61. 猫と庄造と二人のをんな
《ネタバレ》 香川京子目的でずっと観たかった映画。 優等生でお嬢様女優のイメージが、気の強いわがまま言い放題のキャラに変わる。 又、思っていた以上に大胆で刺激が強い衣装・・ほとんどの場面太腿むき出しの体当たりの演技。 いや~、びっくりしました。これだけで一見の価値がある。 内容的には、山田五十鈴と香川の最後の修羅場は壮絶。1年後に黒澤の「どん底」で置屋のおかみ(毒婦)とけなげな娘役で共演しているが、今回の香川の役はまるで対照的で面白い。 とにかく出てくる女性がみんな怖い。山田、香川に加え、浪速千栄子の母親も底意地の悪い相当えぐいキャラやし。 森繁の猫に対する異常なまでの愛情はその裏返しだといえる。全体的にコメディ調であるが、誰も信じられなくなり人間世界に絶望し、猫を抱いて一人放浪するラストはリアルである。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-02-23 21:02:20) |
62. ナイル殺人事件(1978)
《ネタバレ》 公開当時観にいきました。懐かしい〜。 前半はナイルの観光を愉しみながら登場人物の因果関係が明らかに、後半は殺人事件発覚後のポアロの謎解きへと展開していく。 J・ギラーミン監督は「タワーリングインフェルノ」など登場人物が多い映画を捌くのが上手で今作でもその才能を発揮している。 全体的に中弛みも無く、最後までテンポが良い。ニーノ・ロータの音楽もいいですね。 オールスターキャストも見応えがあり、1級のミステリー、エンタメに仕上がっている。 個人的には第三の殺人はかなり無理があると思うが・・。 ピーター・ユスチノフのポアロ役は巨漢すぎて原作のイメージでなないが、まぁいいか(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-18 20:07:09) |
63. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
公開されてから20年も経って今更初見。 う〜ん、ジョニー・ディップのキャラは悪くないんだけど、何か全体的に作りが雑なんよね〜。 この手の映画は内容が無くても面白ければいいんだけど、今一乗り切れなかった。 メインの音楽は良いよね。TV番組でもしょっちゅう使われるてるけど。 [地上波(吹替)] 6点(2023-01-21 22:43:34) |
64. 続・悪名
《ネタバレ》 朝吉は堅気になる気持ちがあっても本来のヤンチャな性格とおかしな正義感が災いしてヤクザの世界から抜けられない。 松島の親分から金の借用を断り、出入りの応援が貰えず、結果的に貞の死を招いてしまう。 貞の死に関して朝吉の素気ない態度にも違和感を感じる。 全体的に話の盛り上がりが無く、終わり方も中途半端。このまま「兵隊やくざ」に繋がれば自然な流れだが(笑) 見どころは中村鴈二郎の存在感ぐらいかな。レビューでの高評価にはちょっと意外でした。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-01-15 09:49:07) |
65. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 娘の懐古調の語り口で始まる導入部から一気に独特な世界に入っていく。 観終わって幸せな気分に浸れるファンタジーな映画。 ジュリエット・ビノシュが保守的で禁欲的な村に突如現れ、チョコレートの甘い魅力で村人達の規律に縛られた心を徐々に開放していく。 そのチョコレートの美味しそうなこと! ビノシュは包容力溢れるパワフルな女性を好演、ジュディ・リンチの貫禄ある演技も良かった。 ジョニー・デップで登場するあたりからロマンスも加わり一気に話が盛り上がる。 あ、そうそう皆さん同様、私も途中でチョコレート食べてました。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2023-01-14 13:36:57) |
66. 思い出のマーニー
《ネタバレ》 素直に素敵な映画だと思いました、ジブリは宮崎作品だけでなく、こういった小品に観るべき佳作が多いんですよね。 絵画の中から出てきたような美しい映像の中、ゆったりとアンナが成長してゆく過程が描かれる。 最後、マーニーの不幸な人生が明らかになるが、結末がわかって納得、上手い設定になっている。 おばちゃんはすごく優しい人で、アンナがおばさんに対する誤解が解けて良かった。最後にアンナがおばさんを母親と紹介するシーンは素直に嬉しかった。 序盤の「ふとっちょ豚」は流石にあかんと思う(笑) [地上波(邦画)] 7点(2023-01-14 04:05:04) |
67. 私をスキーに連れてって
《ネタバレ》 ユーミンの音楽に合わせて、バブル絶頂期の気分を味わいたくて、久々の鑑賞。 やはり、原田知世の「バーン!」はカワイイ!! 内容はあまり無いが、スキー好きには堪らんでしょうなぁ〜。 最後、転倒したはずの車が何故か到着しているご都合主義はご愛嬌か? [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-11 23:19:35) |
68. 悪名(1961)
《ネタバレ》 過去に何回か観てるが、たまに観直したくなる映画の一つ。 朝吉は、男前で切符が良くて男気があるとくりゃ、女にモテまくる。チンピラの田宮二郎にも慕われる。 ただ遊女をその気にさせておいて、若い娘に手を出すくだりはいただけない。 全体的に敵役がいまいち弱いので、物足りない部分はあるが、浪花千恵子=おちょやんの啖呵はど迫力があった。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-01-11 20:42:06) |
69. 火口のふたり
