781. エイリアン
今観ても抜群の怖さと不気味さがあります。敵の姿をポイントポイントでしか見せないことで恐怖を煽る手法がバッチリ決まっている。武器らしい武器もなく抵抗しなければならない人々の絶望感に加え、機械(マザーコンピュータとアンドロイド)までもが敵であることが次第に分かってくる展開がサスペンス感にダメ押ししています。 9点(2004-07-07 15:33:52) |
782. 戦国自衛隊
《ネタバレ》 10年ぶりくらいに鑑賞しました。昭和の自衛隊1個小隊が戦国時代に送りこまれたら、どこまで戦えるか?という思考実験は最高だし、クライマックスの戦闘も迫力満点、とても楽しめます。当時の角川映画はお客さんを退屈させはしないと熱さにこだわっていたことが分かります。ただ、今作におけるその熱さは、千葉隊長の無軌道無計画ぶりがもっぱらの要因なので複雑な気分です。個人的に直虎へ肩入れし、根拠なく京都への進撃を決定しながら、川中島では気付いたら敵に囲まれてるとか笑うしかありません。巻き込まれて全滅する羽目になった部下たちは気の毒。 [DVD(邦画)] 7点(2004-07-06 16:12:03) |
783. マルサの女
楽しく、分かりやすくがモットーと思えるほどスッキリ起承転結を実践した邦画の傑作。脱税者の様々な手口と、それを追う税務署・国税局の執念の対比が明確に提示されて、観る上で無駄に疲れずにすむ。そしてメインキャラ3人(宮本・津川・山崎)の個性的で魅力的なこと。山崎の、津川へ財産を残す方法を指南するシーンは圧巻だ。 [DVD(邦画)] 9点(2004-07-04 12:35:37) |
784. マルコヴィッチの穴
確かに他に無いアイデアは貴重なものなんでしょう。しかし、中盤以降を支配する同性愛者の空気には酷くなじめませんでした。悪いけど、気持ち悪いよ、これ。 それから、中に住んでいる人々の傲慢ぶりも激しく嫌い。 2点(2004-07-04 12:17:26) |
785. バットマン リターンズ
バットマンが悪党の濡れ衣を着せられたことが大きな展開になると思ったが、あっさり解決して拍子抜けです。ストーリー的には弱かったなと感じますが、ゴッサムシティの世界観とバットマン、ペンギン男、キャットウーマンのキャラで2時間退屈しませんでした。 [DVD(吹替)] 7点(2004-07-04 04:01:50) |
786. バットマン(1989)
「ジョーカー」を観るも乗り切れず、20年ぶりにこの作品を鑑賞しました。ジョーカーの設定は、元々イカレていたのが、バットマンへの復讐心でますますイカレてカリスマ化したというこちらの方がしっくりくるし、魅力的ですね。主人公のバットマンはローテクだし、敵の前で気絶するような、イマいち、ヒーローと呼び難い存在なのですが、最終的には遺恨のある者同士、決着を付けたということで物語的にはまとまってるかなと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2004-07-04 03:56:12) |
787. 悪魔の棲む家(1979)
ホラー映画の常套として、クライマックスで悪魔と対決するのかと思ったら、ただ逃げ出して終わりですか。実話をベースにしているのであれば、こういう腰砕けなラストもアリなのかな。ま、主人公の家族は一般的な人間だし。 3点(2004-07-01 00:31:52) |
788. となりのトトロ
ほのぼの癒し系アニメの決定版ですね。あこがれるなあ~田舎の生活。 8点(2004-06-30 00:37:03) |
789. ケーブル・ガイ
ジム・キャリーの表情や動作の豊富さがストーカーのキャラクターに旨くハマってると思う。あんな奴に見込まれたら疲れて仕方ないでしょう。ただ、あそこまで上手く立ち回れるのに、友達がいないってのはありえないと感じます。 5点(2004-06-27 14:06:55) |
790. クリープショー
エピソードの一本一本は短めでストーリーもあっさりしてますが、ゴキブリ大量発生の話は別の意味で圧巻。「ビヨンド」の蛆虫を頭からかぶるシーンとどっちがスゴイかな?(10年ぶりくらいで再見)第4話は存在自体忘れていました。どれも他愛がない、しょーもないとしか言えない話です。ゴキブリだけは前回とお同じく「やめて~」と呟いてしまいましたが。 [DVD(字幕)] 5点(2004-06-27 01:54:44) |
791. 逃亡者(1993)
ジェラードに何度も追い詰められながらも、その度に間一髪の差で逃げるキンブリ。いいですね~。ダムとか留置所のシーンとか、「ああ~捕まってしまう~」とドキドキしっぱなし。滅茶苦茶好きな展開です。無実の罪を晴らすため、逃亡を続けなければならない主人公が、つい行く先々で人助けなどしちゃって好感度アップです。 9点(2004-06-26 01:56:26) |
