにあったなんてとてもあり得ないことで、例えばトラック中の移動とか河で流されたりとかのシーンで、カメラは主人公を捉えていても、見ている観客が脳内で勝手にシーンを切り替える状態になってます。 そのうち誰かマニアな人が、主人公が映画の中で自分の足で動いた距離を算出してくれるでしょうが、私の感覚では、たかだか3~4kmだったイメージ。なんせ、気絶している間は主人公は動いておらず、正味の移動時間はせいぜい90分程度ですから。 普通に撮影して、長回しは部分にとどめたほうがよっぽど良い映画になったはず。 作品賞獲れなかったのは納得。私なら撮影賞もあげられないなあ。努力賞はあげられるけど。
[映画館(字幕)] 5点(2020-02-18 00:51:20)(笑:1票) (良:1票)
67.  リチャード・ジュエル 《ネタバレ》 
例によっての実話もので、佳作だと思います。役者さん、特にサム・ロックウェルとキャシー・ベイツが素晴らしかった分、「15時17分・・・」よりは上と思いました。ふむふむ、ということは7点より下ではないな、とはいえ、8点という感じでもなく。  実際にあったことだから、演出がとにかく控えめになるのはこのところの御大の一貫した姿勢ではあるんだけど、個人的には、創作の話であったとしても、許されざる者に強く心を動かされたし、チェンジリングだって、あのラストシーンの「希望」が最も強く印象に残っています。 もうそんな映画は撮ってくれないのですかねえ。
[映画館(字幕)] 7点(2020-01-21 00:43:48)
68.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
十分面白い映画なんだけど、タイトルには偽りありかなあ。 無敵のフェラーリに対し、果敢に戦いを挑むフォードのレーシングチームの熱い物語!ってのを期待していたんですが、とにかくフォーカスはひたすらケン・マイルズ(と家族)にあたっており、映画冒頭で主役然として出てきたシェルビーの描写すら、中盤以降は足りないのでないかと感じるくらい。 いわんや、なかなか貫禄あって良さげだったフォード2世やエンツォの両社長の出番においておや。 チームのメカニックの人々や、ライバルレーサーの描写などももう少し織り込めればもっと面白くなったような気がします。
[映画館(字幕)] 6点(2020-01-13 17:20:57)
69.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
前作で不評だったストーリーを、最初のタイトル後の説明文で全部なかったことにして、いきなりよくわからない話が始まるという今回。正直、シリーズの意味なし。 破綻したストーリーを紡ぐために、監督が頑張ったのはわかるけど、詰め込みすぎで、ごちゃごちゃしてます。 物語のキーポイントでオリジナルのキャラクター、ルーク、ハン、レイア、チューイ、3PO(今回R2の出番少なし)に頼る羽目になるということは、結局、何年もかけてきたこのシリーズで魅力的なキャラが一人も出なかった証拠。 でも、カイロ・レンの扱いは腑に落ちました。こちらのほうが、俳優さんのキャラクターにあってるね。  シスとジェダイについて一言だけ。どちらもフォースを力の源とする両者で、フォースの使い方に制限が無い分、強さは圧倒的にシス>ジェダイであり、シスを滅ぼすためにフォースを使えないという大きな矛盾がスター・ウォーズの世界観の根源にあったと思っています。 エピソードVIで、ルークは所詮ジェダイの見習い程度であり、とはいえ仮にルークがジェダイマスターだとしても皇帝には歯が立たなかったと自分では解釈してました。だから、ベイダーが、フォースを使うのでなく、力づくで皇帝をシャフトに放り投げてハイ、オシマイとなったあのシーンは、あっけなくはあっても、納得のいくものでした。 ところが今回は、そうですか、フォースでやっつけちゃうんですか。返し技のようなものではありましたが・・・  ま、作らなくてよい三部作でしたね。
[映画館(字幕)] 5点(2019-12-22 18:58:09)(良:1票)
70.  アナと雪の女王2 《ネタバレ》 
おとぎ話の“めでたしめでたし”のその後を描くという難しい命題に挑んだ意欲作。 全編を覆う、死と破滅を予感させる不吉な雰囲気は、天下のコメディリリーフ オラフをもってしても払いきることができず、 終始シリアスな展開が続きます。 終盤でのオラフ退場&アナの絶望を見るに至って、「もしかしてこれは、悲劇をやるつもりなのか!?」と半分覚悟までしました。 基本的には幼い良い子向けのディズニーアニメで悲劇をやるということの是非はあるにしても、 それはそれで歴史的な名作になるかも・・・と思ったのもつかの間、ラストの怒涛の魔法の展開で、そこそこ無難な着地点に。やや肩透かし。 全体的には悪くはなかったのですが、今回魔法の力があまりに都合よすぎるという感じはありましたね。  <2週間ほどして追記> 色々なところで本作のサントラを耳にするにつれ、じわじわと好きになってきました。 確かに、耳になじみやすい歌はないけれど、音楽全体としては前作を超えているんじゃないか? Show yourselfのサビの部分は、聞いているだけでも鳥肌です。1点加点しちゃいます。アアー、アアー!
