781. ミニミニ大作戦(2003)
ミニがチョロチョロと小気味よく走るシーンは快感でした。演出も格好イイというかシャレてます。特に音楽がカワイイ。アクションムービーとして出涸らしになりがちなシーンも、まぁ無いわけでもないが気にならない位にテンポがいい。しかし、ドナルド・サザーランドは、キーファー・サザーランドに似てるな…親子ちゃうか?(親子だよ!) [DVD(字幕)] 8点(2006-01-10 08:24:43) |
782. スチームボーイ STEAM BOY
感動・感激・達成感という肝心さが欠ける。科学の傲慢さと製作者の傲慢がダブってみえるね。何も解決していないし、何も生まれなかった。つか、ロンドンに恨みでもあるのか?と思わせるくらいにロンドンという設定も舞台も台無しじゃん。制作費、勿体無いなぁ、と、思わずにはいられなかった。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-10 08:18:55) |
783. 青い車
なんだよ。オシャレに仕上がっちゃったモンだな。オシャレ作品かよ。なんっつーか、よしもとよしとも作品なのにそれでイイのかよ? と、思った。あ、冒頭で自棄気味に歌ってたヒトが、原作者のよしもとよしもとかと思っちゃいました。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-10 08:08:08) |
784. オーメン/最後の闘争
《ネタバレ》 子供の持つ「残虐性」の恐怖が醍醐味といっていい「ダミアン」シリーズですが、大企業の社長で、安易に偶像を崇拝し、磐石とは言えない徒党を組み、大した神性(というか悪魔性?)もカリスマ性も無く、無意味にキャスターと寝ちゃったり、3月24日生まれの新生児をローラーにかけるように抹殺していく、俗物っぽく、32歳の中年でしかないダミアンなんか観たくないな。ラストの神々しさのかけらも無い無精者のような神様にも、笑うしかない。七人の使徒も、浮かばれないなぁ。笑。 [DVD(字幕)] 2点(2006-01-04 10:33:59) |
785. 交渉人 真下正義
「交渉」というオペラを期待していたら、何気に陳腐な三文芝居だった。「踊る~」ファンや鉄道・地下鉄マニアにゃサービス満点な三文芝居?といったカンジ。ラストの犯人が○○しちゃうのは、何ソレ?みたいな。ミステリとしては無責任なラストじゃな。まぁしかし、「ボレロ」を選ぶセンスは、嫌いじゃないな。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-04 10:18:59) |
786. 雲のむこう、約束の場所
あの最果てにそびえる塔のわかりにくさが、勿体無い。並行世界という観念は、SFに疎い人(私含む)にゃわかり難いしね。しかし、胸の奥がチリチリと焦げ臭くなるような不快ではない青臭さや、埋めようの無い孤独に苦悶する主人公たちは、魅力的。既存のアニメの描写では、かつて無いといっていい個性だと思う。背景などの美術設定も、切ないカンジがとてもスキ。前作の悪趣味さもかなり濾過され、なおかつ際立つセンスがクッキリと輪郭を成している。今後の作品にも期待。 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-04 10:06:06) |
787. パッチギ!
ラブ&ピースであり、痛快であり、青春であり、ちょびっと社会派で、感動作。隙がない。暴力描写のナンタラも、当時、実際に混沌とした熱量っていうか、がな。実際あんなカンジやったんやろなぁ、と、感じざるを得んなぁ。笑。80年代当時の学生時代にクラスの二割が、二・三人のツレが在日三世やったんで、こういう物語の面白さと大事さは、身に沁みる。傑作。あと、一部の関西弁で「頭突き」のコト「パチキ」っていうのも、語源はコレなんやな!?と、新発見。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-04 09:46:16) |
788. ローレライ
まぁ、無粋で悪趣味になってしましそうな設定や、重く胡散臭いモノになってしまいそうなテーマ性(完全に娯楽映画なんですが)だとか、を、ギリギリ鑑賞に耐えうるレベルに引き上げられていると、感じた。まぁ、ローレライという素人にはわかりにくいシステムには説明不足な感じ?彼女の経緯なんかも、結構割愛されてたりで勿体無い。この二点は致命的に勿体無い。しかし、主役(?)の妻夫木をはじめとするキャスティングの格好良さ・見事さも、嫌味なく楽しめましたよ。CGのチープさ?ん~…邦画にしちゃ及第点とは、言えなくないかい? [DVD(字幕)] 7点(2006-01-04 09:20:44) |
789. ランド・オブ・ザ・デッド
ゾンビの進化体系ということで「ドーン…」では走ったが「ランド…」は徒党を組み、道具を使って、尚且つ水に耐性までも?みたいな。しかし、今後も製作されるだろう「ゾンビムービー」の、新たな可能性に対しての草分けと言ってもいい作品だと思う。流石A・ロメロ。そして、当たり前のようにそこに存在しているかのよーなD・ホッパーも、流石。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-29 01:43:52) |
790. 2LDK
《ネタバレ》 俗物で「セクシー芸能人ビッチ代表」野波真帆VS潔癖症コンプレックス持ちの「アイドル凡百代表」小池栄子。(←否、実際は違うんだろうけど。)女という悲しい性が交錯!プライドという刃で鎬の火花。醜くも、まばゆい。そして、ありえなくもない女二人の展開・結末が、非常に怖い。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 02:57:08) |