792. キス・オブ・ザ・ドラゴン
髪の毛を伸ばして、ヒーローを演じているジェット・リーには、どうしても思い入れできないです。アクションがどんなにすごかろうと、ブルース・リーやジャッキー・チェンと比べれば、魅力を感じないです。 4点(2004-06-24 02:33:55) |
793. ロッキー
試合シーンはこんなに短かったかなと思うんですが、ラストの破壊力は映画史上でも最強クラスかと。そしてメインテーマ曲。燃えるなあ! [DVD(吹替)] 9点(2004-06-24 02:29:21) |
794. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
ストーリー的には、正義が苦難の末、悪を駆逐するというもので語ることはありません。特筆すべきは迫力満点の戦闘シーン。劇場で観たこともあるのですが、こちらが息を呑むような激しい戦いに大満足(アラゴルンや仲間たちは当然としても、他のみんなも勇敢すぎるとは思いますが)。いよいよ劣勢という時に、霊魂の軍団が突撃してくるところなど、思わずこぶしを握り締めました。全編でCGの無い場面はゼロ?とさえ思えますが、世界観に合っているのでOKです。 (再見)主人公ヘナヘナすぎ、アルゴルンカッコよすぎです! [DVD(吹替)] 9点(2004-06-24 02:25:36) |
795. ミンボーの女
ラストで毅然として、ヤクザを言葉だけで追い返した大地康雄の大拍手!おめでとう、ヘタレ卒業!民事介入暴力には組織全体で、屈服しない態度を取ることが必要だとよく分かります。けど、自分だったらチビるかも・・・。 8点(2004-06-24 02:14:08) |
796. ミセス・ダウト
ロビン、獅子奮迅の大活躍ですね。女装してでも家族の傍にいたいと願う父親の愛情には心打たれる。妻の新しい恋人に罵声を吐きまくるシーンはやりすぎで、引くところがあったが、全体としてはじわじわと感動できる物語と思う。一度壊れた夫婦関係が完全に修復しないまま終わるのもリアリティがあって良い。 6点(2004-06-24 02:09:04) |
797. ジョニーは戦場へ行った
《ネタバレ》 「頭だけで語る、手足のない自分を見世物にしろ。さもなくば殺してくれ」やっと通じたモールス信号を医師たちは黙殺した。ジョニーは完璧な医療体制の下、無理やり生かされることとなった。ヒトとしての尊厳を根こそぎ奪われたまま。彼はこの後、発狂しなかっただろうか。戦争を含め、人間のエゴが集まって生んだ悲劇だった。あまりにも切なく、腹立たしいこの映画を2度観ることはできない。でも、制作者が自分たちに送ったと思うメッセージは、この先も心の隅に残しておきたい。 9点(2004-06-24 01:09:55) |
798. ルパン三世 カリオストロの城
個人的に宮崎絵のルパンは好きじゃないんですが、それを補ってあまりある魅力的な映画です。城に監禁されたお姫様をルパンが救出するという物語自体、興味をそそられる。活劇面でも全編に工夫を凝らしまくって、全く観ていて飽きない。伯爵の憎たらしいキャラも完璧。仲間たちと銭形警部にも見せ場を用意してくれているし、もうお腹いっぱい満足です。 10点(2004-06-13 01:25:25) |
799. フルメタル・ジャケット
前半の、ハートマン軍曹の罵倒の数々だけでも観る価値は十分だけど、この映画はそれだけではない。ある時は軍事訓練で、ある時はベトナムの消耗戦で、次第に狂気が高まり、人命を重んじるなどの人間性が失われていく様子には強いリアリティを感じる。 10点(2004-06-13 01:01:22) |
800. 日本のいちばん長い日(1967)
目をいからせ徹底抗戦を主張する近衛師団の面々は軍人だが戦場に出ない人々。彼らに遠い異国で飢えと病に苦しむ同朋や本土決戦で否応なく死ぬ銃後の者に対する想像力はない。あるのはただ建軍以来の敗戦により自尊心を傷つけられることへの恐怖とそれゆえの現実逃避。それは天皇はじめ絶対であるはずの上官の意思を軽視する数々の発言に露呈している。ここまでに一度でも敗北を経験していたら、この映画のようなドラマもなく、あっさりと戦争を終わらせていたことと思う。実物の政治家・軍人たちが降臨したような俳優陣の演技を絶賛したい。(追記)再見。日本映画の最高峰と思います。10点以上進呈したい。 あと、若かりし頃の加山雄三さん。えらい男前だな。 [DVD(邦画)] 10点(2004-06-11 15:32:41) |