[映画館(字幕)] 8点(2019-11-30 00:57:22)
71.  ジョーカー 《ネタバレ》 
映画としての完成度は大変に高い。それだけ評価するなら8点以上はあるでしょう。 すでに大きな賞を受賞しているようですが、今後ももっと勲章が増えることでしょう。  でも、この映画は、私の価値観とは全くの対極に位置する。  どうしても想像してしまう、過去のいくつかの通り魔事件や、 つい先日の京都の事件を思うとき、 よくこの映画が日本で上映禁止にならなかったものだと思う。
[映画館(字幕)] 0点(2019-10-08 00:41:30)(良:2票)
72.  アド・アストラ 《ネタバレ》 
●海王星付近に、主人公の父親に絡む大きな謎があるかも→何もありませんでした。 ●観客を楽しませるために、いくつかのスペクタクルシーンを用意しました。(冒頭の落下シーン、サル襲撃、火星着陸ミッション、ロケットに強引に乗り込み&クルーとの格闘、海王星リングを盾で突破)→ほぼ無意味。SFのリアリティを大きく損ねるマイナス面のほうが大きい。 ●では何の映画だったの?→なんと50がらみのオッサンの自分探しの旅でした。しかも80になろうかという父親の姿を反面教師にして。  名優たちの無駄遣い映画でした。ブラッド・ピットは製作も兼ねているようなので同情の余地なし!
[映画館(字幕)] 2点(2019-09-26 00:40:58)
73.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
かなりマニア向けの映画で、たぶん私は、面白いところの半分も理解できていないのだろうと思います。 だから、上映時間の半分くらいは退屈してしまいました。 話の中心は、ポランスキーの妻シャロン・テートの悲劇(これくらいは知っていた)で、主人公2人の架空の人物を隣家に配置することで、この大悲劇をイングロリアス・バスターズと同じ方式で歴史改変し、ハッピーエンドにしています。 タランティーノにしては、えぐいシーンがかなり少ないので、それはホッとしたところ。 面白かったのは、名優ディカプリオが、さえない三流役者を、しかもNGシーンを連発するようなシーンを演じたところ。NGシーンを上手に演じるって面白かった。
[映画館(字幕)] 5点(2019-08-31 22:00:39)
74.  トイ・ストーリー4 《ネタバレ》 
一言でいえば、主張がぶれている、に尽きる。ちなみに、当方1~3までは大好きです。「3」のラスト、アンディからボニーに持ち主が変わったところで、いずれ飽きられて捨てられるかもしれない、というおもちゃの残酷な運命は何ら変わっていないということは、分かっちゃいました。だけど、このシリーズの一貫した主張「おもちゃは持ち主に愛されることが至上の幸福である」があればこそ、あの幸福感と喪失感の混然一体となった最高のエンディングとなったのでしょう。まさかそれを根こそぎひっくり返してしまうとは。 今更、「2」のアンディのもとに帰るか、東京の博物館に行くのか、どちらが幸せかと同じ選択をやるとは思わなかったよ。しかも今回は結論を変えちゃったし。 続きを作るのが難しいなら、無理して作らなくてもよいのに。 映画のクオリティーが低いわけでは決してありません。でも、見る前の大きな期待感に反し、残念ながら見終わった後に得たものはなんとも言えないもやもや感でした。  ・・・!!・・・ちょっと待てよ。思い出した!確か前作の冒頭で、緑色の小さい兵隊の人形って、「アンディは成長した。作戦は終了した!」とか言って、勝手に家を出て行ってなかったっけ?ということは、今回ウッディが悩みに悩んで出した答えは、実はおもちゃによっては初めから当然のことと考えているということか?じゃ、持ち主に愛されることがおもちゃの幸福、というのは、劇中でボーが指摘していたように、この世界観の普遍的な真実ではなく、あくまでウッディの価値観だったということ?それならこの展開もありなのか!そこまでひっくり返すか、ディズニー!!恐るべし。
