61. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
深夜なにも知らずにテレビをつけたらやっていた・・・という風に観たら、ひじょうに怖い映画だったろうと思います。 4点(2002-12-17 16:06:46) |
62. マッドマックス2
このシリーズでは2が一番好き。二度の激走シーンの映画的迫力は相当なもので、「駅馬車」を初めて観たひとの気持はこういうものだったのかと思わせた(オーヴァーだけど)。善玉にも悪玉にもイイ顔を揃えてる。ハードボイルドなメルギブも良かったけど、個人的にはジャイロキャプテン(ブルース・スペンス)が好きだった。あのヘリコプターを操ってみたい。 9点(2002-12-16 04:02:17) |
63. 魔笛(1974)
モーツアルトの「魔笛」というオペラを、イングマール・ベルイマン監督が演出し、それが2時間半近くある・・・というのでゲッソリし、悲愴な覚悟で観に行ったが、大いに楽しんでしまった! 「魔笛」なんて訳するからヒトが遠ざかるので、「魔法の笛」とする方がよほどピッタリする。童話ですから。 8点(2002-12-16 02:31:58) |
64. 禁断の惑星
今観たらさすがに古さは禁じえないけど、潜在意識の怪物という設定といい、その見えない怪物が隊員を襲うシーンにしても、隊員の銃撃で怪物の姿がおぼろげに浮かび上がるところなど、SFにいちばん大切なイマジネイティヴなところがいくつもあり、古典的とはいえ、名作と思いたい。それにしてもレスリー・ニールセンはこの頃は立派な二枚目だった。いつキレたのだろう。 8点(2002-12-16 01:49:47) |
65. ベスト・キッド(1984)
たいがいの武闘映画はすでに強いヒトが出てくるのだが、コレは弱いヒトが強くなる話なので好きだった。ちなみにあのマンガ的な稽古シーンですが、もともと空手の稽古は見て面白いものではないし、それを描くのが目的でもなさそうなので、あれくらいの誇張があっても全然かまわんと僕は思います。負けた悪役の少年が最期にトロフィーを手渡してやるシーンなどアスリートらしくていい。 7点(2002-12-16 01:35:10) |
66. レリック
つまらなかったけど、博物館内で怪物が暴れまわるという設定とか、怪物の正体がわかるところとか、作りようによってはかなり面白くなりそうだったので残念だった。逃げる男をつかまえて首をかじるのをワンショットで撮ったところは「オ、ヤッテルゾ」という感じだった。 5点(2002-12-16 01:22:21) |
67. オーソン・ウェルズのフェイク
この映画には注意が必要です。ウソのようなホントの話とウソのような大ボラが混ざっているので、ウカウカ観ていたらしっかりダマされた。オーソン・ウェルズの映画奇術。だが単なるダマシ映画ではなく、真作と贋作の問題や芸術一般についても考えさせてくれる。一夜のマジックショウといった締めくくりもいい。 8点(2002-12-16 01:20:07)(良:1票) |
68. リトル・ロマンス
ローレンス・オリヴィエが映画館前で二人を見送ってから自首するところ、この孤独なホラ吹き老人の気持ちが伝わってきて涙した。 10点(2002-12-16 01:16:41)(良:1票) |
69. 獄門島(1977)
悲劇を未然に阻止しないのは金田一モノの定石だけど、この作品はひどすぎる! 誰と誰と誰が危ないとわかっていて獄門島へ行くのに、全員死なせてしまった。どこが名探偵なのでしょう? しかし横溝ミステリのトリックは複雑なので、これも最後に絵解きされてもイマイチすっきりしなかった。推理映画は難しい。 5点(2002-12-16 01:12:23) |
70. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
以前「ボンドはコネリーが一番で、レーゼンビーは地味でムーアはバカでダルトンは暗くてブロスナンは弱そうだ」と放言したら「言い過ぎだ!」と怒られた。この作品のブロスナンはかなりキマっていて好きだが、アメリカにダイハードな連中がウヨウヨしている今、この人間臭い英国諜報部員がどう太刀打ちするのか。最新作が待ち遠しい。 7点(2002-12-16 01:10:31) |