《ネタバレ》 とにかくエロい。ポルノ映画と思える程アノシーンが濃密に描かれる。 女優さんが体張ってる感が半端ないし、江本祐も無気力な役が似合っており、AV男優並(笑)の熱演。 ただし前時代並みのボカシはいただけない。 内容は体の相性が良すぎて縁が切れない男女の関係を延々と描かれる。そこに東日本大震災や富士山の噴火などのエピソードが絡まっていく。 荒井晴彦監督は「遠雷」や「Wの悲劇」の脚本家でもあるが、扱うジャンルが広く、キャリアも長いですね。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-12-31 10:59:27) |
70. ランボー
《ネタバレ》 久しぶりに観たけど、40年前の映画なのでアクションが古臭い、内容が単調で少々退屈。 ベトナム帰りで居場所が無いと言う社会的メッセージはラストの独白に集約される。 ランボー=乱暴というイメージが自分の中では焼き付いている。 続編は観るのは辞めておこう。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-11-15 00:24:17) |
71. さよならくちびる
登場人物はハル、レオ、シマのほぼ三人。 ストーリーもあって無い様なロードムービー。 音楽の魅力で特に退屈する事もなく見終わった。 小松菜奈は不思議な魅力がある女優さん。 [地上波(邦画)] 6点(2022-10-09 23:04:33) |
72. プラトーン
《ネタバレ》 ベトナム戦争を描く映画はいつも重いテーマを持つ。 屈強だが倫理観の欠けるバーンズVS正義感が強く部下思いのエリアスの構図で物語は進んで行くが 敵のベトコン以前に部隊内の抗争で統制がとれなくなる。その上隊長の少尉はリーダーシップが無く二人の言いなり。 こんな隊で行動する隊員はたまったもんではない。 新米兵士テーラーも生き残る為に次第に人殺しを厭わなくなる。そしてラストには・・・。 エリアスがバーンズに撃たれる前に見せる笑顔が忘れられない。 無意味な戦争は全ての人間を狂わせていく。オリバーストーンの最高傑作。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2022-10-05 18:36:19) |
73. わが青春に悔なし
原節子は直情型の激しい女性を演じているが・・顔が怖い、怖すぎる。 後半の夫の実家のシーンがとにかく長い、長すぎる・・。 黒沢映画は女性主人公がほとんど無いが、この映画をみると何となく納得できる。 ストーリーが単調で主人公にまるで魅力が感じられないからだ。 セリフが聞き取りにくいのもマイナス点。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-09-25 19:25:15) |
74. 連合艦隊司令長官 山本五十六
真珠湾以降の山本五十六が見たくて視聴しましたが、後半は流されるままの抜け殻のようで辛いものがある。 特撮についても円谷さんが頑張っているものの「トラ・トラ・トラ」とは比べるべくもない。 実在の人物としては三船敏郎はかっこよすぎてリアル感に欠ける、山村總の方がはまってたかなと思う。 真珠湾攻撃で有名な淵田少佐は出てこなかったのは不満。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-09-18 18:19:30) |
75. レッド・サン
三船敏郎が終始堂々としていてカッコイイ! ブロンソンとの男の友情がとてもいい。ロードムービーとしても面白い。 日本人が外国映画に出ると変な描かれ方がされているケースが多いが、三船さんがしっかりサポートされているのが良くわかります。 欧米映画界が三船さんをリスペクトしているのが感じられて嬉しくなる。 アランドロンは引き立て役で損な役回りかな? ちなみにレッドサンって日の丸の意味だったんですね。 [インターネット(吹替)] 7点(2022-09-18 17:54:32)(良:1票) |
76. ポルターガイスト(1982)
公開当時、けっこう話題になった映画だが、今見るとSFXもありきたりで内容も退屈です。 エクソシストなどホラー映画の名作と比べると凡作と言わざるをえない。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-10 23:49:12) |
77. 利休
全体的に重厚感があり、豪華な美術や装飾が見どころ。 物語が淡白で深みが無く、少々退屈ではある。 三國連太郎、山崎努の対決は見応えがある。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-09-03 19:30:09) |
78. あの頃。
《ネタバレ》 大して盛り上がりも無くダラダラ物語が続くが、不思議と退屈感が無い。 アイドルオタクの明るい青春物語だけど、トークLIVEとかやってるし、コレもはやオタクではないよね。 松坂桃李は振り幅が大きい役者だが、てかっ、よくこの役受けたな(笑) 仲野太賀がハッチャケすぎ、ああいう結果で終わるが、あんな明るく見送れたら良いが・・現実的では無いなぁ。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-08-30 18:35:10) |
79. となりのトトロ
久しぶりに観たくなる あったかくて懐かしくて心が洗われるような映画 宮崎駿の映画はトトロの様に誰でも伝わりやすいタイプとメッセージ性の強いタイプに分かれるが、気楽に何回も観れるのは前者になる。 水彩画の様な美しい作画、魅力的なキャラクター、久石譲の素敵な音楽・・・これぞジブリの真骨頂。 [地上波(邦画)] 8点(2022-08-20 01:49:51) |
80. 無法松の一生(1943)
《ネタバレ》 サイレントの伝説的な男優、阪妻を初めて拝見。 流石に古くてセリフが聴き取りにくかったが、大して影響は無し。 人力車の車輪が回るシーンを象徴的に挟み刻の流れを表現、随所に宮川カメラマンのカメラワークが冴える。 一本気な松が欲得など一切無く未亡人と息子に接し、ひたむきに尽くす生き様に胸を打つ。 運動会での激走、祇園祭の太鼓を見事に叩くシーンなど記憶に残る名場面が素晴らしい。 戦時中にこんな人情を前面に出した映画を作った当時の映画人の心意気には頭が下がる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-07-30 18:10:53) |