[映画館(吹替)] 6点(2019-07-15 14:40:38)(良:1票)
75.  アラジン(2019) 《ネタバレ》 
恒例になってきたディズニーアニメの実写化。アラジンの実写化には、何といってもあの奇跡のキャラクター・ジーニーをどうするかという壁があったはずですが、ここにウィル・スミスを配した瞬間にこの映画の成功は決まったようなものでしたね。オリジナルの良いところをほぼ余すことなく再現してました。オリジナルを見たことがない人がこれを見たならば、8~10点評価になったって何の不思議もありません。 ウィル・スミスは、ほんとにはまり役だったなあ。なんかの助演男優賞をあげてほしいところです。 しかし、もはや実写といっても、その表現力はアニメと何ら変わりなく、ほぼ無限になってしまいましたね。予告でやっていたのですが、次の実写化(というのは変で、実写風のフルCG化なんでしょうが)企画はライオン・キングですか・・・しかも、あえて動物をデフォルメせず、写実的に表現するという・・・幾分自己矛盾的なこの選択の目的は一体何なんだろう。まさか、将来的には実写風ミッキーマウスをやろうとでもいうのだろうか?だとしたらディズニー恐るべし。
[映画館(字幕)] 7点(2019-07-11 00:32:45)(笑:2票)
76.  X-MEN:ダーク・フェニックス 《ネタバレ》 
世間での(このサイトでも)あまりの不評のオンパレードに、見ずにスルーも考えたのですが、X-MENシリーズは思い起こせば第一作目から一つも欠かさず劇場で見続けてきたこともあり、なんでもこれがFOXでの最終作ということらしいので、ご祝儀のつもりでお金払って見てきました。 なーんの期待もしていかなったので、「思ったよりは悪くない」というのが簡単な感想。でも、やっていることは、内ゲバやっている間に外部から強敵が現れて結局共闘が始まるという、東映特撮vsシリーズと同じ流れで、工夫は感じられない。これなら、ストーリーとしてはLast Standのほうが圧倒的に良いですね。 せっかくのジェームス・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダーの名優二人がすっかり脇役扱いなのももったいない。もともと、この二人の関係性を掘り下げていくのがこのシリーズの基本路線だったはずなのに、最後のチェスのシーンくらいでお茶を濁されては、まったく不満足。本当にこれで終わりにしちゃうの? なにより、今回もまた言わせてもらいますが、ジーン役の女優さんには、丸顔のボーイ・ジョージのような人でなく、もっとこう、可憐な人が良かったのではないかと・・・
[映画館(字幕)] 5点(2019-07-02 01:09:25)
77.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 
予算も人も一杯かけているんだろうにねえ・・・ 人間ドラマ部分の“不出来”具合は前作を上回り、かと言って、スペクタクルシーンも怪獣たちの足元で逃げ回る人間たちのクローズアップばかりが多用されて、見栄えのするシーンはごくわずか。はっきり言って予告編のほうが出来が良い。 芹沢博士も何がしたいんだかさっぱりわからんし。 初代のゴジラを米国でロードショー公開する際は、ドラマ部分をばっさりカットしてドキュメンタリー風に公開したと聞いています。今作は逆に同じことしてやればよかったのに。
[映画館(字幕)] 1点(2019-06-01 17:28:24)
78.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 