71. 家族の肖像
中学生の時観ました。なんか会ったこともない親戚のイタリア人のおじいさんの屋敷に遣いにやらされ、その老人の話を聴いて最期を看取って帰ってきた、という気分になった。その贅沢だが死が染みついたような邸宅の匂いすら思い出されるような、強力な体験でした。 9点(2002-12-16 01:03:26) |
72. キャッチ22
TVで観ました。観ている間ひじょうに退屈で「もう消そうかな」と何度も思ったんだが、あの痛快きわまりないラストシーンを観たとき「消さなくてよかった」と思った。映画は最後まで観るべしと悟った。終わりよければすべてよし。 6点(2002-12-14 01:55:11) |
73. タイタニック(1997)
面白かった。けど、主役二人と楽団しか描かないのなら別にタイタニックという実在事件に取材しなくとも架空の船でもよかったのではないか、という疑問が残った。何も知らずにタイトルだけでこの映画を観に来たお客さんは別のものを期待したと思う。 6点(2002-12-14 00:30:11) |
74. デトロイト・ロック・シティ
トイレのシーンでかかってた曲は、かつての吉本新喜劇のテーマ曲だった。あの曲はいったい何なのか。誰か教えてほしい。 8点(2002-12-13 01:23:02) |
75. ライアンの娘
観ているあいだ、ロバート・ミッチャムは寝取られ亭主の役か、損な役だなぁ、と思って観ていたが、終ってみるとこれはミッチャムの一心の愛情の映画なのだとわかった。ロバート・ボルトはなんといい本を書くんだろう。モーリス・ジャールの音楽、リーンの演出も素晴らしい。神父役のトレヴァー・ハワードもいい。 9点(2002-12-13 00:06:36) |
76. 英雄の条件
この映画のサミュエル・L・ジャクソン(の演じた役の人)は、国旗を持ち帰ろうとして戻ったところ、友軍の兵士が攻撃されているのを見て敵国民を大量虐殺したとして罪に問われ、結果、或る種の英雄として(映画でみるかぎり)位置付けられる。友軍の危機に援護するのは当然のことだ。だが、このリクツは自国の兵士の命を守るためには極東の一国に一挙数十万の人間を殺す爆弾を投じてもかまわない、というリクツに相い通じるのではないか。どうにも割り切れない思いで映画館を出た。僕はダメでした。 4点(2002-12-12 23:27:42) |
77. サブウェイ・パニック
何年か前に黒澤明の「暴走機関車」のシナリオ(コンチャロフスキーの映画とは別物)を読みましたが、走る列車と管制室の模様とが平行して描かれていて、黒澤さんは或いはコノ映画みたいにやりたかったんではないか、と思いました。しかしコチラは、ひじょうに出来のいい考えられたスリラーなのに出てくる連中がどこかマヌケで、なんか落語を聞いてるような感じでユカイだった。ご丁寧に秀抜なサゲまでついておる(離れオチだけど)。 8点(2002-12-12 00:24:49)(笑:1票) |
78. グッバイガール
珍解釈リチャード三世には笑った。オカマの役をやらされたうえ、コブとマヒを復活させたあげくムチャクチャになって、終演後死ぬほど落ち込んでいるドレイファスの顔がいい。ヒトのいい女をマーシャ・メイスンがとても可愛らしく演じてるのがいい。NYのショービジネス界のエネルギーが感じられるのもいい。こんなに洒落て素敵で面白い映画が作れるニール・サイモンとハーバート・ロスを尊敬したい。終幕、映画監督オリヴァー・フライ役で出てくるのはノンクレジットで名優ニコル・ウィリアムソンです。 9点(2002-12-12 00:09:01) |
79. 旅情(1955)
「日曜洋画」で観ました。河に落としたくちなしの花(だったかな)を拾いそこねたことが、ラストの別れの暗示になってしまうのだが、解説で淀川さんが「あの男、飛び込めば良かったんですね」と言っていた。ああ、そうなのだ、そうなのだ、と。 9点(2002-12-11 23:55:36)(笑:1票) |
80. ウルフ
最初にニコルソンが出てきたとき既に狼のような顔をしてたので「もうなってるのかな?」と思っていたら、その後すぐ狼に噛まれたので「ああ、これからか・・・」と。 5点(2002-12-11 14:42:43) |