791. 不知火檢校
《ネタバレ》 エンタテイメント性のあるピカレスク物って、主役がちょこっとイイ奴だったりするので茶番だなぁ、と、いつも感じてた。しかし、これは、いいね。滅茶苦茶な悪人なのに、痛快です。そして、人間臭い。勝新太郎(不知火・市)が、最後に呟く「大馬鹿野郎が…」は、なんとも素晴らしき捨て台詞。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-19 00:03:21) |
792. ハサミ男
う~ん。ちょいとコアな吐瀉物愛好家には堪えられない作品かもしれないが、ミステリ好きには物足りないなぁ。真犯人が○○なのは、ミステリファンなら物語の三合目あたりで気付けてしまうので、その難易度の低さは如何ともし難い。あ~原作を「文章」で読めば、チョッとは違う緊張感も楽しめるのかな?しかし、この作品を観た感想としては、原作をも読む気が失せるというか…それって、大失敗ですよね? [DVD(字幕)] 3点(2005-12-12 01:30:28) |
793. カンフーハッスル
これを製作した人達になら、日本の馬鹿アクション漫画(ドラゴンボールを含む)を実写映画化してもらってもいいとさえ思える。こういう作品を制作するセンスは、何気なくありそうで、ない。というか、正しく「ありえねー」才能だと思う。ド派手で超濃口な演出や「シャイニング」な小技にも爆笑。 [DVD(字幕)] 9点(2005-12-12 01:18:46) |
794. パッション(2004)
極東の無信神者にゃ、趣味の悪いナルシズムな宗教映画としか思えない作品。何処かの新興宗教が製作した抹香臭い信神アニメ作品にも辟易とさせられた。が、ここまで洒落も利かないようなガチンコな作品を大真面目に撮る意義って、ナニ?何処かの大国主義的なプロバガンダ作品に似た、否、それらをも凌ぐかのような居丈高さを感じられずにはいられない。くだらん。心底くだらん。 [DVD(字幕)] 1点(2005-12-12 01:06:15) |
795. 座頭市と用心棒
勝新・三船というだけで10点あげてもいいんじゃないかな?とも思ったが、まぁ、映画ってのは、つくづく足算じゃないなぁ。しかし、やはり圧倒的な豪華さは確かなので、楽しめた。しかしもう少しドスの利いた質感で見せて欲しかったという気も。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-12 00:54:00) |
796. オーバードライヴ(2004)
脚本・演出ともに、馬鹿馬鹿しさに突出しきれないのが、惜しい。しかし、邦画特有の観ていてムカつくような時間帯も薄く、それなりに楽しめる。5点!と言いたいところだが、津軽三味線の格好良さも随処に織り込まれていたので、オマケ1点。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-12 00:46:32) |
797. 恋の門
幾ら好みの男前だからって、初めて会った日に自室に誘うオタク女子はいません。笑。しかしオタクゆえの業や、異次元と言ってもいい位に境遇の違う男女二人が互いの溝に腐心する様、そして大袈裟になりつつも展開されていくストーリーや演出は、流石松尾スズキ。面白い。原作ファンの視点としても、シャク的にみてキチンと収まっていたと思います。超豪華な友情出演も、コアな漫画マニアには堪りません。オタクにとってもマニアにとっても(二つは別物ですから…笑)豪華すぎます。面白かった。で、脚本がクドカンっぽいと感じるのは、両氏とも「大人計画」という劇団在籍(松尾スズキ団長)ですので… [DVD(字幕)] 7点(2005-12-12 00:38:51) |
798. ハウルの動く城
確かに物語の消化不良さに疑問を感じ、テーマ性もピンボケしてる感じ。何?ラブコメ?といった感じ。しかし、それらを払拭するかのように、今回の美術は過去の作品のどれよりも圧倒的に美しい。技術の進化に沿っただけなのか?イヤイヤ、そうだとしても素晴らしい。壮絶。観ながら「……ぉぉぉぉぉおおお!!」と何度も圧倒された。恐れ入った。ヒロインも、宮崎駿にしては(笑)物凄い好感度。配役も、毎回「それで大丈夫なん?」と不安にさせられるが、今回も及第以上の好演なんじゃないですか?どこかのアニメ作品で聞き覚えのあるハイトーンな萌え声優を起用しない(ピンポイントなアニメマニアの組織票に頼らない姿勢ともいえる)のも、評価したいです。…まぁ、アンチファンの酷評にメゲずに、宮崎駿には頑張ってほしい。後、何作品撮れるのかは、わからないが。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-04 20:56:41) |
799. 25時(2002)
取り返しがつかない過去、如何様にもなる未来。この二つの分岐点に立つ今を生きるという事にどういう意味があり、どれだけの価値があるのか?この作品は善悪というカテゴリを超越した慈愛に満ちた視線で、それらを問いただす。説教臭くもなく、である。スパイク・リーの事は、ただのソウルブラザー野郎だと失礼にも食わず嫌いな評価をしていました。何たるうかつ。わしの負けよ!スパイク! [DVD(字幕)] 8点(2005-12-04 20:31:58) |
800. サルサ!
染み出るような情熱というか、芳醇な甘さというか、堪らないですね。貴方がサルサミュージックの熱量に当てられてしまったのなら、この作品の真価といえるんじゃないですか?もぉ、冒頭のピアノ掻き鳴らすシーンだけでウットリするね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-02 19:34:11) |