61. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
アメリカとトルコに何があったか詳しくは知りませんが、異国で不当に拘留されるなんて、考えただけでぞっとします。最後、気が抜けるほどあっさりさせるのは、アランパーカーの得意技なんでしょうか?実は私、それが結構好きなんですけど。 7点(2003-02-09 22:22:09) |
62. 現金に体を張れ
俳優の演技、ナレーション、全てが淡々としており、それがより緊張感を増大させている。性悪女は容姿も含め本当にむかつく。ただ最後、あれはちょっと安直過ぎないですか? 7点(2003-02-09 22:10:12) |
63. クッキー・フォーチュン
ちょっと皮肉が入った、古き良き時代のアメリカの映画と言ったところでしょうか。釣り仲間を信じるポリス、どこまで天然ボケか解らない<J・ムーア>親戚にもいそうなオバチャン<G・クローズ>お転婆で魅力的な<L・タイラー>人のいい黒人のおっちゃん、はっきりした主役はいないものの、皆が良い味を出していて飽きさせない。 7点(2003-02-09 22:00:30) |
64. シャンドライの恋
最近パワーが無くなってしまったと評する人が多いベルトルッチ監督ですが、私は良い意味で力を抜いて撮っている感じのする、この作品のような小作もなかなか味わい深いと思っています。相変わらず美しい映像で魅せてくれるし、アフリカの音、ピアノの音も非常に印象的です。ピアノ弾きの報われない愛、無償の愛。。。シャンドライはドアを開けたんでしょうか? 7点(2003-02-09 17:58:52) |
65. うなぎ
うなぎの子と人間の子は違うだろう?と思いながらも、なかなかの良作です。うなぎ=山下<役所>、高崎<柄本>=山下の悪の部分の象徴など、それぞれの比喩設定が面白い。自分の世界に閉じこもる山下は、やがて桂子<清水>を受け入れ、うなぎを放し、自己解放を果たす。音楽がややダサイというか、古臭いのが残念。 7点(2003-02-09 17:50:15) |
66. GO NOW
カーライルの演技と、今までの闘病物と一味違った演出が素晴らしい。サッカーチームの仲間の陽気さが、重くなりがちなテーマの救いでもあり、悲痛さを増す要素にもなっている。彼女<ジュリエット・オーブリー>の強さと弱さの描写のバランスも絶妙。ただ、最後は思ったより普通だったのがちょっと残念な気がするが、あれはあれで良かったんでしょう。 7点(2003-02-09 17:40:42) |
67. サイダーハウス・ルール
<正統派アメリカン感動ムービー>といったところでしょうか。押し付けがましいところも少なくて良いです。映像的にも美しいシーンが多かったです。人生のルールは、やはり自分で決めるもんなんですね~。 7点(2003-02-08 02:11:02) |
68. ソードフィッシュ
思ったよりは良かったけど、印象に残ったのは、ハル・ベリーのゴルフシーンだけかな? 4点(2003-02-08 02:04:39) |
69. グリーンマイル
途中までは凄く良いんだけど、彼が来てからの取って付けたプチファンタジーが大苦手です。巨漢の黒人を神格化するなんて、見え見えだと思いませんか?おしいなーすごくおしい! 4点(2003-02-08 02:01:15) |
70. トレインスポッティング
汚い!痛い!悲しい!イギリス(舞台はスコットランド)のダークサイドを描いた、イカレたパンクロックのような映画。ドラッグ・酒・暴力・金・SEX・・・現代の退廃・狂気の全てがある。しかし、登場人物は皆陽気で、作品自体もテーマの割には軽いタッチとなっていて、楽に観ることができる。ラストもいい意味で予想を裏切ってくれる。007や色々な映画について語るシーンも面白い。 9点(2003-02-08 01:08:18) |
71. パリ、テキサス
奇跡的映画!移り気な私のベスト10に常に入っている映画。 10点(2003-02-08 01:00:47) |
72. マレーナ
やはりトルナトーレは凄い監督です。90分の作品の内、70分までは延々と、大人のいやらしさ・汚らしさを織り交ぜながら、少年のただ見守る<ほぼストーカーですが(笑)>ことしかできない、もどかしい初恋を、ややコミカルに見せ、な~んだ、ただの小便臭い映画じゃないのか?と思わせます。しかし、少年がやや大人になった最後の20分で、一気に極上の愛の物語に仕上げてみせます。前半の「片想いこそ真実の愛」「僕があなたを守ってあげる、大人になるまで待って」という言葉が頭に蘇えってきます。マレーナとシチリアの美しさも絶品です。 8点(2003-02-07 18:15:47) |
73. 鮫肌男と桃尻女
最近の日本映画は、この手がトレンドなんですかね~?上辺だけイカレタ登場人物と、チープなストーリー。これも原作はマンガかな?D・リンチ作品の下手なパクリのような映像と音響のなかで、センスの悪いアクションコメディを見せられている感じでした。 2点(2003-02-07 17:59:30) |