最初の20分くらい、サノスの首を取ってから「5 years later」までの流れは、一体話をどこに着地させるのかと、腰を抜かすほど驚きましたが、すぐ後に「結局タイムトラベルものかよ!」とガッカリ。特に、タイムパラドックス関連では、何が許されていて、許されていないのかがよくわからないのも不満でした。 しかし、スーパーヒーローものではほぼタブー(最近、ローガンで例外が作られてしまいましたが)の、ヒーローの死にすら踏み込み、各人の物語に、逃げることなく丁寧に決着をつけていく本作に対して、細かい減点はやめることにします。 私が思うに、全体の幸福のために半数の命を犠牲にするサノスの考えと、多数の幸福のための少数の自己犠牲を厭わないアベンジャーズの考え方には、質の違いはそれほどなく、ただの量だけの違いです。まあ、圧倒的な量差ではありますが。 ただし、サノスは、その犠牲を払って得る対象が不特定多数の幸福であるのに対して、アベンジャーズ側は、身近な愛する者の幸福。この一点においてスーパーヒーローもただの家族の一員であることに一般人と全く変わりがないこと、守るべき対象が身近な人特に家族であることが、はっきり示されます。(だから今回、やられ役の一般市民がほとんど出てこないよね。えーと、ワガンダ国民は皆スーパーということで。)結局、アントマンとホークアイは家族を取り戻す一方で、ペッパーとワンダはパートナーを失う。スターロードは微妙な感じ。ラストシーンでは、キャプテンアメリカはもっとわかりやすく、家族を優先してヒーローの座を降りてしまう。サノスも、娘の命を優先できるだけのエゴがあれば、あんな行動をとらずに済んだのでしょう。結局、「自分の力の及ぶ限り、身の回りの人、特に家族を大事にすること」がスーパーヒーローの普遍的な条件である、ということが示される。この考え方があっているかどうかなど、結局誰にも分かるわけもありません。ただ、身の回りの人を救うほうがわかりやすい、というだけのことです。しかし人間が何かを判断する基準にそれ以外のものがあるでしょうか?また、少なくとも人類の歴史的には全体主義を標榜するものは例外なく胡散臭いのも確かです。 一番感心したのはソーの扱いでした。本編では終始格好悪い役回りだったソー。彼は、生まれついての王様であって、背負っているもの(アズガルドの民全員)が誰よりも大きい立場でした。その彼を、宿命から完全に解き放つためには、姿からあのように変えざるを得なかったのでしょう。ラストの彼の明るい、楽しそうな笑顔が印象的でした。また、ロバート・ダウニーJr.に最大限の賛辞を。 本編を見て、前作の再評価をしておきますが、やっぱり「なかったこと」にしちゃうというのはどうなのよ、ということで、2作合わせて19点かなと思います。
[映画館(字幕)] 10点(2019-05-01 21:47:36)
79.  バンブルビー
いやー参った。予告編を見たときはそうでもなかったのだけど、主人公の女の子がかわいくてかわいくて。(従って甘目の点数) バンブルビー相手じゃほとんど一人芝居だったのだろうけど、大変演技も上手く、いくつかのシーンですっかり泣かされてしまった。 楽しみな若手の女優さんが出てきたもんだな、と思ったら、なんと!トゥルー・グリッドの女の子だったのか! なるほど、演技が達者なわけですな。
[映画館(字幕)] 7点(2019-04-06 17:29:50)
80.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 
なかなかスリリングなクライムサスペンスもので、結構楽しめました。 でも、見ている間中、次の2点がずっと気にかかってました。 1・これだけ人間のダークサイドを強調する内容の映画が、よくもまあレーティングがGであったもんだ。確かに暴力的なシーンや性的なシーンはないけれども、正直中学生以下の子供には勧められないな。 2・なんでまたこんな古い60ないし70年代を背景とした物語を今頃映画化したのか? 後者については、ラストの実際の映像と逆さの星条旗を見たところで納得はできましたが。というか、映画全体が、あのラストシーンにつなげるための長ーい前振りということね。 それにしても、やはりアダム・ドライバーはなかなか良い俳優ですね。カイロ・レン役がどうしてあんなに魅力がないのかが不思議なくらいです。
[映画館(字幕)] 6点(2019-03-28 23:48:20)
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