74. カジノ
3時間の長尺だが、飽きずに楽しめた。カジノ物や麻薬物などは、純粋なギャング物に比べると、温さが目立ち易かったりするが、それも無く適度な緊張感があった。S・ストーンのバカ女ぶりも良かったと思う。 7点(2003-02-06 21:19:47) |
75. 北北西に進路を取れ
この展開。この音楽。ヒッチコックですね~「こ難しい思想や理屈なんか無くたって、面白いのが本当の映画だよ」と教えてもらった一本です。あの丸っこいバス、カッコいいんだよな~ 9点(2003-02-06 20:27:12) |
76. バウンド(1996)
面白い!面白い!ちょっと雑な部分は目に付きますが、全体としては良く出来ていると思います。ジーナ・ガーション、カッコ良過ぎ!男前です!? 8点(2003-02-06 20:16:04) |
77. 2001年宇宙の旅
猿から人へ、モノリス! 宇宙への旅立ち、モノリス! 新たなる飛躍へ、モノリス! この映画はSFとかのジャンル分けはどうでもいいというか、そんな括り方をするのはあまりにもナンセンスで、映画という括りさえも超越しているような作品だと思います。この作品にも、人と神(=無限宇宙)との関わりとは何か?という人類永遠の問いが根底にあるように思えます。そして新世紀の幕開けの年、現実世界の2001年には、奇しくも人類とは何か?を全世界に問う衝撃的な出来事<9・11>が勃発したのです。。。人類の歩みを描いた作品でありながら、コンピューターのハルが一番人間臭いというか、魅力的だと感じるのは不思議です。 9点(2003-02-06 20:11:25) |
78. 父/パードレ・パドローネ
教育を受けることが当たり前と思っている私達には、かなり考えさせられる映画です。作品中の時代、地域ではこの状況が普通なんでしょうが、過酷な運命に負けず、むしろそれをプラスの方向に持っていったこの主人公は大したものです。今の日本では、これと全く正反対の理由で苦しんでる子供の方が多いんでしょうね?あと、お母さんの笑い方が妙におかしいです。 8点(2003-02-06 19:49:21) |
79. 惑星ソラリス
このあまりに難解で素晴らしい映画を、せん越ながら、私なりに解釈してみたいと思います。尚、9点としたのは、無限の解釈が存在する点と、首都高のカットがあまりにも長過ぎて、鑑賞2回目以降からは、トイレタイムとなった点からです(笑)。この映画がSFであるのは、原作うんぬんを抜きにして考えると、タルコフスキー監督がより話を解り易くしようとした為であると思います。それでも十分難解なので、勝手に病院を舞台とした庶民派ドラマとして説明したいと思います。変な所も多分にあると思いますが、どうぞお許し下さい。 {設定} 水=愛に満ちた人生の時間の象徴 惑星ソラリス=地球から遠く離れた人間更正病院 ソラリスの海=Drソラリス(医院長、宇宙一の名医だが少々荒っぽい) 宇宙ステーション=病棟 主人公クリス=自我のかたまり、自分以外の人を受け入れられず心に傷を負った患者、ある種のダメ人間(妻を理解してやれず自殺に追い込んだ、母とは幼い頃に死に別れ母の愛を知らない、父とはいまだ確執が生じたまま) 妻・母・父=非我の象徴 {物語}水が静かに流れる小川、水を満面と湛える湖、そんな美しい故郷を離れ、クリスはソラリス病院を訪れた。しかしそこで彼は、同じ病棟の患者が自殺したり、おかしくなってしまっていることを知り、かなり不安になる。そんなことお構いなしにDrソラリスは、早速荒療治を行う。自殺したはずの妻ハリーを蘇えらせるのだ。しかもハリーは自分の存在が何であるかを解っていない。他の患者からは「そんな治療法に付き合うと、お前もおかしくなるぞ」などと脅かされ、初めクリスは大いに戸惑うが、次第に自分の過ちを償うかのようにハリーを愛しはじめる。次にDrは催眠療法により、遥か昔に死んだ母を蘇えらせ、母の愛がなんたるかを体感させ、クリスは心を癒される(ここでハリーの荒療治は終了)。最後の仕上げにDrは、クリスをレプリカの父と向き合わせ、快復具合をチェックした。Drの思惑通りクリスは郷愁の念と共に、父との和解を果たした。完治したのである。その証に、家の上からは大量の水が激しく流れ落ちた。水は失われた家族との時間、これがクリスの前に涙の如く降り注いだのであった。 ・・・人間は<自我>と<非我>という二人の人の間で保たれる微妙なバランスの世界で生きている・・・ 9点(2003-02-06 02:34:16) |
80. セブン
最近の作品の中では珍しく、もう少し長尺にした方が良かったと思った作品です。七つの大罪と実際の殺人の関係を、もう少し丁寧に描いて欲しかったからです。逆に言えば、それくらい時間を忘れて観ることができたと言うことです。この監督もしかして、凄い監督になるかも・・・と思った作品です。 9点(2003-02-05 19:43:52) |